5、清平の疑問と金孝南訓母様

5、清平の疑問と金孝南訓母様

1991年12月25日のソ連の崩壊によって、共産主義勢力の世界制覇の夢は終焉を迎えることとなりました。
共産主義に引導を渡したのが、真のお父様の主導した勝共運動であり、その理論的支柱であった勝共理論でした。

ソ連共産主義に対抗するため、1971年12月18日に真のお父様はアメリカへと渡り、各地でキリスト教復興運動を展開しながら、一方では科学者会議、言論人会議、宗教会議等各種会議を開催しました。
そして言論界においてはワシントンタイムズをはじめとした新聞の発行、雑誌、書籍の発行等を通じ、当時左に偏っていた言論界の正常化のために尽力し、当時のアメリカ大統領レーガン大統領を支持し、強いアメリカの実現に寄与しました。
このような運動の結果、共産主義はまずは理論戦で敗退し、軍拡競争でも劣勢に立ち、内部矛盾が限界を超え、自然崩壊へとつながりました。

1990年代初期までは、日本統一教会はいわゆる霊感商法による経済活動で、世界的摂理を展開するための経済的下支えとなっていました。
しかし1990年代に入ると、日本において霊感商法が社会的に問題となり、大々的にマスコミでたたかれるようになり、統一教会の経済活動は転換期を迎えました。
その頃までの経済は、共産主義勢力から世界を守り、平和な世界、地上天国の建設のため、神の摂理のために使われていました。
しかし共産主義勢力の崩壊とともに、統一教会のそれまでの経済摂理も崩壊し、どちらも新しい段階へと進んだのです。

このようにして1990年代中ごろから始まったのが清平を中心とした先祖解怨の摂理でした。
韓お母様のお母様である洪順愛大母様が再臨協助しているとして、金孝南訓母様が登場し、清平を中心として先祖解怨が始まったのです。
実際清平に行くと、聖霊に満たされ、多くの奇跡が起こり、大きな恩恵に満たされたものです。
しかし冷静に考えれば、1990年代初頭までは、共産主義勢力との戦いという、世界を神側に取り戻すための世界的摂理が展開されていましたが、それ以降は主に、自分の家の先祖の方々の解怨、祝福という、きわめて個人的な動機で清平を中心とした摂理が展開していたのです。
つまり本来統一運動というのは、自分または教会を犠牲にしてでも、世界の平和のために生きなければいけないという実践を行ってきたにもかかわらず、清平摂理以降は、自分、または自分の先祖たちのために精誠を捧げるという、より個人的な動機の信仰になってしまったのです。
そこにサタンの侵入する余地が生まれてしまったのでしょう。

韓お母様にサタンが侵入した過程をここまで見てきましたが、その要所要所に金孝南訓母様が関わっていたということがわかっています。
真のお父様の聖和後、韓お母様が真のお父様からの後継者として祝福の権能を相続されていないにもかかわらず、祝福を授けることができたのは、2011年末~2012年1月18日頃に行われた、韓お母様と神様(何らかの霊的存在)との祝福によるものと思われます。
この何らかの霊的存在との祝福を、文亨進様は次のように語られています。
アボジがおられない間に他の霊人と結婚したということはどういうことでしょうか。
第一にアボジは離婚したということ
第二にサタンと結婚したのです。
韓氏の血統 サタン王の血統に再び帰りながら萬王の王と離婚しながら。
後ろでサタンと姦通 結婚 堕落!した失敗した堕落したエバになってしまいました。」(2016.8.3 文亨進様)
つまり今家庭連合で行われている祝福は、真のお父様の勝利圏によるものではなく、韓お母様を通し、神様と名乗る何らかの霊的存在、サタンによる祝福であると思われます。
そして韓お母様と、何らかの霊的存在との祝福を行った主礼こそが、金孝南訓母様でした

また真のお父様が病床に付していた時、『孝進様、興進様、栄進様がここに霊的に来られ、お父様を迎えたがっておられます』と語られ、真のお父様を安楽死させようとした人物も金孝南訓母様でした。
真のお父様を安楽死させ、その肉体までもサタンに引き渡そうとしていたのかもしれません。
今もまた家庭連合の聖酒式、4大聖物の聖塩、聖土を通して、神の聖徒たちが亡くなった後も、その肉体を神に渡さず、神様(何らかの霊的存在、サタン)が永遠に主管し続けるために、4大聖物を食口たちに授けているのかも知れません。

旧統一教会、現家庭連合、そしてその中心人物であった韓お母様にサタンが入る過程をここまで見てきましたが、そこで最も中心的働きをしていたのが清平であり、金孝南訓母様でした。
そんな清平、そして金孝南訓母様に関して、ここではもっと深く考察してみることにします。

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