コピートレード

コピートレードとは、専門のトレーダーのトレードをコピーし、全く同じようなトレードを自動で行ってくれるトレードのことを言います。
コピートレードは、提供しているFX証券会社によって呼び方は異なり、ミラートレード、ソーシャルトレードなどとも呼ばれています。


○世界有数の天才たちと同じ相場で戦うFX

FXのトレードでは、90%のトレーダーは損をし、利益を得るのはほんの10%にも満たないトレーダーだと言われています。実際運用の世界を考えると、世界中のトレーダーは常に同じ土俵で勝負をしています。
これから相場は上がるのか下がるのか、選択肢はたった二つしかありませんが、上がるか下がるかの選択をするために、国際情勢、経済情勢、各種イベント、経済指標の発表等を予測しながら、より専門的な知識を持っている専門家たちが、各種ファンダメンタルな分析を行います。
同時に移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンド、エリオット波動、RSI、MACD等々チャートを分析し、そろそろ上がりそうだ、ここからは下がりそうだなどと分析しては、買いの注文を出したり、売りの注文を出したりしています。
このような相場分析は収入に直結しますから、より正確な分析を行うためには専門家の養成が必然となり、専門的な研究機関、専門的な学校教育も必要となり、必然的により高度な知能を有した優秀な学生を集める必要も生まれます。
そうやって世界のトップと言われるハーバード大とか、ケンブリッジ大、エール大、MIT・・・、日本でも東大、京大、早稲田、慶応のようなトップの大学で優秀な人材を集め、教育し、より高度な知識を持った専門家を養成しようとするのは必然の流れと言えるでしょう。
そうやって養成された世界でもトップクラスの人材を使い、国としては年金基金の運用を任せたり、民間でもヘッジファンド、銀行、証券会社等で運用を任せたりしていますが、相場の世界というのは甘くなく、そのような専門家集団でさえも国や民間の運用で損失を出すことも多く、国民や顧客に迷惑をかけてしまっているのが現状です。
彼らが戦う戦場は、我々が気軽に始めた相場とは違った、特別難しい相場なのでしょうか?
もちろんそんなことはありません。何ら専門的な知識も持たず、単純に上がるか下がるかを当てるだけと思って相場に参入した我々と、全く同じ相場で戦っているのです。


○月利3~5%も出せれば優秀なトレーダー

今の日本の銀行の金利は普通預金で約年利0.001%、定期預金でも約0.01%となっています。
つまり1年間100万円を預けても、10円とか、100円しか金利は付きません。
そんな中、月利3~5%も出したらば、とんでもない利益率となってしまいますが、特別な教育を受けた、専門的スキルを身に着けたトレーダーたちでさえも、月利で3~5%も出せるトレーダーは、ほんの一握りしかいません。
ましてや素人の私たちが利益を出すなどということは、ほとんど不可能に近いのではないでしょうか?


○コピートレードとは

そんな中最近になって話題となっているサービスが、コピートレード、ミラートレードというサービスです。
コピートレードとは何かというと、FXで実際に実績を出し、その実績を公表しているトレーダーの中から、信頼できそうなトレーダーを選択し、そのトレーダーのトレードをそっくりそのままコピーして、自分の口座でトレードを行ってしまうというサービスです。
ですからもちろんトレードスキルは必要なく、優秀なトレーダーを見極める目が必要となります。
通常どのトレーダーが信頼できそうかなどということは、知っている人でもない限り、見極めることは困難です。
そのため、最初に各トレーダーが嘘偽りのない実績を提示し、その中から優秀そうなトレーダを選び、運用を任せることができるようになっています。
しかし各トレーダーが、どのようなロジックで、どのようなトレードを行っているかまではわかりませんので、あくまでも過去の実績のみを頼りに、トレーダーを選ぶことになります。

トレーダーはトレードを行い、実績が出たらその実績の中からトレード報酬をいただきますから、利益が出なければ報酬を支払う必要はありません。そういう意味では、利益が出ないにもかかわらず報酬だけ取られるという心配はありません。
しかしここで重要なことは、トレードも、運用も、最終的には自己責任ということです。自分では何もせずに、トレーダーにトレードを任せて、利益が出たらその利益を受け取ることはできますが、万が一最初の証拠金を全て失うようなことになっても、その責任を問うことはできません。あくまでも自己責任です。利益が出たら利益はいただき、損失が出ても損失を補填してもらおうなどという都合の良いことはありません。よってどんなに成績の良いトレーダーだったとしても、たった一人のトレーダーにすべてをかけるなどということはお勧めできません。投資の基本はポートフォリオです、コピートレードを行う時も、投資資金は分散し、トータルでプラスになるようにバランスを取ることが重要でしょう。

○コピートレードのエントリーは証拠金金額に比例する。

では実際コピートレードを行うとどのようなトレードを行うのでしょうか?
トレーダーが証拠金100万円で1.0 lot でエントリーしたとします。
そのトレーダーのコピートレードを行っているユーザーが証拠金30万円だった場合、自動的に0.3 lot でエントリーします。
同様に証拠金10万円のユーザーは0.1 lot でエントリーします。
そして証拠金5万円のユーザーは0.05 lot でエントリーとなります。
このようにトレーダーの証拠金金額に比例して同じ割合でエントリーすることになりますので、トレーダーが100万円でトレードやっているからと言ってユーザーも100万円証拠金を用意しなければいけないということはありません。


○コピートレードを行う会社は比較的安心な会社?!

FX証券会社は危険だとよく言われます。
特に海外のFX証券会社は何かあった場合、現地法人まで追いかけていくことも難しいため、万が一の場合は諦めるしかありません。
また国内のFX証券会社は、いわゆるB-book方式と言い、顧客の注文をインターバンクに繋げずに、自社の逆の注文のお客様との間でプラスマイナスをゼロにすることで、利益を最大化しようとしています。いわゆるノミ行為と形状が一緒です。ですからB-book方式の場合、基本的に顧客の損失が証券会社の利益となり、顧客の利益は証券会社の損失となりますので、利益相反となります。よって顧客が利益を出しやすい仕組みを作ることは、自分の首を絞めることとなりますので、基本的にコピートレードは推奨できません。
逆を言うと、コピートレードを推奨するFX証券会社というのは、A-Book 方式を採用し、顧客の注文もインターバンク直結となり、顧客からの注文、決済による手数料で運営している会社と考えることができます。
そのような会社の場合、優秀なトレーダーを囲い、トレーダーが利益を継続的に上げることができる環境を用意することが、自社の利益に繋がりますので、その優秀なトレーダーがより稼げる環境を用意すると思に、他の顧客も優秀なトレーダー同様、継続的にトレードに参加できるよう、コピートレードというサービスを提供していると考えられますので、安心して継続的にお付き合いのできる、海外FX証券会社を選ぶ一つの基準となるでしょう。


○コピートレードのメリットとディメリット

以上を踏まえ、コピートレードのメリットとディメリットを列挙してみます。

☆メリット
1、実績ある優秀なトレーダーに実質的にトレードをしてもらえる。
2、自分で経済状況やチャートを分析し、トレードを行う必要がない。
3、トレーダーへの報酬は、利益の中から支払われる。
4、安心できるFX証券会社が少ない中、比較的信頼できるFX証券会社でトレードができる。

★ディメリット
1、実績ある優秀なトレーダーだと言っても、必ず勝てるわけではない。
2、トレーダーに報酬を支払わなければいけない。
3、負けたとしても責任は問えない。
4、日本ではまだ一般的ではないため、まだ実績が少ない。

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