閔妃暗殺事件

4、原理講論にある日本の蛮行の詳細分析

次に原理講論にある日本の蛮行は、本当にその如くに行われた事実であったのかについて分析していきたいと思います。
原理講論にある日本の蛮行は、具体的には「閔妃暗殺事件」、「三・一運動」、「堤岩里事件」、「関東大震災」、そして「キリスト教徒の20万人虐殺計画」を指しているものと思われます。これらの事件一つ一つを検証してみることにします。

①「閔妃暗殺事件」

「閔妃暗殺事件」とは、日本の朝鮮統治前である1895年に、朝鮮王朝第26代国王高宗の妻閔妃と、父興宣大院君との権力闘争の中で起きた暗殺事件のことです。興宣大院君が、日本陸軍軍人三浦梧楼と組んで起こしたクーデターであるとの説が有力です。
まず「閔妃暗殺事件」が起きたのは1895年でした。日本が朝鮮を統治する15年も前の事件です。それも閔妃と大院君との権力闘争に、日本の軍人が手を貸して行われたクーデターということです。それを原理講論では、日本の統治時代における日本人による残虐行為の一例のように「西暦1910年、日本が強制的に韓国を合併した後には、韓国民族の自由を完全に剥奪し、数多くの愛国者を投獄、虐殺し、甚だしくは、皇宮に侵入して王妃を虐殺するなど、残虐無道な行為をほしいままにし」たと書いているのです。
基本的に日本は朝鮮を統治しても、朝鮮人をむやみやたらと投獄、虐殺し、残虐無道な行為をほしいままにした事実はありません。数多くの愛国者を投獄したのは「三・一運動」でのことです。日本の統治に反対し暴動となった「三・一運動」で、その暴動を主導した人々を逮捕し投獄するのは当たり前のことです。残念ながら原理講論では、事実を巧みに織り込みながら、日本の蛮行を強調するような表現となっているのです。

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