ⓐ神山威元会長

  ⓐ神山威元会長

神山威元会長の嘆き

お父様が繰り返し繰り返し語られたそのみ言が、今実践されず無視されている。この現状を私は非常に憂いています。今、み言が無視されていませんか?三大王権、真の御父母様そして子女様、孫様、そしてこのメインの中央に流れるその血統に、私達が連結されることによってなされる皇族圏が・・・・。すでに皆さんもよくご存じと思いますが、今の教会は男のお子様、ご父母様の直系である男の子女様が皆除外されています。不自然と思いません?

メシアというお方をどのように今の教会の人たちが認めているのか。私がお父様の近くにあってお父様を知り、この方はメシアだと信じてきました。その私が捉えるメシア観と、今ある教会の人達のメシア観と違いますか?違いますね。

今、お父様の位置がないがしろにされている現状を、私は納得し認める事が出来ません。

アメリカ在住のある日本人が言うのです。
主権が変わったのにと。
お父様は霊界に行かれて、お母様の時代になったのに、なぜ古い主権に懸命にしがみついて、お父様のみ言、み言と言って、いつまで「丹心歌」歌っているの・・・と。

お父様が霊界にいかれても、お父様の位置は主体であり、お母様の位置は対象です。対象が主体の位置を奪うことは出来ません。

お父様が遺言として残したみ言を変えてしまう?それはないでしょう。
この世でも、親が遺言を残したら大切にするでしょう。それを変えて、平和神経が平和経に、お父様が愛された黒表紙の天聖経が赤表紙の天聖経に、そして父母経??話になりません。

私は麗水で2年の間(あいだ)、多くのことを見聞きしてきました。お父様の真心を踏みにじるようなことを、聖和されるまでの無念の心情を抱いておられたお父様お姿が・・・・・。私の目に焼き付いてます。

 

神山威元会長の講演 要約

 

拝読したみ言の重要な部分を、お父様が編集して一冊の本にされました。それが「み旨と世界」という本です。
お父様が「神山、この本を持って多くの人たちを指導するんだ。教育するんだ。必要なみ言はこの中に全部入っている」というお父様に指示を受けて、私のできる限りを尽くして歩んでまいりました。ある時お父様は私に
「あの本(御旨と世界)を持って教育してるのか。しっかりと教育してたら、日本はこういうことにならなかったのに」
と言われてお父様に叱責されました。その時の申し訳ない思いを忘れることができません。

「天聖経という言葉は怖い言葉です。第三者がどんなに素晴らしいノーベル賞をいくつも持っている人でもそれに手をつけてはならない」
「先生がこの世を去る時、贈り物として皆さんに何を残していくかということを考える時、先生のみ言葉を集めたこの八大教材教本は永遠に残されるものです。文先生御言葉選集が最高の贈り物です」

このような、み言を皆さんも何度も何度も聞かれたみ言かと思います。
しかし、お父様が繰り返し繰り返し語られたそのみ言が、今実践されず無視されている。この現状を私は非常に憂いています。今、み言が無視されていませんか?三大王権、真の御父母様そして子女様、孫様、そしてこのメインの中央に流れるその血統に、私達が連結されることによってなされる皇族圏が・・・・。すでに皆さんもよくご存じと思いますが、今の教会は男のお子様、ご父母様の直系である男の子女様が皆除外されています。不自然と思いません?

メシアというお方をどのように今の教会の人たちが認めているのか。私がお父様の近くにあってお父様を知り、この方はメシアだと信じてきました。その私が捉えるメシア観と、今ある教会の人達のメシア観と違いますか?違いますね。こんな事をいうと教会の方が、何だというかも知れません。今、皆さんの前で読みました。メシアという方は、長い蕩減復帰歴史が生み出した一人の方であり、そして神様が、真の愛の全てをそこに注ぎ込んだ植え付けた一人の方です。
そのお方の使命は何かというと、人間アダムエバが堕落して全てが堕落圏になりました。その堕落圏の中から一人の女性を見出して相対にし、そしてその方と真の家庭をつくる。お父様という方は天から来られた方、神様の真の愛の全てを持ってこられた方。これが、真のご父様から教えられた私の基本的な考え方です。

しかし、今、お父様の位置がないがしろにされている現状を、私は納得し認める事が出来ません。

アメリカ在住のある日本人が言うのです。
主権が変わったのにと。
お父様は霊界に行かれて、お母様の時代になったのに、なぜ古い主権に懸命にしがみついて、お父様のみ言、み言と言って、いつまで「丹心歌」歌っているの・・・と。
「丹心歌」とは、高麗が滅んで朝鮮ができた時に、高麗の王様に仕えた臣下が、新しい時代の主権者ではなく、元の高麗の王様、滅びゆく王様に仕えていくと誓った歌です。

私は強く反論しました。何を考えているんだ!
父母様は一つですよ。何故二つに分けて考える?お父様が霊界にいかれても、お父様の位置は主体であり、お母様の位置は対象です。対象が主体の位置を奪うことは出来ません。
主体と対象が一体となって、夫婦が(夫が+、妻がー)一体となって、天地の前に現われなければならない、これが原理ではないでしょうか。
私が信じる真のご父母様とは、お父様を先きに立てての真のご父母様であり、お父様があってのお母様であり、ご父母様があっての私達と考えます。
こう考える私が間違っているのでしょうか?

八大教材教本を大切にして、全ての問題の解決をみ言の中に求めなければならないと私は思います。真のお父様のみ言を重要視し、実践することによって、全ての問題が解決されると確信しております。

お父様が遺言として残したみ言を変えてしまう?それはないでしょう。
この世でも、親が遺言を残したら大切にするでしょう。それを変えて、平和神経が平和経に、お父様が愛された黒表紙の天聖経が赤表紙の天聖経に、そして父母経??話になりません。
再臨主であり、真のお父様の前に、絶対信仰、絶対愛、絶対服従して行かなければならないのに・・・・。

私は麗水で2年の間(あいだ)、多くのことを見聞きしてきました。お父様の真心を踏みにじるようなことを、聖和されるまでの無念の心情を抱いておられたお父様お姿が・・・・・。私の目に焼き付いてます。

人類のための遺言

真の父母様は、すでに人類のための遺言を準備し残しました。一生に六度もの生死を行き来する獄苦を経ながらも勝利し、準備した遺言です。永遠なる人類の教材、教本として八種類の本を残しました。巻数で言えば1千余巻を越える分量です。『文鮮明先生マルスム選集』千二百巻、『原理講論』、『天聖経』、『平和神経』、『家庭盟誓』、『天国を開く門・真の家庭』、『平和の主人、血統の主人』、『世界経典』、このような八種類の書籍です。これらの教本は、皆様が霊界に入っていっても読み、学ばなければならない本です。人間の頭脳から出てきた言葉や教えではありません。それは、天がかわいそうな人類を救援するために下さった天道を 教える教本だからです。「平和指導者追慕統一昇華祝祭記念大会」

先生の書いた内容を自分勝手に加減して・・・・

君たちは将来、先生の語った内容、先生の書いた(八大教材・教本)内容を、自分勝手に加減して訂正しようというような思いを持ってはなりません。そのようなことをした場合には、先生の200巻以上の説教集が皆飛んでしまうのです。分かりましたか?(はい)。
天と霊界の先生の話のとおりにしておかなければなりません。いくらノーベル賞をもらったアメリカの大統領であっても、有名大学の出身者であっても、その人の意見で先生の話を変えることはできません。
(ファミリー 93年9月)「日本人特別修練会における御言」

1993年4月16日アメリカ・ベルベディアにて 伝統はただ一つ!

「伝統はただ一つ! 真のお父様を中心として! 他の誰かの、どんな話にも影響されてはいけません。先生が教えた御言と先生の原理の御言以外には、どんな話にも従ってはならないのです。今、先生を中心として、お母様を立てました。先生が霊界に行ったならば、お母様を絶対中心として、絶対的に一つにならなければなりません。今、お母様が行く道は、お父様が今まで立てた御言と説教集(八大教材・教本)を中心として、行かなければならないのです。他の御言を述べるのを許しません。今度、韓国においても、御言絶対主義をとることができるように措置したのです。どのような御言も、第二の御言を許しません!」 (祝福85号 P68 「祝福二世の行くべき道」より抜粋)

1994年10月9日  韓国・中央修練院にて

お父様が、生前に私達にいつも指示された内容があります。それは、韓国と日本が、真の愛をもって一つになる。そして世界を指導していかなければいけない、と言われたみ言です。

麗水である人が、お父様の前で、「日本は怨讐で・・」と過去の話を持ち出した時、お父様は即座に、
「そんなこと話すな!言うな!先生は恥ずかしくなる」
と言われたことを忘れられません。
日本と韓国が、本当に一つにならなければならない。どんなことがあったとしても。

お父様は一つにしようとしたのです。
お父様は私を麗水に呼んで、君は日本を代表してここにいるんだ。君がここ麗水に住んでいる事は良いことだ。ここに君がいる事によって、日本の人達が韓国に関心を持つ、ここを君の故郷にするんだ。そして墓もここに残すように、そして日本人という思いをもつな。先生と一つになるんだ。日本の色をもつな、完全にお父様と一つとなって同化せよ、と言われました。韓国はアダム国家、日本はエバ国家ではないか、夫婦だと。
結婚とは、夫婦が一つとなって、新しい生命を創造する。韓国と日本が一体となって、世界を指導しなければならない。だから日本という考えを持つな。一つになるんだ。夫の前に嫁になった妻は夫に同化しなければいけないように、韓国と日本とは一つにならなければ天運が離れてしまう。それが、真のお父様が私に語ってくださったみ言です。

 

 

「お父様は無念だった!」-神山元会長の講演録を全文公開

神山威元会長の講演

2014年6月18日(プサンにて)
神山の個人史

皆さんにお会いすることができたこと、嬉しく感謝しております。今は、この限られた時間内にどのようにして話をまとめていいのか苦悶しているところです。麗水の40日の海洋修練会において、私の責任分担の時間は40時間から50時間ありました。50時間で語る内容を一時間で語ろうとしています。
今日、皆さんにまず紹介したいお父様の御言葉があります。

「メシヤたる者はいかなる者か。メシヤは、ただ一つ、神の内心にあったその愛があるとすれば、その愛の全体が集結したその愛、方向を固め、出発点を同じくして、一致した方向のその愛を、総合された愛を受ける最初の者である。その者とは何か。神の前に初めて生まれた長男。長男だね。分かりました?
メシヤとは何かというと、神の愛の前に初めて生まれた、神の愛の前に立った、初めて神の長男としての愛を受けるそういう立場に立った者がメシヤだ。だから、イエス様もそういうことを言ったんだね。イエス様はひとり子、一人息子である。ひとり子、息子であるというのは、全体の愛を受けることである。始めから終わりまでね。神が絶対なる主体となれば、(メシヤは)男として、絶対なる主体圏に立つ者だ。それはどんな立場か。父子の関係だ。父子の関係。分かりました?
だから神の全体の愛を、個人に向ける愛、それから家族に向ける愛、氏族、民族、国家、世界に向ける愛。神の長男の子供として、すべての圏を超越したその基準において、代表的な愛を受ける資格をもって来られる者が何?(メシヤ)。だから、神の子供。神の愛する子供が生まれてきた。しかし、愛する子供一人で何になるか。子供自体は、その相対者を得なければならない」。(み旨と世界)P.852

メシアというお方がどういうお方かということをお父様が説明しているのです。
人類歴史はその一人を求めて歴史は綴られてきたのです。至る所で紛争があり、至る所で問題が起こって、蕩減の代価を払って、その一人を見つけるための歴史であった。そして神様がその一人を送った。神の愛の全てを持って、この地上に来られた方がメシアでした。

「相対者をどこから得るか。天上から得るんじゃない。堕落の結果地上で失ったんだから、地上で再創造しなければならない。それで地上において宗教は何をやったかというと、天がプラスと言えば、地はマイナス。だから、天に向けてメシヤを願う。愛の主体者を願うところは神様ではなくして、この地球だね、人間世界だね。主体の愛を願うんだ。その思想がメシヤ思想だ。メシヤを迎えるために、世界版図を拡大して、個人の環境を超えて、氏族の環境を超えて、国家環境、世界圏につながるようなそういう基台を拡大しよう。拡大して、世界全体がその主体の神の愛の男の前に一つになる。何も反対する者がない。絶対服従する。自分自体はもう存在しない。ただメシヤのために存在するというようなそういう雰囲気を世界的に準備しようとするのが、旧約時代、新約時代の使命だ」。(み旨と世界) P.852

このように、その一人を歴史が求めてきた。その方が、私たちが慕う真のお父様ですね。私の父は、キリスト教会の牧師であり母もそうでした。私の父は、内村鑑三先生と関係の深い中田重治先生と共に、再臨運動を激しくやった人です。そのような環境の中で私は育ったのです。
ですから、子供のころから私も、再び来る再臨のメシヤということに対して、非常に関心がありました。同時に、キリスト教会にもいろいろな問題があったので、教会に対して失望も感じていました。
私は一つの疑問を持っていました。イエス様が「汝の敵を愛せよ。迫害する者のために祈れ」と。私はどうしても理解することができなかったのです。
「何故怨讐を愛さなければいけないのか。そしてまた何故迫害する者のために祈らなければいけないのだろうか。迫害するものがいたら、恩讐と感ずる人がいたら、なくしてしまえばいいじゃないか。ぶち殺したらいい。」
正義感からそんな思いを持っていました。

その答えを求め、多くのキリスト教会の牧師先生方に尋ねました。しかし、誰からも、私を満足させる回答を得ることができませんでした。ですから私は、統一教会に来て、真のお父様を通してその事を知らされた時は、驚き感動しました。何故、怨讐を愛さなければいけないのかという理由を、ダンベリーの刑務所のなかで、お父様は私に丁寧に説明してくださった、その事を今でも忘れることができません。
ダンベリー刑務所

ダンベリーの刑務所に、私は多くの本を持って入りました。その本は、お父様が過去に語られた、日本語になっているみ言集です。この機会に、私が今まで持っていたところのいろいろな疑問、そして理解できない部分をお聞きしたい、この期間を逃したら、今後直接に御父様から聞くことができないだろうと思い持(も)って入ったのです。

そのみ言集を私が読み始めた時、お父様は
「何を一体君は読んでいるんだよ。」
「はい。これはお父様が過去語られたみ言です」
「そうか、では先生の前でそれを読んでみなさい」
と言われ、時間があればお父様の前で拝読しました。私が刑務所を出る10分前まで拝読したのです。私が理解できない部分、疑問とするところをお父様にお聞きしました。
お父様はそれに対して丁寧に説明してくださいました。
「先生はこう語ったのにここにはこういうように書かれている。これは先生言ったことじゃないよ。それは韓国語から日本語に訳した、その人の過ちによってこうなってしまった。大変な過ちをしているよ」
といって正してくださいました。
拝読したみ言の重要な部分を、お父様が編集して一冊の本にされました。それが「み旨と世界」という本です。

お父様が「神山、この本を持って多くの人たちを指導するんだ。教育するんだ。必要なみ言はこの中に全部入っている」というお父様に指示を受けて、私のできる限りを尽くして歩んでまいりました。ある時お父様は私に
「あの本(御旨と世界)を持って教育してるのか。しっかりと教育してたら、日本はこういうことにならなかったのに」
と言われてお父様に叱責されました。その時の申し訳ない思いを忘れることができません。

ですから、今でもあらゆる方法を使って、貴いお父様のみ言を多くの人達のもとに届けなければいけないと考え、「今日の訓読のみ言」と題して毎日配信しているのです。Facebookを通して、またE-mailアドレスに送っております。約3800名ぐらいの人達に配信します。この中(i-Pad)に全部が入れてあるのですよ。たくさんのみ言があります。懐かしいお父様の写真とともに、このようにして配信しております。
この中のみ言を読んでみます。

「天聖経という言葉は怖い言葉です。第三者がどんなに素晴らしいノーベル賞をいくつも持っている人でもそれに手をつけてはならない」

「先生が語るその一言のみ言には、数千万の善なる人々が首をしめられ、血を流した祭壇のみ言であるというのです、死刑場で消えていく数千数万の善なる人々に、知らせてあげることのできなかった神様の曲折が葬られているのです。皆さんが 創造原理から復帰原理まで全体のみ言を受けるようになるとき、そのみ言の一言一言には、血の涙が絡まっているというのです。

それを探すために苦労した人は差し置いてでも、歴代の先祖たちの血の涙とため息が、切々と入り乱れていたのです。それを探すために、いかなる道も甘受してきた人がいるとすれば、彼が歩んだ路程には一言のみ言を探し出すためにも血の涙を流す事情が込められており、呪いと恨みがあふれる歩みをいとわず歩んできたのす。

その一言のみ言のもとには血の涙が漂っており、死のうめき声が自分を催促していることを感じる者であってこそ、歴史的な神様の心情を知ることができ、歴史的な神様の事情を知ることができ、神様が願って探してこられた息子の面目を保つことができるのです」
『天の心情を誰が知っていたか』より抜粋 1960年1月17日

「先生がこの世を去る時、贈り物として皆さんに何を残していくかということを考える時、先生のみ言葉を集めたこの八大教材教本は永遠に残されるものです。文先生御言葉選集が最高の贈り物です」

「皆様、生命よりも貴く愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち生命がなくてもいけず愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうちその実りが血統なのです。神様の血統の中には真の愛の種が入っているので真の生命の体が生きています。血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ってこそ、 愛した自分の伝統が残され、血統が存続してこそ、父母の息遣いが継続していくのです。言い換えれば、父母に愛の実、生命の実、血統の実、そしてすべての喜びの実を提供する 最初で最後の必要十分条件は、真なる血統であることを、はっきりと知らなければなりません」

これがお父様のみ言です。この様なみ言を、毎日配信しております。
お父様が絶えず語られておられたみ言は、絶対信仰、絶対愛、絶対服従、愛と生命と血統、血統の重要性、三大王権と四大心情圏と皇族圏、許せ、愛せ、団結せいよ、怨讐を愛せよ、自己否定せよ、真の家庭の重要性、先生のみ言葉を集めたこの八大教材教本を絶対視せよ。

このような、み言を皆さんも何度も何度も聞かれたみ言かと思います。
しかし、お父様が繰り返し繰り返し語られたそのみ言が、今実践されず無視されている。この現状を私は非常に憂いています。今、み言が無視されていませんか?三大王権、真の御父母様そして子女様、孫様、そしてこのメインの中央に流れるその血統に、私達が連結されることによってなされる皇族圏が・・・・。すでに皆さんもよくご存じと思いますが、今の教会は男のお子様、ご父母様の直系である男の子女様が皆除外されています。不自然と思いません?
お父様がどれほど繰り返し繰り返し、血統の重要性について訴えておられたか。そしてその血統の中に神様の息遣いがつながると語られます。それがありますか。そういうことに対して非常に私は心配しています。

メシアというお方をどのように今の教会の人たちが認めているのか。私がお父様の近くにあってお父様を知り、この方はメシアだと信じてきました。その私が捉えるメシア観と、今ある教会の人達のメシア観と違いますか?違いますね。こんな事をいうと教会の方が、何だというかも知れません。今、皆さんの前で読みました。メシアという方は、長い蕩減復帰歴史が生み出した一人の方であり、そして神様が、真の愛の全てをそこに注ぎ込んだ植え付けた一人の方です。

そのお方の使命は何かというと、人間アダムエバが堕落して全てが堕落圏になりました。その堕落圏の中から一人の女性を見出して相対にし、そしてその方と真の家庭をつくる。お父様という方は天から来られた方、神様の真の愛の全てを持ってこられた方。これが、真のご父様から教えられた私の基本的な考え方です。

メシアの前に新婦圏として立ったのがキリスト教です。だからキリスト教は、新婦の宗教といいます。再臨のキリストの前に、イエス様の前に復帰されなければならない、そういう立場です。しかし、今、お父様の位置がないがしろにされている現状を、私は納得し認める事が出来ません。

私が統一教会を知ったのは、1963年の時でした。再臨に対して非常に興味と関心を持っていました。父がそういう運動をしていたので。 メシアが来るんだ、再臨主が来るのだ、そういう時期なんだな。そういう時にお父様を知り、み言の内容を聞いた時本当に驚きました。私が統一教会に伝道された時、質問した内容があります。

神様がいるのだったら何故人類がこんなに悲惨なのか。それが私には分からない。神がいるというのならどうして世の中がこう惨めなのだ。それは多くの牧師さんたちに聞いた内容です。しかし私を満足させる答えがなかったのです。

 

福音派から統一教会に

その同じ質問を、統一教会行った時にもしました。「分かりました。お答えいたします」。「えええ?」いろいろな人に尋ねても答えられないのに一人の女性が「はい、お答えします」。この人は一体何者だ?
そしてその方が私にこう聞くのです。「あなたは神様を信じてるのですね。」
「私は神様を信じているのか、信じていないか、それは、まだ自分には分からないけれども、神様がいないとは私は断言できない。私が今ここにいるのも、私の意志で生まれてきたのでない。何か大きな力によって生かされている、動かされているということを否定できない。確かに自分の意志で、自分にナイフを刺したら命はなくなるということはよく分かる。もし死んでしまったら、自分が生き返ろうとしてもできない。自分が生かされているということは、何か大きな力と意志によって動かされ、生かされている。それが神様とするならば、神様はいるかもしれない。いないとは 言い切れない。」

その人が言うのです。「分かりました」。何故、世の中がこうなったのか。お話しましょうと堕落論から話してくれました。私は初めて聞くような内容で、キリスト教会では聞いたことのないような内容でした。驚きました。そして次にその人が言うのは、「今日、話した内容は氷山の一角ですよ、まだ語りたい内容がたくさんあります。」「ええ?まだあるんですか」「明日来ていただけますか」と言うから、「え?明日来ていいんですか」。

私は次の日、約束した時間に合わせて行きました。その日はメシア論の講義でした。
イエスキリストがメシアとして来られたその方が、十字架につけられてしまったという内容を私に話してくださった。私は驚きました。「イエス様のこの十字架は人間の不信仰のシンボルです」と涙を流しながら語ってくださるのです。

幼い子供のころ私の家の屋根に十字架が掲げられていたので嫌な経験したことがありました。「アーメン、ソーメン、冷やソーメン」(笑)
いつもいじめられた。アーメン、ソーメン、冷やソーメンって聞いたことありますよね。(笑)
そんな日を忘れることできません。原理のみ言を聞き終わった時 この身は神様に捧げよう、この運動が始まって数十名しかまだいない。私がやることがまだあるはずだと思い、私は身を捧げることを決意した。すぐに飛び出してしまいました。全てを置いて、仕事も辞めてそのまま飛び出しました。

島根、広島、名古屋、新潟、長野、函館、札幌に伝道に行きました。教会を建てるという目標をもって開拓伝道です。その頃、各県に教会がない時代でした。1964年のことです。1964年、65年、66年、67年と。そしてお父様に最初にお会いしたのが、開拓地の広島でした。1965年のことです。お父様が日本にたずねて下さった時でした。本当に感動しました、真の御父様にお会いした時・・・。

私の父はキリスト教会の教職者(牧師)としての仕事をしていたので、私が統一教会に入教した時は大変でした。自分の長男の威(たける)が、変な異端宗教におぼれやがってと。父と宗教論争になり大変でした。父が言うには、「威が三日間で聞いた内容で、お父さんが命をかけて貫いてきた40年の信仰生活を覆すことができるか!と怒鳴られ・・・。家に2~3年帰ることできませんでした。家に入れてもらえませんでした。

その後、伝道活動に全力投入し、最初の講義をする時は人の前に立った時、準備をしていたにもかかわらず、堕落論の講義が8分間で終わるのです。語ることができない自分に怒りを感ずる日々でした。懸命に学び数年経ち、原理講義もできるようになりました。

名古屋に来た時には毎日原理講義を続けていたので多くの人たちが集いました。200名~300名と集まってきました。そこに私は父を招待したのです。‘お父さんちょっと来てください’と。そして300名の前で話をする私の礼拝を父が後ろの方で聞いてくれたのです。父が驚いたこと・・驚いたこと。

「あの威が(笑)300名の前で、説教を堂々とおこなっている (笑)どうなってるんだこれは。自分の40年の信仰生活において何人伝道出来たのか・・・」
それがきっかけとなって私の父も激しく反対をしていたのですが、み言を聞くようになり、その後、統一教会の仕事をするようになりました。そして真のお父様を愛し、ご父母様から特別世界巡回師というタイトルをもらっていろいろな国々を巡回し、各教会でみ言を語り余生を送りました。(拍手) そして99歳9か月でこの地を去りました。
アメリカ開拓

お父様がこう言うのです。
「先生が君を用いているのもキリスト教の背景があるからだ。そしてまた先生はアダム国家で、君はエバ国家だ。エバを相対に置く立場で開拓しないといけないから君を立てた。だからキリスト教の背景を持ったエバ国家の神山だから、君を使うんだ。先生はアダム国家。だから世界を開拓する時には、アダム国家とエバ国家で開拓していくんだ」。

そして、1972年にお父様は「アメリカに行く、先生と一緒に行こう」。その時はお父様はこう言うのです。「神山は仕事よくするから先生と一緒に旅行しようと」と。旅行するんだったらいいよね。(笑)
私はその頃、語学に対しては自信がない、能力がないと自分で決めつけていました。英語にしろ韓国語にしろ自信がなかった。 絶対に海外に出ないし、海外宣教師にはならない。もし世界の「ため」に生きなければならないとしたら、名古屋、そして、この日本から、世界に必要な人材をたくさん出すから、それで許してもらおう。

でもお父様は「よくやるから先生と旅行する」。旅行するんだったらいいじゃない。(笑) といってお父様に呼ばれて行きました。
そして40日間くらい、いろいろな所にお父様と共に巡回しながら時を過ごしました。
それから一ヶ月、40日が過ぎたころ、そろそろ帰らなければいけない。旅行も終わったし、帰らなければいけない。名古屋からは連絡が来て早く帰ってくださいという。
今日こそお父様に、日本に帰ることを話そうと(胸から首まで手を動かすジェスチャー)、お父様が聞いて下さるかと思ったら、違う話をされてしまい、チャンスを失うことが多くありました。そして、いよいよ今日は絶対に話そうと決めた日、突然お父様がこういうのです。

「君、神山!先生とこれから一緒にこのアメリカでやっていこう」
え、ええ、なんですか、お父様・・・。お父様、私は英語もできないしだめです。「死んだと思えばいいから」。お父様、私は英語ができないです。語学力がありません!「何を言っているんだ!」
「英語ができないからだめだと?君、言葉もできない人がこの世の中に生きてる。耳が聞こえず、言葉も語る事が出来ない人も生きているじゃないか。それから見れば君ずっと良いよ」(笑)

死んだと思えば良いと言われて、決意せざるを得なくなり、それから3年は、日本に帰ることが出来ませんでした。日本にすぐ帰るはずだったのに。
「君のこれからの仕事は、先生は世界を救うために責任をもった者として、このアメリカにきた。だから今まで韓国にあってもいつも公の前に立つことができなかった。いよいよ世界的な立場にあってアメリカを基盤として世界に宣布しなければいけない天来のみ言があるんだから、君それを準備するように」
「お父様、私は英語が・・・」
「そういうことを先生の前で言うな」。

それで最初に準備するように言われた仕事は、カーネギー・ホールという会場での大会です。そこに1300名の人が入る会場を満杯にせよ。3日間。
「3日間の大会を先生やるから、その会場を満杯にせよ。それは君の責任だ。エバ国家の君の責任だ」
その準備をするために、日本からも宣教師が送られて来たけれども皆、言葉ができません。ヨーロッパからも来ました。そういう僅かな人たちと共に、準備しければいけない3日間です。兄弟姉妹、無我夢中で働きました。言葉もわからないなかで。

それである食口が路上に出て行って、引っ張ってくるのですけれども「Come on! come on! come on!」あとはしゃべれない。(笑)
そして連れて来て、堕落論の講義、何を言うかというと「アダム、エバ、いちゃ、いちゃ、No No! No No No No.」(笑) それで、だれを連れてきたかというと、売春婦を連れてきた。路上に立っている売春婦を教会に連れて来る。 (笑)
そんな状況の中から始まったのです。

ですから、カーネギー・ホールの大会1300名の会場を満杯にすることが出来なかった。上の席が空いてしまったのです。お父様の前で「絶対やりますから」と言ったのですが・・・結果は満杯にすることが出来なかった。
お父様に申し訳ないというそういう思いで、3日間の大会が終わった時にお父様に最終的な報告をするためにお父様がおられるベルベディアという所に行きました。そこでお父様がちょうどドアの入り口の所に立っていらっしゃいました。そこに私は行って、お父様の顔を見るなり申し訳ない思いと無念の思いとで、私は泣き崩れてしまいました。すみませんでした!と涙で謝りました。
お父様がそれを見て「神山、泣くな、泣くな、その口惜しい思いを、先生マディソン・スクエア・ガーデンで大会を計画するから、その口惜しい思いをそこで取り戻せ」(笑)
マディソンスクエアガーデンでの集会

私はその時、マディソン・スクエア・ガーデンについて何も知らなかったので、次の日にお父様の言われるマディソン・スクエア・ガーデンに行ってみました。会場に入ってその会場を見渡しました。広いこと広いこと、2万5000~3万名入る会場です。
高い所に立って、全体を見ました、これを満杯にする?誰が、この私が責任者で・・・。本当に足ガタガタ震えました。
それでお父様の所に戻って来て、「お父様、マディソン・スクエア・ガーデンよりも他の会場がないでしょうか。」
「マディソン・スクエア・ガーデンやるんだ!できるんだから!」
「カーネギー・ホールの大会1300名ができなかったのですが・・・お父様・・・。」

「何を~?やるんだ」!
その時のお父様は若かった。お父様がアメリカに行かれた頃のお父様は、気迫も迫力も人並みではなかった、ずば抜けていました。
「やるんだ!先生と一つになれ。先生の心情圏と一つになれ。先生の指示に絶対服従していくんだ。できるんだ。できるんだ」

真のお父様に励まされて始まりました。無我夢中で頑張りました。いよいよマディソン・スクエア・ガーデンでの大会の当日、会場には人が集まってきました。会場には2万5000名、3万名の人が入って。外には約2万5000名の人が溢れて、会場に入ることが出来ない人達で混乱状態・・・。

その時私は、ヤッター(笑)
そうでした。それでいよいよお父様のスピーチが始まりました。お父様のスピーチが始まってしばらくすると、ある人が、椅子の上に立って、スピーチを邪魔するのです。
お父様のことを‘偽キリスト~!! と叫ぶんです。
会場がざわつきました。その会場を準備するために、心血を注いだ私達は邪魔されてなるものか~!あっという間に私はその人の後ろにいました。ずずずっと引きずり降ろして、(笑) その力がどっから出たか知らないけれども、そのまま連れ出しました。その後に警察官がついてきた・・・。(笑)

ところが、その会場全体がざわついてしまいました。
その時お父様が歌を歌い始めたのです。
花が咲くね。花が咲くね。という歌。それをずっと歌って、その会場を静かにさせ主管されました。その歌、皆さん知ってますか?
花が咲くね。(山有花)山有花?

(引用者注)神山講演のテープ起こしをした人は、?を付けているところからすれば山有花の歌を確認していないようだ。おそらく、これ→「金素月(キム・ソウォル ) 詩抄」であろう。山有花には加藤登紀子が日本語作詩した曲もあるが、文鮮明氏が歌ったのは歌詞からするとリンクしたものだと思う。
そしてそれを歌いながら会場を静めて、またお父様のスピーチが始まった時、それは、それは感動的であり劇的でした。2万5000名の人たちが、‘うわああ’となっているのを、それを、静かにおさめて主管されていくお父様は格好良かったです。後で聞いてみると、その人は韓国の既成教会の方だったとのことです。

そして次の日。特に動員のために働いた食口たちが集まっての祝勝会です。その時、お父様は私を呼ぶのです、「神山~!!」
「はい。」
「次の大会はヤンキー・スタジアムだ。(笑) 動員責任者は君がやるんだ。人を集めてくるように。そこに5万人を集めろ。」
「え、え、え、お父様~言葉ができないですよ~私は!」
「またそれを言う」
5万名が入るヤンキー・スタジアムの大会、6月1日。
「先生と一つになれ!先生の心情圏でやるんだ。先生と一つになれ。一つになればできるんだから。」
ヤンキースタジアムでの集会

真のお父様に励まされ、その大会の準備を無我夢中でおこないました。
いよいよ大会の当日。朝から雲行きが良くない。真黒な雲がヤンキー・スタジアムの会場の頭上にのしかかってくる。これはどうなるか。大会は何とか神様が守ってくれるだろう。お父様が再臨のメシヤだから守ってくれるはずだ。
大会が始まる30~40分前、その真黒な雲が弾(はじ)け豪雨となりバケツで水をこぼしたように・・・。60マイル(約100km)の突風が吹きまくったというのです。ヤンキー・スタジアムは円形型ですので、風が竜巻のように吹きまくり、準備していたデコレーションの全てが風と共に飛んでいくのです。

外の様子を早くお父様に知らせなければと思い、お父様がお祈りをしておられる所(野球選手が控える場所)へ、ずぶぬれになった姿で報告にいきました。
「お父様!だめです!神様がこの大会を見捨てたようです。神様が見捨てました!神様が見捨てました。」
真のお父様が怒鳴って、
「何を言っているんだ!最後までやってみないと分からないじゃないか。やるんだ最後まで、ここで!」
すごい剣幕、その時、お父様が座られて居られる後ろの壁に貼ってあった、大きな御父様の顔写真のポスターが、風もないのにバサーと音を立てて外れ落ちるのです。大きなポスターが縁起の悪いこと。(笑) 激しいお父様のプッシュに押され外に出ました。

益々激しく雨が降っている。いやあ~私はどうすればいい。どうすればいい。
困惑していると一人の人が歌い始めました。
You are my sunshine. あなたは私の太陽です。その歌を雨の中で・・・
一人から二人へと広がっていき最後には会場全体に広がり集まっていたお客さんたちまで立ち上がり一緒になって歌う、一つになって歌う。その歌が本当に一つになったころ、皆の心が一つになった時、風と雨がパタッと止むのです。真黒な雲が、ヤンキー・スタジアムの頭上に伸(の)し掛かっていた黒い雲が切れて、太陽の光が射し込んでくるではありませんか!それは劇的であり感動的でした。(拍手)
一斉(いっせい)に動き出して、めちゃめちゃになった会場の整備、命令ならざる命令で皆動き始めました。こうして、こうやってと準備するのだと、本当は私が指示しなければならないのに、そんな時間がない。私は茫然として立っていました。
皆が動き出して、ある人は会場の外に出たお客さんを連れ戻してくる、ある人は会場を再整備していく。

その時私は感じました。
命令ならざる命令で、それぞれが動き出した。そこに天が働いたんでしょう、霊界が援助したのでしょう。お父様が壇上においでになる時には、きれいに会場が整いました。そしてお父様が、ヤンキー・スタジアムで語られる、お父様の姿は本当に感動的であり素晴らしかった。このような事を私が言うと、信じがたいかもしれません。神山が嘘を言うかも知れないと思うかもしれませんね。それがフィルムに残っています。

(ビデオ上映)

竜巻が、会場のデコレーションをみな吹き飛ばしました。私はこの経験を通して知ったのは、真のお父様と一つになることが勝利の秘訣だということでした。一つになることの大切さを身をもって感じさせられました。
ワシントン集会

ヤンキー・スタジアム大会が終わって、また祝勝会がありました。
私は大会の勝利を心から喜ぶことが出来ませんでした。何故かというと、5万名の人が集まったというけれど・ヤンキー・スタジアムの会場の上の方の席が少し空いていたのです。あの天候の中で、5万名の大会を良くやったと言うのだけれど、私の心は満足していなかったのです。だから私は、祝勝会の時には後ろの方にいました。お父様の顔をまともに見る事が出来なかったのです。

その私を真のお父様が見つけ、「神山~!口惜しいだろう」
私の心をよくお父様はご存知でおられました。
「その口惜しさをワシントン・モニュメントの大会で取り戻せ!そこに30万の人を集めろ」 「神山の責任で」!(笑)

その時、ワシントン・モニュメントの大会は何年か先かと思いました。「9月18日に大会をするから準備せよ」と。何年か先の9月18日かなと・・・思っていました、ところが「3ヶ月先の9月18日だ準備せよ!」
ええ!3ヶ月先の9月18日・・・。ヤンキー・スタジアムで全ての資金を使い果たし、借金だけが残っている状況でした。私がお父様に申し上げました。
「お父様!お金がありません!お父様、もう資金の面でも難しいですと・・・。」

お父様の答えは、「やるんだ!やれるんだ!」
あの時のお父様は強く激しかったのです。お父様は「先生と一つになれ。できるから」。結果的に、ワシントン・モニュメントに30万の人が集まりました。またそれは感動的な出来事でした。当時の写真を皆さんに紹介します。

時間がない。お話ししなければならないことがたくさんあるのに。(写真が映し出される)
これがワシントンモニュメントに集まって来た人たちです。(写真を見せながら説明)

お父様が働く人たちを励ましてくださった時、いろいろなことがありました。報告をしながら、いつも、いつもお父様が強調されるのは、先生の心情圏と一つになるんだということでした。私も若いですね、この頃の写真を見れば。(笑) 今は髪の毛が白くなりました。

 

そして、大会は成功のうちに終わりました。
その後、多くの人達が社会に影響を与える、レバレンド・ムーン(Rev Moon)を恐れはじめました。このままレバレント・ムーンをアメリカに居住させたら大変なことになる。何とか追放する道を、彼らは模索し始めたのです。
その頃お父様は、ニクソン大統領を押したてながら、アメリカをまとめ世界の復帰を願われたのですが、お父様の願いの方向に、ニクソン大統領、そして国民は動きませんでした。国民が動かない。国民は、ニクソン大統領を弾劾するためにいろいろなことをやりました。
それを見ておられたお父様は、国連の前で一週間の断食を決行しながら、‘許せ愛せ団結せよ’というメッセージを送りました。しかし、国民が理解できず、世界復帰の摂理、ニクソン大統領を中心に成そうとしたお父様の計画が難しくなりました。

「その蕩減のために先生は刑務所にいくんだ。その責任はアダム国家にあるし、そしてまたエバ国家にもある。ニクソン大統領とアメリカ国民の失敗を償うんだ。だから君は先生と一緒に刑務所に行くようになるんだ」

 

ダンベリー刑務所で学んだこと 1

その刑務所の中でも、私は多くのことを学びました。お父様というお方に24時間、朝から晩まで、晩から朝まで、お父様に侍ることが許され。お父様というお方がどういうお方かということを、多く学ぶことができました。その学んだ中のいくつかを、今日、皆さんにお話ししたいと思います。

刑務所に入ると、裸にされ、そして刃物を持ってきてないか、麻薬を持ってきてないかと調べられました。
それでお父様も裸にされて、調べられ後「囚人服を着るように」と言われました。
その囚人服は、その日、刑務所を出て行った囚人たちが脱ぎ捨てて、洗濯物の箱に投げ入れられていたものを使えというのです。
私は怒りを隠すことが出来ませんでした。
文明国家であるアメリカが、囚人達が使った臭いの染み付いた囚人服を使えと。刑務所に行った7月20日、その日は暑い夏の季節でした。汚れた洗濯物の中から、汗が染みた臭いのする下着をつけなければなりませんでした。汚れた洗濯物の中から・・・。
私はともかくとして、心から尊敬するお父様が、アメリカを救うために来られたお父様が、悲惨な屈辱な道を行かなければならないと思う時、本当に心が痛みました。

囚人服を着て、私達に与えられたベッド・ルームに行きました。そのベッド・ルームがどういうベッド・ルームだったかというと(写真を見せる)、二段ベッドとマットだけが、藁で作ったようなベッドがありました。
どうやって寝るんだろうと思っていると、ある囚人が来て
「シーツなんかないよ。枕もないよ。あるとしたらあの洗濯箱の中から持ってきたらいいよ」
と教えてくれました。
私は洗濯物のあるところに行って、汗の染みついたシーツ、その中でも最もいいようなものを選んで、お父様のベッドをつくってさしあげなければならなかった時、私は本当にもうどうすることもできない怒りの思いが湧いてきました。この刑務所を出た時には絶対許さない。あの検事!家族まで滅ぼしてやる、そんな思いになるのでした。

「怨讐を愛せ?許せ?」「許せるか!」
そんな思いで足掻(あが)いている私の心を見抜いて、お父様が
「神山、何故そんな心を騒がせてるんだ。先生のことは心配しなくていいから」
「でもお父様、心配しなくてもいいといっても、これはあまりにもひどいです。」
「いいから、いいから」
「最も惨めな所は最高の所につながる。人類には父母がいない。だから兄弟が喧嘩して争いがあるんだ。父母がいないから、父母が。人類の前に真の父母が必要なんだ。その真の父母は、最も惨めな所を感謝していかなければ真の父母にはなれない」「感謝していくんだ」。
「お父様、分かりますけどもあまりにも・・・・」
「神山、こう考えてみろ。君、ダイヤモンド知ってるか。ダイヤモンドは、石炭が熱と環境によって変化してダイヤモンドになった。ダイヤモンドと火をつければ燃えしまう石炭はつながっている。だから最も惨めな所は最高の所につながる。最も惨めな所を感謝して行くんだ。そこに怨むような思いをもってはいけない」。

私の満足していない様子を見て・・・・お父様は私にこう説明してくださいました。
「神山こう考えてみろ。君、男だろう」
「はい、男です。」
「男だったら男としての生殖器を持っているだろう。その生殖器を考えてみろ。体にいらないものを排泄する、小便を排泄する器官になっているだろう。それ分かるよね」
はい、
「そして、その器官は最も貴い生命を出発させる器官にもなっているだろ。最も尊い生命を出発させる器官と、最もいらないものを排泄するための器官がつながっている。だから最も惨めな所を、感謝して消化できないでどうするんだ」
といって私を説得してくださいました。
お父様というお方が、どういう方かということを身をもって示してくださり、本当に感謝でした。怨讐を怨讐視したらいけないということを、私はお父様を通して知らされました。学びました。

ダンベリー刑務所で学んだこと 2

ダンベリーの刑務所での生活がどうだっか、そのお話をしてみたいと思います。
み言を拝読する生活が、このダンベリーの刑務所から始まりました。み言を拝読する日々でした。声を出して読むと他の囚人達に迷惑になるので、お父様はどの場所を選んだかというと外に出て読むのです。
グラウンドのコーナーに枕木がありました、その場所を訓読の場所と決められ、そこに真のお父様が座り、その隣に私が座り拝読したのです。読んでは説明してくださり、また読んでは説明してくださいました。そしてある時「神山!先生と一緒に座ったこの枕木は将来有名になるよ。君がこの刑務所を出る時この枕木をもって帰ることが出来たらいいね」と。

そしてある日、雨が降って、外に出て読むことが出来ないので、ベットルームで拝読したことがあります。
お父様が座り、私が隣に座ってみ言を拝読するのです。拝読しているときに、ある囚人が来て、あなた方はまた本を読んでるのか。その本は聖書なのか!俺も聖書を持ってる。俺の聖書はこれだ。といって一冊の本をベッドの上にポーンと置いていくのです。

俺の聖書はこれだ、読んでみろと言うので、興味あったので立ち上がり手にとってみました。聖書ではなかったのです。エロ雑誌、ハスラーマガジンという最悪なエロ雑誌でした。
私はそれを見て、お父様もそれをチラリと見て居られました。私はこの野郎!私たちを馬鹿にするのもいい加減にしろという思いにかられ、私はそれを持って、拝読していたお父様のみ言をそこに置いて、彼のところへ行こうとしました。
お父様が私のここ(ズボン)を持って「おい!どこ行くんだ、どこへ!座れ」
お父様~このエロ雑誌を彼に・・・。
「いいから座れ、座れ、読め」
み言を読み始めましたが、み言が耳に入りません、心に響きません。読んでいても思いが彼のとこに行っているので。 「ジャスティンの野郎~私達をバカにして!」

その後、真のお父様は何事もなかったかのように、彼に声をかけるのです。「How are you 元気か」と。私の心の中は、けっして穏やかではありませんでした。そして、その数週間たった後のことです。彼がまた私たちがみ言を拝読しているときに、「KAMI(神山)、俺はこの手紙を持って来た、これ読め」、と言うのです。
「俺は、ハスラーマガジンにRev Moonを悪く批判する内容が書いてあったからたまり切れず、編集局宛てに手紙を書いた。」
その手紙のコピーを読んでくれと、手紙を置いていったのです。

手紙の日本語訳がここにあります。読んでみましょう

(手紙を読む)
おれは『ハスラー』誌の愛読者であると共に、ダンベリー刑務所の囚人だ。
おれの友達の囚人、レバレンド・ムーンについて、あんたの記事はあまりにもひどい。かえっておれを笑わせたほどだ。おれにとって、また多くの仲間の囚人たちにとっても(おれは彼らに聞いた)その記事がレバレンド・ムーンを悪く書くつもりであったとしたなら、一マイルも的を外れているよ。

ミス・ターナーの主張はちっぽけだ。ジム・フォレスト、あんたの記事は明らかに薄っぺらい、ヒステリックな記事以外の何ものでもない。レバレンド・ムーンは、我々アメリカ人が我々の子供たちに伝達したいと希望するすべての事柄のために闘っているよ。それは、婚前交渉やドラッグに反対し、反共であり、妻への愛、そして家庭への献身である。彼の教会の何百万の人たちが、あんたの言うように催眠術にかかって歩き回っているというなら、何故あんたがたは一人の人しか例に出さないのか…。不思議でたまらない。

ラリー・フリントン、あんたは誰よりもよく知っているじゃないか…? 抑圧について…。ある特定の人間の意志や法律が他の自由な人々の上に強要されていることを。

最後にこれを言わせてくれ。おれはレバレンド・ムーンと並んでキッチンで働いている。そして、おれは彼が彼に要求されたすべての義務を遂行するのを見てきた。一言も不平を言わずに、トイレを洗い、床の雑巾がけをし、すべての仕事を笑顔でやっている。ここにいる他の囚人たちについて、同じことが言えたらどんなにいいかと思う。彼は決して偉ぶらない人で、我々仲間の一人として生活している。

おれの家族の訪問日とレバレンド・ムーンの家族の訪問日が同じなので、おれは、彼が彼の家族に会うのを見て、レバレンド・ムーンが献身的な夫であり、愛し、愛される父親であることも知った。もしこのアメリカにレバレンド・ムーンのような人がもっといたなら、おそらくこの国は今のような悲しい姿にはなっていなかったであろうと思うのである。
1984年12月12日  ジャスティン・イグナシオ
連邦刑務所キャンプダンベリープリズン
彼はこのような手紙を書きました。
レバレンド・ムーンを批判するとしたら、一マイルも的を外れている。俺はレバレンド・ムーンと共に働いてるんだ。彼は雑巾で床を拭き、トイレを洗い、全てのことを笑顔でやっている。
囚人が真のお父様をこう証するのです。
エロ雑誌を俺の聖書だと持ってきたときに、私が感情的になり彼を怨讐視し、なにか危害を与えていたら、この様な手紙を決して書かなかったと思います。私達を馬鹿にする怨讐を、愛で見守るお父様の姿をこの目で見ました。

お父様のダンベリーの生活を考えてみて下さい。
ここの囚人達が使うトイレはいつも汚れています。汚い。200人の囚人達が使うのですから。
刑務所にいる人たちは、自己中心的な人がほとんどです。トイレに行くでしょう。それで小便するじゃないですか。使う前は足元が綺麗だから近くに来て用をします。だんだん床が濡れてくる。次の人が来たらすこし離れて用をする。(笑) そしてそこから飛ばす。そして次の人はもっと離れた所から飛ばす。
そんな話し・・・なにを言ってるかわかりますね。それをお父様が掃除される。掃除されていく・・・私は、本当に、申し訳なくて胸が締め付けられる思いになりました。彼(ジャスティン)もお父様が掃除するその姿を、その状況を見たのです。だから彼はこのように証するのです。

(再び手紙の一部を読む)

最後にこれを言わせてくれ。おれはレバレンド・ムーンと並んでキッチンで働いている。そして、おれは彼が彼に要求されたすべての義務を遂行するのを見てきた。一言も不平を言わずに、トイレを洗い、床の雑巾がけをし、すべての仕事を笑顔でやっている。ここにいる他の囚人たちについて、同じことが言えたらどんなにいいかと思う。彼は決して偉ぶらない人で、我々仲間の一人として生活している。

その様なお父様を、私はこの目で見てきましたよ。そして、それが「アメリカを救い世界を救う蕩減の道であるとするなら、先生は感謝して行く」と。「だから君も怨む、復讐心なんか持つな・・・・・」と。
刑務所での伝道

お父様は、刑務所で囚人達が嫌がる仕事は何か・・・探しておられました。そして嫌な仕事は、先生の仕事にすると言われるのです。
キッチンで200人の人が食べる食事を作る。囚人達が自分で作るのです。順番に・・・。大きなフライパンに油を注ぎ、スパゲッティーを作る。油がこぼれてしまう。その油を布巾で拭きとるとその布巾は、ぬるぬる、ベタベタになるのです。それをバケツの中に投げ飛ばして入れる。洗わないといけないのですけれども、誰も洗おうとしません。勿論役人が来て洗え!と言えば、洗わざるを得ないのですけれども、自らそれをやる人はいない。お父様は今日からこれを先生の仕事にしよう。

そして、このぬるぬるベタベタになった布巾を、一つ一つ強い洗剤で丁寧に洗う。洗い終わった布巾は高く積み上げられる。私はそれを見ていることができません。お父様、私がしますから私が洗いますからしないでください。お父様が布巾を洗っている場所に割り込んで、洗おうとすると、「これは先生の仕事だ」と、その場を譲ってくれません。

ある囚人が外から帰って来てきました。ドロドロになった長靴をお父様の目の前で、お父様によって洗われた布巾を奪い取るようにして長靴を拭き、お父様が使っているのバケツの中にポーンと投げ入れる。この様子を見ている私は‘この野郎!’なんて無礼な奴だ!お父様は行動に移そうとする私に、「神山、いいから」と諌(いさ)めるのでした。そういう生活がお父様の生活でした。

日曜日になると、神様の前に敬礼式があります。敬礼そして祈祷。それを欠かしたことがありませんでした。初めのころは祈祷の場所がなかったので、ドアを開くと外に出られる場所がありました。ドアを開いてコンクリートのフロワー(床)でお父様が敬礼式をする。暗闇に向かって・・・・・。そういう生活でした。

その後、小さな部屋を使うことが許可されました。お父様がまず神様の前に敬礼したあと、私がお父様に敬礼するのです。お父様は日本語でお祈りしてくださいました。
「世界の人たちが、先生を思って祈りを送っている。その祈る彼らの上に、天の祝福があるように」
と祈るお父様の姿を見た時、本当に私の胸は、強い何かの力に締め付けられているかのように感じました。

そういうお父様の祈る姿を、ある囚人が遠くで見ていました。‘レバレンド・ムーンは宗教家だから、祈祷するのだと思っていたそうです。その人が来て、「俺も一緒にレバレンド・ムーンとお祈りしたい、行っていいか」と聞くのです。私はお父様にお伺いしました。ビル・シェパードが一緒に祈りたいというのですけれども、お父様どうしましょうか。お父様の答えは「いいよ、連れて来なさい」。

プライドの高い白人です。カトリックの信仰をもっていた人でした。私は聖書を使って彼に話をしたことがありました。
彼も聖書をよく読む人なので、人間が堕落した結果罪悪世界になった、復帰はこの様になされると聖書を使って話をしたことのある人でした。彼は原理のみ言を少しであるけれど理解したようです。それで、お父様と一緒に祈りたいと思ったようです。

お父様からお許しが出たことをビル・シェファードに伝えました。「レバレンド・ムーンは、いいと言っているよ。じゃ~、行こう、行こう」と、ビル・シェファードが喜んで居りました。
「カトリック教会のお祈りと、レバレンド・ムーンのお祈りは方式が違うから、私に従って、神の前に挨拶しなさい」と前もって注意をして、ビル・シェファードを敬礼式に連れて行きました。お父様の後ろに二人で立ち、お父様が敬礼して祈られ、その後、お父様が椅子に座られました。
ビル・シェファードに私に従って挨拶するように、私もある面心配しました。私の左側に立つビル・シェファードを、たえず見ながら敬礼するのですが、彼もまた私の方を見て、顔を見合わせながら、神様と真の御父様の前に共に敬礼しました。その時のことが忘れられません。
あのプライドの高い白人のカトリック教徒が、お父様の前で敬礼するのですから、感動的でした。
刑務所に行った初めのころは、私たちに対してお父様に対して‘ヘイムーン(Hey, Moon)!’ と馬鹿にした呼び方でした。ところが、時が過ぎていくうちに、お父様のなされることを見て、お父様を見つめる見つめ方が本当に変わっていきました。

一ヶ月過ぎたころには、‘ヘイムーン(Hey, Moon)!’から‘ミスタームーン(Mr,Moon)と敬語をもって呼ぶようになり。そして2ヶ月~3か月後になると‘レバレンド・ムーン(Rev.Moon)と敬意をもって’呼び方も変わってきました。そして私が、4ヶ月17日間の刑期を終えて、刑務所を出るころには、‘ファザームーン(Father Moon)、ファザームーン’と最高の尊敬心をもって真のお父様を呼ぶようになってきました。真のお父様が、サタン世界の人達を自然屈服させ、長子権を復帰する路程を見てきました。

(汚く汚れたパンツの写真見せながら説明)

私はこの汚れたパンツを、永遠に忘れてはならない記念品にしなければならないと思い、刑務所を出るとき持って帰ってきました。‘いつの日にかアメリカ社会に見せてやらなければならない’と、証拠物件として持ってきました。これがそうです。(写真を見せる)
惨めな靴

今でも私は持ってます。これが、最初お父様が履かれた靴です。惨めな、惨めな靴です。その後に刑務所の中で、70ドルのお金を使うことが許されました。身の回りの物を買うために。
お父様は一足の靴を買われました。その靴がこの靴です。(写真を見せる)

お父様は、お母様や訪問客が来られるとき、これを履いて面会室に行くのです。7月~8月は暑いため、古い靴は汗で臭いが靴に染み込むので、お父様、私が洗っておきますから、どうぞ新しい靴を使われてくださいとお願いしても、「いいから、いいから」と言われるのです。何故お父様がいいと言われるのか理解に苦しみました。お父様も素直になって洗うようにしたらいいのに・・・・なんて思っていました。

私が、12月4日に刑務所を出る時、私に洗わせなかった理由が分かったのです。
「神山、君に先生があげたいものがある。先生がとっておいた」
「ええ?刑務所で何か私にくださるものがある?」
「先生は君にあげたいとして靴をとっておいた、この靴を・・・」
と。(写真を見せる)
「これ履いていくんだ。履いていくんだ」と。
「お父様、結構です。私は刑務所を出たら履くものはいくらでもありますから結構です。」
「いいからこの靴を履いていくんだ」
あんまりお父様が、強く勧めるのでいただきました。
「これを履いてここを出るように、先生は今日食口たちに指示する内容を書いておいたから、これを持って、この靴を履いていくんだ」

靴を履こうとしました、お父様がそれを見て「神山、靴の紐の結び方も知らないのか」と言うのです。知らなくありません。知ってます。靴の紐を結ぶくらいのこと・・・・。
お父様は「こうやって結ぶんだ」といって、私の足元にしゃがみ込み結ぼうとするのです。やめてください。(笑) 私は後ずさりして逃げました。お父様の大きな体が逃げる私を追ってくるのです。
「今日先生は靴の中にサインしておいた」「神山とも書いておいた」と。
貴いお父様のサインを、私が足で踏みつけるわけにはいかないじゃないですか。やめてください!「履いていくんだ」。

結果的には結んでもらいました。私の結び方は横にキュッと引っ張る。お父様の結び方は確かに違いました。結び方は。お父様は縦でした。縦的(写真を見せる)。私は横的。(笑)
お父様から頂いたこの靴は、私にとって尊い尊い宝物です。結んでくださった靴の紐を、今でも私は解くことができません。この状態で、大切に大切に・・・・。今も、私は持ってます。お父様が使われた下着パンツを・・・大切に保管しています。その価値がわかる人が持つべきです。そう思いません? そうでしょう。

(写真で靴の前に置かれた説明文を読む)

神山氏がダンベリー連邦刑務所を出監する日、文先生はご自分の靴を神山氏にギフトする。文先生は「君に挙(あ)げたい物が有る・・・・」と言いながら、「君のために靴をキープしておいたよ」と、「この靴を履いてこの場を出るように、古い靴は先生に残しておくように・・・・」と。また文先生は神山氏の足元に座り込み、靴の紐を神山氏のために結んでくださったという、「人のために生きること、へりくだること」を自らの行動を通して教えて下さったと神山氏は証しています。

そうなんです。この様なお父様でした。
ある人たちは、レバレンド・ムーンは権威を着飾って威張っていると言います。
私が見たお父様は、心温まる愛のお父様でした。
間違ったことに対しては、厳しく叱責するお父様であり、私達を許し愛で抱擁してくださるお父様でした。
私はお父様が大好きです。
お父様はアダム国家、私は日本エバ国家として、本当に真のお父様から多くの愛を受けました。そのご父母様を、私が裏切ることができると思います?絶対できません。
今、ある人達が言うのです。神山会長は顕進様の側だから、ご父母様を裏切った・・と。私は真のご父様を絶対視しております。私は、絶対に真のご父母様を裏切るようなことは出来ません!
真のご父母様から多くの愛を受け、恩寵を受けております。今も昔もご父母様に対する忠孝心は変わっていません。
丹心歌

アメリカ在住のある日本人が言うのです。
主権が変わったのにと。
お父様は霊界に行かれて、お母様の時代になったのに、なぜ古い主権に懸命にしがみついて、お父様のみ言、み言と言って、いつまで「丹心歌」歌っているの・・・と。
「丹心歌」とは、高麗が滅んで朝鮮ができた時に、高麗の王様に仕えた臣下が、新しい時代の主権者ではなく、元の高麗の王様、滅びゆく王様に仕えていくと誓った歌です。

(引用者注)丹心歌⇒ 「丹心歌 ルビ入り (단심가) – 반주 (伴奏)」 。哀愁漂う曲である。

私は強く反論しました。何を考えているんだ!
父母様は一つですよ。何故二つに分けて考える?お父様が霊界にいかれても、お父様の位置は主体であり、お母様の位置は対象です。対象が主体の位置を奪うことは出来ません。
主体と対象が一体となって、夫婦が(夫が+、妻がー)一体となって、天地の前に現われなければならない、これが原理ではないでしょうか。
私が信じる真のご父母様とは、お父様を先きに立てての真のご父母様であり、お父様があってのお母様であり、ご父母様があっての私達と考えます。
こう考える私が間違っているのでしょうか?

真のご父様のみ言を紹介します。

* “天地人真の父母”はお父様とお母様が二人ではなく一人である。
* お父様とお母様が、別々”ではなく、ひとつなのである。別々に動いては滅んでしまう。
* 天地人真の父母”は、二人が一つとなって、天地の前に現われなければならない。

私は、真のお父様が語られた貴いみ言を絶対視しておりますから、毎日祈りつつ、見つけたみ言を「今日の訓読み言」と題して多くの方々に配信しております。2009年11月25日から始まり、2014年7月20日の今日で、4年8ヶ月となりました。1719の抜粋したみ言を配信しました。

ダンベリーの刑務所で、真のお父様が膨大なみ言の中より、お父様ご自身が選抜されたみ言が、「御旨と世界」と題して編集されました。このみ言で教育するように、必要なみ言のすべてが入っている。
み言で教育しないから色々な問題がおこるのだ、み言を重要視せよと言われたことが忘れられません。
八大教材教本を大切にして、全ての問題の解決をみ言の中に求めなければならないと私は思います。真のお父様のみ言を重要視し、実践することによって、全ての問題が解決されると確信しております。

お父様が遺言として残したみ言を変えてしまう?それはないでしょう。
この世でも、親が遺言を残したら大切にするでしょう。それを変えて、平和神経が平和経に、お父様が愛された黒表紙の天聖経が赤表紙の天聖経に、そして父母経??話になりません。
再臨主であり、真のお父様の前に、絶対信仰、絶対愛、絶対服従して行かなければならないのに・・・・。

私は麗水で2年の間(あいだ)、多くのことを見聞きしてきました。お父様の真心を踏みにじるようなことを、聖和されるまでの無念の心情を抱いておられたお父様お姿が・・・・・。私の目に焼き付いてます。

お父様のみ言を拝読します。

人類のための遺言
真の父母様は、すでに人類のための遺言を準備し残しました。一生に六度もの生死を行き来する獄苦を経ながらも勝利し、準備した遺言です。永遠なる人類の教材、教本として八種類の本を残しました。巻数で言えば1千余巻を越える分量です。『文鮮明先生マルスム選集』千二百巻、『原理講論』、『天聖経』、『平和神経』、『家庭盟誓』、『天国を開く門・真の家庭』、『平和の主人、血統の主人』、『世界経典』、このような八種類の書籍です。これらの教本は、皆様が霊界に入っていっても読み、学ばなければならない本です。人間の頭脳から出てきた言葉や教えではありません。それは、天がかわいそうな人類を救援するために下さった天道を 教える教本だからです。「平和指導者追慕統一昇華祝祭記念大会」

先生の書いた内容を自分勝手に加減して・・・・

君たちは将来、先生の語った内容、先生の書いた(八大教材・教本)内容を、自分勝手に加減して訂正しようというような思いを持ってはなりません。そのようなことをした場合には、先生の200巻以上の説教集が皆飛んでしまうのです。分かりましたか?(はい)。
天と霊界の先生の話のとおりにしておかなければなりません。いくらノーベル賞をもらったアメリカの大統領であっても、有名大学の出身者であっても、その人の意見で先生の話を変えることはできません。
(ファミリー 93年9月)
「日本人特別修練会における御言」
1993年4月16日アメリカ・ベルベディアにて
伝統はただ一つ!

「伝統はただ一つ! 真のお父様を中心として! 他の誰かの、どんな話にも影響されてはいけません。先生が教えた御言と先生の原理の御言以外には、どんな話にも従ってはならないのです。今、先生を中心として、お母様を立てました。先生が霊界に行ったならば、お母様を絶対中心として、絶対的に一つにならなければなりません。今、お母様が行く道は、お父様が今まで立てた御言と説教集(八大教材・教本)を中心として、行かなければならないのです。他の御言を述べるのを許しません。今度、韓国においても、御言絶対主義をとることができるように措置したのです。どのような御言も、第二の御言を許しません!」 (祝福85号 P68 「祝福二世の行くべき道」より抜粋)

お父様は、「先生の言った通りに、『糞っ』て言えば『糞っ』て残せ。『拳』と言えば『拳』と残しておけ」と言われるのです。

お父様が聖和されてすぐに、麗水の海洋指導者修練会が閉鎖されました。
お父様がどんなに麗水を愛したか。私はこの目で見てきました。お父様の心情圏、そして伝統が、麗水の地に染み込んでいることを思う時に、何としても海洋摂理を復活させなければと思う日々です。
閉鎖された、故郷を失った寂しい心情が私から離れません。今まで私の長い年月の直接のアベルはお父様でした。真の父母様であると共に、私のアベルでした。指示され報告する上司がいなくなってしまった。お父様が霊界にいかれたので、ちょうど糸が切れた凧のようになってしまった。
胆管癌

私は日本に解決の道をたずね行きました。
2012年の12月24日のことです。ところが、身体が急変し倒れてしまった。病院に緊急入院。このままだと6ヵ月の余命ですと、一心病院で診断されました。一心病院で胆嚢摘出手術をおこないました。
その手術の時に、胆管に癌が発見されました。胆管癌の手術は、一心病院では難しいので癌専門の駒込病院に移動し、そこで手術を受けることになりました。
駒込病院でも、開いてみないとはっきりとした答えを出すことができない。手術が難しければすぐ閉じる。一時間くらいで手術室を出てきたら、もうだめだと思ってくださいと宣告されました。手術は2013年1月17日に行われました。8時間も手術が延長しました。手術は成功したのです。(拍手)
手術が終わって集中治療室に移され、一晩そこで過ごし、次の日、自分のベッドルームに帰って来たのですが、何かおかしいのです。身体が・・・、生き息苦しい、息が出来ない、肺が塞がった感じ・・・。

真のお父様が聖和された後、私も早くお父様の身元に行くことが出来ればいいのに、こんな思いを持っておりました。
お父様も病気になり、本当に苦しかったと思います。お父様の苦しみの一端でも知りたいですという、祈りというかそんな思いを持っておりました。その祈りがそのままつながっているのかな、と思えるほどに苦しくなってくるのです。息ができなくなってくるのです。
看護婦さんが言うには、手術をしたから麻酔の影響で、痰が気管に詰るから苦しいのだと。痰が切れれば問題ないと、痰を出すことに集中してくれましたが、痰は出ない。息苦しく呼吸もできない、口もきけないし頭もボーっとしてくる、いよいよ終わりが近くなった。真のお父様も、この何百倍の苦しみの中に居られたのかと、その一端を知ることができた。感謝ですと祈りをささげる心境になった。

その苦しむ状況を、看護婦さんが医者に伝えると、医者が即座に来た。大変だ。いろいろ調べて何が原因か・・と。
点滴の液が血管を破って肺に入っている、医者が大声で叫ぶ、肺に水がたまっている、だから息ができない!早くしないと大変なことになる。慌て数名の医者が集まる。早く穴をあけろ!麻酔も使わず、胸に穴を開けた。点滴の液体が、3.8リットルも吹き出してきました。床は水浸し。3.8リットルの液体が水が・・・吹き出た。

しかし、私は苦しみの中で、冷静に環境を甘受していました。苦しみに耐えておられた真のお父様を思いつつ。真のお父様も肺で苦しんだ。私はこの経験を通して、お父様の苦しみの一端を知ることが出来た。
天のお父様ありがとうございます。ありがとうございます。
そして医者に、ありがとうございます。
「これは医者のミスでこうなってしまった」。「いいんです、いいんです。ありがとうございます。」(笑)
「いいから、いいから。」と付き添っていた人たちにもお願いした。
「あなた方もありがとうって言ってよ。医者のミスを咎(とが)めないで。」
あんまり私が言うからその人たちも、おじぎをして・・・。医者がびっくり。お父様の苦しみの一端を知ることができたから感謝です・・・。私が気を取り戻した時に医者が言うには、1時間処置が遅れたら命が無くなっていたというのです。
文鮮明の無念

その後、2013年3月17日にアメリカに戻りました。やっとの思いで飛行機に乗り、家族の待つアメリカに帰ったのです。それから1年6ヵ月の時が過ぎました。1年6ヶ月が過ぎ、今こうして皆様のまえに立っております。

1年6ヶ月、アメリカの地で静養しておりました。
この期間、真のお父様の貴いみ言を学び、心に強く響くみ言を抜粋しては、EメールとFacebookを通して、3800名近くの方々へ、毎日み言を配信する仕事に没頭してきました。
癌の手術が成功しても、しばらくすると癌が戻ってくると言いますが、癌がどこかに消えてしまったようです。日々、元気になってきております。

過ぎし1年6ヵ月は、神様がまだしゃべるな、静かにしとけ、という期間だったかと私は思うのです。
いよいよ今、しゃべり出さなきゃいけない時かと思っています。(拍手) しゃべりまくろう、頑張ろうと思っているのです。
何故かというと、お父様の無念の思いを解消してあげられなかったら(涙ぐむ) 私の本心が許さない。
麗水で、本当にお父様は嘆いて居られました。その嘆きを、解消してあげなければ、私の本心が私を許さない。これからはしゃべりまくらなきゃいけないと思っています。

メシアとはどういうお方か!何故お父様は聖和されたのか?
皆さん、聖和されたことに対して嬉しいという思いがしますか?
霊界に行ったら喜びの世界ですね。
しかしお父様が聖和された、そのことを私には喜びと感じないのです。本心が喜ばないのです。何故?
お父様は基元節を目前にして聖和されたのか。どんな思いで基元節を待っていたのかわかります?
D-Day、D-Day、ノルマンディー上陸作戦 D-Dayとなる基元節のその日を、どんなに待っておられたか。お父様はその基元節を目前にしてその日を迎えられなかった。
ちょうどモーセが、カナンの地を目前にして、60万の民を率いてカナンの地に入らなければいけないのに、それを目前にして入れなかった。お父様も、基元節という神の国の出発の日を目前にして、基元節を生きて迎える事が出来なかった。そして霊界へ行かれた。

ある人たちはこう言う。
お父様は全てを成した。 全てを成した。
では、お父様が全てを成したというなら何を成したというのか。何を成したと言うの?
真の家庭がどこにあるの?
真の国がどこにある?
お父様が、どんなに深刻な立場で国を求めたと思います?
真の家庭を求めたと思います?

それがどこにありますか!私は正直に言う!
ある人たちは、真の家庭あるじゃないかと。どこにあるの、どこに。
ない!ない!
お父様は、真の家庭はこうあるべきということを私たちに教えてくれました。しかし、今この現実は? 不思議だと思いません?
皆さん。お父様の聖和を心から喜べます?
良かった、お父様大往生した。そうは思います?。
なぜお父様は聖和されたのかという結論を、私は私なりに出しました、1年6ヶ月の祈りの期間をもつて。私が出した結論を時間をかけてお話したいのですけれども、すでに40分も過ぎてしまいました。大切な話だと思います。

お父様は再臨のメシアです。
ではメシアとして何を残したのか、この地に?
混乱だけを残していったの?
今、教会は混乱しています。その混乱を残したのがメシアの使命であり役割だったの?何故こう(今の現状)なってしまったの?

皆さんに聞いてみたい。皆さんの答えは・・・・。
私はお父様を心から敬愛しています。敬愛しているお父様が、あのような死を遂げたことに対して、私は本当に申し訳なく、心が張り裂かれるような痛みを感じておいます。痛く苦しいです。私の考えが狂っているだろうか?
胆嚢摘出の手術、そして胆管癌手術の痛みと苦しみの中で、神様の前に問うた。何故、聖和されたのですか。
この1年6ヵ月の期間も、何故! 何故!聖和されてしまわれたのか?
お父様が基元節を目前にして、モーセがカナンの地を目前にしてカナンに入れなかった。その基元節は、何をしなければならなかったのか。真の家庭がつくらなければならなかった。そして、神様の結婚式がなされなければならなかった。
お父様が蘇生、長生、完成、最後の神様の結婚式を、真のお父様がどんなにその時を待ったと思います?2013年の1月13日の基元節を・・・・・。

白井康友・統一教会家庭教育局部長によって解説された、「文鮮明師のみ言にもとづく『基元節』の意義」をご紹介します。
2013年2月22日(天基4年天暦1月13日)

① 神様の実体であられる真のお父様(文鮮明師)と真のお母様(韓鶴子女史)が第三次「真の父母様聖婚式」を挙行する日。
② 神様の家庭(創造本然の理想家庭)が出発する日。
③ 創造本然の理想家庭の拡張を通して、実体的天一国(神様の祖国)の始発となる日。
④ 神様を中心に侍り、新天新地を開き、永遠なる解放、釈放を謳歌される永生の新たなる日。

この解説の内容が、現実となりましたか?
基元節は1月の13日と言いましたよ。神様の結婚式は1月13日。しかし、お父様が待ちに待ったその日を迎えられず、霊界にいかれました。どんなに無念だったと思います? モーセがカナンの地を見ながら入れなかった。モーセがどんなに無念だったかわかります?

2008年4月6日に語られた、真のお父様のみ言葉を紹介します。

お母様を中心にカイン・アベルが一つになり、エバが夫の立場のアダムを堕落させたことを元返して、夫にぴったり従い越えていくことによって、堕落以前の神様に直接連結された真の愛、真の生命の因縁に一致すれば、真の血統に連結されるので、サタン世界とは何の関係もない、神様とのみ対することのできる一心一体一念一和一核の自由・解放の地上天国にならざるを得ない。

2013年1月13日まで、……絶対信仰、絶対愛、絶対服従の国が立たなければならない。統一家は、家庭理想を中心に公式的モデル型を備えている。天上世界・地上世界が立つことによって、解放釈放の世界となる。神の解放・釈放がまだ成されていない。
天国のモデルが真の家庭から始まる。「救世主、メシア、再臨主、真の父母、お父様とお母様、真のお父様の前にカインとアベルを一つにしたお母様が絶対信仰、絶対愛、絶対服従で、また全てが絶対信仰・絶対愛・絶対服従、自信満々に各者が完成の道を行かなければならない。真のお父様の道がどれ程難しい道であったかを理解しなければならない。そのような道を代りに行こうとする時に、難しいと考えるのではなく、千回万回死ぬようなそのように信じ難い道も、感謝の思いでしか越えることはできない。解放的、釈放的生き方は心と体が一つにならなければできない。一生懸命準備して、2013年1月13日までに、120門徒、1200名、12000名の一族全体を完成すべき召命的責任が残っていることを自覚しなければならない。勝利者となることを許諾したので、自信満々、堂々と各自が完成する主人とならざるを得ない。アージュ!拍手!」

再臨のメシヤは、真の家庭をこの地に作らなければならないと教えてくださいました。それを求めて真のご父母様は、その日(基元節)を準備したけれどもできなかった。真の家庭、そして祖国創建を、今後誰が責任をもってするのか?

アダム蘇生、イエス長成、再臨主完成。蘇生、長成、完成。再臨主の時代に、神の国を絶対作らなければならないと私たちは原理のみ言で学びました。
アダム蘇生、ノア長成、アブラハム完成。アブラハムまでの三時代。蘇生、長成、完成。この時代に絶対に旧約時代の出発がなされなければならないと原理のみ言を通じて知ることが出来ました。

アブラハムが、縦的な歴史の失敗を象徴献祭で蕩減することにより、旧約時代の出発が成されなければならなかったが、それが失敗した。それを横的に蕩減するため、アブラハム、イサク、ヤコブと横的に延長された。ヤコブの勝利はイサクの勝利、アブラハムの勝利につながり、旧約時代の出発があった。
それと同じように、アダム、イエス様、再臨主。再臨主の時代は、真のお父様、次のお子様、そして三代まで。一代、二代、三代で神の家庭、本当の意味での基元節を迎えなければならないと私は考えております。

一代、二代、三代。だからお父様ができなかったことを、二代、三代でやることによって、お父様の勝利となる。
その日を何としても迎えて差し上げなければならないと思います。三大王権と血統の重要性について語られた、真のお父様のみ言を拝読します。

生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。
神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには神様の祖国、理想国家も出現するのです。 平和理想世界王国は、このように創建されるのです。血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じなければなりません。平和神経 P.21 P.183

その血統に、お父様の息遣いと神様の種がそこにつながって来る。そう考える私は、お父様の業績を継ぎ、み言を重視し、そして伝統と真のお父様の心情圏を相続する方は、一体誰か。お子様たちの中で、男のお子様の中で誰なのか、私は探しました。
お子様たちは、5%の責任を果たさなければならない。しかしその中で、お父様の伝統と心情圏を相続し、お父様の業績を継いで、お父様の願いをなしてさしあげたいと身悶える方は誰なのか。深刻です。私の永遠の生命をかけて、私は探しました。この方はできるか? OO様できるか?

私は、ある子女様と激しく話し合いました。彼は、「お父様のいうことなんか聞いたら駄目になってしまう」という。
ああ、この方は難しい・・・だめだ・・・。お父様はメシアとして、私達が考えられないようなことを私たちに指示します。考えられないようなことを。
私達はそれを飲み込んで、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準で、蕩減の峠を越えなければ、未来の道は開かれないでしょう・・・。
「神山さん、何言ってるんだ・・この・・・」!(机をたたくジェスチャー)
これはだめだ、難しい、この方は・・・。

私はこの方ではないかと考えたら、その方に会いに行く。直接会って肌身で感じたい。チェックする。この方は、本当に神様を愛し、世界万民を愛し、お父様の業績を継ぎ、み言を重視し、そして伝統と真のお父様の心情圏を相続することができる方なのか?お父様を本当に愛しているのか?
私の結論は、顕進様の家庭しかない。三男の顕進様家庭しかないと、強く確信しました。私が期待するのは、お父様の生前の嘆きを解決して差し上げてほしい、二代、三代で。それが出来るように、私も背後から援護しなければならないと強く思っています。

このままだと人類が悲惨な運命になります。今、救いの道を模索しなければ、2000年前と同じように、イエス様を十字架上に追いやった結果、悲惨な運命が来たイスラエル民族のように、イスラエル民族が蕩減の道のなかに追われたように。
イスラエル選民が使命を果たせなかったということは、大変なことでした。それと同じ運命が、日本そして韓国に来たとしたら世界はどうなりますか。
今の現状を見つめる神様の立場は、いかばかり悲惨か!霊界で、今のこの状況を見つめる真のお父様の心中は・・・。
考えてみてください。私達のお父様に対する不信が、神様の前に絶対服従できなかった私達の信仰姿勢が、この結果を生みだしたと考えなければならないと思いません?

お父様のみ言を拝読します、大切なみ言だと思いますので紹介します。

アダム家庭は死んでいません。
皆さん、原理のみ言、アダム家庭ならアダム家庭は死んでいません。生きています。失敗というのは、死んだ失敗ではなく、生きた失敗として残っています。神様は、このような失敗したものを生きた標本として、勝利的基盤を築かずには、天国に入ることのできるヤコブの家庭、モーセの民族、イエス様の国家摂理があり得ないというのです。再臨主も同様です。みな生きています。原理を勉強すれば、アダム家庭は私たちの家庭と同じなのです。

ノアも同様です。いつノアと同じ信仰を持ったことがありますか? 一二〇年の間、アララテ山の頂上に船を造る狂った人がどこにいますか? 船を造ろうとすれば、川辺につくればいいではありませんか? ですから、どれほど反対を受けたでしょうか? 狂人と言われるのはもちろんのこと、さまざまなうわさを聞き、さまざまな迫害を受けるようにさせたのです。東西南北に見えるすべての山の微々たる動物までも、「あのようなぼけた人、あのような狂人じいさんがどこにいるのか」と、後ろ指を指すようになっているのです。

全部が無視する立場で、神様は生きているという権威を立てたのが、ノアの時の審判だということを考えなければなりません。

皆さんがそのような信仰を持ち、統一教会を信じ、統一教会を立てるために努力しましたか? ノアは休みながらやったのではありません。雨が降ろうが、雪が降ろうが120年の間、すべての万物を収納させる船を造らなければならなかったのです。その村で寄付でもしてくれたでしょうか? 狂った老人だといって、けなしたのです。

アブラハムも同様です。神様がアブラハムをカルデアのウルから導き出しました。アブラハムは偶像商の長男として、自分の家を出るとき、その神様の命令を信じることができたでしょうか?

信じられないものを信じて出てきたのです。後には、神様はアブラハムに、「イサクを燔祭に捧げなさい」と言ったのです。アブラハムに「あなたの子孫を天の星のように、地の砂のように繁栄させよう」と祝福したのに、100歳の時、生まれた息子(イサク)を裸にして「祭物にして捧げよ」ということは何という命令でしょうか? 狂ったことです。誰が信じられますか?

信じられない立場で、信じることが基盤になるのです。なぜでしょうか?
堕落が信じることのできる立場で信じられなかったので、信じられない立場で、信じなければ天に対する信仰の芽が生じません。それが伝統的な信仰世界で、神様が摂理する転換時代の公式になっているということを知らなければなりません。

アブラハムが祭物を裂くことにおいて、失敗しませんでしたか? それ(裂くこと)が何でもないと思ったのです。皆さんも、先生のみ言を何でもないと思ってはならないのです。歴史的な宣言です。祭物を裂くこと以上に価値ある先生のみ言を、どれほどこぼしてしまったことでしょうか? そのみ言が皆さんに、千年、万年の讒訴条件として残されているということを知らなければなりません。

アブラハムが、小さなハトを裂かなかった失敗によって、天上天下にない摂理を中心とした、サタン世界と分立的な勝利の覇権(主義)を取り戻してくる、神様のみ旨が誤ったのです。ですから、そのみ旨の前に自分たちが今、不信するすべての態度や行動は、アブラハムの祭物の失敗の何十倍、何百倍になるということを知らなければなりません。
絶対信仰と絶対愛より抜粋のみ言
1994年10月9日  韓国・中央修練院にて

お父様が、生前に私達にいつも指示された内容があります。それは、韓国と日本が、真の愛をもって一つになる。そして世界を指導していかなければいけない、と言われたみ言です。

麗水である人が、お父様の前で、「日本は怨讐で・・」と過去の話を持ち出した時、お父様は即座に、
「そんなこと話すな!言うな!先生は恥ずかしくなる」
と言われたことを忘れられません。
日本と韓国が、本当に一つにならなければならない。どんなことがあったとしても。
しかし、今、韓国と日本の距離が日々開いています。今、日本の国民の70%が韓国嫌いになってしまっています。正直にこんなこというと、皆さんの心も痛いし苦しいでしょうが、日本の国民の70%は反韓になってしまった。

何故そうなったか。
お父様は一つにしようとしたのです。
お父様は私を麗水に呼んで、君は日本を代表してここにいるんだ。君がここ麗水に住んでいる事は良いことだ。ここに君がいる事によって、日本の人達が韓国に関心を持つ、ここを君の故郷にするんだ。そして墓もここに残すように、そして日本人という思いをもつな。先生と一つになるんだ。日本の色をもつな、完全にお父様と一つとなって同化せよ、と言われました。韓国はアダム国家、日本はエバ国家ではないか、夫婦だと。

結婚とは、夫婦が一つとなって、新しい生命を創造する。韓国と日本が一体となって、世界を指導しなければならない。だから日本という考えを持つな。一つになるんだ。夫の前に嫁になった妻は夫に同化しなければいけないように、韓国と日本とは一つにならなければ天運が離れてしまう。それが、真のお父様が私に語ってくださったみ言です。
天皇家の後継者

最後に、血統そして三代王権について話してみたいと思います。
皆さん、考えてみて下さい。
日本国は神武天皇から平成天皇まで125代、何故この体制が今まで残ってきたのか、あることを私達に教えるために神様が守ったのではないかと私は考えております。
日本歴史の中で、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康がいました。彼らによって国が主管され、国の主権が牛耳られた時代がありました。しかし、彼らはその天皇家、皇族の流れを完全に滅ぼすことが出来なかった。
そして第二次大戦の戦後処理時代に、天皇制を廃止することもできたはずです。GHQの方針で、またマッカーサーの意向で、アメリカの権威で、その体制は崩すことができたはずだ。そうでしょ?しかし、廃止することが出来なかった。その体制を守った。何故?
あることを私たちに教えるために、神様が保護したのではないかと私は考えます、多くの国には王権制度があったが民主主義政策によって崩されてしまった。日本とイギリスなど、残ったのは数ヶ国だけです。イギリスの王室もガタがきている。

皆さんに質問があります。今、天皇陛下が霊界にいかれたら、誰が次に立つのか?
美智子様?
天皇陛下がいなくなられたら、皇后陛下の美智子様が相続します?天皇家を・・・。日本の女性の方どう思うの?
そうじゃないよね。天皇陛下が霊界にいかれたら、必ず皇太子様が天皇の位置を継承します。その背後で、皇后陛下の美智子さまが援護します。そして、新しい年号の元に、新しい時代が出発します。明治、大正、昭和、平成、次は**天皇・・・。

神側に新しい三大王権制が・・・。お父様が一代、そして二代、三代・・・・。この血筋が未来永劫に続いていく。その中央の血統に、祝福家庭が連結されることによって、皇族圏が生まれる。お父様によって直接祝福を受けた人たちが皇族圏となり、神の理想世界が地上に建設される。私はそう考えております。何故、真のお父様が聖和されてしまったのか。何が問題だったのか。はっきりさせ、深刻な立場で悔い改めて、今お父様の伝統とお父様の愛の心情圏を相続し、生命のみ言をもって出発しなければいけない時だと思います。

最後に、真のお父様のみ言葉を拝読して終りたいと思います。

神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには神様の祖国、理想国家も出現するのです。 平和理想世界王国は、このように創建されるのです。

ありがとうございました。

また機会があれば皆様にお目にかかりたいと思います。

 

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