イタリアから英国へ移った神様の祝福

・イタリアから英国へ移った神様の祝福

「ローマの教皇庁が責任を果たせなかったことによって、神様の祝福は必然的に他の所へと移って行かざるを得ませんでした。ローマから神様が祝福を刈り入れていくことによって、中世の暗黒時代が招来され、その堂々たる気勢の教皇庁の権威と威信は人本主義思潮に覆われて地に落ちてしまいました。」

「このような局面で神様は、新教運動を起こして再び世界の救いの道を築かざるを得なくなったのですが、これがまさに聖公会を立てた英国の新教運動に対する祝福でした。すなわち、神様のみ旨はローマを離れて英国へと移されて、英国を中心として新しい世界救援の摂理を展開したのです。自由信仰を追求する群れは、ヨーロッパ全域から寄り集まり始めたのです。
こうして、英国という小さな島国が海洋政策を強化して急進的にその版図を広げ、『五大洋六大州(世界)で日が落ちることがない』というくらい、世界を制覇できる世界的な強国の版図をつくりました。」

「英国に対する神様の祝福は、英国の世界的基盤を中心として全世界を神様の前に救おうとされた祝福でした。当時、もし英国が、内的には神様のみ旨を成し遂げようと理想的国家を夢見て立ち上がった清教徒運動者たちと、新教運動者たちが神様のみ旨の中で一つになって救援の礎石を築き、外には数多くの植民地をもつようになった基盤を通して神様のみ言を伝播し、神様のみ旨を広めていたなら、英国は間違いなく世界を一つに統一し、世界を神様のみ旨の前に救援することができたのです。」

「ところが、英国は英国自体だけの利益のために植民地を搾取しました。英国がインドのような国を300年間搾取し、自分の隷属国家としてあのようにしたのは、神様のみ旨とは背馳するのです。
一方、英国の教会も世界の救援をしようとせずに、教権主義に染まって、国家を擁護する立場から信仰の自由を極度に抑圧し、清教徒たちを迫害したのです。
ここに信仰の純潔を主張していたピューリタンが英国と闘って、命を懸けてアメリカ新大陸へと渡っていきます。
宗派と国家の理念を超越した彼らピューリタンは、神主義の新教を中心としてアメリカを開拓します。」

「彼らは神様の理想国家を追求し、さらには、世界を救うことのできる理想国家をつくろうとする立場で、力を合わせてアメリカを開拓し、英国に劣らない宗教的な基盤を築くようになりました。ここでキリスト教の新教を中心として世界的なアベル圏を糾合することによって、世界のキリスト教カイン圏(旧教)に対抗して、世界のキリスト教アベル圏(新教)が形成されるに至ります。このようにして、アベル的な新教を通して長子であるカトリックを復帰しなければならない摂理が繰り広げられるようになります。」

・新教運動と初期アメリカの開拓者たちの信仰
「アメリカ大陸があるということを知り、自由な大陸に行って神様が願う自由の天国をつくり、神様が願われる世界でより自由な信仰生活をしようと立ち上がった群れが「ピルグリム・ファーザーズ(Pilgrim Fathers)」でした。
メイフラワー号がニューイングランドに11月に到着したので、寒く、食べるものがないのに、明くる年に蒔く種を残しておいて、飢え死にする事態が展開されました。」

「北米に移民した人たちは何ももたずに、ただ自由信仰の道だけを求めて上陸しました。ところが、神様を得、自由を得、お金も得たのです。南米に行った人たちは反対です。彼らは神様を差し置いて、お金のために行ったのです。同じ時代に同じ立場で移民しましたが、彼らは神様も失ってしまい、自由とお金もなく、低開発民族、後進国になっています。
アメリカが200年間で、このように世界的な一等国家になったということは奇跡です。ひとえに神様が保護し、祝福されて、み旨を成し遂げることのできる隊列をおつくりになったのです。」

「信仰世界の指導者たちは自分の故郷でみ旨に従うことはできませんでした。常に神様は故郷を離れるように命令されました。そのようにして祝福してくださったのが伝統だったので、神様の名前で英国を離れてきた彼らを神様が保護し、祝福してあげざるを得なかったのです。
神様は自由信仰の世界に行く彼らの心と、信仰国家を願った神様の心が一致したので、独立軍を立ててアメリカに勝たせたのだと見ます。神様が協助したので、勝利してアメリカを建国するようになったのではありませんか。」

「神様は、英国から渡ってきた新教徒たちによって築かれたアメリカを祝福せざるを得ませんでした。
アメリカ国民はその時から完全に一つになって、神様を中心として世界を神様の主権へと救うために犠牲になり、奉仕しなければならないのです。
アメリカが第一次、第二次の世界大戦に勝利した主権国になることによって、アメリカを中心として第二イスラエルであるキリスト教文化圏を中心とした世界的な霊的王国圏が成されるようになったのです。」

「そしてアメリカは反対に一周回ってアジア地域に戻っていくのです。
国家の時代が過ぎ、実体的な世界圏を求めるべき時代が巡ってきたので、キリスト教を中心として、世界を制覇することのできる文明圏を建設しなければならなかったのです。神様がキリスト教を中心として世界を制覇できる祝福を下さったのです。
アメリカは元来、マッカーサーの言うとおりに共産党を全部制圧しなければなりませんでした。今日、韓半島を分けてしまったのも、アメリカが過ったのです。ここでアメリカが天のみ旨と反対に過ってしまったので、サタンが押し入ってくるようになったのです。」

「世界大戦の勝利の旗のもとに、アメリカの結束と神様を中心とした新しい精神文化の創造によって、世界の救いを叫ばなければならなかったアメリカでしたが、神様のみ旨は少しも考えず、個人主義、拝金主義とともに物質文明に陶酔して堕落する方向に落ちてしまいました。
のみならず、世界主導権の価値と使命を喪失してしまい、神様のみ旨はあずかり知らず、ついには倫理的にまで堕落してしまい、祝福されたキリスト教まで没落の道を歩むに至りました。」

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