今も変わらぬバイデン40年前のエピソード

【真剣な雑談】第17回「アメリカ外交の巨悪と中東の絶望!!!」[桜R6/3/30]

31:30
ここで面白いエピソードがあるんです。
当時の大統領はレーガン大統領でした。
当時連邦上院の外交委員会の重要議員がジョー・バイデンでした。
それでこの1982年のイスラエルによるレバノン侵略戦争に対して、レーガンとバイデンは全く正反対の反応を示したんです。
これ歴史に残るエピソードだと思うんですけれども、レーガン大統領っていうのはまだ大統領になって2年目だから、自分にどのくらいの能力があるかっていうのはまだはっきり分かってなかったんです。
ホワイトハウスの3階のベッドルームでテレビを見てたら、イスラエル軍がベイルートを包囲して、ベイルートに住んでいる民間人にバカスカ空から爆弾を落とし、それから大砲で爆弾を落とし、その爆弾がクラスター弾という、一発打ち込むと、途中で何百発にも分かれる、要するに人間に対して巨大な損害を与える、要するに最初から人間だけを大量に殺すために作られてる爆弾がクラスター弾なんですけども、これを包囲されているベイルートのレバノン人とそこに逃げ込んでるパレスチナ人に対して、クラスター弾を猛烈に打ち込んだんです。
レ―ガンはそれをホワイトハウスのテレビで見て怒り出して、顔を真っ赤にして怒って、なんでこんなひどいことするんだと、自分の秘書のマイク・ディーバーって男だと思いますけど、ディーバーに向かって顔真っ赤にして、イスラエルはなんでこんなひどいことするんだと。
そしたらディーバーが「レーガン大統領、ユーアー・プレジデント」と、「あなた大統領でしょ」と、「自由世界のリーダーでしょ」と、要するに「民間の大量虐殺はあなたがやめろと言えば止まりますよ」と言ったらレーガンが驚いて、「俺にそんな能力あんのか」と「あります」って、それでディーバーが電話持ってきて、それでイスラエルの当時の首相の「ベギンに電話してください」として、レーガンが電話してベギンに「即座にベイルートで民間人を無差別虐殺するのをやめろ。ベイルートに無差別攻撃を加えるのをやめろ」とそういう風に言ったんです。
それでその時だけはレバノン人とパレスチナ人の無差別虐殺が終わったんです。一時的に止まったんです。

ところが当時連邦上院の外交委員会の重要議員だったバイデンは、レーガンとは全く180°逆の反応をしたんです。
当時たまたまベギンがワシントンに来て、上院議員と非公会の、要するにマスコミがいないところで、上院議員だけの席で今度のベイルート攻撃をどう思うかということを話し合ったんです。
多くの議員が非武装の民間人に対してクラスター爆弾を使うのはやめてほしい、あれはあまりにも残酷だ。我々はアメリカが提供したクラスター爆弾がああいうことに使われるのには、賛成できないんだと言ったんです。
そしたらバイデンが立ち上がって、ものすごく大きな声でイスラエルのやってることは正しい。私は100%賛成だし、もっと本当のことを言うと、まだやりたりないぐらいだ。もっともっと攻撃しろ、必要ならばもっと女と子供を殺しても構わない、そうバイデンは言ったんです。
テレビを見てて、顔を真っ赤にして怒り出して、レーガンがこれなんとかしてやめさせろと言ったと。同じような時期に、その前後にバイデンは、イスラエルの首相と会談して、もっとやれもっとやれと、もっと爆弾ぶち込めと、もっと殺せと、これ1982年のことです。
1982年から2024年までバイデンの態度って全然変わってないんです。
レバノンの非武装の女子供、それからパレスチナの非武装の女子供が何千人、何万人殺されても、バイデンはもっとやれもってやれと、もっとやっちまえと、これがバイデンなんです。
レーガン大統領はまともな人間ですから、それを見た後は即座にアメリカはクラスター弾をイスラエルにも提供しないというふうに決めて、その次の年にはアメリカはジェット戦闘機をイスラエルに提供することもしない。
だからアメリカの政治家が全員悪いやつだっていうわけじゃなくて、少なくもレーガン大統領っていうのは、本当のこと言うとそれほど賢い人でもないし、大統領としての行政手腕があったかどうかも、あの人単純すぎるんです。
でもこういう場合には正しい判断をする人であって、バイデンはその正反対です。
ちなみにベギン首相は、バイデンのことがすごく強い印象を受けて、ワシントンからイスラエルに帰った後、イスラエルのジャーナリストとの懇談会で、アメリカにはジョー・バイデン上院議員がいる。この人はすごい強行派で、私にもっともっと女子供を殺せと、そういうふうに言ったと。さすがに私はそれは戦争法違反だから、そういうことを意図的にやるわけにはいかないと答えた。そういうふうにベギンは言ったそうなんです。
だからベギン首相にとっても、ジョー・バイデンのものすごい強行な態度、女子供をもっと殺してもいいから、もっとやれもっとやれと、そういうことを言うのはかなり強い印象を受けたらしいです。 40:12

その次に1990年代の初めに湾岸戦争っていうのがあって、イラク軍はあっという間にクエイトから追い出されて、アメリカは非常に厳しい経済制裁をかけたんです。
この経済制裁はクリントン政権時代に、歴史上稀に見る厳しい制裁になって、アメリカはイラクが単に軍事力に必要なものを輸入できなくしただけではなくて、食料や医療品まで非常に厳しく制限したんです。
クリントン政権の8年間で国連のレポートによると、150万人のイラクの民間人がこの経済制裁と医療品制裁によって死亡したそうです。
150万人死んだうちの八十数万人は15歳以下の子供で、そのうちの62万人が5歳以下の子供だったそうです。
要するに民主党のクリントン政権は、子供を大量に意図的に殺害したわけです。
それで1996年に、当時国連大使だったマドレーヌ・オルブライトがCBSの60ミニッツっていうニュース番組に出て、インタビューされたんです。
インタビューアーは女のレズリー ストールとかいう女性の司会者なんですけれども、オルブライト国連大使とクリントン政権の非常に厳しい経済制裁と医療品制裁のおかげで、イラクの子供が50万人死んだという報道がなされていますと、あなたはアメリカが実行した経済制裁、医療品制裁のために、他の国の子供が50万人も死んだということをどうお考えになってらっしゃいますかというふうに質問したんです。
そうするとマドレーヌ・オルブライト、当時は国連大使ですけれども、次の年から国務長官になるんです。
マドレーヌ・オルブライトは国務長官として、自分の外交政策の根本は人権外交であると、ヒューマン・ライツ・ディプロマシー、人権外交っていうものを売物にしたのがマドレーヌ・オルブライト国務長官であり、国連大使なんです。
それで50万人も子供を殺害したことを、あなたどう思ってるんですかと聞かれてマドレーヌ・オルブライトは、「The price is worth it」。要するに50万人もの子供を殺したという値段、そのような値段を払ったことは価値のあることだ。
要するにイラクっていう国を弱体化させるのが、クリントン政権の経済制裁と医療品制裁の目的だったわけです。
そのイラク弱体化のために、厳しい経済制裁、医療制裁をかけて、50万人の子供が死んだんだったら、あそうと、それがどうしたのと、「The price is worth it」価値があるわよ。たかが50万人じゃないのと。
これがアメリカの国連大使、アメリカの国務長官の本音なんです。
これ僕の作り話じゃなく、今でも GoogleかYouTubeにマドレーヌ・オルブライト、それから、CBS 60ミニッツ、1996、マドレーヌ・オルブライトと書き込めば、今でもYouTubeやGoogleで、マドレーヌ・オルブライトが「The price is worth it」と言ったのが見れます。

とにかくアメリカ政府は、イラクを弱体化させるために、実際には50万人じゃなくて5歳以下の子供が62万人、それから15歳以下の子供は80数万人死んだんですけれども、とにかくイラクを弱体させるためだったら、80何万人の子供が死のうが、150万人の民間人が死のうが構わないんだと。それがアメリカの人権外交だと。アメリカの人権外交っての素晴らしいだろうと。それがクリントン政権の態度なんです。 45:54

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