「地球の反撃?」新型コロナ拡大後に中国上空の大気汚染濃度が減少

「地球の反撃?」新型コロナ拡大後に中国上空の大気汚染濃度が減少

NASAが調査した大気汚染物質濃度(画像は『New York Post 2020年2月29日付「Stunning NASA images show drop in pollution over China amid coronavirus outbreak」(NASA Earth Observatory)』のスクリーンショット)
このほどNASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)が、大気汚染物質の監視衛星によって中国上空の二酸化窒素の大幅な減少を確認したことを発表した。この大気汚染の低減は、新型コロナウイルスが発生したことと関連しているとNASAの公式サイトでも述べている。『New York Post』『BBC News』などが伝えた。

【この記事の他の写真を見る】
NASAが公式サイトに公開した中国上空の二酸化窒素の濃度を表すマップが人々の関心を集めている。マップは今年1月1日~20日、2月10日~25日の期間で観測したものを2枚並べて一目で二酸化窒素の濃度が比較できるようになっている。

このマップでは自動車、発電所および産業施設から排出される二酸化窒素の濃度をオレンジ色の濃淡で表しているのだが、色が濃いほど濃度が高いことを示している。1月のマップ上には北京を中心として大気汚染濃度が濃いオレンジ色で示され、明らかに二酸化窒素の濃度が高いことがうかがえる。

一方で2月のマップには北京のあたりに薄いオレンジ色の小さな点が表示されているだけで、全くと言っていいほど二酸化窒素の濃度が確認されないのだ。NASAの科学者によると、この変化が最初に見られたのは、中国政府が新型コロナウイルスによって何百万人もの市民に隔離措置を取り、市自体を封鎖した武漢付近とのことだ。その後は徐々に中国全土へと低減が広がっていったようだ。

この現象に多くのメディアが注目しているが、『New York Post』では大胆にも「新型コロナウイルスが中国の空気を綺麗にする」と報じている。

また同メディアは、例年であれば中国の旧正月にかかる2月は車の移動が多く、さらに旧正月が明けると工場などが再稼働することから大気汚染物質の濃度が上がるのだという。しかし今年は、新型コロナウイルスの影響により産業施設の稼働が少ないため、大気汚染物質の濃度が低減しているのだ。

このNASAが公開したマップは多くの人から次のような意見があがった。

「母なる地球が人類に反撃をしたんだろう。」
「コロナウイルスが大気汚染を改善するってなんて皮肉なんだろう。」
「地球は自然治癒するために人間に対する大きな最終兵器を使ったんだ。」
「グレタはこれで幸せなのだろうか?」

他にも、香港在住と思われるネットユーザーは「香港の空がこれまでになく鮮明で青くなった気がする」とコメントしている。またNASAのゴダード宇宙飛行センターの大気質研究者であるフェイ・リウ氏(Fei Liu)によると、2008年の景気後退時にも二酸化窒素の濃度が低減したことがあったという。

そしてリウ氏は「中国国内の多くの都市が新型コロナウイルスの拡散を最小限に抑える対策を講じているので、今回の結果に私自身は驚くようなことではなく当たり前のことだと思っています」と語っている。

画像は『New York Post 2020年2月29日付「Stunning NASA images show drop in pollution over China amid coronavirus outbreak」(NASA Earth Observatory)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ
にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ
  • コメント: 0

関連記事

  1. 危ないアプリを掲載 中国・習近平の「情報戦略」本当の狙い

  2. 北海道の植民地化を着々と進める中国

  3. もう平気じゃない!?世界の兵器

  4. 中国企業が洩らした新型肺炎「膨大な死者数」はフェイクか真実か

  5. コロナで習近平を救世主にしたい中国が狙う、今上天皇の政治利用

  6. 中国資本買収が80ヶ所 安保上重要な施設・離島

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. アメリカ経済の猿真似をするは日本の自滅行為

    2024.05.18

  2. 森永卓郎氏が命がけで伝えたいこと

    2024.05.01

  3. ウクライナ戦争の原点、ソ連崩壊後の非人道的アメリカの対ロ政策

    2024.04.10

  4. プーチンが語るアメリカを陰で動かしている力

    2024.04.07

  5. イスラエルを狂気に駆らせた捏造記事!?

    2024.04.06

姉妹サイト