特定技能2号拡大 在留期限なくし家族帯同可能に…事実上の移民受入れ

得する人安い労働力を必要とする企業
損する人日本、日本人
問題点・2018年年12月に改正した入管法を改悪、当時の公約を反故。
・全業種に拡大、家族帯同、在留期間無期限延長…実質的に移民の受入れ
・人手不足は賃上げと少子化対策で長期的に解決すべき。
・家族を連れてきたが仕事がキツいから辞めた。仕事ないから生活保護を申請という可能性も。
・日本に行って生活保護をもらって楽に暮すという人も出てくる。
・在日中国人100万人時代、さらに中国人が増えると国防動員法によって武装蜂起ということも有りうる。
・1~2%の外国人が、その国を乗っ取ることは可能。
・技能実習は安い労働力。日本人の人件費の低下も招いている。
・日本は内外無差別。社会保障が日本人と外国人で一緒。
 3ヶ月以上の資格を持ってたら、国民健康保険に入れる。
 高度医療まで全部保険の対象。さらに高額医療制度があって、医療費の上限がある。
・若い労働力もいつかは働けなくなり、家族も含め社会保障の対象となる。
 無制限で無期限に受けいれたら、その多くを生活保護とかで支えることになる。
 一見日本人が助けてもらうようで、実は日本を破綻させることになる。
歴史の教訓・1960年代日本が労働者不足となった時、ブルーカラーの賃金を上げた。
 賃金格差、貧富の格差も無くなり、日本は持ち直す。
・当時ドイツは労働者不足でトルコ人移民を増やし、低賃金、きつい仕事、汚い仕事は、全部トルコ人に。
 ドイツは20~30年後に大変なことになった。
・ローマ帝国では厳しい仕事は全部ゲルマン人移民にやらせ、それが原因で滅亡。
・群馬県の大泉町では5人に1人が外国人、生活保護世帯の25%が外国人。ゴミ出し問題、治安問題が発生。
・日本に来て帰化してその日から生活保護申請という中国人が結構いた。
・中国の清は、わずか3%の女真族が漢民族を300年近く支配した国。
・モンゴル人の元も漢民族を支配したが、モンゴル人は3%もいなかった。
・賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。
・悪法は小さく産んで、大きく育てる。最初に生んだのが失敗の原因。
・2000年くらいからイギリスではありえないくらいの大量移民を受け入れ。
 移民発の問題が増えて、結局2011年にキャメロン首相が多文化主義が失敗したと言う。
・ドイツでもメルケル首相が大量に移民を受け入れ、治安が悪化し社会問題化した。

特定技能2号拡大 在留期限なくし家族帯同可能に…事実上の移民受入れ

門田
3年前の2018年年12月に、改正入管法でこの特定技能が新設されて、人材不足が深刻な業種に門戸を開くということで、最長5年間の在留を認めるということでスタートしたわけです。
その時に国会で、これは事実上の移民受け入れになっていくんじゃないかということで、かなり懸念されていました。

今回は業種を今まで2つに限ってきたのを全業種に拡大して、特定技能2号ということで家族帯同を許し、期間もずっと延長可能ということにするということは、簡単に言えば移民です。
2018年12月に改正入管法を成立させ、そのときに懸念されていた事実上の移民受け入れを、安倍首相は絶対にありませんと言っていたにもかかわらず、今回いきなりひっくり返したわけです。
しかも自民党の公約にも入ってないし、国会で議論もされないままいきなりこれをやろうとしているわけです。

ちろんその労働力不足っていうことがあるわけなんだけど、これは賃下げ圧力になるわけです。要するに経済界側が賃上げしたくないと、安い労働力を使いたいので入管法を改正してくれと常に言っていたわけで、そうすると岸田政権ってのは賃上げ3%を以上っていうのを掲げているにもかかわらず、逆の賃下げ圧力の方になりますから、そういうやり方って矛盾だらけだし、支持率の低下にもつながるだろうし、国民世論がこれを止めなければいけません。

百田
1960年代、昭和30年代、その頃労働者不足ってのが日本でもあったんです。当時は高度経済発展してましたけど、当時同じことがドイツでもあったんです。
厳しい職場、あるいは賃金が安い、いわゆる3Kと言われる仕事には、どうしても人が集まらないということで、その時ドイツはトルコ人を大量に入れたんです。そういう安い賃金、厳しい仕事、汚い仕事は、全部トルコ人にやらせようとして、どんどんトルコ人移民を増やしたんです。これでドイツは20~30年後に大変なことになったんです。

当時日本は、安い労働力を賄うために移民は入れずに、ブルーカラーの賃金を上げたんです。賃金に格差があったので賃金を上げたんです。日本はそれで貧富の格差も無くなり、何とか持ち直したんです。

これと同じことをやったのがかつてのローマ帝国です。
ローマ帝国では、自分たちは豊かにのんびり暮らして、厳しい仕事は全部ゲルマンの移民とかにどんどんやらせて、それが原因となって滅んでいったんです。

門田
各国がそのものすごい犠牲を払って見せてきた失敗から、日本の政治家は何も学んでいない。
賃上げで臨むべきでしょう。それと少子化対策も打たなきゃいけないのに、それもやらないまま、特定技能だけを拡大しましょう、全期間にしましょう、家族帯同も許しましょうって、それ全く違うでしょ。社会保障面で大きな負担にもなるし、将来の負担になるわけですから。今群馬県の大泉町で、5人に1人が外国人になってしまって、生活保護を受けている人の25%が外国人になっちゃって、それでゴミ出しの問題だ、治安の問題だとか、いろんな問題が起こってきているのが縮図です。
岸田首相にはまず大泉町に視察に行ってほしい。

百田
企業は安い労働者入れたい。それで政府に圧力をかけているのだと思います。
しかしこれは強力な覚せい剤みたいなもの。
普通だったら8時間寝ないとダメだが、寝なくても24時間大丈夫、働ける。
しかしこれは後でガクーンとくる。
後で10年後、20年後、30年後に、この反動がものすごくきます。
最初は5年あるいは3年で来てもらって帰っていただく。しかし今回の拡大の政策をみてみるとそうはいきません。家族連れてきて20年もすると仕事を辞めてしまう。彼らを生活させるために年金の問題がでてくる。
もっと極端なことをいうと、働きにきたけども仕事がキツいからやめました。仕事ないから生活保護を申請してしまうということもあるんです。
さらに極端なことを言うと、日本に行って生活保護をもらって楽に暮らそうやなんていう人も出てくるかもしれない。実際そういう事例も過去ありました。
日本にやって来て、帰化してその日から生活保護申請とか、中国人で結構ありました。だからそういう問題も日本は考えてません。

門田
国防面で付け加えると、在日中国人100万人時代を迎えようとしているなかで、そこにこの政策が導入されて、ますます中国人が増えていくと、中国は国防動員法を持ってますから、この100万、200万っていう人たちが、日本の中で国防動員法で何らかのことがあった時に、どういう風な命令が本国から来て、どうなるかっていうことを考えると背筋が寒くなります。
そういう安全保障面でも、岸田さんはいろんなことを考えなければいけないのに、この人は常に性善説で物事を考える人だから、私たちは危惧しているわけです。

百田
日本国内では大量に武器を保管している場所が、いくつもあるという噂があります。これ本当に何らかのことがあって、中国の共産党が国防動員法で、日本にいる在日中国人たちは一斉に立ち上がれと言ったら、みんな武器を持って放棄する可能性もないとは言えないんです。
今はまだ日本は90万人ですがもうすぐ100万人に到達する時がきます。100万人というと日本は1億2000万人ですから、100万人というと1%に達していないです。1%達してないんで大丈夫と思ってますけど、実際1%というのは大変な数なんです。仮にこれが300万人だったら3%近くになります。300万人といっても3%ぐらいかと思いますが、実は3%あれば国を乗っ取れるんです。
中国には昔、清がありましたが、清は確か二百数十年続いたはずですが、あれは満州の女真族が漢民族をずっと300年近く支配したんですけど、女真族は3%もいなかったんです。
その前のモンゴル人、元が漢民族を支配してたんですけど、これも3%もいないんです。だから1~2%でその国を乗っ取ることは可能なんです。

門田
そういう国防の問題も、平和ボケじゃ困るんです。国家の領袖は、いろんなことを考えてくれなきゃ困るわけで、あまりにも3年前の特定技能の入国者、そういう人たちに対して、答弁していたことを簡単にひっくり返しすぎるので、国民に問うてないので、衆議院選がこないだあったばかりなのになぜこれを問わないのか。来年7月の参議院選の前の3月にはこれを始めますって、3月終わったところで始めますっていやそれ選挙経てないでしょ。
本当は移民なんですけど、移民というと反対するので、移民ということはやめて特定技能の第2号、なおかつ家族帯同を許す、緩和するとか、そういうふうに変な条件を付け加えて、ごまかしてるんです。
だから3年前を思い出すわけです。3年たったら早くもこういうふうに約束をひっくり返されたということです。

百田
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶといいますが、経験にすら学べていない。
直近のヨーロッパの事例を見ただけでも明らかなんです。ヨーロッパの一番大きな問題だったわけです。イギリスもフランスもイタリアも、それから北欧も滅茶苦茶になっているんです。
ヨーロッパには実は、ヨーロッパ人の独特の贖罪意識あるわけです。
つまり自分たちはアラブ諸国、あるいはアフリカ諸国、あるいは南米、こういう人たちに滅茶苦茶してきた。実際15世紀、16世紀の大航海時代から300年、400年に渡って、有色人種たちを奴隷のごとくにこき使って、自分たちの繁栄のために滅茶苦茶にしてきた。ヨーロッパ人もその贖罪意識があるので、俺たちが貧しいのはお前のせいや、だからお前の国に難民として入れさせてくれよと言ってきたら、ヨーロッパ人は悪いことしたし、入れなあかんよななんて、そういうことで入れてきたんです。このようにしてヨーロッパがこの50年に渡って失敗してきて、日本はその失敗を見てきたにも関わらず、同じ失敗を繰り返そうとしている。バカ丸出しです。

悪法というのはいきなりドーンとは出さないんです。最初はそうはなりませんと言って、いろいろ条件付けて、これだからいけるんですと言ってやるんです。ところがその後一個一個条件を外していくんです。だからこういう悪法というのは、小さく産んで、大きく育てるんです。結局一番最初に生んだのが失敗なんです。
ヒグマなんかも、生まれたときは小さくて可愛いんです。これがしばらくしたらものすごい巨大なクマになるんです。人間なんか太刀打ちできなくなるんです。

有本
これ2年前か3年前、新しい在留資格を設けて、外国人の労働者、単純労働分野に受け入れるということをやるときに、この番組でも連日反対したんですけれども、結局新しい在留資格を作ってやっちゃったわけです。
安倍政権のときに、これは移民政策ではない、ちゃんと制限を設けて短期間の間に外国人労働者の方々には働いてもらって、一応技能実習生なんで技能を身につけてもらって、多少稼いでもらったらちゃんとお帰りいただくんですと言ったじゃないですか。話は違います。
あの時岸田さんは政調会長だったんです。私この件で一緒にフジテレビの番組に出たんです。その時に彼は私の目の前でそう言いました。だけど全然違うじゃないですか、やっぱり違います。
絶対これ蟻の一穴になりませんかってあの時に言ったのに、そうはならないって言ってたんです。やっぱり嘘だ。

飯田
事実上の移民受け入れにつながりかねないとか言って、ものすごくぼんやりしたこと言ってますけど、事実上の移民受け入れそのものです。
ヨーロッパのイギリスとかフランスとかが、1940年代の後半くらいからやったこととまるっきり同じです。
移民を受け入れます。なぜならうちの国には労働力が不足しているからですと言って受け入れます。
そのときに何を言ったかというと、これからは多文化共生の時代です、多様性です。イギリスというとイギリス人しかいないのではダメだ。これからはいろんな文化の人たちを入れて、イギリスの文化を押し付けるんじゃなくて、その人たちの文化を尊重して、イギリスで暮らしてもらうんです。多文化共生です。みんなハッピーですみたいなことやったんです。
しばらくはうまくいけるかのように見えたんですけど、だんだんやばいなと思っていたらやっぱり2000年くらいから、イギリスの場合は労働党が政権を取って、そこからありえないくらいの大量移民も受け入れて、それから移民発の問題が増えて、結局イギリスの場合は2011年にキャメロン首相がうちの国では多文化主義が失敗しましたと言いました。
メルケル首相もうちの国でも多文化主義が失敗しましたって言ってるわけです。
みんなが今失敗しましたと認めているのに、それなのにやろうとしてるのが日本ってことです。非常に愚か。絶対同じことが起こるに決まっている。
イギリスは特に島国で、環境的にも日本に似ているところがあるわけです。50年後、今は流れが速いので10年後、20年後には、今のイギリスと同じようになる可能性が高いわけです。
多分そういうことは何も考えてなくて、ただ今日明日の問題で、安い労働力が欲しいとか、人手不足なんだみたいな、たぶんそういう世界からこういう法案が出ているわけです。
今日のことを考えて、未来のことは考えないみたいな、非常に無責任だと思います。

有本
技能実習生っていうのは技能実習生じゃないんです、労働力なんです。技能実習というのは名ばかりで、安い労働力なんです。つまり私たちの今現代の、日本におけるこの便利で安いものが手に入るこの生活っていうのは、こういう労働力に支えられているんです。
学生のアルバイトもそうですし、この技能実習生なんてもっと安いわけです。
こういう人たちが例えば食品加工業の現場とかで働いてるから、加工された食品なんかが安く手に入るんです。
コンビニなんかも今技能実習の対象になってますから、コンビニで働いている人たちにも技能実習生というのがいたりするんです。
深夜労働も結局日本人がなかなか集まらないんだけれども、そういう人たちを当てていくことで成り立ってるっているんです。
ただ一方で、人件費をもっと上げたらどうなんだと、そしたら日本人もみんな働きに来るんじゃないかという話があって、そうすると当然いろんなモノの値段に全部跳ね返ってくるから、物価上がっていくということなんです。
でもその代わりみんなの人件費も上がればいいんじゃないのと言う論も成り立ちうるわけです。

日本の場合は、内外無差別って言って、基本的社会保障がほとんど日本人と外国人特別がないんです。
これもまた問題で、2~3年前の時に散々我々大騒ぎして、一箇所だけ健康保険の法律を改正してもらいました。
それは岸田さんにも直接言いました。要するに単身者で働きにくるじゃないですか、家族を帯同して来ないけど、元々の制度では国においている、例えば5人でも10人でも、20人でも国にいる家族、この人たちの現地での、出身国での医療費もみんな日本の健康保険で見るみたいな制度だったんです。これダメでしょっていったらそこだけは改正されたんです。
でも今だって国民健康保険でも何でも、3ヶ月以上の資格を持ってたら、国民健康保険に入りなさいというわけです。しかも日本の国保って世界一です。あらゆる高度医療まで全部保険の対象になりますから。それから高度な医療を受けて、医療費が高額になっちゃった場合、高額医療制度っていうのがあって、上限があるんです。だからこれ以上の額は負担しなくていいんです。全部戻ってきます。そういうものを全部シームレスに受けられるんです。
生活保護だってそうです。こういう状態のまま受け入れる方だけ、入り口だけ開けるみたいなのはダメだっていうことをずっと言い続けているんです。

飯田
若い労働力が必要なんですっていうケースおっしゃってましたけど、その若い人たちもそのうち年取るんです。そしたらその人たちもそのうちお爺ちゃんとかなって、病気とかになって、介護とかも必要になるんです。それも全部日本が支えなきゃいけないです。
一時的に若い労働力が必要ですっていう話と、その人たちを無制限に受け入れて、建設作業をするために来ましたとして、無制限で無期限に受けいれたら、建設作業ができなくなっても受け入れるわけです。途中で働けなくなっちゃったりするわけです。そしたらそれを生活保護とかで支えるのは日本の福祉なんです。
一見日本人が助けてもらっているようでいて、実はそうじゃないっていうのは、今から出てくる現象です。

有本
だから期限を設けないとか、何回でも更新できるとか、あるいは家族を同伴できるって全く約束と違うんです。
期限を定めて、単身者で、ちゃんと帰ってもらうんだというその仕組みを作るんだって言ってたのはどこ行っちゃったんですかって話なんです。
自民党は大嘘つき。そのためにわざわざ出入国管理庁をつくるとまで言ってたのに。わざわざ庁に昇格させたのは、その出入国管理を厳正にするためなんだと言ってたのに、その約束はどこ行っちゃったんですかって話なんです。

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    • 甘えん坊くん

    文字おこし、大変 お疲れ様でした。
    今回のは、本当に大切な、秀逸な記事でした。
    情報 ありがとうございます。

    この虎ノ門ニュースの司会(MC)の 米粒写経さんとは、2度ほどお話しした事がありますが、
    深部に言及しないので、馬鹿馬鹿しくてここ1年ほど視なくなっていたのですが、
    事、現実に迫る危機に関しては、やはり貴重な話がありました。

    記事にしてくださったご尽力に、感謝します。

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