み言と原理で解明 「真の後継者」
2017.9.2
人間の性(さが)として、私たちはまず初めに結論ありきで、その結論を正当化するために、いろいろな理屈を作り出してしまいます。
政治家や評論家たちの政治討論を見ても、宗教家たちの宗教的対立を見ても、それぞれが自分の考えの正当性を主張するのみで、相手の話など聞く耳を持ちません。これらは決して神が人間に与えてくださった創造本姓などではなく、単なる堕落性にすぎません。このような堕落性に満ちた人間世界では、それぞれの思想信条を越えて、統一世界を作り出すことなど到底不可能と言わざるを得ません。
しかし原理を知らない人が自分の堕落性を理解せず、自己主張を繰り返すばかりで、他人の話を聞こうとしないというようなことは、ある意味仕方のないことだともいえます。原理を知らないがゆえに陥る落とし穴であれば、原理を学ぶことによってその堕落性は克服できるかもしれないからです。
しかし原理を学び、原理を教育するような立場の人たちが、原理を知らない人たちと同じような落とし穴にはまってしまうとしたら事は重大です。自分は原理を知っているということで、原理を知らない人たちよりも正しい人間だと傲慢な思いに陥り、無意識のうちに相手を見下してしまいます。
また自分の最初に抱いた結論を正当化するために、原理用語を駆使し、自己正当化の理論を作りあげ、周りの人たちまで巻き込んでしまいます。同時に他人の意見に一切耳を貸すことなく、頭ごなしに否定し、何が真実なのかを客観的に見つめようとしません。そんな人たちには、原理で人を正しく導くことはできないし、理想世界を作ることもできるはずがありません。
多くの場合、最初に導き出した結論は、自分にとって心地よい、都合の良い結論であり、その結論を否定することは、多大なる犠牲を払うことになってしまうのです。ですから自分を否定することが出来ず、自己犠牲の道を行くこともできないため、最初の結論に執着し、真理を受入れることもできなくなるのです。
しかしその道は、真理を否定する道であり、神を裏切る道であり、自己愛の結果としてサタンの元へと向かう、破滅の道です。そのことに気づくためには、まずは自分が導き出した結論を一旦捨ててしまわなければいけません。そして自分の損得を忘れ、どこまでも客観的な立場に立って、真理に従う謙虚な姿勢が要求されます。ただ神の願いに生き、神の願いを果たすために、100%自分を捨てることができれば、必ず正しい答えが見えてくるはずです。
ここで参考に、徳野会長が真のお父様の病床に行った時、どのような心情になり、どのような決意をされたのかを見てみることにします。2016年10月16日、盛岡家庭教会における出征式で語られた内容(「世界家庭」2016.12/P.19〜)
「真のお父様の病室に入れていただいたとき、13本の管を体にお付けになったお姿に衝撃を受けました。私はそのときはっきり分かったのです。お父様は間もなく霊界に行かれるだろうと。そして次の瞬間に脳裏をよぎったのが、私自身ももちろん、どの食口も一度たりとも経験したことがない、『お父様が地上におられない統一教会』の時代にいよいよ入るのだということでした。私は『信仰観を切り替えなければならない』と思いました。
つまり、あまりにも真のお父様の存在感が強烈なので、どうしても、どちらかといえば真のお父様だけを見詰めがちな信仰から、お父様を見詰めてきたのと同じ心情基準、信仰基準で、お父様の代身である真のお母様を見詰めて歩んでいくという信仰に切り替えるということです。真のお父様を慕うのと同じ信仰基準で、どこまで真のお母様を見詰めることができるのか、言い換えれば、お父様が地上からいなくなられても、寂しく思わない心の状態を保つことができるのか。それが問われる時代を、いよいよ迎えるのだと思いました。
そして、『地上においては、真のお父様中心の信仰の時代とも言うべき統一教会の歴史の第1章が終わり、真のお母様中心の信仰の時代ともいうべき第2章が始まろうとしている。すなわち、統一教会の第2幕が開けるのだ』と心に深く刻み込んだのです。」
この講演内容を見ると、旧統一教会、現家庭連合の会長である徳野会長は、真のお父様亡き後の教会は、韓お母様が中心となるということを無条件受け入れ、その事実をいかに受け入れるかというところに信仰を立てたということがわかります。そしてその後の教会から発せられる指針も、韓お母様の言われることを、無条件受入れることにのみ信仰を立て、韓お母様のみ言に疑義を抱くことは許されない状態でした。たとえ韓お母様がご自分を「独生女」と言われたとしても、たとえ韓お母様が、真のお父様には原罪があったと言われたとしても、無条件韓お母様の言われることを受入れることが信仰となったのです。
会長である徳野会長が韓お母様を後継者として無条件受け入れることに信仰を立てたように、家庭連合ではほとんどの食口たちも、韓お母様を後継者として無条件受入れることに信仰を立てるようになりました。そのため家庭連合では、韓お母様こそが真のお父様の後継者であり、「独生女」であるということを正当化するため、真のお父様の都合の良いみ言のみを引っ張り出しては、「独生女」神学を作り上げています。最初に結論ありきで、その結論を正当化するための理論作りを行っているのです。
真のお父様の聖和を前後し、統一教会は大きく分けて3つに分裂してしまいました。神の摂理を担う中心宗教がその使命を果たしていたらば、決して分裂することなどあり得ませんでしたが、結果的に3つに分裂してしまったということは、統一教会自体にサタンが侵入してしまったからであるという結論を前編では明らかにしてきました。また誰にどのようにしてサタンが侵入してしまったのかということも明らかにしました。統一教会にサタンが侵入してしまったため分裂してしまったことは、原理から見て間違いのない事実です。
そして現在、主に3つの団体が自分こそは正当な後継者だと主張しながら対立しています。神は、または真のお父様は、3人もの人を後継者として立てようとしていたのでしょうか?それはあり得ません。神が立てた、真のお父様が立てた後継者は、たった一人しまいません。分裂を引き起こすような形で、後継者を3人も立てることなどあり得ません。
後継者問題は、旧統一教会の分裂問題の中でも、最も核心的な問題です。旧統一教会が家庭連合となり、ある意味自然な成り行きで韓お母様が権力を継承しましたが、真のお父様の御心は実際はどこにあったのでしょうか?
後継者問題を最初に結論ありきで考えるのではなく、神の願い、真のお父様の願いはどこにあるのかを、何の先入観も持たずに、白紙の状態で考え、そこで得た結論を素直に受け入れる謙虚さが私たちに求められているのではないでしょうか?
ここでもう一度真のお父様は、いったい誰を後継者として立てたのかについて、できるだけ原理に基づいた客観的資料を基に考察を進めてみたいと思います。
後継者問題を考えたとき、最も重視されるべきものが、
1)真のお父様は後継者問題に対しどのように語られていたのか?
よってここではまず、真のお父様のみ言を中心に後継者問題を見ていくことにします。
しかしみ言というのは、断片的な部分だけを見るのではなく、そのみ言が語られた時期、そしてその背景についても分析していかなければ、そのみ言の本当の意味を理解することはできません。
よって、
2)真のお父様が後継者問題について語られたみ言の時期、そしてそのみ言を語られた背景についても分析していかなければいけません。
同時に、真のお父様は時として、全く反対のみ言を語られていることも多いため、
3)反対の意味を持つみ言についても見ていきたいと思います。
また真のお父様によって明かされた統一原理を学び、み旨の道に集った私たち食口は、全ての問題の解決を統一原理と真のお父様の路程の中に見出さなければいけません。後継者問題を考える時も、何をもって後継者と判断するのかその判断基準は、やはり統一原理、特に復帰摂理歴史の中に見出すことができます。そしてその最も典型的な答えは、アブラハム家庭の中にあります。
アブラハムは信仰基台を復帰するための中心人物として、象徴献祭を捧げました。その時、羊と雌牛は二つに裂いて捧げましたが、ハトだけは裂かずに置いたため、荒い鳥が降りてきて象徴献祭に失敗し、アブラハムにサタンが侵入してしまいました。
アブラハムが「象徴献祭」に失敗したのち、神は再びアブラハムに現れ、今度はイサクを燔祭としてささげよと命令されました。その時アブラハムは、自らの命よりも大切なイサクを捧げる決意をすることにより、「象徴献祭」の失敗によってサタンの侵入を受けた自分自身を殺した立場に立ちました。そして神は、「あなたが神を恐れる者であることをわたしは今知った」(創22.12)と言われ、イサクを生かすことで、イサクを死んだ立場からよみがえらせると同時に、アブラハム自身をも死から再びよみがえった立場に立たせました。こうしてアブラハムとイサクは、み旨を中心として、一体不可分の立場に立つようになりました。
このイサク献祭から学べることは、中心人物の勝利圏を相続できる後継者は、中心人物と完全に心情一体化していなければならないということです。これが最大の条件と言えます。
例えばノア家庭で、40日間の洪水審判の後、ノアが天幕で裸で寝ていたのを見たハムは裸を恥ずかしく思い、兄弟を扇動してノアの裸を着物で覆った行動が罪となりました。これはハムがノアと心情的に一体不可分の立場に立てなかったために、ノアの信仰基台勝利の条件を受け継ぎ、実体基台の中心人物には立てずに摂理に失敗してしまったのでした。
そこで各後継者たちは、
4)真のお父様と心情一体化しているのか?
または心情一体化していると言っていたとしても、実際はどうだったのかについて、その証言や証拠を元に分析していきたいと思います。
次にヤコブ路程を見ると、ヤコブはパンとレンズ豆のあつものを与えて、エサウから長子の嗣業を奪いました。そして母リベカの協助のもと、ヤコブは知恵を用いて、エサウからイサクの祝福をも奪ってしまいました。
その後、21年間のハラン苦役路程を勝利し、天使に対する主管性を復帰し、エサウを屈服し、カナン復帰を果たしましたが、ヤコブが摂理的中心人物として立てたのは、長子の嗣業とイサクの祝福を奪うことが出来たからでした。つまり摂理的中心人物として立つために必要なもう一つの条件物が、
5)長子の嗣業と、祝福だったということです。
またイエス路程を見ると、イエスが世界的カナン復帰路程の中心人物として立った時、イエスはサタンによって直接に三大試練を受けました。このように摂理的中心人物には、常にイエスの三大試練に相当する試練がやってきます。
サタンの三大試練を復習すると、
イエスが荒野で40日の断食を終えられたとき、サタンがその前に現れて、「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」(マタイ4.3)と試練してきた。
この試練に対するイエスの答えは、「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである」(マタイ4.4)というみ言であった。
こうしてイエスは、個性完成したメシヤの立場を取り戻す試練に勝利しました。
②神の第二祝福の復帰の基台
次にサタンはイエスを宮の頂上に立たせて、「もしあなたが神の子であるなら、下へ飛びおりてごらんなさい」(マタイ4.6)と言った。
これは、イエスが主人公の位置から下りて堕落人間の立場に戻るならば、自分がイエスの代わりに神殿主管者の位置を占領するという意味だったのである。
これに対してイエスは、「主なるあなたの神を試みてはならない」(マタイ4.7)と答えられた。
こうして本神殿であり、新郎であり、また人類の真の親として来られたイエスは、すべての信徒たちを、分神殿と新婦、そして子女の立場に、復帰することができる条件を立てられたのでした。
③神の第三祝福の復帰の基台
最後にサタンは、イエスを非常に高い山に連れていき、世のすべての国々とその栄華とを見せながら「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」(マタイ4.9)と試練しました。
これに対してイエスは、「主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ」(マタイ4.10)と答えられた。
こうしてイエスは第三の試練にも勝利され、被造世界に対する主管性を復帰し得る条件を立てられました。
そこでここではもう一つ、韓お母様、文顯進様、文亨進様が
6)三大試練にあった時の対応についても比較してみたいと思います。
つまりここでは、これら6つの項目を中心に、真のお父様の後継者問題について紐解いていきたいと思います。
①韓お母様
1)真のお父様のみ言に見る後継者の根拠
「伝統はただ一つ! 真のお父様を中心として! 他の誰かの、どんな話にも影響されてはいけません。先生が教えた御言と先生の原理の御言以外には、どんな話にも従ってはならないのです。今、先生を中心としてお母様を立てました。先生が霊界に行ったならば、お母様(韓鶴子夫人)を絶対中心として、絶対的に一つにならなければなりません。今、お母様が行く道は、お父様が今まで立てた御言と説教集を中心として、行かなければならないのです。他の言葉を述べるのを許しません」(『祝福』1995年夏季号、68ページ)
「これからは先生がいなくても、お母様一人でみ旨に何の支障もないというのです。…ですから、先生が一人でいても真の父母様の代身であり、お母様が一人でいても真の父母様の代身です」(同115-116ページ、1990.3.27)
「私は第一教主、お母様は第二教主です。」(同116ページ、1990.5.6)
「お母様を中心として皆さんが一体になっていかなければならない時が来ました。もう先生がいなくても、お母様が代わりにできる特権を許諾したというのです。…先生が第一教主であれば、お母様は第二教主であると世界的に宣布し、天地に宣布します」(同116-117ページ、1994.11.27)
2)そのみ言の語られた時期、背景
家庭連合が韓お母様の正当性を証明するために発表しているこれらのみ言を見ると、真のお父様は韓お母様を第二教主に任命し、今後は韓お母様を中心にみ旨を進めていこうとされているように見えます。
しかしもう一歩深読みすると、これらのみ言が語られたのは、1990年から1995年頃までであり、それ以降に語られたみ言はありません。この時期は、女性連合が出発し、1991年9月に東京大会、その後、1992年4月に、「世界平和女性連合」が創設された時期でした。つまり、これから女性の時代を迎え、お母様を中心として摂理を進めていくために、お母様を励ますと同時に、お母様を中心として今後の摂理を進めていくんだと信徒に向けて語られたものでした。決して、真のお父様の聖和後の後継者を示すためのみ言ではありませんでした。
1999年9月9日の9・9節宣布によって、母子協助時代が終わり、父子協助時代に入ることによって、それまでとは全く反対のみ言が語られるようになりました。
「オモニはいなくてもかまいません。オモニはいくらでも探し立てることができます。」(1999.9.9)
「オモニが堕落したので外れるのです。」(2000.3.06)
「父が母を通じて生んだ息子が相続することの出来る時代が来るのです。」(2000.11.11)
「お母様がどうして神様の夫人の位置に立つのですか?堕落した女性として、どうして真の父母の夫人の位置に立つの?」(2009.7.12)
このように1999年9月9日の9・9節以降、韓お母様は第二教主どころか堕落した女性として、真の父母の夫人の位置に立つことはできないということを明確に語っておられます。同時に、父が母を通じて生んだ息子が相続すると語られていることから見ても、家庭連合が韓お母様が後継者である根拠とするみ言はすべて間違いであり、真のお父様は韓お母様は後継者とはみなさず、息子が後継者になると語られているということがわかります。
3)後継者であることを否定するみ言
「今までの復帰歴史においては母子が協助してきましたが、母子協助時代が過ぎ去るのです。蕩減の歴史は母子オモニと息子娘が犠牲となって復帰されましたが、9・9節を宣布して南北が統一される運勢に入り、父子協助時代に入るのです。オモニはいなくてもかまいません。オモニはいくらでも探し立てることができます。」 (み言葉選集303巻p264、1999年9月9日)
「第一次、第二次大戦を終えて第三次時代へと越えながら、すべてを埋め尽くし、ついに整備されたカイン・アベル圏、聖霊を中心として霊的な準備を連結させて、実体的基準を中心とした再臨主と一つになって、母子協助時代から父子協助時代に転換するのです。そのためには母親がいなくならなければならないのです。それゆえ、蕩減時代の母ではなくて、直接的時代の父が母を通じて生んだ息子が相続することの出来る時代が来るのです。」
(家庭連合時代―主要儀式と宣布式 Ⅳ 1999年7月―2001年1月、父子協助時代宣言2000年11月11日、p602)
「母子協助時代を経て、父子協助時代に越えていくと言う事を宣布しました。その時が何時なのか?2000年11月11日です。その日を宣布したのです。・・・・
父子だけが中心となって継代を受け継ぐことの出来る、この様な時代に入った事実を記憶する今日であることをお願いします。分かりますか?」
「最後にはオモニが問題となります。オモニが堕落したので外れるのです。そして父子時代に入るのです。息子がオモニを呼び止めることができ、アボジもオモニを呼び止めることができるのです。」 (み言選集 318巻172ページ 2000.03.06 <父子協助復帰時代>)
「お母様がどうして神様の夫人の位置に立つのですか?堕落した女性として、どうして真の父母の夫人の位置に立つの?真なる僕の夫人の位置にすら立てず、追い出されて、それを殺してしまって、それなのにですよ。そのような人を捕まえて神様の夫人の位置に立てますか?そのような亡霊のような行動が何処にありますか?」 (み言選集 614巻28ページ <カインとアベルの戦略> 2009.7.12 天正苑)
4)真のお父様との一体化
家庭連合が韓お母様こそが真のお父様の後継者であるとする根拠は、一にも二にも真のお父様と韓お母様とは完全一体であるということです。実際真のお父様は、何度も何度も真のご父母様夫妻が最終一体となられたことを宣言されています。
・「真の父母様夫妻が横的に最終一体を成した。」
2010年 6月19日 午前2時20分
6月26日 午前3次25分
・「真の父母様ご夫妻は最終一体」
2010年11月22日
2011年 2月 3日
・「すべての摂理の完成、完結、完了と最終勝利を宣言」
2011年12月11日
これらの宣言の通りに、真のお父様と韓お母様が完全に最終一体化していたのなら、韓お母様にも後継者として立つ資格はあったかもしれません。しかし韓お母様が後継者として立つためにはさらにいくつか条件があります。
まずは前項で掲載した、家庭連合が韓お母様こそが後継者である根拠とする真のお父様のみ言をもう一度見てみると、
「伝統はただ一つ! 真のお父様を中心として! 他の誰かの、どんな話にも影響されてはいけません。先生が教えた御言と先生の原理の御言以外には、どんな話にも従ってはならないのです。今、先生を中心としてお母様を立てました。先生が霊界に行ったならば、お母様(韓鶴子夫人)を絶対中心として、絶対的に一つにならなければなりません。今、お母様が行く道は、お父様が今まで立てた御言と説教集を中心として、行かなければならないのです。他の言葉を述べるのを許しません」(『祝福』1995年夏季号、68ページ)
とあります。つまりここでは、
・伝統はただ一つ! 先生が教えた御言と先生の原理の御言以外には、どんな話にも従ってはならないのです。
・お母様が行く道は、お父様が今まで立てた御言と説教集を中心として、行かなければならないのです。
・真のお父様を中心として! 他の誰かの、どんな話にも影響されてはいけません。他の言葉を述べるのを許しません
このように真のお父様ははっきりと言い切っておられます。しかし真のお父様の聖和後、家庭連合は矢継ぎ早に、真のお父様の立てられた伝統を次々と破壊してしまいました。
・お父様の天聖経の削除を含む大改編。
・お父様が涙を流しながら歌われた天一国国歌(栄光の賜物)の変更。
・家庭盟誓において「神様」を「天の父母様」に変更。
・成婚問答の簡略化。
・女性神の実質的導入。
・建国の根幹たる憲法から統一原理を疎外。
同時に韓お母様は、自らを『独生女』と宣言し、真のお父様は原罪を持って生まれてきたと発言し、文氏の血統を貶め、韓氏の血統を尊重する発言を繰り返しています。そればかりか原理本体論を封印し、統一原理までも改竄し、独自の独生女神学の構築を行っています。
これらの事実を見ると韓お母様は、真のお父様の立てられた伝統を破壊し、み言を改竄し、自らを独生女、メシヤとする、新しい教えを語られていることがわかります。そして自らを高め正当化するために、相対的に真のお父様の尊前性までも地に落とそうとしているのです。つまり真のお父様の戒めを破り、完全に真のお父様の願いとは相反することを行っているのです。
今の韓お母様は、真のお父様と完全最終一体化していると言えるのでしょうか?正しい判断能力を持っている人なら、完全最終一体化しているとは思えないのではないでしょうか?つまり真のお父様の後継者として最も大切な資格、真のお父様とは心情一体化はなされていなかったと判断するしかありません。
このように見ると、真のお父様が聖和前、何度も何度も最終一体化宣言をされたということは、韓お母様から何らかの条件を奪い、一縷の望みをかけ、条件的に何度も最終一体化宣言をされていたのではないでしょうか?真のお父様にとっても最後まで韓お母様と最終一体化したかった、狂おしいほどの心情の痛みを感じざるを得ません。それがただ単に、自らの問題だけではなく、神の願いであり、人類全体の問題であり、生涯を共にした韓お母様の永遠の生の問題でもありますから、今はどれほど嘆き悲しまれていることか想像を絶するものがあります。
そのような韓お母様に悔い改めていただき、再び本然の位置に戻っていただくためには、家庭連合に残る全ての兄弟姉妹たちが、韓お母様の間違いに気づき、真のお父様の元に戻ってくることが唯一の道なのではないでしょうか?
5)長子の嗣業と祝福
長子の嗣業とは具体的には後継者として、祝福の権能、聖酒を作る権能、先祖解怨の権能、教会の指導者としての任命等が考えられます。
韓お母様に長子の嗣業を伝授されたというみ言や記録は一切ありません。
同様に韓お母様に、後継者としての祝福も与えられたという記録もありません。
つまり韓お母様には、真のお父様から長子の嗣業も伝授されておらず、後継者としての祝福も与えられていないわけですから、韓お母様は真のお父様が認めた正当な後継者ではないということです。
(嗣業:神から受け継いだ賜物、具体的には土地、富など相続財産、占有物を意味する。)
6)3大試練
「お母さまは2013年6月16日までに完成しなければならない。そうして本然の位置にまで戻らなければならない」(2007.5.11 天正宮訓読会)
「私が93歳、お母様が70歳で完成級の聖婚式をもつことですべての祝福家庭と共に完成した天地の時代に入ることができる。」(2011.8.29 天正宮訓読会)
このように真のお父様は語られましたが、2012年のご聖誕日に行われる予定だった聖婚式をキャンセルされました。そして韓お母様にさらに一年の猶予を与えられ、願われる基準での一体化を待たれましたが、お父様のご聖和により、その最後の完成段階の「真の父母聖婚式」は果たされることはありませんでした。
本来韓お母様は基元節に、第三次「真の父母様聖婚式」を行い、真のお父様のみ言と伝統を守り、その相対としての真の母の位置を守っていたらば、韓お母様自身も自動的に完成することができました。そして韓お母様の完成によって、全ての祝福家庭も創造本然の世界に入ることのできる時代圏を迎えることができていたのです。その勝利はすなわち、韓お母様が神の第一祝福復帰の基台を勝利することを意味し、同時に神の第二祝福復帰の基台を造成することを意味しました。
しかし韓お母様は2012年1月18日頃、金孝南訓母様主礼の元、何らかの霊的存在との結婚式を挙行しました。
「2012年1月18日、ある結婚式がありました。 天正宮において。それは金孝南氏が主礼をし、韓氏オモニと、ある神、どのような神か分かりませんが、ある神との結婚式でした。 神様ではありません。 神との結婚式でした。 お父様はそこにいらっしゃいませんでした。」(2017.5.10 文亨進様)
「アボジがおられない間に他の霊人と結婚したということはどういうことでしょうか。
第一にアボジは離婚したということ
第二にサタンと結婚したのです。
韓氏の血統 サタン王の血統に再び帰りながら萬王の王と離婚しながら。
後ろでサタンと姦通 結婚 堕落!した失敗した堕落したエバになってしまいました。」(2016.8.3 文亨進様)
このように韓お母様が、神と称する霊的存在との結婚式を行うことにより、真のお父様との第三次聖婚式は行われませんでした。そして真のお父様とは離婚をし、サタンと結婚した立場に立ってしまいました。
このようにして韓お母様は、サタンの三大試練のうち第一試練と第二試練を乗り越えることはできませんでした。
また韓お母様は、天使長たちから長い期間をかけて、次のように誘惑されてきました。
「天使長達は『あなたは神になれる。あなたは神です。あなたはメシヤです。あなたは神様の一人娘です。あなたは女神です。』とお母様を誘惑しました。」(2015.4.12 文亨進様)
その結果韓お母様は、自らは真のお父様の相対ではなく、韓お母様自身がメシヤであり、独生女であると信じるようになり、そして自らを神と称するようになってしまいました。
「3年前お母様が私に、『私は誰ですか』と尋ねた時、私は『あなたは勝利された真のお母様です。』と答えました。お母様は、『いいえ、私はメシヤです。私は神です。』と言いました。
私はお母様に『あなたは神様ではありません。あなたはあなたを神様だと言ってはいけません。そうしたら、あなたは神様からの裁きを受けるでしょう。神様はあなたを失望させ、誰が神様なのかを、あなたに教えるでしょう。』と言いました。
お母様は笑って『天地のお母様がいる韓国に何が起こるというのですか。神様の祝福と守りがここにはあるのです。』私達は『それは違います。』と言いました。」(2015.7.5 文亨進様)
このように韓お母様はサタンの誘惑に負け、霊的存在と結婚をすることにより、主なる神を拝し、ただ神にのみ仕えることを拒否し、サタンを拝し、自らを神と称するようになってしまいました。またその結果真のお父様の立てられた世界的なすべての基盤も、正当な後継者から略奪してしまいました。つまり神の第三祝福復帰の基台を造成する試練も乗り越えることが出来ずに、神よりも万物を拝し、自らを神と称する存在となってしまったのです。
※資料(二)2-2 2017年5月10日(水) 文亨進様説教
「罪のない独生女 対 三代王権 文鮮明と韓鶴子の神学を比較する」後編
※資料(二)2-3 サンクチュアリNEWS
②文顯進様
1)真のお父様のみ言に見る後継者の根拠
父子協助時代を迎えた2000年頃の真のお父様が語られたみ言を見ると、
「父母様が、霊界の長子である興進君を呼んで、このように祝福された家庭を立て、一緒に統一的宣言をすることによって、先生が祝福をしてあげるのではなく、今後は興進君が祝福をするのですが、興進君がいなければ、顯進君がお父様の代わりに祝福できる時代になるのです。」(三時代大転換一体圏統一祝福式のみ言 2000年9月24日 )
「これから先生が興進君を中心として父子一致理念と、その兄と弟を中心として顕進君が父子一致理念を中心として、祝福行事を天地で、どこでも、思いのままに行うことができる解放時代となります。」
(祝福移譲宣布式 2000年9月24日 天宙清平修錬苑)
このように真のお父様のみ言の中で、文顯進様が祝福行事を行う時代が来ると明確に語られています。
祝福行事は、真のお父様から長子の嗣業を受け継いだ後継者にのみ与えられる特権です。つまり当時真のお父様も、顯進様が後継者として最もふさわしい存在として考えられていたことがこのみ言から窺われます。
2)そのみ言の語られた時期、背景
・2000年3月31日、文顯進様は「世界大学原理研究会」(W-CARP)会長に就任。
・2001年2月25日、「世界平和青年連合」世界会長に就任。
この頃は真のお父様も文顯進様を後継者として考えられていた時期と思います。
・2004年5月10日(陰3月22日)、文亨進様家庭に息子、文信俊様が誕生。
真のお父様は、「ついに生まれた!! 先生でさえもお前たち夫婦にこの孫が生まれるとは思いもしなかった。」とたいそう喜ばれました。
・2008年4月6日には朝の訓読会で、真のお父様は亨進様を後継者として任命されました。
「今、食口たちの中で信仰体験からしても何にしても、亨進の基準を超える人はいない。」
・2008年4月に文顯進様は、家庭連合副会長職、W-CARP世界会長職を解任されました。
・2008年4月18日、文亨進様が世界会長に就任。
・2009年1月には、文亨進様は3度の戴冠式を行い、「真の父母祝福」を伝授されました。
このように統一教会の後継者の流れが、文顯進様から文亨進様の方に変わっていきました。
・2009年3月8日、束草事件で文顯進様は、真のお父様の「一年間、公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい」「お父様のそばにいなさい」という指示を拒否し、独自の道を歩まれるようになりました。
・2009年8月2日にUCI財団は理事会を開き、反顯進派の2人の理事、金孝律理事と朱東文理事を解任。統一教会の資産の50~70%くらいと言われる2兆ウォン(2000億円)以上の資産が文顯進様派のものとなりました。
・2009年9月10日には、文顯進様は郭錠煥先生と共に、統一教会と懐を分かつこととなりました。
そしてGPFを組織し、独自の活動を展開されるようになりました。
そしてGPFを組織し、独自の活動を展開されるようになりました。
このように見て分かることは、真のお父様によって2008年頃からは文亨進様が後継者として指名されるようになったため、文顯進様は居場所がなくなり、独自の道を行くようになってしまいました。しかしその背後には、後継者争いの有力候補だった文顯進様を陥れるため、韓お母様を中心とした勢力の陰謀があったことが明らかとなっています。
事実後継者として真のお父様によって公認された文亨進様、文國進様でさえも、韓お母様を不信するようになると、すぐに教会を追い出されてしまいました。
このような流れから見ても、文顯進様が後継者であるというようなみ言は、真のお父様が顯進様を後継者にと考えられていた2000年の一時期のみに限られるみ言であり、その後の文亨進様の台頭とともにそのようなみ言は見ることができなくなりました。
3)文顯進様が後継者であることを否定するみ言
★真のご父母様宣言
「万王の王はお一人の神様、真の父母様もお一人の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は、異端者・爆破者である。以上の内容は、真の父母様の宣言文である 文鮮明印」 (2010.6.5)
当時統一教会内でも、郭・顕進様派の分裂問題が大きくなっていたため、韓お母様が真のお父様に強く働きかけて『真のご父母様宣言』が書かれました。こうして文顯進様は、完全に後継者の位置から外れてしまっただけでなく、統一教会に対抗する勢力となって、教会員の熾烈な奪い合いが始まりました。
★真のお父様が神山先生にボートで語られたみ言
2010年7月16日、文顯進様をもう一度真のお父様の元に連れ戻したいという思いで、神山先生が文顯進様と行動を共にしたことに対し、真のお父様に問い詰められている場面が残されています。
神山先生は「顕進様が帰ることだけを願ってやってきたことだと・・・」と言われたことに対し、真のお父様は明確に、「もう、ずうっと前に離れたんだよ。何十年前に。」と答えられています。同時に「今のところ、韓国において繋がっている者は、国進様と亨進様以外に誰もいないよ。」とも答えられています。
この頃には真のお父様にとっても、文顯進様はもうどうにもできない存在となってしまったということが感じられます。
これらの事実を見て分かることは、2000年頃には文顯進様も、真のお父様の有力な後継者候補だったのが、2009年に統一教会を離れてからは、真のお父様にもどうすることもできない存在となってしまったということがわかります。
4)真のお父様との一体化
2009年3月8日、束草・天情苑における早朝の訓読会で、主要幹部と仁進様、顕進様、国進様、亨進様を前に、真のお父様が「霊界の実相であるから良く聞くように」と言われた文書が訓読されました。しかしその文書のうち、2番目に訓読された文書は、当時、韓国教会の会長であった梁昌植先生がご父母様への報告文として作成した文書であり、霊界からのメッセージではなかったことがわかりました。
しかし、真のお父様は顯進様に次のように指示されました。
「一年間、公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい」「お父様のそばにいなさい」と。
真のお父様にとって2009年は、残り少ない人生の貴重な期間でした。そんな貴重な日々を後継者候補であった文顯進様と過ごすということは、文顯進様に改めて原理を体恤させ、真のお父様の生きざまを伝え、後継者として完全に心情一体化するための、貴重な訓練期間であったと見ることができます。
そんな真のお父様の心情を知らず、願いを知らずに指示を拒否された文顯進様は、残念ながら真のお父様の心情を理解することはできませんでした。つまり文顯進様には、後継者として立つための最も重要な資格、真のお父様との心情一体化はなされていませんでした。
5)長子の嗣業と祝福
文顯進様に長子の嗣業を伝授されたというみ言や記録は一切ありません。
同様に文顯進様に、後継者としての祝福も与えられたという記録もありません。
つまり文顯進様は、真のお父様からは後継者としては認められていなかったことを意味します。
6)3大試練
2009年3月8日の束草事件の際、真のお父様は顯進様に、「一年間、公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい」「お父様のそばにいなさい」と指示されました。もし文顯進様がこの期間、真のお父様と生活を共にしていたなら、み旨に対する真のお父様の真実な姿を観察し理解することが出来たかもしれません。それはまさしく、生涯を通じてただ神のみを愛してきた人生、神のためにすべてを犠牲にしてきた人生、座右の銘「宇宙主管を願う前に自己主管を完成せよ」を身をもって実践してきた真のお父様の生きざまを知ることのできる期間でした。
またそのような生き様を見せることで、文顯進様も後継者として、どのような姿勢でみ旨に臨まなければいけないかを教え、真のお父様の心情と一体となり、真のお父様の伝統を相続するための必要不可避な路程であったろうと想像できます。
しかし文顯進様は、そのような真のお父様の願いを悟ることなく、自らの感情と事情を優先し、真のお父様の指示を拒否してしまいました。これは真のお父様と一体となって個性を完成し、完成した家庭を築くことで、全ての人類の雛形となる創造本然の理想家庭を築くことができる唯一の機会でもあったと思われます。
そんな神の摂理があったことを悟れず、真のお父様の指示を拒否した文顯進様は、サタンの三大試練のうち、神の第一祝福、第二祝福復帰の基台を失った立場に立ってしまいました。
2009年8月2日にUCI財団は理事会を開き、反顯進派の2人の理事、金孝律理事と朱東文理事を解任。統一教会の資産の50~70%くらいと言われる2兆ウォン(2000億円)以上の資産が文顯進様派のものとなりました。
9月10日、真のお父様は顯進様に、「UCIをを元に戻しなさい」と言われましが顕進様は「分かりました」と言っただけで、実行はされませんでした。
サタンはイエスを非常に高い山に連れていき、世のすべての国々とその栄華とを見せながら「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」(マタイ4.9)と試練しました。これに対してイエスは、「主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ」(マタイ4.10)と答えられた。
文顯進様は、真のお父様に仕えることを拒否し、合法的だったとしても、膨大な資産を有するUCI財団を自らのものとして教会を出て行かれました。まさしく主なる神を拝し、ただ神にのみ仕えることを拒否し、富に仕えることを選んだと解釈するしかありません。こうして文顯進様も、第三祝福復帰の基台も失ってしまいました。
③文亨進様
1)真のお父様のみ言に見る後継者の根拠
★2008年4月16日 訓読会の御言葉
「今後、全部、私がしてきたことを代わりに任せようと思うんだね。
今、食口たちの中で信仰体験からしても何にしても、亨進の基準を超える人はいない。分かったか?明らかだ。
自分の兄弟たちが多く助けるだろう。
国進も協助するだろうし、顕進も、外国に行っているから、協助して、ここにいる人も協助して。
36家庭も全部皆よく理解してあげて、古参の先輩たちも寄り集って、そうできるように…。
それで、今日の日付で任命するんだよ。」
真のお父様はこのように語られ、その場にいた郭錠煥先生にも、3度亨進様が引き継がれたと確認されました。
<参考 2010年2月22日、韓お母様擁立を企てる金孝律補佐官の講演>
2010年2月22日、世界指導者総会の際の金孝律補佐官の講演
「お父様が文亨進様を後継者に指名した。文顯進様は、自分ではなく弟の文亨進様が真のお父様の後継者として決定されたため、問題を起こしている。彼は文顯進様が後継者となった弟に対する嫉妬心のために、5年前からの分派の道を行く準備をしていた」と言った。
このように2008年以降、教会内では文亨進様こそ、真のお父様の後継者であるということは周知の事実であり、それに異議を唱える人はおりませんでした。
逆に基元節以降、いつの間にか文亨進様の姿が見えなくなったことを、不思議に思った食口は多かったのではないでしょうか?
2)そのみ言の語られた時期、背景
真のお父様は2008年以降、文亨進様を後継者に指名し、常に文信俊様と行動を共にされていましたので、誰もが自然な形で、文亨進様が第二代教主、文信俊様が三代目教主になれらるだろうと信じていた期間でした。2012年9月3日に真のお父様は聖和されましたので、聖和されるまでの期間は、常に文亨進様が後継者であると、誰もがそのように思っていました。
3)文亨進様が後継者であることを否定するみ言
2008年4月16日の訓読会の時、真のお父様が文亨進様を後継者と指名した後、真のお父様からはそのことを否定するようなみ言は発せられませんでした。
亨進様を後継者ではないと否定するみ言だけでなく、文亨進様、文信俊様以外の人を、後継者とするみ言も発せられることはありませんでした。
4)真のお父様との一体化
2009年3月8日の束草事件の際、真のお父様は文顯進様に、「一年間、公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい」「お父様のそばにいなさい」と指示されました。しかし顯進様は真のお父様の指示を拒否し、独自の道を歩まれるようになりました。
その後時期ははっきりとは確認できませんが、真のお父様は世界会長である文亨進様に同じ事を命じられました。その時文亨進様は直ぐにお父様の指示に従い、世界会長としての多忙なスケジュールを全て白紙に戻し、お父様のそばで約2年間行動を共にされました。
小さい頃から真のお父様と一緒に過ごすことの少なかった文亨進様にとって、真のお父様と過ごされたこの2年間は、何にも代えがたい人生で最高の恵みの時であり、計り知れないほどの転換だったと言われています。人を介して理解していたお父様の姿と、日々直接、接する生活の中で知るお父様の姿は全く異なるものでした。宗教家、宗教指導者としてのお父様を超えたところでの本当に親しい関係、触れるほどの現実味のある喜び、愛情、抱擁を感じたのです。ですからこの2年間がなければ、今頃、後継者、相続者としての「関係性」や「関わり」ではなく「宗教」を教え続けていただろうし、共に生きる人間としての神の人、キリストを語らず、レバレント・ムーンの神学を講義していただろうということです。この2年の期間があったからこそ、聖和後に生じたとんでもない出来事の数々や困難の時を、お父様との関係性によって超えることができました。すべてを失いお母様さえも背を向けるという絶望と孤独の時にも力を与え続けてくれたのです。
本来ならば末っ子として、人と争うことが嫌いな性格だったため、もし真のお父様から後継者として指名されなかったら、家族だけでひっそりと暮らしていたのかもしれません。しかし後継者として真のお父様の遺志を受け継いだため、真のお父様の伝統を破壊する勢力と、真正面から闘わなくてはいけなくなり、サンクチュアリ教会を設立しました。統一教会からは追われるように、それこそ何も持たずに出てきたため、裸一貫でサンクチュアリ教会をスタートさせましたが、文亨進様には、真のお父様から受け継いだ後継者としての長子の嗣業と祝福、真実があったため、家庭連合にとっては最も恐ろしい存在となりました。
実際、経済的基盤もなく、食口の基盤も何もないところから始まったサンクチュアリ教会でしたが、2015年1月25日の「沈黙を破って」の説教から2年半経った今では、全世界に数千人の食口を抱える教会にまで成長しました。このような基盤は、真のお父様の伝統を受け継ぎ、真のお父様と心情一体化した真の後継者であると確信した食口たちが、磁石に吸い寄せられるように集まってきた結果です。彼らは文亨進様の姿に真のお父様の姿がダブり、亨進様が語られると、お父様が語られているように感じ、亨進様と真のお父様が完全に一体となっていると感じて集まってきた群れです。誰が文亨進様と真のお父様は別々だと言ったとしても、亨進様の姿に真のお父様の姿を見出している人たちですから、亨進様と真のお父様とは一体化しているなどと改めて言う必要もありません。
まさしく後継者となるにふさわしい一体化の基準を打ち立てている方は、文亨進様であり、そのような一体化の基準を打ち立てたのが、真のお父様とご一緒された2年の期間だったのです。
※資料(二)2-4 亨進様 今明かされたストーリー <全編>
第2章 お父様のお側で過ごした2年間
※資料(二)2-5 「栄光の賜物」を慕って
『お父様の真の愛』文亨進様 (2014/2/2)
2/2/2014HJN『お父様の真の愛』Stardust(映像)より
5)長子の嗣業と祝福
「ここに文亨進、李妍雅、ふたりの息子、娘が夫婦となり、きょう父母様の前に立って交代するこの転換式において、代身者、相続者の権限を受け継ぐこの場となるふたりの息子、娘が真の父母の代表として相続する権限を教えてあげることが、簡単でないことを知っている真の父母です。残された長くない生涯の最後において、彼らがあらゆる精誠を尽くし、万国の万民の前に、行くべき道はこうであるということを教示できる一つの代身ポイントとなり、代身相続のポイントはああでなければならないということを各自、各家庭が悟り、幼児の時代から億万時代を超えても変わらない一心一体の代身者となり、勝利の王様、勝利の神様の自主権天国を受け継ぎ、解放、贖罪の天国の息子、娘として誇ることができ、息子、娘として自ら抱いて愛することができる、この亨進家庭となるよう、許諾してくださることをお願い申しあげます。」
★2008年7月6日、10月12日 文亨進様は2度に渡って、真の父母様に代わって祝福式を挙行されました。
・2008年7月6日 韓国・天城旺臨宮殿大聖殿「太平聖代神文明平和祝福結婚式」
文亨進世界会長ご夫妻を主礼としてお迎えし、153組の祝福家庭が誕生しました。
・2008年10月12日 韓国・天城旺臨宮殿大聖殿「第2次太平聖代神文明平和祝福結婚式」
文亨進・世界平和家庭連合世界会長ご夫妻の主礼で21カ国、242双の祝福家庭が誕生しました。
★2009年1月15~31日、亨進様、韓国、ニューヨークで、合計3度の戴冠式
・2009年1月15日、亨進様、戴冠式(韓国)「真の父母祝福」を伝授
・ 1月30-31日、亨進様、韓国、ニューヨークで2度の戴冠式
「天宙天地父母安息圏安着即位式において、真の父母様の祝福を伝授いたします。 アージュ」
★2010年6月5日 真の父母様宣言
「万王の王はお一人の神様、真の父母様もお一人の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は、異端者・爆破者である。以上の内容は、真の父母様の宣言文である 文鮮明印」
2008年4月16日 訓読会の御言葉で、
「今後、全部、私がしてきたことを代わりに任せようと思うんだね。
今、食口たちの中で信仰体験からしても何にしても、亨進の基準を超える人はいない。」
このように真のお父様は語られ、その場にいた郭錠煥先生にも、3度亨進様が引き継がれたと確認されました。
この日から文亨進様を後継者として立てる流れが、急速に作り上げられてきました。
2008年4月18日には、文亨進様が世界会長に就任。
真のお父様の祝祷では「きょう父母様の前に立って交代するこの転換式において、代身者、相続者の権限を受け継ぐこの場となるふたりの息子、娘が真の父母の代表として相続する権限を教えてあげる」と祈られています。
そして2008年7月6日、10月12日 文亨進様は2度に渡って、真の父母様に代わって祝福式を挙行されました。
2009年1月15~31日には、亨進様は韓国、ニューヨークで、合計3度の戴冠式が行われました。
戴冠式での真のお父様の祈祷「天宙天地父母安息圏安着即位式において、真の父母様の祝福を伝授いたします。アージュ」
戴冠式で明確に、文亨進様に祝福の権能が伝授されました。
「万王の王はお一人の神様、真の父母様もお一人の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は、異端者・爆破者である。以上の内容は、真の父母様の宣言文である 文鮮明印」
このように2008年以降、文亨進様は、長子の嗣業を受け継がれ、世界会長に就任し、真のご父母様に代わって祝福行事の主礼を務められ、3度にわたり戴冠式を行い祝福の権能が伝授され、最後には真の父母宣言まで発表されました。真のお父様から長子の嗣業を受け継いだのも、長子の嗣業を受け継いだ者に対する祝福も、文亨進様以外には誰にも与えられてはいません。このような事実から見ても、真のお父様の後継者は、文亨進様以外にはあり得ないことがわかります。
6)3大試練
真のお父様は世界会長である文亨進様にも、顯進様に命じられたように「公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい。お父様のそばにいなさい」と命じられました。その時亨進様は直ぐにお父様の指示に従い、お父様のそばで約2年間行動を共にされました。
この2年間の感想を見ると、「真に大切なのは神様との関係だということです。それをお父様は教えて下さいました。宗教家、宗教指導者としてのお父様を超えたところでの本当に親しい関係、触れるほどの現実味のある喜び、愛情、抱擁を感じたのです。」
「そうする中で見たお父様は律法の神ではありませんでした。まったくそれとは違う神様のお姿です。恵みと赦しの神様です。迫害する者を切なる思いで赦そうとするお姿でした。心の中ではすでに許しておられるのです。」
真のお父様と共に過ごされる中で、亨進様は神様との関係の重要性を改めて知らされました。そして真のお父様の恩讐をも愛する真の愛の世界を知り、これらの経験は計り知れないほどの転換だったと言われています。つまりこの2年間で、亨進様はお父様の真の愛によって生まれ変わり、後継者としてどんな困難をも乗り越えてい行ける関係性を、真のお父様との間で結ぶことができました。そしてこの期間に体恤した真の愛の世界を、全ての食口たちに伝授することにより、誰もが真のお父様の真の愛の世界を相続できる真の愛の基台を造成することが出来たと言えるでしょう。
つまりこの2年間の経験は、神の第一祝福、第二祝福復帰の基台を造成する期間となりました。
文亨進様は、統一教会内で後継者として韓お母様と行動を共にしていた期間、様々な誘惑を受けました。
「我々の側に加われ。どっちにしろ、あなたの世界になります。あなたが後継者ですから。後継者の権利とこの王国はあなたのものですよ。」「とにかくいったん私達の仲間になれ。お母様が霊界に行けば、あなたが好きなように変更すればよい。」(2015.1.18 文亨進様)
「当時私たちも同様なわいろと金銭的、権勢的誘惑を受けました。お父様から代身者、王権の相続者の祝福を受けていたのでむしろその規模は大きかったのです。私たちもサタンの誘惑にさらされました。国進兄さんも私もです。しかし私たちは拒絶しました。お父様を裏切ることを拒否したのです。」(2016.4.9 文亨進様)
文亨進様と文國進様は、すべての誘惑を断ち切り、富と権力に仕えることを拒否し、ただ真のお父様に侍り、真のお父様の伝統に従う道を選ばれました。そして何も持たずに統一教会を後にし、サンクチュアリ教会をスタートしたのです。
「何も持たずに出てきました。ここには何もないのです。オバマ・ケアを受けるほどでした。大変なバッシングを受けすべてを失いましたが、お父様を手放さなかったおかげですべてを得ることができました。」
文亨進様はこうして、この世の富と栄誉、サタンに仕えることを拒否し、全てを失いましたが、ただ神のみを拝し、真のお父様の遺志を継ぐ道を選ぶことによって、神の第三祝福復帰の基台を造成することができました。こうして文亨進様は、サタンの三大試練にことごとく勝利し、神の第一、第二、第三祝福復帰の基台を造成することに成功したのです。
※資料(二)2-6 亨進様 今明かされたストーリー <全編>
第6章 2015年まで沈黙を守った理由
私たちは愚か者ではなく忠実で名誉を重んじる者たちです。物質的富は人生の目的にはなりえません。名誉ある人には富は自然と付いてくるものです。富だけを求めるなら不名誉をこうむり審判を受けるでしょう。今の家庭連合がそうです。金力、資産、権力を追い求めはしますが、神様の愛やキリストの愛を求めようとはしません。だから今崩壊しつつあるのです。
何も持たずに出てきました。ここには何もないのです。オバマ・ケアを受けるほどでした。
大変なバッシングを受けすべてを失いましたが、お父様を手放さなかったおかげですべてを得ることができました。
名誉を重んじる人々、正義のため闘う人々、王の王のため立ち上がる人々が大勢出てきました。そうした人々が立ち上がり私たちと共に活動しています。彼らは組織ではなく信仰によってつながっています。ここからあれこれ指示を出しません。それぞれが自治体です。ただキリストへの信仰と愛で結ばれているのです。
④三代王文信俊様
御父様は新しくお生まれになったお孫様をご覧になったあと「この子ではない、先生が待っている孫が生まれてこないと。」と仰っていました。
しかし2004年5月10日(陰暦3.22)にお生まれになった信俊様をご覧になり「ついに生まれた!! 先生でさえもお前たち夫婦にこの孫が生まれるとは思いもしなかった。」とたいそう喜ばれました。
真のお父様の晩年、ご父母様の周りには常に文信俊様がおり、ご父母様と常に行動を共にしておられたのは誰もが知るところでした。そして文信俊様こそが、真のお父様の業績を継ぐ3代王となることも、既存事実として疑う者は誰もいませんでした。しかし今、文信俊様のいなくなった家庭連合では、文信俊様の後継問題さえも否定する立場をとっています。真のお父様が後継者として指名された文亨進様は、文信俊様の親ということもありますが、「他の子女様たちには引っかかるかもしれない傷があるが、文亨進様だけは何の傷もない。」と真のお父様がおっしゃられるように、唯一後継者としてふさわしい子女様であることを強調されておられます。また、「今、食口たちの中で信仰体験からしても何にしても、亨進の基準を超える人はいない。」として文亨進様に教会を任せることを、幹部たちに確認を取りながら納得させていたこともありました。
このようにして真のお父様の後継者として立てられた文亨進様は、あくまでも自らは三代王文信俊様に繋ぐための役割であることを自覚し、2015年5月24日にはサンクチュアリ教会において、「三大王権完成者相続の為の特別の儀式」が行われました。
※資料(二)2-7
三代王権(二代亨進様・三代完成者信俊様)の正当性を理解する3
2004年5月10日御聖誕された信俊様について、アボジはこのように言っておられる。
「ついに生まれた!! 先生でさえもお前たち夫婦(亨進様・ヨナ様)にこの孫が生まれるとは思いもしなかった。」と言われた。
※資料(二)2-8 2015年5月24日
三大王権完成者相続宣布式(仮称)
2015年5月24日、三大王権完成者相続宣布式(仮称)が行われ信俊様が後継者として相続されました。
5月24日、イエス様-アボニム-亨進様-信俊様と繋がる後継者相続の為の、特別な儀式と祝祷(祈りの油塗り)が行われました。
ご子女様を一人ひとり祝福された後、最初に4人の御子女様が信俊様に敬拝され、次にヨナ様も信俊様に敬拝を捧げるられるという天の伝統確立の為の、特別な儀式となりました。
これにより永遠に滅びることの無い天の宗家が宣布されたといえるでしょう。
韓お母様 |
文顯進様 |
文亨進様 |
|
1) み言 |
「先生が霊界に行ったならば、お母様(韓鶴子夫人)を絶対中心として、絶対的に一つにならなければなりません。」(『祝福』1995年夏季号)
「先生が一人でいても真の父母様の代身であり、お母様が一人でいても真の父母様の代身です」(1990.3.27) 「私は第一教主、お母様は第二教主です。」(1990.5.6) 「先生が第一教主であれば、お母様は第二教主である」(1994.11.27) |
「今後は興進君が祝福をするのですが、興進君がいなければ、顯進君がお父様の代わりに祝福できる時代になるのです。」(2000.9.24)
「これから先生が興進君を中心として父子一致理念と、その兄と弟を中心として顕進君が父子一致理念を中心として、祝福行事を天地で、どこでも、思いのままに行うことができる解放時代となります。」(2000.9.24) |
「今後、全部、私がしてきたことを代わりに任せようと思うんだね。
今、食口たちの中で信仰体験からしても何にしても、亨進の基準を超える人はいない。それで、今日の日付で任命するんだよ。」(2008.4.16) |
2) 背景 |
1990年から1995年頃まで、女性連合が出発した時期。
お母様への激励。 |
真のお父様が顯進様を後継者にと考えられていた2000年の一時期のみのみ言。 | 2008年4月16日の訓読会から聖和されるまで。 |
3) 反対のみ言 |
「母子協助時代が過ぎ去るのです。父子協助時代に入るのです。」(1999.9.9)
「オモニはいなくてもかまいません。オモニはいくらでも探し立てることができます。」(1999.9.9) 「オモニが堕落したので外れるのです。」(2000.3.06) 「父が母を通じて生んだ息子が相続することの出来る時代が来るのです。」(2000.11.11) 「お母様がどうして神様の夫人の位置に立つのですか?堕落した女性として、どうして真の父母の夫人の位置に立つの?」(2009.7.12) |
2010年6月5日、真のご父母様宣言。「万王の王はお一人の神様、真の父母様もお一人の父母、万世帯の民も一つの血統の国民であり、一つの天国の子女である。天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は、異端者・爆破者である。以上の内容は、真の父母様の宣言文である 文鮮明印」」
2010年7月16日、真のお父様が神山先生にボートで語られたみ言、「(顯進様は)もう、ずうっと前に離れたんだよ。何十年前に。」 |
無し |
4) 心情一体化 |
み言の改竄、伝統の破壊
自らを独生女と称し、真のお父様は原罪を持って生まれてきたと発言、文氏の血統を貶め、韓氏の血統を尊重。 真のお父様を否定する立場 |
2009年3月8日、束草事件の後、「一年間、公的な活動を休んで、お父様のそばにいなさい」と命じられましたが、それを拒否。
心情一体化しておらず。 |
真のお父様に2年間直接侍られる。 ⇒心情一体化の基準を打ち立てる。 |
5) 長子の嗣業 と祝福 |
無し |
無し |
★2008年4月18日 文亨進様世界会長に就任
★2008年7月6日、10月12日 文亨進様は2度に渡って、真の父母様に代わって祝福式を挙行。 ★2009年1月15~31日、亨進様、韓国、ニューヨークで、合計3度の戴冠式 ★2010年6月5日 真の父母様宣言 |
6) 三大試練 |
み言を守り、3度目の聖婚式を挙げられず、金孝南訓母様主礼の元、霊的存在(サタン)と結婚。 自らが独生女、神の立場に。 全て失敗 |
真のお父様に直接仕えることを拒否し、UCI財団を自らのものに。富に仕える道を選択。 全て失敗 |
真のお父様に2年間直接侍られ、神の第一祝福、第二祝福復帰の基台を造成。 富と権力に仕えることを拒否し、 神の第三祝福復帰の基台を造成。 |