何故真のお父様は摂理を見誤ったのか?

・何故真のお父様は摂理を見誤ったのか?

真のお父様は何故このような重要な摂理観を見誤ってしまったのかについて考察してみたいと思います。

真のお父様は、第二次世界大戦下にあった青年時代、母国韓国を愛した基準を打ち立てようと、日本留学時は抗日運動に勤しみ、抗日テロリストを指揮していた大韓民国上海臨時政府の金九氏と連絡を取りながら、東京の朝鮮人留学生をまとめる役割を担っていました。

上海臨時政府といえば、第二代大統領でもある朴殷植氏が『朝鮮独立運動之血史』を著わしていますが、この書物こそが抗日独立運動家たちのバイブルと言っても過言ではありませんでした。

しかしそこにある記述は、伝聞、新聞記事等の資料から作成されたもので、一次資料に基づいたものではありませんでしたので、韓国人の歴史家によっても、多数の誤りが指摘されているほどに信頼性に欠ける書物でした。

しかしそんな書物でも、反日・抗日を主張し、自分たちの抗日運動を正当化することができさえすれば、事実だろうが捏造されたものだろうが、彼らにとってはどうでもよかったのかもしれません。
信頼性に欠ける書物であるということが分かっている現在でも、『朝鮮独立運動之血史』は韓国人によって頑なに受け入れられているのです。

例えばそこでは死者数が7509名と記述されていますが、2019年3月1日に文在寅大統領によって行われた、3・1独立運動100周年記念式典の演説の中でも、独立運動による死者数を7600人と引用されるほどに、反日運動のバイブルとしての位置づけは、今日でも変わっていないように思われます。

ちなみに朝鮮総督府の資料では、死者は553名となっており、2019年に韓国の国史編さん委員会は、3・1独立運動当時、725~934人が死亡したとする集計を明らかにしています。

朝鮮総督府の資料や韓国の国史編さん委員会の報告と比べてみても10倍くらいの隔たりがあり、『朝鮮独立運動之血史』にある記述が、いかに誇張されたものであるかということが、この一点をみてもお分かりいただけることと思います。

また上海臨時政府は『独立新聞』という機関紙も発行していましたが、この新聞も事実を伝える新聞というよりは、日本の蛮行を宣伝し、独立の意志を鼓舞するための新聞でした。

今日の韓国の状況、例えば歴史教育一つをとってみても、歴史的事実を教育するのではなく、事実を捻じ曲げてでも、自分たちの主張に沿った、捏造された歴史を教育する韓国人の民族性を考えると、『独立新聞』でどのような報道がなされていたのかも想像に難くはありません。

問題は、真のお父様自身も、大韓民国上海臨時政府の『朝鮮独立運動之血史』や、『独立新聞』に大きく影響を受けていたであろうということです。

『朝鮮独立運動之血史』では三・一独立運動の時の様子を次のように書いています。
「平和的なデモをしていた朝鮮人たちを、日本軍警察が無差別に虐殺し、日本の軍警察は、馬に乗り剣をふるって横行し、デモ隊を乱撃した。また人の目を刺し、人の耳をもぎ、人の腕を切り落とし、人の鼻をそぐなどの残虐性をはっきした、一般市民も、少女とか、女性の性器を切リ、股裂きをした」
「10歳にならない少女と婦女子らが恥辱的な扱いを受け、身体を殴られ、幼い少女たちも残酷に殴られ、7歳以下の幼い少女ら300余命が殺害された」

原理講論の再臨論の中では、日本の蛮行については次のように書かれています。
「西暦1910年、日本が強制的に韓国を合併した後には、韓国民族の自由を完全に剥奪し、数多くの愛国者を投獄、虐殺し、甚だしくは、皇宮に侵入して王妃を虐殺するなど、残虐無道な行為をほしいままにし、1919年3月1日韓国独立運動のときには、全国至る所で多数の良民を殺戮した。
さらに、1923年に発生した日本の関東大震災のときには、根も葉もない謀略をもって東京に居住していた無辜の韓国人たちを数知れず虐殺したのであった。
一方、数多くの韓国人たちは日本の圧政に耐えることができず、肥沃な故国の山河を日本人に明け渡し、自由を求めて荒漠たる満州の広野に移民し、臥薪嘗胆の試練を経て、祖国の解放に尽力したのであった。日本軍は、このような韓国民族の多くの村落を探索しては、老人から幼児に至るまで全住民を一つの建物の中に監禁して放火し、皆殺しにした。日本はこのような圧政を帝国が滅亡する日まで続けたのであった。このように、三・一独立運動で、あるいは満州広野で倒れた民衆は主としてキリスト教信徒たちであったのであり、さらに帝国末期にはキリスト教信徒に神社参拝を強要し、これに応じない数多くの信徒を投獄、または虐殺した。それだけではなく、八・一五解放直前の日本帝国主義の韓国キリスト教弾圧政策は、実に極悪非道なものであった。」

また「真の御父母様の生涯路程2」にも、次のような大戦末期の計画が書かれています。
「1944年末ごろになると、日本政府からキリスト教に対する迫害がピークに達しました。日本政府が1945年8月15日に降伏したのですが、その時、もし3日後の17日を過ぎて降伏していたならば、キリスト教徒がおよそ20万人近く虐殺されていたはずです。日本が、17日ごろにおよそ20万近いキリスト教徒を虐殺しようと計画していたので、15日より3日間だけ過ぎていれば、大虐殺が起きたはずです。完全にキリスト教をなくそうとしていました。そのように、サタン世界の極悪さが最高の基準に至ってこそ、天はいつも転換点をつくってきたのです。」

これら原理講論で述べられている内容、または「真の御父母様の生涯路程2」で語られているみ言も、ほとんどが大韓民国上海臨時政府の『朝鮮独立運動之血史』や、『独立新聞』と同じテイストで書かれた反日的内容となっているのです。

他にも同じようなテイストのする日本の蛮行を記述したものがないか探してみても、小学館の『日本大百科全書』の中の『朝鮮人強制連行』という項目に書かれている内容と、慰安婦の強制連行の体験談を書いたとされる、吉田清治氏の著作物以外には、なかなか見出すことはできません。

小学館の『日本大百科全書』の『朝鮮人強制連行』の箇所には、次のように書かれてあります。
「朝鮮総督府の官公吏・警察官および会社労務係らが一体となって暴力的に各事業所に強制連行した。それらは割当て動員数を満たすため昼夜を分かたず、畑仕事の最中や、勤務の帰りまでも待ち伏せしてむりやりに連行するなど『奴隷狩り』のような例が多かった。(中略)陸軍慰安婦として数万人の女性が女子挺身隊の名のもとに狩り立てられた」

『朝鮮人強制連行』の箇所を執筆したのは、朝鮮総連に所属していた元朝鮮大学校教員・朴慶植氏です。
朴慶植氏は『朝鮮人強制連行の記録』という本も執筆しており、当時進行していた韓日国交正常化交渉を阻止するために、その本の中で「募集」「官斡旋」「徴用」を“強制連行”と主張した人物であり、今日に至る事実無根の徴用工問題をでっち上げた張本人です。

また慰安婦の強制連行の体験談を書いた吉田清治氏は、強制連行の体験談を「事実を隠し、自分の主張を混ぜて書」いたものとインタビューで認めており、吉田氏の体験談を連載した朝日新聞は、吉田清治証言をはじめ、多くの事実関係の誤りを認め、正式に謝罪を行っています。

このように原理講論と同じようなテイストのする書物は、反日勢力によって意図的に日本の蛮行を強調したり、事実を捏造して書かれたものばかりでした。

真のお父様に影響を与えたであろう『朝鮮独立運動之血史』も事実を誇張した、信頼性に欠ける書物であるとするならば、原理講論にある日本の残虐行為、または「真の御父母様の生涯路程2」で語られているみ言は、事実をそのままを描写した、信頼できる内容なのかどうかを、今一度検証してみる必要があるのではないでしょうか。

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