樺太アイヌの強制移住 問題

樺太アイヌの強制移住 これどうでしょう

・1875年までは、樺太は入会地(どちらの国にも属していない)で、ロシア人と日本人とアイヌの方々がいたが、そこにいたアイヌの方を樺太アイヌって言うが、樺太アイヌというのは国がなかったような立場だった。

・1875年の樺太千島交換条約によって、樺太アイヌの人たちは、日本とロシアどちらかへの帰属を、自らの意思で決定しなければいけなくなった。

・その時にロシア側は、アイヌに対し大変ひどい待遇をしており、一方日本側とはいい関係を築いていたため、日本側につけばそれなりに裕福に暮らすことになるんだったらということで日本への帰属を望み、日本国民になることを望んで稚内に渡ってきた。

・稚内の記念館に行くと、年表にシールが張ってあって、年表が書き換えられていた。
・シールが貼られる前は、稚内のイクマに移住と書いてあった。それが宗谷に強制移住となると書き換えられていた。
・シールを張り替えたのは約2年前、ごく最近のこと。
・移住の場合は本人の意思ということになり、史実に忠実なのだが、強制移住となると本人の意思に反してということになる。

・これは在サハリン韓国人問題、慰安婦問題、応募工問題に通底しているやり方で、強制という言葉を入れることで補償問題となる。

◆補償が発生する“強制”という言葉

・『アイヌ有識者懇 補償・教育 要望相次ぐ』
 『サハリンから道内に強制的に移住させられた樺太アイヌの子孫の田澤守さんは強制移住の謝罪と補償を求めた』(2008-10-14付の北海道新聞)
 『アイヌ民族の権利保障を、市民団体が冊子、政策提言へ』と題し『樺太アイヌ協会会長の田澤守さんも「少数者に寄り添った政策を進めて欲しい」2018年4月21日朝日新聞)

・交換条約の時に3年間の猶予があって、樺太に住むアイヌの方たちは、ロシア側に行くんだとしたらそのまま樺太に残り、日本に来たいという方は日本に来てください、どちらでもいいですよという提示をしている中で、800人の方は日本国民になりたいというので日本の稚内に来た。それがなぜ強制移住になるのか?

・強制という言葉をつけたことによって、どういうことになってしまうのかということを、なぜ稚内市は想像できないのか、自治体として解せない。

・これを認めて書くと、結局日本政府の謝罪と補償を求める動きに発展していく。もっと大きな問題になる。

・これはおかしいと思って現場に行った時に、稚内市教育委員会の教育部長の方に、映像で取材に応じてくださいとお願いしてたんですが、間違えるといけないからファックスで質問下さいということになった。

・質問内容は
 何故シールで変更されたのか?
 どなたの判断で行われたのか?
 強制移住は正しい史実なのか?根拠があれば教えていただきたい。
・移住=自主的、強制移住=本人の意思に反して。
 書き換えは180°違っているが、行政としてこういうのはほんとに良しとするのか?
・古い文献にも樺太アイヌの意思で北海道に渡ってきたという記録があるので、そういう一次史料に基づいていない記述は良しとするのか?

・回答が来ました。
「樺太アイヌの人々の樺太からの移住について、1875年明治8年のいわゆる千島樺太交換条約締結により、樺太がロシア領となった事に伴う、樺太アイヌの人々の移住につきましては、まずもってこの条約が日露両国の多年にわたる交渉によるものであることはもちろんですが、先住民族であるアイヌの人々らにとっては、その預かり得ないところで締結された条約であり、そのことによって祖先代々暮らしてきた故郷を急遽離れ、移住することを余儀なくされたという経過を踏まえますと、3のご質問にもあります通り、本人の意に反したものであったと考えられると認識しております。それから当時の記録並びにその後の樺太アイヌの人々の足跡を見る限りにおきましても、移住が急遽実施され、大切な家族が離ればなれになった例などが見られること、移住から十数年後にはほとんどの人々が続々と樺太に戻ったことからも、望んだ移住とは言い難い面が多かったと認識しております。」

・だからといって強制移住だったという話にはならない。
 樺太にいたいのだったら、そのまま樺太にいてよかったわけだから。
 本人が日本人になりたいと、日本に住みたいと言ってきた人たちが、強制移住になるのか?

・その一番最後に、移住から十数年後に、また樺太に戻っていったことから、いやいや日本に来たんじゃないのかみたいな話になってるけど、なぜ樺太に帰ったのかというと、当時は日本が南樺太を統治し始めたから。日本になったから帰るとなっただけ。

・日本に来たアイヌの方も、実際いろいろ病気が発生して、多くの方が北海道でお亡くなりになったり、漁業がうまくいかなかったという理由で、相当の方が樺太に帰ったのは間違いのない事実。
 けれども残った大半の方は、樺太が日本領になったから帰ったということを考えると、強制移住で無理やり連れてきて、強制労働もなかったが、強制労働だったというようになるのも目に見えている。

・やはり強制連行の徴用工の話のように、強制移住ということで補償しろというような話になるのではないか?

・日本とロシアの関係で、預かり得ないところで締結されたので強制連行というのだったら、ロシアを選択した樺太アイヌの方も、ロシアに対して強制移住させられたと言って、ロシアがそれを認めて補償金を払うのかという話です。
 ロシアが認めるわけがない。

・資料を見ると、樺太アイヌが来て、日本側は至れり尽くせりの待遇をしている。
 財政的な負担も大きく、日本政府が強制的に樺太アイヌに日本移住を選択させる合理的な理由が全く見当たらない。

・プロパガンダやっている方々は開拓団の一員として、利用するために移住させたと強弁しているが、そうじゃない。本人の意思でということ。

・北海道が嫌だから樺太に戻ったと書いてあるが、強制移住した人が、やっぱり戻りたいと言って帰れるわけがない。
 強制移住なら戻れる自由がないはず。
 帰れるということを考えても強制移住というのはおかしいということががわかる。

・銃で脅しながらこの人たちを連れてきたとか、軍が船を出して連行してきたとかいう、プロパガンダが行われている。

・従軍慰安婦の時とか、徴用工の問題と同じような話の展開が、ここでアイヌを利用して行われているということ。

・質問に対する回答が来たので、一時資料を出して、事例を挙げて、なおかつ慰安婦問題とか、歴史認識問題は戦後補償問題に発展する問題だということも付け加え質問したのに、全くほぼ同じような回答が返って来た。

◆同じ写真のキャプションが違うものの比較。
・「アイヌ民族歴史と現在 未来を共に生きるために」中学生用の資料。
 江別に強制移住させられた樺太アイヌの人たち

・元の同じ写真が使われた資料
 北海道庁が編纂した「新選北海道史」(昭和11年発刊)には明治8年、樺太千島交換条約後樺太の土人800数十人帰化を望み、開拓史はこれを石狩川沿岸の対雁において、農業享受場、漁場等を与え、熱くこれを保護することとした。図はその一集団を表示せるもの。

・もともと帰化を望んだアイヌが、新しい資料では強制移住となっている。
・これは全道の小学生と中学生に全部副読本として配られた資料。

・実は強制移住ではなかったと北海道庁が言っていたことを、写真の説明を強制移住に代えて、現場では教育をしている。
 北海道にいる小学生・中学生が、樺太にいるアイヌの人達は無理やり連れてこられたんだ、可哀想にと思っているということ。
 明らかに違う教育が行われ始めた。これが今の北海道の現実だということ。

・樺太のアイヌ資料館で偶然見つけた資料にも次のように書いてある。
 西鶴定吉著『樺太アイヌ』という本の中
 『復帰土人とは、明治8年9月千島樺太交換後、我が統治を希望する土人804人を札幌郡対雁に移したのだが、樺太南牟が復び邦領に回復せらるるに及んで故郷に復帰した土人をいう』

・この資料にも希望したと書いてあるし、しかも日本になったら戻っていきましたと書いてある。
 この資料館に置いてある本にこう書かれてあるのに、あの年表には違う事が書かれている。
・昭和17年に出された本なので、より一次資料にはこう書いてあったということ。

・年表は何をもとに書かれた年表なのかというと、稚内市史の年表をそのまま書いたもの。
・わざわざ編纂をして作った市の歴史を、勝手にシールを張って換えていいわけがない。
 もし書き換えるんだったら、もう一度編纂し直さなきゃいけないのに、何の説明もなしに、自分たちの判断で、強制的に連行されたんじゃないですかだから貼りましたみたいな説明は、市としてどうかと思うし、北海道の自治体としては、そんなに安易に強制というような形で情報発信していいわけはないというのは、再度言いたいこと。

・「アイヌ先住民族、その不都合な真実20」著者 的場光昭さん

・樺太アイヌの強制移住っていうのを最初に言い出したのがこの上村英明教授。
 市民外交センター共同代表

・国連で随分と宣伝した3つの強制移住
 樺太アイヌの強制移住。
 子供たちの親からの引き離し、東京への強制移住。
 千島アイヌの色丹島への強制移住。

・これはいずれも嘘。
 嘘のロビー活動を国連を舞台にしていた?
 国連のいう先住民族に強制連行強制移住という事実がほとんど必須の条件。
 それで一生懸命にこういう事をやっている。
 でっちあげで。

・「アイヌ全体が強制移住をさせられた者もいる民族なので、虐げられているでしょ」というような道具に使われているというような側面がある。

・歴史でいうと、樺太アイヌというのはアイヌというよりも、北海道のアイヌはエンチュウと言って別に扱っていた。
・樺太アイヌ(エンチュウ):かつて樺太南部に移住していたアイヌ系民族。
・それで樺太にいたエンチュウというのは、アイヌ協会にずっと入れなかったという歴史があるので、実は別の集団だったと考えるのが普通。
 ここに来て樺太アイヌは、全部のアイヌの一つだみたいな話になり、さらに北海道とその周辺の桜島に住んでいた者がアイヌで、先住民族だったという話で、ちょっと昔の史実と変わってきているというのがある。
 この中で上村さんという名前が出てきた。

・この上村さん、恵泉女子学園大学教授、上村英明氏<市民外交エンター共同代表>
 どういう方なのかというと、沖縄の独立と北海道の独立のために、国連にいてずっと30年以上ロビー活動をしている方で、まずはアイヌを民族として国は認めていなかったので、アイヌの民族として認めさせて、さらに先住民族として認めさせて、それを国会でも議決をさせたというような、裏で暗躍をしていてずっとそれで動いていた方。

・例えば沖縄の翁長知事が、国連で我々の民族はみたいな話をしたあの場面は、実はこの植村さんがやっている市民外交センターという団体の時間を使って、翁長さんは沖縄の民族は別の民族であるかのようなスピーチをしたけれども、沖縄と北海道を独立させて、日本を分断しようと、そのためにはアイヌと琉球民族が使えるということで動いている方。
 その方が強制移住といういう言葉を使ってきたというのは、何をやろうとしているのかが分かる。

・分断工作。
 琉球と北海道を、アイヌモシリっていう言葉に置き換えて、倭人はいずれ、アイヌモシリの国に、借地料払えと言っている。

・すごい歴史の書き換え、改ざんが行われてるのに、行政がこれに気づいているのか見て見ぬふりしてるのか。大変な問題。

指導教書作った執筆陣
アイヌ民俗の歴史と現在 (教師用指導書)の編集委員会の皆さん
・委員長 安倍一司氏 公益社団法人北海道アイヌ協会副理事長
・主体思想の権化
・副委員長 岡田路明氏 苫小牧駒澤大学客員教授
・委員・執筆者 石黒文紀氏 元北海道釧路明輝高等学校非常勤講師
・委員 川上淳氏 札幌大学教授
・委員 清水裕二氏 少数民族懇談会会長
・委員 高橋吾一氏 札幌市立山鼻中学校教諭
・委員・執筆者 平山裕人氏 元小樽市立高島小学校教諭
・委員 古俣博之氏 前白老町教育委員会教育長
・委員 横川むつみ氏 元NPO法人知里森舎理事長
・執筆者 吉田淳一氏 池田町立池田小学校教諭
・執筆者 若月美緒子氏 元小学校教諭

・若月美緒子氏
 教科書のアイヌ民族記述を考える会で活動している方。
 日本の教科書をどのように変えていったらいいのかという提言もしている。
・検定教科書のアイヌ史観
 問題点:検定によって歪められた史実が容認されている。自由社は、明治政府はアイヌに対して「江戸幕府の人口増加策を受け継ぎ」「保護しました」と記述。これは歴史事実と正反対の内容である。

・松前藩が統治したときには確かに、アイヌの方たちに「日本人の格好をするな」、「日本語を使うな」等々の差別をしたがために、日本人の格好をしたいアイヌの人たちにそれを禁止をしたが、北海道が天領と言って江戸幕府が直接統治するようになってからは、そういう要望も受け入れて、さらにその流れで明治政府もこのままでいったらあアイヌというものは滅亡してしまうので、しっかりと守らなきゃいけないということを、帝国議会でも議論をしているので、この主張こそ正反対の嘘。

・アイヌ民族についての教育への対案
 前近代における日本とロシアによる、アイヌモシリ侵攻の歴史を取り上げる。明治以来のアイヌ民族の権利回復のための闘いの歴史を扱う。

・北海道に、本州の、時の政府が侵攻していって制圧したみたいな話になってるが、そんな事実は全くない。そもそも日本では何も起こっていない。

・この本の執筆陣は、こういう歴史教育を、北海道民のみならず、日本全土で教科書の書換えからやっていけと提言している。

・世界標準の先住民族政策を実現しようという、アイヌ政策検討市民会議2018年のレポート。
・萱野史郎さん。萱野茂二風谷アイヌ資料館館長の主張。
・アイヌ語を日本の公用語にしよう。
・アイヌ語を日本の公用語の選定にして、この法律によって第一に北海道の一部にアイヌ語の公用語地域を設け、アイヌ語の使用を優先する。
 第二に北海道全域でアイヌ語を公用語として、日本語と共にアイヌ語で公文書を作成できるようにし、公教育にもアイヌ語を使用する。

・そもそもアイヌ語というものは文字がないので、どう教育するんだ。

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