イエスキリスト降臨時、イエスはその使命を全うできずに十字架についてしまいました。
しかし多くのキリスト教徒たちは、神の子イエスが、その使命に失敗したなどとは考えることができず、結果のみを見つめ、イエスは十字架につくために来られたと考えています。
十字架につくことにより、私たちの罪を清算し、私たちを罪から解放してくれたと考えているのです。
しかしイエスの言行を見ると、決して自分は十字架につくために来たなどとは言ってはいません。
神の国を地上にもたらすために来たと言っています。
その事実を明らかにした文鮮明先生は、イエスは使命を全うすることができなかった。
本来イエスを迎えるべく、神が用意した人物、洗礼ヨハネが、その使命を果たすことができなかった。
聖母マリアも、その使命を全うすることができなかったと言っておられます。
では文先生が語られるように、イエスがその使命を全うすることができなかったとするならば、どこにその原因があったのでしょうか?
その原因と結果を、より重要なものから簡単に列挙すると、
①洗礼ヨハネがイエスを証ししながらも、イエスを不信し、受け入れなかった。
⇒洗礼ヨハネの悲惨な最期。
イエスがサタンをはじめ、律法学者、パリサイ人らユダヤ人から、試練と迫害を受けるように。
②ユダヤ人、律法学者、パリサイ人たちがイエスを受入れず、迫害し、十字架に付ける。
⇒ユダヤの地はローマによって滅ぼされ、ユダヤ人は2000年間国を持たない流浪の民に。
③イスカりオテのユダが、銀貨30枚でイエスを裏切り、売り渡す。
⇒ユダは自分の罪に耐え切れずに自殺。
④マリヤがイエスの使命を悟れずに、母親としての使命を果たせず。
⇒イエスは最後まで独身となり、家庭を持つことができず。
イエス降臨時、イエスがその使命を全うできるように、神が4000年の歳月をかけ準備してきた基盤がその使命を全うできたとき、神が準備してきた基盤にとっても、最高の栄光が待っていたはずです。
それはあたかも、イエスが洗礼ヨハネをさして、「女の産んだ者の中で、ヨハネより大きい人物はいない。」と言ったことからもわります。
しかしその基盤が、イエスを受入れなかったとき、自分の使命を悟れなかっただけでも、それはこの上もない罪になってしまうことも、同じくイエスの言動から理解できます。「神の国で最も小さい者も、彼よりは大きい。」
神の摂理にとって、人類歴史を通じ神が準備した基盤が、イエスを受入れ、その使命を全うできることが、人類にとっての最大の栄光であります。
逆にイエスを受入れることができなかった時、それは最大の罪になってしまいます。
さらに、イエスの使命完遂を妨害し、直接にイエスを迫害などしようものなら、その罪は拭い去ることなどできないほどの大罪になってしまいます。
そのような観点で見たとき、イエス降臨時、最も罪深い存在が自分の使命を悟れずに、イエスを受入れなかった洗礼ヨハネでした。
そしてイエスを直接に迫害し、十字架に付けるように訴えた律法学者、パリサイ人たちでした。
さらにはイエスを裏切ったイスカりオテのユダでした。
しかしいくら聖書を見ても、ユダヤの王が誕生したという話を聞き、3歳以下のユダヤ人を皆殺しにするように指示を出したヘロデ王や、イエスを直接槍で突いて殺したローマ兵に関しては、その罪深さを糾弾するような内容は見当たりません。
またキリスト教徒を徹底的に迫害したローマ帝国に関しても、その罪を問うような部分は見当たりません。
それどころかローマ帝国に関しては、世界で最も早くキリスト教を受入れ、国教としたわけですから、最も大きな恵みをいただいた国となったともいえることでしょう。
このような考察の元、再臨の主である文鮮明先生の路程を分析し、イエス降臨時における洗礼ヨハネのような人物は誰であったのか?そしてユダヤ教、ユダヤ人に相当する人物、国はどこだったのか?さらにはローマ帝国に相当するところはどこなのかについて考察してみることにしましょう。
まずは2000年前、イエス・キリスト降臨時の状況について見てみることにします。
★2000年前のイエス降臨時
1-1.ヘロデ大王:紀元前37年、ローマの軍勢の力を借りて、
イスラエルのレビ族が祭司王として統治した
ハスモン朝を破り、ユダヤ地区にヘロデ朝を成立。
1-2.ローマ帝国:ユダヤ地区の宗主国
⇒ 紀元395年東西に分裂。
西ローマ帝国は476年に、
東ローマ帝国は1453年に滅亡。
1-3.ユダヤ地区:ガリラヤにイエス誕生
⇒ 紀元70年にローマ帝国軍に滅ぼされる。
1-4.洗礼ヨハネ:主の道を直くする者。エリヤの使命を持つ者
⇒ 一旦はイエスを証すも不信し従わず。
ルカ7:28「女の産んだ者の中で、ヨハネより大きい人物はいない。
しかし、神の国で最も小さい者も、彼よりは大きい。」
1-5.ユダヤ人:神の選民の中にイエス誕生
⇒ イエスを十字架に。
マタイ27:25「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」
⇒ 2000年間流浪の民となり、迫害を受けてきた。
1-6.イエス:メシヤ、人類の救世主
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