韓国は1964年から本格的にベトナム戦争に参戦し、韓国軍の軍人だけでなく、韓国企業の労働者が特需を求めてベトナムに殺到し、最盛期には5万人の韓国軍と、2万人の韓国人労働者がベトナムに駐留した。
その過程で韓国人男性とベトナム人女性の間に数多くの「韓国系ベトナム人=ライダイハン」が誕生することになった。
現在、「ライダイハン」の正確な数は把握されていないが、1500人から3万人と言われている。
その内幕については、韓国軍兵士による強姦、兵士や民間人が「『妻』と子供を捨てて無責任にも韓国に帰国したこと」とする現地婚、「ベトナム人には美人が多いので、女は皆、慰安婦にさせられた。」とする慰安婦(非管理売春)などと複数のことが言われている。
戦闘終了後の治安維持期に入って、ようやく韓国軍は表向きに兵士の行動を律したが、その後も韓国軍兵士が、村の娘を強姦して軍法会議にかけられる事件が頻発している。
1973年のパリ平和協定に伴って韓国軍がベトナムから撤退し、韓国企業や韓国人労働者もベトナムから撤収することになり、ベトナム人の母と子を置き捨てて帰国した。
統一されたベトナムで「ライダイハン」は「敵軍との間に生まれた子ども」としてさまざまな圧迫や差別に直面することになった。
フランスのアジア諸国分析サイト「アジアリスト」に、ミッテラン大統領時代の在キューバ・フランス大使、ジャン・レビー氏がライダイハン問題を論じている(2018年12月18日掲載)。
〈ライダイハン問題は、韓国ではあまり重要視されていない。韓国政府はそれを認めることを拒否しているが、その歴史の責任を取るのは韓国である。韓国はベトナム政府と生き残るライダイハンとともにこの問題を協議しなくてはならない〉
イギリスでは2019年年6月に、市民団体「ジャスティス・フォー・ライダイハン」によって、ロンドンにライダイハン問題を告発する銅像が建てられ、除幕式が行なわれた。世界中に慰安婦像や徴用工像を建てまくろうとしている韓国にとっては痛烈な皮肉である。
この6月にはライダイハンらが、国連人権調査委員会の調査と韓国軍兵士のDNA鑑定などを要求する公開書簡を駐英韓国大使館を通じて提出したという。
まるで第二の慰安婦問題だが、日本政府が謝罪や補償を繰り返してきたのと違い、韓国政府は一切対応していないのが大きな違いである。
英国の公共放送である英国放送協会(BBC)は2020年3月にベトナム戦争当時の韓国兵による女性への性的暴行を特集で伝えた。
韓国政府は国連の場でも、旧日本軍のいわゆる慰安婦問題を再三取り上げてきたが、ベトナムでの自国兵の行為について謝罪はしていないが、BBCは韓国の二重規範についても指摘している。
BBCは3月27日、ウェブサイトに、「1968-何百人もの女性を苦しめた年」と題した記事を掲載し、韓国軍兵士から被害を受けた2人のベトナム人の境遇を詳しく伝えた。そのうち1人は性的暴行を受け、3人の子供を身ごもった女性だった。
記事は、ライダイハンとその母親や家族らが差別などで苦しんできたことに触れ、「韓国人に何が起きたのかを認めてもらう必要がある」との被害女性の訴えを紹介。ストロー元英外相が「国際大使」として関わる民間団体「ライダイハンのための正義」が、国連人権理事会による調査や韓国側の謝罪を求めていることも伝えた。
韓国の文在寅(ムンジェイン)政権は、慰安婦問題をめぐる日韓合意を事実上白紙化。康京和(カンギョンファ)外相が3年連続で国連人権理事会で慰安婦に言及するなど問題を蒸し返してきたが、韓国軍によるベトナムでの広範な性暴力については認めていない。
>ライダイハン問題は、韓国ではあまり重要視されていない。韓国政府はそれを認めることを拒否しているが、その歴史の責任を取るのは韓国である。韓国はベトナム政府と生き残るライダイハンとともにこの問題を協議しなくてはならない
全くその通りです。
とは言え、韓国民にそのような問題が頭の片隅にでもある人はほとんどいないでしょう。
さらに、常に自分たちは被害者であり、傍からみれば大悪事でも国民感情では正義となり、証拠を持って指摘されれば逆ギレしかしない韓国が自発的に責任を取ることはまずないでしょう。
ただし、天から見れば到底許される事ではないので、近い将来ではないでしょうが、信じられないような裁きが下ると考えております。
ところで、韓国は日本に対し「従軍慰安婦ガー」と喚いておりますが、”何十万人も強制連行”されたと主張する従軍慰安婦と日本軍人との子供の存在については聞いたことありませんね。
真実は分かりませんが、ライダイハン問題の規模からみても、少しはいても不思議ではないでしょうが、何故出てこないのかと考えると・・・
いつもコメントありがとうございます。
あと鋭いご指摘ありがとうございます。
私も考えたことがありませんでしたが、言われてみれば本当に不思議な話です。
従軍慰安婦と日本軍人との子供という話も聞いたこともありませんが、36年間も朝鮮を統治し、統治者として日本人が朝鮮半島で傍若無人に振舞ったならば、在日米軍のように、女性への暴行問題も社会問題化し、多くの日本人との混血も誕生していて不思議ではありません。
しかしそんな話は聞いたことがないということは、朝鮮半島における日本人による支配も、紳士的なものであったと想像できます。