1-3. ユダヤ地区
イエス・キリストの時代には、ユダヤ属州やガリラヤ地方が、
全てローマ帝国の支配下だった。
・ヘロデ(ヘロデ大王、紀元前37年 – 紀元前4年)
ヘロデはローマの元老院で支援を訴え、元老院はヘロデに「ユダヤ人の王」の称号を与えた。
ヘロデは紀元前37年にハスモン朝を打倒して、ヘロデ朝を成立。
ヘロデは紀元前4年に亡くなるまで統治し、ヘロデの死後は3人の息子が分割支配した。
・3分統治時期
ヘロデ・アルケラオス(紀元前4年 – 6年、支配地:ユダヤ、エドム、サマリア)
ヘロデ・フィリッポス(紀元前4年 – 34年、支配地:バタネア、ガウラニティスなど)
ヘロデ・アンティパス(紀元前4年 – 39年、支配地:ガリラヤ、ペレア)
・アグリッパ1世(34年 – 44年):ヘロデ大王が支配していた時期の支配地を回復させた。
・アグリッパ2世(44年 – 93年頃):王国の北部分を承継し、南半分はローマが直轄統治した。
ユダヤ人はローマ帝国に叛乱し、紀元70年のエルサレム攻囲戦で滅ぼされ、中東世界に離散した。
ユダヤ的なものを一掃しようとしたローマ人は、この土地をユダヤ人の宿敵ペリシテ人にちなんで
パレスチナという名前をつけたため、ユダヤという地名は消滅した。
1948年に建国した新国家は、イスラエル国と命名された。
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