人種平等の世界が訪れた

・人種平等の世界が訪れた

戦後、アジア諸国が独立戦争を戦い抜き次々に独立を果たすと、アフリカ諸国もこれに続き、世界から植民地がほぼ一掃されました。
大東亜戦争前に日本が提議した人種差別撤廃条項は否決されましたが、現在は「人種差別が悪である」との認識が世界的に定着しています。その意味では日本は大東亜戦争に敗れたものの、その目的として掲げた「アジア解放の大義」、引いては人種平等の世界を実現したと言えるでしょう。

高名な経済学者のピータ-・F・ドラッカーは次のように語っています。
「結局のところ、最後に勝ったのは日本だった。軍事的には、日本は第二次世界大戦において、歴史上もっとも決定的な敗北を喫した。しかし、その後の推移では、政治的に敗北したのは西洋だった。日本は、西洋をアジアから追い出し、西洋の植民地勢力の権威を失墜させることに成功した。その結果西洋は、アジア、ついでアフリカからの西洋化された非西洋世界に対する支配権を放棄せざるをえなくなった。」

日本帝国史研究で高名なスタンフォード大学名誉教授のピーター・ドウスは、大東亜戦争について次のように語っています。
「日本人は西洋の脅威から自分を守るために、近代国家の道を歩んだ。白人の奴隷になり、植民地支配を受けることへの恐怖だった。この脅威から多くの日本国民は『白人の優越』を覆さねばならないと、心底から思った。そのスケールは、『平民』を解放したフランス革命や、『労働者』を解放したロシア革命よりもはるかに壮大なものだった。それは、有色の民の解放という『人類史の大革命』だったと呼んでも過言ではない」(『人種戦争─レイス・ウォー太平洋戦争 もう一つの真実』ジェラルド・ホーン 著)

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