(二)後継者問題と我々の姿勢

(二)後継者問題と我々の姿勢

家庭連合の現状を理解しようと思ったとき、私たちは3つの原理に着目しなければいけません。
まず一つ目は、神の摂理の中心人物が摂理に失敗し、サタンの侵入を許してしまった時、神は摂理を進められるためにその中心人物を2つ、つまり善の表示体であるアベルと、悪の表示体であるカインとに分立しなければいけません。
表現を変えると、神の摂理を担う中心宗教が2つに分裂したら、その中心宗教にはサタンが侵入したということを意味します。

次に着目しなければいけない原理は、一度摂理に失敗した中心人物は、二度と再び同じ摂理の中心には立てないということです。
中心人物が摂理に失敗した時、その中心人物には神が相対すると同時に、サタンが相対するようになります。
そのため神はそのままでは摂理を進めることができないため、善と悪の表示体、つまりアベルとカインに分立し、神が相対しうる善の表示体であるアベルを中心として次の摂理を展開されます。
よって一度摂理に失敗した中心人物は、二度と再び摂理の中心には立てないのです。

そしてもう一つ着目すべき原理は、悪の表示体であるカインは、アベルに従順屈伏し、アベルの主管を受けなければ、神の前には帰ることはできないということです。
しかし今日までの復帰摂理歴史を見たとき、一度摂理に失敗し、カインの立場に立った中心は、アベル的存在に従順屈服したことはありません。
従順屈服どころか、自分たちの利権を守るために完全にサタンの虜となり、アベル的存在を迫害し、摂理を妨害してきました。

この3つの原理に注目し、家庭連合の現状を理解していくことにします。

前編(一)では、旧統一教会が大きく分けて3つに分裂した原因は、旧統一教会にサタンが侵入したためであることを明らかにしました。
神の復帰摂理では、神が立てた中心人物が摂理に失敗したとき、中心人物はサタンに奪われるため、神は中心人物を善の表示体と悪の表示体に分立し、善の表示体を立てて次の摂理を進められます。
真のお父様の聖和を前後として、旧統一教会が今の家庭連合、文顯進様グループ、サンクチュアリ教会の3つに分立してしまった事実を見たとき、旧統一教会にサタンが侵入したことは間違いのない事実でした。
そこで問題となるのが、いつ誰にサタンが侵入したのかであり、そこを解明しない限りどの団体が神側で、どの団体がサタン側なのかを明らかにすることはできません。
そこで時系列に従って真の家庭で起こった出来事を見ていった時、残念ながら韓お母様にサタンが侵入してしまったということがわかりました。

韓お母様は真のお父様のことが理解できず、常に心に不満を抱えていました。
そこにサタンがつけこみ、時間をかけて誘惑し、真のお父様を不信させました。
真のお父様の勝利は、生まれながらにして原罪を持たない、独生女として生まれた韓お母様によってもたらされたものであり、韓お母様の韓氏は、特別な氏族であると信じ込まされました。
そして韓お母様は金孝南訓母様の主礼の元、何らかの霊的存在と祝福を受けることによって、真のお父様と離婚し、サタンと結婚した立場に立ってしまいました。
その前後、真のお父様の後継者有力候補だった文顯進様を、策を弄して教会から追い出すことに成功しました。
また韓お母様は霊に取り憑かれていると感じ、韓お母様を不信するようになった文亨進様、文國進様を追放し、全ての権力を手に収めることに成功しました。

韓お母様こそが真のお父様と完全一体化した存在だとして旧統一教会、家庭連合では韓お母様中心の体制を築きましたが、実際は真のお父様は原罪を持って生まれたとして真のお父様を否定し、韓お母様こそが原罪を持たない立場で生まれた独生女であるとして、韓お母様は真のお父様を否定するようになりました。
その結果真のお父様の立てられた伝統を次々と破壊し、韓お母様こそが唯一絶対の独生女であるとして、韓鶴子教ともいうべき家庭連合ができあがりました。

このような結果を見ても、韓お母様にサタンが侵入してしまったことがわかります。
つまり神の摂理の中心宗教にサタンが入り、その中心宗教は3つに分裂してしまったこと。
サタンが入った中心人物は韓お母様だったこと。
サタンが入った中心宗教、家庭連合は、カインの立場に立つこと。
一度摂理の中心から外れてしまった家庭連合は、そのままでは二度と再び神の摂理の中心には立つことはできないこと。
家庭連合が再び神の摂理を担うためには、アベル的存在に完全屈服し、その主管を受けるしか道はないことなどがわかりました。

後編(二)後継者問題と我々の姿勢以降では、神の摂理から外れてしまい、カインの立場に立つようになった家庭連合が、唯一神の摂理に同参することができる道、アベル的存在を捜すため、真のお父様の真の後継者は誰なのか、そして私たちはどのような信仰姿勢を持つべきかを見ていくことにします。

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