4/26(日) 6:00配信文春オンライン
北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が重篤な病状にあるとの情報が世界をかけめぐっている。
そんな中、金ファミリーの暗部を知る人物が口を開いた。
「北朝鮮は韓国からの秘密資金39億ドルで核開発した」“金正恩の元金庫番”が衝撃の告白
秘密資金管理機関「朝鮮労働党39号室」の元幹部
李正浩(リ・ジョンホ)(62)氏は、金日成主席や金正日総書記の時代から現在の金正恩政権まで3代にわたって約30年間、高位幹部として務めた。金一族直属の秘密資金管理機関「朝鮮労働党39号室」の幹部を務めたほか、日本にマツタケなどを輸出する「朝鮮大興貿易会社」総社長も務め、金正日から「首相より仕事ができる」と絶賛されたほどの功績をもつ。
ところが李氏は、金正恩の叔父である張成沢氏ら多くの幹部が残忍な方法で処刑されたことに衝撃を受け、韓国に亡命した。現在は米ワシントンDCで、米政府の諮問役を務める。
今回、李氏は4時間にわたるインタビューに応じ、韓国からの巨額の秘密資金の驚くべき使途について明かした。
韓国から提供された39億ドル
「私は核専門家ではありませんが、北朝鮮は推定で60~70発の核爆弾を持っているはずです。開発速度は年々速くなっており、おそらく今年中には100発ほど持つのではとみています。
その核開発に決定的な役割を果たしたのは、皮肉なことに韓国から提供された秘密資金でした」
李氏によると、大飢饉に見舞われた1990年代後半の「苦難の行軍」の時、北朝鮮では軍の車両をただの1台も動かすことができず、軍需工場もすべて閉鎖されるという悲惨な状態だったという。
ところが――。
「1998年に韓国で金大中政権が発足すると、北朝鮮に資金が提供されるようになりました。じつはその頃、39号室の資金は底をついていました。当時、金正日が『我々の資金が底をついたことを米国や南朝鮮(韓国)が知ったら、攻め込んできたはずだ。本当に考えただけでも恐ろしい。我々を守るためには核を作ることに集中しなければならない』と、こっそり打ち明けたのを憶えています。金大中大統領が、金正日体制を生かしたのです」
韓国からは合計で約39億ドルもの秘密資金が北朝鮮に流れたという。
「助けた北朝鮮に脅される文在寅」というアイロニー
「その時、秘密資金が北朝鮮に送られてきて目の前で動いていくのを、私は見ていました。資金の一部はキャリアに乗せて、シンガポールにも運びました。
韓国から入ったお金で、軍需工業部はぐんぐん息を吹き返しました。さらにコメなどの援助物資はすべて軍隊に送られました。結果的に、韓国の資金で北朝鮮の核が作られたのです。
韓国の左派大統領たちが北朝鮮を助けたおかげで、最も核の脅威を被っているのが韓国なのです。自分たちが与えたお金で、脅かされている――これはアイロニーというしかありません。
現在の文在寅政権も、金正恩体制を延命させる方向で努力していますが、これは北朝鮮で本当に飢えている人たち、抑圧された人々を、奴隷のままにしておこうという試みです。本当に腹が立ちます」
……李氏は金正恩と愛人の間の隠し子についても赤裸々なエピソードを明かしている。
詳しくは「文藝春秋」5月号および「文藝春秋digital」掲載の「 韓国秘密資金総額39億ドルを『核開発』に使った 」をお読みください。
「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2020年5月号
金正恩 死亡してますよ。
https://www.youtube.com/watch?v=xBOjbeaJP_4