日本から韓国へ アベル型キリスト教の流れ 選民の歴史キリスト教編 最終回

・日本組合基督教会

日本においては、幕末に日本を密出国した新島襄が、アメリカ会衆派系大学アマースト大学で学び、1874年に帰国した時にはアメリカン・ボードの伝道者でもありました。
新島は京都の地で1875年同志社英学校を設立。京都を中心に会衆派教会を設立しました。
その後神戸を基盤に活動していたアメリカン・ボードの外国人伝道師や、その他の会衆派系の伝道師によって1878年「日本基督教伝道会社」を設立、1886年には「日本組合基督教会」を設立しました。

・朝鮮のキリスト教

朝鮮にキリスト教宣教師が足を踏み入れたのは、1593年に文禄・慶長の役に参加していたキリシタン大名小西行長の求めに応じて朝鮮に渡ったイエズス会司祭グレゴリオ・デ・セスペデスが最初と言われています。
この戦役において小西は朝鮮人を養女にし、彼女は受洗し、歴史上初の朝鮮人キリスト教徒になったと考えられています。

1700年代終わり頃から1800年代にかけて朝鮮ではキリスト教布教が本格化しましたが、1801年、王朝を守るためとの理由でカトリックの弾圧を強化しました(辛酉教獄)。この弾圧でカトリック信者、巻き込まれた者もあわせて数万人が犠牲になったとも言われています。カトリックへの弾圧は1815年、1827年、1838年など、断続的に行われました。

・主なカトリックへの弾圧
1801年、辛酉教獄(しんゆう):清国人宣教師周文謨・進士黄嗣永ほか300名あまりを処刑
1839年、己亥教獄(きがい):フランス人宣教師ほか200名あまりを処刑
1846年、丙午教獄(へいご):金大建ほか20名あまりを処刑
1866年、丙寅教獄(へいいん):大院君政権は、迫り来る西洋列強に対しては強硬な鎖国・攘夷策を取りカトリックへの弾圧を強化し、1872年までの間に8000人あまりの信徒を殺害した。

朝鮮王朝末期にカトリック弾圧の激しかった朝鮮において、1876年日本が日朝修好条規を締結したのをきっかけとし、アメリカ、フランス、ロシアなどとも通商条約を結ぶことになり、キリスト教布教も活発に行われるようになりました。その結果1903年から1908年には韓国キリスト教のリバイバル(信仰復興)が起こり、平城は東洋のエルサレムと呼ばれるほどに急激にキリスト教が普及しました。

1910年の日韓併合の後、朝鮮総督府は、日本基督教会の指導者植村正久に朝鮮宣教を断られたため、日本組合基督教会の指導者海老名弾正に朝鮮宣教を命じました。
1872年3月に成立した日本基督教会は、長老系の複数のミッションと個別に協力関係を結んでいた教会でした。
日本政府は1938年に日本基督教会大会議長の富田満を派遣し、朝鮮の長老派に対して神社参拝を行うよう説得させました。このような事実から、日本の基督教会の中で日本基督教会はカインに分類させるでしょう。

一方アベルに分類される日本組合基督教会は、朝鮮総督府より莫大な資金援助を受けて朝鮮植民地伝道を繰り広げました。この後真のお父様が1920年に誕生されましたので、再臨のメシヤを迎えるために、その環境整備としてカトリックを弾圧していた朝鮮王朝が方針を転換し、キリスト教が受け入れられ、朝鮮半島に急激にリバイバルが起こったと言えるでしょう。
その方針転換のきっかけが日本との日朝修好条規であり、朝鮮総督府による日本組合基督教会への莫大な資金援助が、朝鮮の地へのメシヤ降臨を後押しをしたと言えるでしょう。

こうして真のお父様のみ言「神様の摂理から見た南北統一」と、実際のキリスト教史の流れを見ると、神の摂理がよく理解できることと思います。
キリスト教も中世において腐敗堕落し、神の摂理を担えなくなった結果アベルとカインに分離し、神は常にアベルを通して摂理を展開してきました。

神の摂理を担ったアベル型宗派が宗教改革時に生まれたカルヴァン派であり、イギリスに渡りピューリタン(清教徒)となりました。そのピューリタンが摂理を担ってアメリカに渡り、会衆派となってアメリカン・ボードを設立しました。アメリカン・ボードの外国伝道によって日本に神の摂理は移り、日本組合基督教会が設立され、1910年の日韓併合の後、朝鮮総督府より莫大な資金援助を受けて朝鮮植民地伝道を繰り広げました。
まさしくそのような環境のもと朝鮮半島に誕生したのが真のお父様、文鮮明先生だったのです。

一方摂理に失敗したカイン型キリスト教は、サタンの手先となって世界中を神の名のもとに植民地化し、実際は自分たちの利益の為に犠牲にしたのです。白人キリスト教徒のみが選民であるとし、異教徒はもちろん、白人キリスト教徒以外の現地人たちを人間とはみなさず、大航海時代以降世界中で多くの文明を破壊し、幸せに暮らしていた現地人たちを虐殺し、奴隷として売買し、農奴として人間以下の生活を強いてきました。
まさしく悪魔の所業以外の何ものでもありません。
こうして摂理に失敗した選民ユダヤ人同様、カイン型キリスト教徒たちもサタンの手に堕ち、今日に至るまで自己正当化の理論を駆使し、神の摂理を妨害し、自分たちのみの天国を築こうと、今現在も罪に罪を重ねているのです。

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