2、何故分裂するのか?
統一王国時代、キリスト王国時代、そして今日の天一国時代において、完成したはずの神の王国は、何故分裂するのでしょうか?
結論を言えば、神様の王国となるべくして建てられた王国理想に、サタンが侵入したことによります。
神様の創造理想世界においては、神様を中心としてアダムとエバが一体となり、子女を繁殖させることによって神様の家庭を完成させ、その神様の家庭を拡大することによって、創造本然の理想世界を完成するようになっていました。
しかしエバが蛇によって誘惑され霊的に堕落し、次に堕落したエバによってアダムまでもが肉的堕落を行ってしまったために、神様の創造理想世界は失われることとなってしまいました。
その結果、堕落しサタンに侵入されてしまったアダムは、神とサタンという二人の主人に対応するという非原理的な立場に立ってしまいました。それゆえ善の表示体であるアベルと悪の表示体であるカインとに分立し、善の表示体であるアベルを中心として立てることによって、神様は復帰の摂理を進めることができました。
そのように、摂理的中心人物が摂理に失敗し、サタンの侵入を許してしまったとき、神様は摂理を次に推し進めるために、善の表示体と、悪の表示体とに分立する摂理が展開されるようになってしまったのです。
※資料(一)2-1、何故分裂するのか?
★原理講論より
第一章 復帰基台摂理時代
第一節 アダムの家庭を中心とする復帰摂理 より
『創造原理によれば、人間は本来、一人の主人にのみ対応するように創造された。それゆえ、二人の主人に対応する立場に立っている存在を相手にして、創造原理的な摂理を行うことはできない。もし神が、アダムとその供え物に対応しようとすれば、サタンもまた、アダムと血縁関係があるのを条件として、アダムと対応しようとするのはいうまでもないことである。そうなると結局アダムは、神とサタンという二人の主人に対応するという非原理的な立場に立つようになる。神はこのような非原理的な摂理をなさることはできないので、善悪二つの性品の母体となったアダムを、善性品的な存在と悪性品的な存在との二つに分立する摂理をなさらなければならなかったのである。このような目的のために、神はアダムの二人の子を、各々善悪二つの表示体として分立されたのち、彼らに、神かサタンかのどちらか一方だけが各々対応することのできる、すなわち、一人の主人とのみ相対する、原理的な立場に立ててから、各自供え物をささげるように仕向けられたのである。』
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