経済恐慌は繰り返されるのか 100年に一度の大不況に備えよ

経済恐慌は繰り返されるのか 100年に一度の大不況に備えよ

有名トレーダーによる今日の分析

実績あるトレーダーは、過去を検証し、過去から多くを学ぶことによって今現在の相場状況を把握し、これから何が起こるのかを予測します。

何故過去を検証するのかというと、原理でも同時性の時代といっているように、今現在起こっている現象は、必ず過去にも同じようなことが起こっていることを発見できるからです。

相場は何の因果関係もなく突然動くわけではありません。
ある現象、例えば感染症パンデミックだとか、自然災害、大型経済不況等が起こった時、人々はその現象を受けてどのように感じ、どのように行動するかは、全て正確に相場に反映されます。

その現象を体験している人間は、100年前であれ、今現在であれ、基本的に同じような心理状態に置かれますから、同じような行動をし、同じような結果がもたらされるのです。

それゆえ常に相場を見ている常勝トレーダーは、今起きている事象は、過去にも同様なことが起こっていなかったのかを研究し、今現在に応用しようと考えます。

その結果として、実力あるトレーダーの分析は、ただ学問的研究をするだけの学者以上に、現状の分析に長けている場合が多いのです。

今回ここで紹介するトレーダーの分析も、相場の世界では実績ある常勝トレーダーによる分析です。
100年前、200年前にも今日世界で起こっているようなコロナショックと同じような現象が起こっていたことを発見し、そこから今後起こるかもしれない自然災害、大恐慌、戦争に対して警鐘を鳴らしています。

アフターコロナを生きていくうえでも参考になる分析と思います。

◆100年周期のサイクル

★200年前の流れ
1、1817年のコレラ
 血清型O1のコレラは、1817年以降2回の世界的な大流行を繰り返している。
 その多くは、インド、東南アジア、その他の流行国への渡航者による輸入感染症として発症している。
2、1820年河南、許昌地震、M6、死者400人。
 1828年新潟三条地震 死者8000人
3、1873年恐慌
4、世界各国で戦争が多発(この年代はずっと戦争が起こり続けている)

★100年前の流れ
1、1918年~1920年
 スペイン風邪流行。全世界で患者数約6億人、2000万から4000万人が死亡。
2、1923年 関東大震災
3、1929年~1930年 世界大恐慌
4、1939年 第二次世界大戦

★100年に一回のサイクル
1、ウィルスが発生
2、大地震または自然災害
3、世界恐慌
4、戦争

★今回
1、コロナ
2、大地震 or 自然災害
3、世界恐慌
4、戦争

・現在の株式市場:コロナショックで起こった下げから、V字回復している。
・堅調な2つの理由 
1、コロナショックの失業などで一時的に給付金が支給。
 ⇒月収よりも一時的に所得が増えて株式に投資。
2、3月の相場の大暴落を受けて、米FRBが無制限の量的金融緩和。
 ⇒余剰資金が大量に株式市場に入って、景気に関係なく相場が押し上げられている。

・コロナショック前までは、アメリカはNYダウ市場で史上最高値を更新し続けていた。
・コロナショックによって、2.5%まで上げてきたアメリカの政策金利を、0.25%にまで引き下げた。
・イギリスは自国を保護するために、EUから離脱するブレグジットが行われた。
・アメリカトランプ大統領が、中国からの500億ドル規模の輸入品に、25%の関税を課す制裁措置発動。
・WHO脱退表明をすることにより、アメリカンファーストを強く主張し、保護主義政策を取っている。
・セントルイス連邦準備銀行の予測では、2020年の夏には失業率は、史上最高レベルの32%に達するという見通し。

★現状は、1929年の世界恐慌、そして第二次大戦前の状況に似ている。
・1920年代のアメリカの経済は、永遠の繁栄と言われていた時期。
・第一次世界大戦後のヨーロッパの戦後復興の需要が主な理由。
・実体を離れた株式ブームはいつしか崩壊する。
・1929年10月24日、ニューヨーク証券取引所で株価が大暴落。株価は暴落の基点から約90%も下落。
 実体経済も悪化し、失業率は25%に達した。
・政策金利も5%から1.5%へと約3.5%も引き下げられた。
・世界恐慌から初動で下落した幅は49%。その後5ヶ月かけて、下落幅の3分の1くらいはV字回復する形となった。
・その後、V次回復した高値からさらに約87%下落。
・1930年にアメリカは、国内産業保護のため1000近い輸入品に対し40%近い高関税をかけ、保護主義貿易を展開。
・カナダ、フランス、イギリスも報復処置に出て、関税引き上げ合戦。世界貿易は一気に縮小。
・1932年にイギリスはブロック経済を実施。自国の経済利益を守るための保護主義経済政策。
・イギリスに続き、アメリカ、フランスもブロック経済実施。
・持てる国と持たざる国との対立が深まる結果となり、第二次世界大戦の引き金に。

・歴史を遡ると、今の状況は第二次大戦当時の状況によく似ているため、二番底を付けてくる可能性も十分にある。
・世界恐慌が起きるとすれば、既存の通貨、ドルとか円というものの価値は落ちてくる。
・世界恐慌時に一番重要視されるものはゴールド。
・世界恐慌の前後では、1933年、ルーズベルト大統領が就任し、世界恐慌対策としてニューディール政策を実施。
・今回もニューディール政策のような大きな政策を打ち出さない限りは、根本的な経済の回復は難しいのでは?

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