(三)再臨主を中心とする復帰摂理

(三)再臨主を中心とする復帰摂理

(1)第一次路程

1、信仰基台

①金百文牧師と「イエス教イスラエル修道院」
②「腹中教」教主、許孝彬女史
③「主なる神の夫人」朴ウルリョンハルモニ
④キリスト教二世を中心とした摂理の再出発

・1945年当時の洗礼ヨハネ使命者たちが男性を中心とした摂理では、白南柱牧師、李龍道牧師、金百文牧師たちがいました。
女性を中心とした摂理では、金聖道女史、許孝彬女史、主なる神の夫人朴ウルリョンハルモニたちでした。
・サタン世界においては、女一人で国家を中心として戦ってはならず、必ず男と二人で一つとなって共同作戦で、一つの基盤を成さなければいけませんでした。
・文鮮明先生を迎える前に、まずは彼らが天の前に信仰基台を造成しなければいけませんでした。
しかし・・・
★白南柱牧師は金聖道女史、「聖主教」と完全に一つになるべきであったのに、分かれてしまいました。
⇒牧師たちの告発によって、金聖道女史は投獄され、100日以上の獄中生活の末、釈放後に1944年4月1日、62歳で病死しました。
★二つの教会、許孝彬女史の「腹中教」と李龍道牧師の「新イエス教会」を統一せよという、天からの教えがありました。
西側集団「腹中教」が東側集団「新イエス教会」の所に行ったのですが、東側集団は受け入れませんでした。
⇒二つの集団の統一を成すことに失敗。神の摂理、霊的な運動も金百文氏に移り、許孝彬女史も文先生を受け入れませんでした。
李龍道牧師は1933年にイエス様の年齢と同じ33歳で死亡。
1950年に韓国戦争が起きた時、許孝彬女史以下、すべての監獄にいた人々を、共産党たちが後退する時、連れていって全部虐殺してしまいました。

★文先生に会う前に、洗礼ヨハネ使命者たちの中でも白南柱牧師と金聖道女史、李龍道牧師と許孝彬女史との間で一体になれず、十分な信仰基台を造成することができていませんでした。

☆洗礼ヨハネ使命者たちの精誠、信仰基台

①金百文牧師と「イエス教イスラエル修道院」(1945・10~1946・4)
・李龍道牧師を中心として三代を継いで続いた人が金百文牧師。この集団は洗礼ヨハネ格の集団。
・彼は天から「一つの修道院をもて」というみ言を聞き、そして「再臨主を迎えることができる勢力を準備しろ」という啓示を受けました。
・金牧師と文先生はカインとアベル、洗礼ヨハネとイエス様のような立場にあったのです。
・金牧師は神霊の面では、当時の既成教会の、最高の信仰基準にありました。
・当時、金牧師は李承晩博士と近い立場にあったので、彼を洗礼ヨハネの立場に立ててみ旨を成すことができたはずでした。

◇三人の女性の証と金百文牧師の祝福
・文先生がその霊的集団から一人の男と、その男と一体になった三人の女を復帰することができていれば、エバの復帰のためのすべての条件を立てることができたはず。
・金牧師が文先生を祝福する前に、そこで文先生を証した三人の女性がいました。
・金牧師は天から啓示を受けて、自分に従うすべての食□たちの前で、文先生の頭に自分の手を載せて、全世界のソロモン王の栄光が先生に臨むようになることを祝福しました。
・洗礼ヨハネがイエス様に引き継いだのと同じ役事、文先生は彼から祝福を受け、彼がもっていたものを相続しました。

②「腹中教」教主、許孝彬女史、マリヤ的使命
・金聖道女史に精誠を尽くして侍った夫人。
・主の新婦だと言って、腹中を通して主が生まれるという。
・イエス様が、この夫婦に啓示を下ろし始めました。
・一番最初に罪を脱ぐ方法を教え、その次に生活する方式を教え、その次には主が来られたのちに子女を育てる方式を教えてくれました。
・主を迎えて生活する法度と、全体的な規範を立てて準備しました。
・マリヤ的使命なので、許氏の夫人はイエス様を生んで育てる体験をしました。
・イエス様がこの地上でみ旨を成し遂げられずに逝かれた、そのすべての恨を解くための蕩減的な一切の準備をしなければなりませんでした。
・その次には、主がこの地上に来て、最高の生活ができるようにしなければなりませんでした。
・それを準備するために、主が着る服の寸法とか、すべてを教えてくれました。

◇「腹中教」が捧げた精誠
・「イエス様が幼い時から33歳の時まで着る服を作れ」という啓示を受けました。
・イエス様が三日ごとに着替えられるほど多くの服を、一度は韓国服で、そして一度は洋服で作りました。
・彼らがその服を作る時に、ミシンを使うことはできず、「一度に三針以上縫うな」と言われていました。
・服を作るために部屋中をきれいに清掃しなければならず、一着すべて作るまでは、立ち上がることもできませんでした。
・トイレに行くことも許されませんでした。
・「たとえお前たちがそのような代価を払っても、お前たちは主を迎えることができないだろう」と、天は彼らにそう言いました。
・彼らが何かで間違った時には、天から過酷な罰を受けました。それで彼らは、天の指示に従わざるを得ませんでした。
・イエス様の服を作り終えると、次は、「来られる主のための服を作れ」というみ言を受けました。
・彼らは、「主の服を作るにはもっと多くの精誠を込めよ」という啓示を受けました。
・彼らは三食をあたかも宴会の膳のように準備し、一日に三度肉を供えました。
・その婦人は、主の学問的な背景をはじめ、すべてのことを天から聞きました。
・その婦人に従う者たちは、もし命令を受ければ、いつでも倒れて死ぬことができるぐらいの覚悟ができていました。
彼らは、自分の生命を捧げる準備ができていました。
・金聖道氏の代を許孝彬氏が継いで、許孝彬氏の娘が主を迎えるように準備されました。
・敬礼を、3000回は普通で、7000回までしました。敬礼を3000回しようとすれば、5時間ないし6時間かかり、7000回しようとすれば、10時間近くかかります。
・韓国で婦人として初めて役事を始めた人は金聖道ですが、これを蘇生として、許孝彬を経て、朴老婆につながりました。

③「主なる神の夫人」朴ウルリョンハルモニを中心とした摂理
◇「主なる神の夫人」出現の意義
・その時、文先生は26歳の年齢でしたが、霊的な世界のプログラムをすべて組み立てていたのです。
・金百文牧師の集団を中心として、男性から祝福を受けたので、女性からも祝福を復帰しなければなりません。
そうでなければ、今まで韓国の全土で神様が築いておいたすべての摂理の基盤の相続を受けられないのです。
・そのために「私は神様の夫人である」と言う、地上において神様が直接導ける婦人が出てこなければならないのです。
その婦人を神様が直接導くために、神様を中心として連結される霊的世界が、ここに動き入っていくのです。
そうして初めて地上に着陸できる基地を一人の婦人、すなわち「主なる神の夫人」だという婦人を通してつくるのです。

④キリスト教二世を中心とした摂理の再出発(1954.5~1955.7)
◇金活蘭と梨花女子大学、延世大学を通して李承晩政権へ
・その時でも遅くはなかったのです。1955年度までに最初の摂理から10年がたっていましたが、遅くはなかったというのです。
・神の摂理は、一世である当時のキリスト教指導者を一つにしようとしたのですが、彼らが神様のみ旨に完全に反対する立場に立ったために、再び二世を中心とする糾合運動が起こったのです。それが、梨花女子大学と延世大学の事件です。
・梨花女子大学と延世大学、これはアダムとエバと同じ相対的な関係、堕落していない若い青年男女と同じ立場、キリスト教の二世たちです。
・延世大と梨花女子大を中心として復帰されたならば、キリスト教の六大宗派のすべての息子、娘たちが来て、あっという間に完全に二世を占領するようになっていたのです。
・原理原則において、二世が完全に一つになるようになれば、一世のカインは屈服するようになるのです。一世は死ぬのではなくて二世と共にカナンの地に入ることができるのです。
・文先生が大統領に会う前に訪ねていったのが、梨花女子大の総長金活蘭でした。金活蘭はメシヤを待ち望んでいたので独身だったのです。
・延世大学と梨花女子大学は、一つは長老派の協助を受け、もう一つはメソジスト教団の協助を受けていました。
・当時、梨花女子大は副総長の朴マリヤを中心として、李承晩大統領の夫人と連結していました。それゆえ宣教師の基盤を中心として、その時政府と完全に一つとなることができるようになっていたのです。
・西洋の宣教師を抑えて、金活蘭と白南柱の二人が一つとなって、統一教会を完全に迎えていたなら、李承晩を通し、一気にキリスト教文化圏であるアメリカに渡っていけたのです。
・李政権と完全に一つとなれば、キリスト教を中心として国が決定されるのです。そのようになっていたなら、韓国を中心として今日、真の父母の理想は堅固に出発していたはずでした。
・梨花女子大と延世大の二世を立てて、李博士を中心とする家庭圏まで連結させることによって、国家基準まで自然に一つになれるのです。
・李承晩には度胸があってホッジ将軍をコントロールしていたので、「この宗教理想によって世界を制覇できる」と主張して出れば、米国まで逆襲し、世界へと伸びていくことができる道が完全に準備されていたのです。

2、実体基台

韓国キリスト教会を中心とした韓国人たちは、1945年当時であれば金百文牧師、許孝彬女史、朴ウルリョンハルモニ、そして1955年においては梨花女子大総長金活蘭らを信じ、従ったならば、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立て、「実体基台」を復帰することにより、「メシヤのための基台」を復帰することができるようになっていました。
よって1945年当時であれば、文先生と直接に摂理を展開した金百文牧師、許孝彬女史、朴ウルリョンハルモニ、1955年当時であれば梨花女子大事件当時の副総長朴マリヤと総長金活蘭らが文先生と完全に一つとなり、実体基台を勝利しなければいけませんでした。
しかし彼らは文先生を不信し、一体となることができず、その結果文先生は自らが蕩減の道、苦難の路程を歩まざるを得なくなりました。
その詳細を見ていくことにします。

①「イスラエル修道院」金百文牧師は意味を悟れず
②「腹中教」許孝彬女史は大きな兆候を期待し若い男には期待しなかった
③「主なる神の夫人」朴ウルリョンハルモニは精神異常になりサタンが発動
④韓国政界とキリスト教指導者は先生を裏切る
⑤氏族の責任、文潤國牧師「私は政治はしない」
⑥梨花女子大、延世大事件では、朴マリヤと李起鵬を中心として、金活蘭、フランチェスカ夫人が李承晩主権下の五大長官を総動員し挙国的な迫害
⑦家庭の責任、崔先吉夫人の反対
⑧当時韓国の第一人者であった叔父の崔聖模氏による反対

①「イスラエル修道院」金百文牧師は、自らの祝福の真の意味が分からなかった
・金百文牧師と文先生はカインとアベル、洗礼ヨハネとイエス様のような立場。
・1945年12月25日、金牧師は天から啓示を受け、文先生に対して「ソロモン王のような使命を受けた方だ」と祝福。洗礼ヨハネがイエス様に引き継いだのと同じ役事。文先生は祝福を受け、金牧師がもっていたものを相続しました。
・金牧師が文先生にそのように祝福をすると、その集団で神霊的恩恵の役事をする婦人たちや食口たちすべてが「金先生に従わず、文先生に従え」という啓示を受けました。
・金牧師は、文先生に祝福をしましたが、その真の意味が分かりませんでした。
・彼は、すべてのことを悟るために、文先生に質問をしなければなりませんでした。
・文先生は金牧師に18枚の手紙を書きましたが、金牧師はそれをみな破いてしまいました。

②「腹中教」許孝彬女史は大きな兆候を期待し若い男には期待しなかった
・「聖主教」教主、金聖道女史の代を許孝彬女史が継いで、許女史の娘が主を迎えるように準備されました。
・「腹中教」が北韓の共産党により摘発され、その神霊集団の許女史ゆえに、文先生も1946年8月11日に大同保安署に投獄されました。
・文先生は許孝彬女史に3度にわたり勧告。
1、腹中教に人を送り「先生の集団が何であるか、祈祷して調べなさい」と伝える
⇒ 許女史は大きな兆候を期待し、一人の若い男などには期待もしなかった。
2、監獄で黄元信氏、次に許女史の夫に「早く出るように言いなさい」と勧告。
・監獄に入ると、その婦人と相対になって教育して、全体に責任をもっていた黄元信という人がその部屋にいました。
翌朝、黄元信が先生の所に来て敬礼をし、「霊界から知らせてくれた」と言い、自分の集団に関するすべてのことを話しました。
・文先生は「許孝彬氏に早く出るように言いなさい、出なければ、全部この監獄で倒れる」と言いました。
・黄元信が一人監獄から出たのちに訪ねてきて、「信徒たち一同に、いくら勧告しても聞こうとしない」というのです。
・黄元信が釈放されたのちに、許女史の夫が文先生の部屋に来ました。先生は夫に、先生が黄元信に言ったことを話しました。しかし夫は、「自分は妻に従うつもりだ」と言い、先生の話を受け入れようとしませんでした。
3、9月18日、文先生自身が許女史に一通の手紙を送る「私が誰であるか祈ってみなさい。」「すべてを否定してここから出なさい。」
⇒ 許女史はその手紙を読んでから破こうとしたが、共産党の監視員に見つかり、文先生は拷問を受けるようになりました。
・韓国で婦人として初めて役事を始めた人は金聖道女史ですが、これを蘇生として、許孝彬女史を経て、「主なる神の夫人」朴ウルリョンハルモニにつながりました。

③「主なる神の夫人」朴ウルリョンハルモニは精神異常になりサタンが発動
・今まで韓国全土で神様が築いておいたすべての摂理の基盤を相続するため、男性である金百文牧師から祝福を受けたので、地上において神様が直接導ける「私は神様の夫人である」と言う女性からも祝福を復帰しなければなりませんでした。
・神様を中心として連結される霊的世界が、神様の夫人を通して入っていき、初めて地上に着陸できる基地をつくるのです。
・僕のように扱われるその位置で精誠を込めれば、次々に復帰されます。「神様が愛する僕が来た」、養子、庶子、息子の位置まで上がって「天の国の総理大臣である」「天国の全権を代表したイエス様の位である」「神様の対象実体である」と証し、その宣布する式が終わった次には、自主権をもって反対にひっくり返しました。アダムの権限を蹂躙したのを、蕩減的条件を立てて復帰したので、アダムの位置に立つために完全に反対にしたのです。
・文先生は、証をするその言葉を受け、即座に「敬礼しなさい」と言いました。それが、復帰するための主管性転倒です。それに対し「今まで先生に従い仕えたのに、僕に対するように容赦なく命令することができるのか」とひっくり返ってしまいました。
朴老婆は精神異常になり「文という人は天国の逆賊であり、世の中のすべてのものを盗んでいった」と言い、完全にサタンが発動し、おじいさん、息子、娘を連れて歩きながら、梶棒で文先生を殴り殺そうとしました。
そうするうちに、そのおじいさんが棺に入れられないくらいに膨れるという恐ろしい死に方で死んでしまいました。

④韓国政界とキリスト教指導者は先生を裏切る
・大韓民国において、自由党を編成した五人の中の一人が先生でした。
・その時の国防長官であった申性模を中心として、最高の基準で出発し、世界的な舞台に行こうとしました。
・最高の立場で出発することが神様から許された位置でしたが、二名の牧師ゆえに、すべてふさがれてしまいました。先生と因縁を結んで、先頭に立って仕事をした人が既成教会の有名な牧師でしたが、将来権力を握ろうという考えをもったために、先生を裏切りました。

⑤氏族の責任、文潤國牧師は政治はしない
・李承晩博士が国を立てた時、先生の三番目のおじいさんを必要とし、当時いた旌善にヘリコプターで三度も迎えに来ました。
・三番目のおじいさんに政治的な風土があれば良かったのですが、純真なキリスト教の牧師で、「私は政治はしないよ。信仰する人が政治をすることは……」こう言い、李博士と一つになれませんでした。
・先生が理論を中心として従祖父を説得しさえすれば、李博士一族と環境与件、キリスト教幹部のすべてのことを消化するのは問題なかったでしょう。

⑥梨花女子大、延世大事件で挙国的迫害
・1955年度までに最初の摂理から10年がたっていましたが、遅くはなかったのです。
・梨花女子大学校と延世大学校さえ復帰され、反対しなかったならば、韓国のキリスト教がすべて復帰されるようになっていました。
・当時、梨花女子大は副総長の朴マリヤを中心として、李承晩大統領の夫人と連結していました。それゆえ西洋の宣教師を抑えて、梨花女子大総長金活蘭と白南柱の二人が一つとなって、統一教会を完全に迎えていたなら、李承晩を通し、一気にキリスト教文化圏であるアメリカに渡っていけたのです。
・そうすれば昔のユダヤ教の世界的版図と同じその基盤において、米国とキリスト教が一つとなって統一教会と完全に一つとなることができたのです。
・その時、朴マリヤと李起鵬を中心として、大韓民国大統領の李博士、フランチェスカ、金活蘭が国を滅ぼす元祖となったのです。
・梨花女子大学事件は、挙国的であったというのです。国家と既成教会が一つになって、李承晩主権下の五大長官が、統一教会をなくすために総動員されたのです。
・李博士が朴マリヤと梨花女子大とフランチェスカの威信を立てるため、文教部、文公部、内務部、法務部、外務部の五大長官が一つとなって、「文総裁を除去しろ」という指示を出しました。
1955年7月4日、文先生はイエス様の十字架と同じように、「文鮮明を捕まえて殺せ」と言われ、監獄に行くことになりました。
・イエス様の時代にユダヤ教が反対したのと同じように、先生は荒野に追い出され、4000年の間天が準備したすべてのことを失ってしまいました。

⑦家庭の責任、崔先吉夫人の反対
・摂理のみ旨の中で、先生はキリスト教を代表した一人の女性に会いましたが、その女性が洗礼ヨハネ以上に先生を信奉し、蕩減復帰摂理時代の新婦の使命を果たすべきであるのにできなかったのです。大韓民国と既成教会が一つとなって、聖進のお母さんを前に立てて反対しました。自分の母親と組んで「主が人として来るというのは、偽キリストだ」と言ったのです。洗礼ヨハネが天から教えてくれることが信じられなくて、イエス様に従えなかったことと同じようになりました。

⑧崔氏一家の不信
・聖進の母親は崔先吉です。叔父が当時韓国の第一人者だった崔聖模です。
・崔聖模が内務部長官と手を組んで、梨花女子大事件、延世大事件も起こし、先生を監獄に投げ込み、統一教会をなくしてしまおうとしたのです。
・崔聖模さえ一つになっていれば、統一教会は世界的な宗教になれたはずです。
・聖進の母親があのようにならなかったら、統一教会は40年の受難の道を行くことはなかったのです。

3、第一次路程の失敗

①金百文牧師の不信の結果サタンの巣窟である北側に。
②許孝彬女史は不信し、文先生は拷問を受ける。
③朴ウルリョンハルモニは主管性転倒を受け入れられずサタンが発動、文先生は興南監獄へ。
④梨花女子大、延世大事件の挙国的迫害の結果、文先生は西大門刑務所へ。

①金百文牧師の不信の結果サタンの巣窟である北側に
・金牧師は文先生に対して「ソロモン王のような使命を受けた方だ」と祝福をしたが、その真の意味が分からず不信しました。
・文先生は金牧師に18枚の手紙を書きましたが、金牧師はそれをみな破いてしまいました。
⇒ 文先生は責任をみな果たした立場で、サタンの巣窟である北側に行きました。

②許孝彬女史は不信し、文先生は拷問を受ける
・文先生は許孝彬女史に3度にわたり勧告しましたが、3度目は1946年9月18日、文先生自らが獄中から許女史に手紙を書きました。
⇒ 許女史はその手紙を読んでから破こうとしましたが、共産党の監視員に見つかり、文先生は拷問を受けるようになりました。
・11月21日、共産党は文先生を半殺しのような状態で門の外に放り出して釈放。
そこを出た途端、先生は多くの血を吐かれました。しかし霊界からの援助で起き上がられました。
大同保安署の回りをエリコ城のように7回まわれば文先生に会えるという啓示を受けた弟子たちが、祈りながら回っていると、放り出された先生を発見。
先生は、口も利けず、血を吐き、全身を殴られたため思うように動けず、とても生きた人間の姿ではありませんでした。
弟子たちは先生を教会まで連れて帰り、いろいろ治療を施し、漢方薬を飲ませ、手を尽くしましたが、ついに先生は意識を失ってしまわれました。
弟子たちは、「これでは先生は死んでしまう。もうおしまいだ」と叫びながら泣いていましたが、しばらくして、奇跡的に先生は意識を回復されたのです。
・1950年に韓国戦争が起きた時、許孝彬氏以下、すべての監獄にいた人々を、共産党たちが後退する時、全部虐殺してしまいました。

③朴ウルリョンハルモニは主管性転倒を受け入れられずサタンが発動、文先生は興南監獄へ
⇒ おじいさん、息子、娘を連れて歩きながら、梶棒で先生を殴り殺そうとする。そのおじいさんが先生を殴って追い払おうと、杖を持って出てこようとしたところで倒れ、全身が青くなって、腹が張り裂けて死にました。棺に入れられないくらいに膨れ、本当に恐ろしい死に方でした。
・その女性がどんなに多くの精誠を込めたしても無駄になり、先生は、そのおばあさんが精誠を込めたものをすべて移してくくってきました。

◆40日霊界勝利と神様の御印
・40日の試験期間がありました。霊界のすべての霊人たちが、みなそのおばあさんの味方になって責め立ててきます。
イエス様までも先生の所に来て頼みながら、「そのおばあさんは主なる神の夫人であり、神様が愛する娘ですから、どうか侍らなければならない」と言いました。
先生は一人で40日間、今まで来て逝った数多くの霊界の道人たち、イエス様と神様まで全部が動員された全霊界と、天理の原則をもって戦いました。
・天理の原則でなければ天と地が滅びる。先生が探してきたこの道は、間違いありません。
・天は、40日の期間が満ちれば、結局判定を下してあげなければならないのです。先生は最後の決戦で、勝利したという判決を受けました。
イエス様以下数多くの霊人たちが、逆賊として追い込んで反対した文という人の主張が、復帰の恨を解く原則であり、天倫の秘訣の中の秘訣であるという判決を受けて、勝利の基準を立てたのです。
・メシヤならば、霊界の総決議により公認を受けた神様からのしるしがなければなりません。

◆女性心情の代の伝授と獄中暮らしの苦しみ出発
・エバは再創造できる原則があるため、朴氏ハルモニが先生に反対したので、代わりに他の人を立てるようになりました。
・家庭的な基準を立てられなかったことにより、先生は平壌で1948年2月22日に収監されて、2年8ヵ月の間獄中にいました。
それは洗礼ヨハネが使命を果たせず、イエス様が十字架の道を行かれたのと同じことでした。
・獄中には、ラケルの立場である金氏が共に収監されていました。
金氏はラケルの立場、朴氏ハルモニはレアの立場であり、さらにまた羅氏という婦人がいました。
この三人の婦人が先生に協助しなければならなかったのです。
失った娘、姉、母、この三代の心情を復帰するために、おばあさんから20代の年齢の女性に至るまで、みな復帰しなければなりません。
・先生は、三時代の女性を復帰する基準を立てなければならないので、心情の十字架を背負う道を行かなければなりませんでした。
・人類の僕の僕まで取り戻してこいという、それを取り戻すために、最低の場である監獄にまで行くのです。監獄から門を開けて出てくるのです。

◆興南監獄の受難 (1948.2.22~1950.10.14)
・当時、北韓政府の政策は、すべての宗教を抹殺することでした。
・既成教会の牧師たちは、彼らの教会の多くの信徒たちが先生の所に来たために、先生を告発しました。
・南韓のスパイとして追い込まれ、李承晩政権の手先だとか、「北側政権を略奪するためのスパイだ」など、あらゆることを言われました。
・結局、世界的な荒野に追われました。4300年の歴史を、43年で再蕩減しなけれぱならない、つらく悔しい事実……。
・国と世界の版図を、神様が6000年間苦労して残した功績をすべて失って、興南収容所を訪ねていきました。
・天と地の未来の希望としての解放の民族が、先生を歓迎しようとしたその群れが、雲の中の地獄に消えていき、暗黒の世界に消えていくのを見ながら、痛哭して、再び会おうと叫んだのです。

④梨花女子大、延世大事件の挙国的迫害の結果文先生は西大門刑務所へ (7・4事件、1955.7.4~10.49)
・朴マリヤと李起鵬を中心として、李承晩大統領、フランチェスカ夫人、金活蘭が国を滅ぼす元祖となりました。
⇒ 李承晩主権下の五大長官が統一教会をなくすために挙国的に総動員され、国全体が大騒ぎして「文なにがしを殴り殺せ」というようになり、イエス様が十字架にかかっていったのと同じように、1955年7月4日に監獄に入っていったのです。
イエス様の時代にユダヤ教が反対したのと同じようになり、先生は荒野に追い出され、4000年の間天が準備したすべてのことを失ってしまいました。

・李起鵬と朴マリヤ一家は全部死んだのです。息子によって天罰を受けました。
・天に反対した者たちの行く末は悲惨なものです。李博士の末路が哀れでしょう。
・金活蘭(キム・ファルラン)は名前と同じく患難(ファルラン)を受けたのです。雷に打たれるようになったのです。
※1960年4月28日に、李承晩の養子の李康石が一家心中を図って李起鵬一家(実父母と実弟)を射殺、自らも命を絶った。
※李承晩は1960年5月29日早朝に妻とともに、金浦空港からアメリカ・ハワイに亡命した。韓国で李の見送りに訪れたのは、1人だけだった。

(2)第二次路程

1、信仰基台

1)文先生が洗礼ヨハネ使命者たちの使命を代理する

①金百文牧師の不信により、サタンの巣窟である北側に行き、新しい原理運動を展開。
②許孝彬女史の不信による拷問を受け、死の危機から奇跡的回復後には説教と断食生活。
③朴ウルリョンハルモニの不服従によって興南で強制労働、最低の場監獄からの再出発。
④キリスト教二世、梨花女子大、延世大事件の結果、西大門刑務所からの再出発。

①金百文牧師の不信により、サタンの巣窟である北側に行き、新しい原理運動を展開
・1945年当時の男性を中心とした摂理では、洗礼ヨハネ使命者は白南柱牧師、李龍道牧師、金百文牧師でした。
・金牧師は文先生に対して「ソロモン王のような使命を受けた方だ」と祝福をしたが、その真の意味が分からず不信することにより、男性を中心とした摂理は最終的に失敗に終わり、文先生はサタンの巣窟である北側に行くことに。
・米をトラックに積んでこようとして黄海道の白川に行く途中、車の中で「三十八度線を越えろ!」という天の命令を受けたのです。
・下がっていく時は、必ず最低の立場まで下がっていかなければなりません。そのため、北側に行って、再び上がっていかなければならなかったのです。
・韓国キリスト教を中心としたみ旨の基盤がサタン側に帰してしまったがゆえに、それを取り戻すために世界的なサタンの巣窟、共産圏である北側に死を覚悟して入っていったのです。
・当時平壌では、解放を迎えて新しく教会を再建しながら、歴史的な使命を果たすために新たに出発した時でした。このような環境にある時、先生が平壌に行って新しい原理運動を展開したのです。

②許孝彬女史の不信による拷問を受け、死の危機から奇跡的回復後には説教と断食生活。
・許女史への手紙の事件で、文先生が李承晩のスパイだと確信を得た共産党は、自白させるためにあらゆる方法手段の拷問を行い、半殺しのようにしてしまったため、11月21日、門の外に放り出して釈放。
啓示を受けた弟子たちに発見され、教会まで連れて帰られ、いろいろ治療を施し、漢方薬を飲ませ、手を尽くし、奇跡的に先生は意識を回復。
先生は少し起き上がれるようになると、弟子たちが「まだ休んでいて下さい」と泣いてお願いしてもその言葉を聞かず説教を始められました。
前に置かれた洗面器に血やたんなどを吐きながら祈られ、吐いた血をかき集めた手を振りかざし、説教されました。
そればかりか、新しく人々が伝道されてくると、内臓もまだ弱っている中で、彼らのために蕩減断食を繰り返されたのです。

③朴ウルリョンハルモニの不服従によって興南で強制労働、最低の場監獄からの再出発。(1948.2.22~1950.10.14)
◆朴ウルリョンハルモニは主管性転倒を受け入れられずサタンが発動。
・文先生は朴ウルリョンハルモニに対し、絶対服従の僕の立場から「神様の対象実体」まで復帰し、宣布する式が終わるや主管性転倒し、自主権をもって即座に「敬礼しなさい」と言いました。
・そのおばあさんは「こうまで容赦なく、僕に対するように命令できるのか」とひっくり返りサタンが発動。
・1945年当時の女性を中心とした摂理は、金聖道女史、許孝彬女史、朴ウルリョンハルモニが洗礼ヨハネ使命者でしたが、許孝彬女史、朴ウルリョンハルモニが文先生を不信することで、1945年当時の摂理の全ての基台は失われてしまいました。

◆興南特別労務者収容所からの再出発
・家庭的な基準を立てられなかったことにより、先生は興南特別労務者収容所で1948年2月22日に収監されて、2年8ヵ月の間重労働をしました。それは洗礼ヨハネが使命を果たせず、イエス様が十字架の道を行かれたのと同じことでした。
・4300年の歴史を、43年で再蕩減しなけれぱならない、つらく悔しい事実……。国と世界の版図を、神様が6000年間苦労して残した功績をすべて失って、世界的な荒野、興南収容所に追われました。
・人類の僕の僕まで取り戻すために、最低の場である監獄にまで行き、監獄から門を開けて出てくるのです。
・もし韓国が統一教会を受け入れていたならば、韓国動乱は起きなかったのです。3年間もあれば完全に国家基準を全部収拾したはずです。そして7年路程もすれば、世界に完全に道を築いたはずです。
・キリスト教が支持しないことにより、サタンが浸透して打つことができる基盤ができたのです。それにより二つの怨讐が生じました。それらが共産世界とキリスト教なのです。共産世界は韓国を足場にすることができなかったならば、あのような勢力をもてなかったことでしょう。

④キリスト教二世、梨花女子大、延世大事件の結果、西大門刑務所からの再出発
◆梨花女子大、延世大事件
・1955年度までに最初の摂理から10年がたっていましたが、遅くはなかったのです。
・神の摂理は、一世である当時のキリスト教指導者を一つにしようとしたのですが、彼らが神様のみ旨に完全に反対する立場に立ったために、再び二世を中心とする糾合運動が起こったのです。それが、梨花女子大学と延世大学の事件です。
・延世大と梨花女子大は、堕落していないアダムとエバと同じ相対的な関係、キリスト教の二世たちです。
・延世大と梨花女子大を中心として二世が復帰されたならば、キリスト教の六大宗派のすべての息子、娘たちが来て、あっという間に完全に二世を占領するのです。二世が完全に一つになれば、原理原則において一世のカインは屈服し、二世と共にカナンの地に入ることができるのです。
・延世大学と梨花女子大を中心として、1950年代に6ヵ月だけ待って、キリスト教が先生と手を組んでいたら、世界のキリスト教は7年以内で、間違いなく統一されたのです。
・梨花女子大と延世大の二世を立てて、李博士を中心とする家庭圏まで連結させることによって、国家基準まで自然に一つになれるのです。李政権と完全に一つとなれば、キリスト教を中心として国が決定されるのです。そのようになっていたなら、韓国を中心として今日、真の父母の理想は堅固に出発していたはずでした。ところが、これに既成教会が反対したのです。
・国家と既成教会が一つになって、李承晩主権下の五大長官が、統一教会をなくすために総動員されたのです。国全体が大騒ぎして「文なにがしを殴り殺せ」というようになったのです。
・イエス様の時代にユダヤ教が反対したのと同じようになったのです。4000年の間天が準備したすべてのことを失って、先生は荒野に追い出されたのです。神様が数千年間準備した国と民主世界のすべての基台が崩壊してしまったのです。

◆西大門刑務所からの再出発
・イエス様が十字架にかかっていったのと同じように、最後にサタンに引かれていく出来事まで起こりました。
・彼らは一つになって「文鮮明を捕まえて殺せ」と言ったので、1955年7月4日に監獄に入っていったのです。
・昔イエス様がローマ兵に捕まり、ピラトの法廷に出ていく前に、看守たちに愚弄されたように先生もそのようにされました。
・私は西大門刑務所に入っていきながら、大韓民国に対して、「滅びろ」とは思いませんでした。「既成教会よ、滅びろ」とは思いませんでした。「彼らが分かっていない罪をお許しください。かわいそうな大韓民国が罪を犯したことを蕩減するように、私にすべてを負わせてください。」と、そのような気持ちをもっていました。
・キリスト教が霊的世界の基盤を築いたので、その霊的基盤の代わりとなり得る基盤を、一段階前進させた立場で先生が築いていくと同時に、肉的基準を立てていかなければなりません。
・先生が刑務所に入ったので、世間ではみな「文なにがしの時代は過ぎ去った」と思ったのです。しかし公判廷で無罪釈放となることにより、新しい統一教会の歴史は始まったのです。真なる宗教は監獄から出発するのです。サタンも嫌う人間の「魔」が集まった世界でも、普通の人間たち以上の希望と願いをもつならば、そこから新しい世界まで連結される新しい出発の起源が起こるのです。そこから神様と一つになるのです。

2)40年荒野路程と三大祝福復帰
1945年当時、文鮮明先生を迎えるべくして神が準備された洗礼ヨハネ使命者たちはことごとく摂理に失敗し、文先生は自らが摂理の中心人物として苦難の道を歩まざるを得なくなりました。
そこで文先生は1945年から1985年までの40年荒野路程を歩むことになりましたが、摂理はそう単純ではありませんでした。
1955年、最初の摂理から10年がたっていましたがまだ遅くはなく、梨花女子大、延世大を中心としたキリスト教二世の伝道、そして李承晩政権の復帰、アメリカまでも復帰する道を歩まれました。
このように神の道は原理に示された単純な公式だけでは解釈することはできず、第二次、第三次の復帰摂理は常に用意されているとみるのが正しい復帰摂理の解釈と言えます。

例えば原理講論のモーセ路程を見ると、「ペリシテびとの国の道は近かったが、神は彼らをそれに導かれなかった。民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろうと、神は思われたからである」とあるように、イスラエル民族は本来は21日間でカナンの地に帰ることができました。
しかしイスラエル民族の信仰を見た時神は、ペリシテびとの国の道へは導かれず、「三大奇跡と十災禍をもってエジプトの民を打ち、追撃してくるエジプトの数多くの兵士と戦車とを水葬に付して紅海を渡り、荒野への道を踏みだ」すことにより「仇をつくって離れたエジプトであったために、再びそこに戻ることができない立場に」イスラエル民族を立たせました。
「イスラエル民族にとって、カナン復帰は必然的に成就しなければならない路程であったゆえに、神はそのような奇跡と災禍をもって行われたのであり、また、イスラエル民族をして紅海を渡らせ、再び、戻ることができないような環境へと追いつめられた」のです。
しかしイスラエル民族が第二次の21ヶ月の荒野路程の後、カナンの地に到達したとき、カナンを偵察した12名のうち、ヨシュアとカレブとを除いた10名は、「その地に住む民は強く、その町々は堅固であるばかりでなく、その地はそこに住む者を滅ぼす地であり、またその所で見た民はみな背が高い人々であり、わたしたちには自分がいなごのように思われたと言いふらし、イスラエルはその城とその民とを攻撃することができないと不信仰な報告をし、石をもってヨシュアとカレブとを撃ち殺そうとしたときにエホバが現れて、『この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしがもろもろのしるしを彼らのうちに行ったのに、彼らはいつまでわたしを信じないのか』と言われながら、『あなたがたの子供は、わたしが導いて、はいるであろう。しかしあなたがたは死体となってこの荒野に倒れるであろう。あなたがたの子たちは40年のあいだ、荒野で羊飼となり、あなたがたの不信の罪を負うであろう。』と言われたのである。」
このようにしてイスラエル民族は、「偵察40日を信仰をもって立てたヨシュアとカレブを除いては、全部が荒野で倒れてしまい、磐石の水を飲み、幕屋を信奉する、荒野生活中に出生した内的なイスラエルだけが、モーセの代理であるヨシュアを中心として、カナンに入った」のでした。

このモーセ路程でわかるのは、カナン復帰の21日の道を選ぶか、21ヶ月で復帰するか、それとも40年の道を歩むのかは、イスラエル民族の信仰にかかっていたということです。
神はイスラエル民族の信仰に応じ、第一次摂理、第二次摂理、第三次摂理というように、いくつかの摂理を用意されていたのです。
同じように1945年当時の摂理でも、韓民族が最高の信仰を立てたなら、文先生を迎えるために神が用意した人物たちも全て最高の信仰を立てていたのなら、たった7年で自動的に神の世界が実現したことでしょう。
しかし神が用意した人物たちはことごとく摂理に失敗し、その10年後、二世を中心とした摂理も失敗したため、文先生は1945年からの40年荒野路程を歩み、二度と再び崩れることのない勝利の基盤を一つ一つ丁寧に築き上げ、1985年を勝利的に迎えることができました。
そして1985年までの勝利の基盤の上にさらに7年かけてメシヤとして一代で築きうる最高の勝利の基盤を築き上げ、その土台の上に1992年7月3日メシヤ宣言を行いました。
次にその勝利の基盤を7年かけて個人から夫婦、家庭へと拡大し、1999年には『復帰摂理完了』を宣布し、サタンを自然屈服させ、『天地父母天宙統一解放圏』を宣布しました。
そしてさらに7年かけることで合計21年の路程に勝利しました。つまり2001年1月13日には『神様王権即位式』を宣布し、天一国を出発し、歴史上初めて、神が王の位置に立たれ、2006年6月13日には『天正宮博物館奉献式および天宙平和の王・真の父母様戴冠式』を行い、まさしく聖書の黙示録に預言された『新しい天と新しい地、新しいエルサレム』を迎えるような出来事となりました。
この21年路程の勝利の土台の上に次の7年で、完成された真の御父母様が3度目の聖婚式を行うことにより、受精卵が細胞分裂を繰り返し各器官が形成され、一人の個体が完成するように、真の家庭が受精卵のような立場で天一国の種子となり、その種子が細胞分裂を繰り返すように真の家庭の勝利圏を相続した各祝福家庭が役割を分担することで、一つの完成された創造本然の世界、天一国が完成するところまで来ていました。その出発の時が2013年1月13日(旧)の基元節でした。
1945年から2013年1月13日(旧)の基元節に至るまで、実際はどのような摂理路程があったのか、その詳細を見ていくことにします。

3)40年荒野路程(1945~1985年)
・1945年当時、民主世界が再臨のメシヤに侍ったならば、7年以内に自動的に神様の世界になっていた。それが一つになれず、サタンの先頭に立って神の摂理の中心者に対して総攻撃した。その結果真のお父様 は、1945年から1985年まで40年荒野路程を歩むことになった。
・本来は1945年から1952年までの7年間で、キリスト教文化圏を統一しようとしたのが神様のみ旨だったのです。(真の御父母様の生涯路程)
・キリスト教が4000年の歴史を通して、世界的版図、統一圏をつくってきたのです。統一教会を中心として、キリスト教が歓迎し、韓国が歓迎していたならば、新教のアメリカを吸収できたのです。7年路程を中心として1952年に世界史的な出発ができたならば、世界のいかなる為政者も一つにまとめて、地上天国の理念に移されていき、世界が統一天下になったのです。(真の御父母様の生涯路程)
・第二次大戦直後にキリスト教さえ私を信じていたなら、李博士も私の前にひざまずいたでしょう。李博士が大統領になったのちに、先生が祝福をしてあげなければならなかったのです。昔、ローマ教皇たちが王を祝福してあげたように出発していたなら、大韓民国は分断されなかったのです。そのようにできなかったので二つに分かれたのです。(1986.1.24)
・すべてのキリスト教文化圏が天のみ旨を知らずに一つになれないことにより、4000年歴史を再び先生の一代を通して、1992年まで蕩減して上がってこなければならないのです。これが何かといえば、世界的な荒野40年路程です。1945年から40年が過ぎて1985年までですが、それが7年が過ぎて1992年になりました。この期間が統一教会の受難路程であり、イスラエル民族が追われた路程です。(真の御父母様の生涯路程)
・先生がキリスト教とアメリカ、韓国の反対を受けることで、国のない一人の人の立場に立ったのです。同時に民族もなく、氏族もなく、家庭もない孤児のような立場に落ちてしまったのです。ここから40年の間に取り戻して、国家的、世界的霊的版図基盤をキリスト教文化圏から引き継ぎ、国家基準の実体文化圏を再び取り戻し、その基盤の上に世界の実体キリスト教文化圏をすべて蕩減復帰しなければならないのです。(1986.3.18)
・40年前に文先生とキリスト教と民主主義が一つにならなければならなかったのを、統一教会がキリスト教の失敗を蕩減復帰して、世界的頂上であるこの自由世界に来てキリスト教を連結させ、アメリカを連結させて、責任を果たせなかったことを蕩減復帰する基準を立ててきました。その次には、新しいカナン出発を命令しました。これが獄中、出獄から始まるという事実を知らなければなりません。(1985.10.4)

★1945年~1985年 40年荒野路程略歴
・1945年10月  :文先生はイスラエル修道院、補助引導師として奉仕。
・   12月25日:天から啓示を受け、金百文牧師は文先生の頭に手を載せて「ソロモン王のような使命を受けた方だ」と祝福。洗礼ヨハネがイエス様に引き継いだのと同じ役事、金牧師が持っていたものを文先生が相続。
⇒ 金牧師はその真の意味が分からず、文先生が書いた18枚の手紙を破いてしまう。
・1946年 4月  :文先生は6ヵ月間精誠を尽くし責任を果たした立場でイスラエル修道院をあとに。
・    5月27日:啓示を受けソ連統治下の北朝鮮へ向かい、6月6日に平壌に到着、伝道活動を始める。
・    6月  :許孝彬女史は共産党により社会秩序を乱したという罪名で大同保安署に連行され投獄。
・    8月11日:許女史ゆえに、文先生も大同保安署に拘束。キリスト教指導者の反感と李承晩のスパイ容疑。
・    9月18日:文先生が許女史に一通の手紙「私が誰であるか祈ってみなさい。」「すべてを否定してここから出なさい。」
⇒ 許女史はその手紙を読んでから破こうとしたが、共産党の監視員に見つかり、文先生は拷問を受ける。
11月21日:103日間の拷問の末、半死半生の状態で解放。
・1948年 2月22日:キリスト教既成教団の嫉視と共産党当局の宗教抹殺政策により内務署拘束。5年刑の宣告で平壌刑務所に収監。健康な人間でも過労と飢えと病気で2、3年で死んでいくという、興南特別労務者収容所にて強制労働。
・1950年10月14日:共産党により処刑される2日前、国連軍の興南爆撃により、2年8ヶ月ぶりに解放。
・1954年 5月 1日:世界基督教統一神霊協会創立。
・1955年    :延世大学、梨花女子大学事件。国家と既成教会が一つになって挙国的に迫害。
・    7月 4日:異端的信仰を理由にソウル中部警察署に拘束、西大門刑務所に収監。
10月 4日:無罪放免。
・1959年10月 2日:日本統一教会創立
・1960年 3月27日(陰 3. 1):真の父母の日。
・    4月11日(陰 3.16):韓鶴子オモニムを迎えて、子羊の婚姻。(長成期完成級、重生聖婚式)
・1960年11月19日(陰10. 1):真の子女の日。
・1963年 7月26日(陰 6. 6):真の万物の日。
・1968年 1月 1日:真の神の日。
・1971年12月18日:カナダ、トロントを経て、アメリカのワシントンに到着。
・1974年 9月18日:マディソン・スクエア・ガーデン大会
・1975年 6月 7日:韓国ヨイド広場で120万名を集め、『救国世界大会』開催。
・1976年 6月 1日:ヤンキースタジアム大会
・    9月18日:ワシントン大会
・   10月 4日:『天勝日』宣布
・1981年11月10日:第10回「科学の統一に関する国際会議」
⇒ 国際ハイウェイ、日韓トンネル構想発表。
・1984年 7月20日:脱税容疑でアメリカ、コネチカット州ダンベリー連邦刑務所に収監。
1985年 8月20日:完全出監。
・    8月13日:スイスのジュネーブで開かれた第2回世界平和教授アカデミー国際会議で『共産主義の終焉』宣言。
・1985年40年荒野路程終了。

・アダム時代、イエス時代、再臨時代、三時代を経てきたために、三段階の歴史路程、三次7年路程を連結するのです。(真の御父母様の生涯路程)

4)三大祝福復帰
★第一祝福復帰(1985~1992年)
真のお父様、メシヤとして個人の勝利圏確立。
・1985年 8月20日:ダンベリー連邦刑務所出監。「神と自由のバンケット」を開催し、全米60以上の教派から2000名の牧師と聖職者が参加。
・1988年10月3日:『天宙統一国開天日』宣布。
・1990年 4月9~13日:モスクワ大会開催(世界言論人会議、世界平和頂上会議、ラテンアメリカ統一連合会議)
・    4月11日:ゴルバチョフ大統領と会談。『宗教の自由』を要請。
・1991年 7月 1日:『神様祝福永遠勝利宣布』(七・一節)
・   12月 6日:金日成主席と単独会談。兄と弟として縁を結ぶ。
・   12月25日:ソ連崩壊
・1992年 5月10日:『世界女性時代』宣布 ⇒ お母様の時代へ。
・    7月 3日:ソウル龍山区世界日報社内国際研修院で開催された統一グループ指導者会議で初めて再臨主宣布。
「韓国は再臨主が来られる所であり、その再臨主が文先生です。今日初めてこのような話をしました。文字で書くと文鮮明、初めて書きました。これからは天下へ全て公開するのです。」
・1992年 8月24日:第1回『世界文化体育大典』の合同晩餐会で『メシヤ宣言』
・1993年 1月 1日:成約元年を宣布

★第ニ祝福復帰(1992~1999年)
お母様を中心とした摂理。家庭的勝利圏確立。
・1992年 5月10日:『世界女性時代』宣布 ⇒ お母様の時代へ。
・1997年 7月 7日:『天地父母天宙安息圏宣布』(七・八節)
・1998年 7月19日:文顯進様が「世界平和統一家庭連合」世界副会長に就任。
・1999年 1月 7日:『復帰摂理完了』を宣布(ウルグアイ)
・    1月 8日:『真の祝福天宙化とサタン血統根絶完成解放』宣布(第7次ジャルジン宣言、ウルグアイ)
・    3月21日:サタン完全(自然)屈服の日(ルーシェルの謝罪)
・    6月14日:『真の父母様天宙勝利祝賀』宣布、神様解放、天上解放、地上万民解放、サタン解放、地上天国来臨
・    9月9、10日(九・九節と三・十節):『天地父母天宙統一解放圏』宣布。神様の最高の家庭理想を地上に展開⇒神様が天地の主人に。
・   10月23日:『総天宙祝福開放日』宣布
・   10月24日:『第四次アダム圏到来時代』宣布

★第三祝福復帰(1999~2006年)
神様をお迎えし、天一国を出発。天正宮奉献。天宙平和の王・真の父母様戴冠。
・2001年 1月13日:『神様王権即位式』⇒ 天一国の出発。歴史上初めて、神様が王の位置に立たれた。
・   11月15日:『天宙平和統一国(天一国)』宣布
・2003年2月6日(韓お母様の還暦):『天宙天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式』2度目の聖婚式、(復活聖婚式)
⇒ 神様と真の父母様が天地人父母様となり、天の王権が現れる。神の直接主管圏
・2004年 5月 5日:『双合十勝日』⇒ 先天時代の終了、後天時代の幕開け。
・2005年 6月25日:文鮮明総裁・米国四か都市講演会で『ワールド・ピース・キング・ブリッジ-トンネル構想』を提唱
・2005年 9月12日:米国ニューヨークで天宙平和連合(UPF)を創設。
・2006年 6月13日:天正宮博物館奉献式および天宙平和の王・真の父母様戴冠式。
⇒ 黙示録21章1~4、10~14節:新しい天と新しい地、新しいエルサレム

5)40年荒野路程と三大祝福を復帰し、サタンを分立した結果
真のお父様は、40年荒野路程を勝利することによって、洗礼ヨハネの立場で「信仰基台」を造成し、3次にわたる7年路程を勝利することで、神の三大祝福を成就して、四位基台を蕩減復帰することができる条件を立てられた。

2、実体基台

真のお父様自身がみ言と実践をもって「出発のための摂理」をされた。
カインの立場である韓お母様とご子女様、統一食口が、40年荒野路程の勝利をもって信仰基台を立てられたアベルの立場である真のお父様を信じ、一体となったならば、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てて「実体基台」を復帰するようになるので「メシヤのための基台」を造成することができた。

3、第二次路程の失敗

韓お母様は取り巻きの幹部たちにより、「あなたは神様の一人娘です。」と長い期間誘惑され続けた。
韓お母様はしだいにまわりにいる幹部達に操られるようになり、「全ては私がやった。私がお父様を作った。」と考えるようになられ、お父様に対しても「あなたも、原罪を持って生まれてきたのでしょう」とまで言うようになり、お父様からも「離婚するぞ」とまで言われた。
そしてついに2012年1月18日頃、お父様が麗水に行かれている隙に金孝南氏が主礼に立ち、神様とお母様の結婚式が決行され、真のお父様との3度目の聖婚式がサタンに奪われてしまった。
そして韓お母様は「私はメシアであり、神である」とまで言われるようになり、真のお父様の聖和後の独生女宣言に繋がるようになった。
このような経緯を見たときに、祭司たちと律法学者たちを中心とするユダヤ民族がイエスを不信し十字架に付けたように、韓お母様とその取り巻きの幹部たちが真のお父様を不信し、神様と呼ばれる悪霊と韓お母様の結婚式を行うことにより、お父様を十字架につけられ、真の家庭の全ての勝利圏も奪われてしまった。
その結果2013年1月13日の基元節は、真のお父様との間で3度目の聖婚式は行えず、神様の家庭も出発できなかったため、この日は偽基元節となった。

(3)第三次路程 =二代王文亨進様を中心とする復帰路程=

1、信仰基台

当時世界会長であった文亨進様は、真のお父様に「お父様のそばにいなさい」と指示され、世界会長としての多忙なスケジュールを全て白紙に戻し、聖和されるまでの約2年間、真のお父様と行動を共にし、真のお父様と心情一体となり、「信仰基台」を勝利された。

小さい頃から真のお父様と一緒に過ごすことの少なかった文亨進様にとって、人を介して理解していたお父様の姿と、日々直接接する生活の中で知るお父様の姿は全く異なるもので、宗教家、宗教指導者としてのお父様を超えたところでの本当に親しい関係、触れるほどの現実味のある喜び、愛情、抱擁を感じ、文亨進様にとってこの2年間は、何にも代えがたい、人生で最高の恵みの時であり、計り知れないほどの転換だったという。

2、実体基台

2012年1月18日頃、真のお父様不在時、韓お母様は金孝南訓母様主礼の元、神様(悪霊)と結婚式を挙行。
翌1月19日の訓読会時、真のお父様は韓お母様を烈火のごとく怒れら、テーブルの前に呼ばれ、4人の幹部とともに絶対服従を誓わせる特別な役事を行われた。

     
韓お母様の不信仰と不従順によって真の家庭に侵入したサタンを分立し、再び創造本然の真の家庭を完成させるため、2012年6月5日、真の家庭で初めて文國進様と文亨進様との間において、アベルカイン一体化の宣布をなされた。

中心人物であるアダムに侵入したサタンを分立するためには、善の表示体であるアベルに、悪の表示体であるカインが屈服し、一体化することにより堕落性を脱ぎ、カインに相対していたサタンが分立され、結果としてアダムに相対していたサタンも分立されるようになる。
それと同じように、真のお父様と韓お母様が一体化することで真の家庭が完成し、本然のアダム家庭の立場に立つはずだったのが、韓お母様にサタンが侵入することで、真の家庭にサタンが侵入してしまった結果となり、真のお父様の勝利圏もサタンによって奪われてしまった。
それを蕩減復帰するためには、真の家庭を善の表示体と悪の表示体とに分立し、悪の表示体が善の表示体に屈服し、一体化することで、サタンを分立する必要があった。そのため真のお父様は善の表示体として文亨進様を立て、悪の表示体として文國進様を立てられた。
2012年1月19日以降6月5日までの間に、40数に相当する期間、または40×3=120数に相当する期間の蕩減条件を立てられ、國進様が亨進様に屈服し、完全心情一体化の基準を立てられ、2012年6月5日に國進様と亨進様との間において、アベルカイン一体化の宣布がなされたと推測される。

こうして真のお父様と韓お母様が一体化した基盤の上に天一国が出発する予定だったものが、韓お母様の裏切りにより、真のお父様の勝利圏も一時的にサタンによって全て奪われてしまったが、アベルカイン一体化の基準を完全勝利された二代王文亨進様と文國進様とに摂理は完全に移され、真のお父様の全ての勝利圏も二代王文亨進様と文國進様とに移された。

この時韓お母様とその取り巻きの幹部たちが悔い改め、二代王文亨進様と文國進様をアベルとして受け入れ一体化していたら、摂理は家庭連合中心のままで進む予定だった。しかし家庭連合では、韓お母様は自らを独生女として、メシヤのごとく振る舞い、取り巻きの幹部たちは、「我々の側に加われ。どっちにしろ、あなたの世界になります。あなたが後継者ですから。後継者の権利とこの王国はあなたのものですよ。」と言って、サタンの三大試練のように亨進様、國進様を誘惑したが、亨進様、國進様はその誘惑を拒絶し、お父様を裏切ることを拒否した。

こうして韓お母様と家庭連合は摂理に完全に失敗し、同時に摂理はアベルカイン一体化を勝利した文亨進様と文國進様に引き継がれた。
この結果、イエスを十字架につけることにより、ユダヤ民族は選民としての摂理に完全に失敗し、選民の資格を失い、流浪の民となり、2000年間蕩減の道を歩んだように、韓国も選民として立つ一縷の望みも絶たれ、蕩減の道を歩むことを運命づけられただろうと考えられる。

3、メシヤのための基台

「実体基台」を勝利した二代王文亨進様と文國進様は偽基元節以降、文信俊様を誘拐するように連れ出し、アメリカの片田舎で2家庭だけでサンクチュアリ教会をスタート。王宮から何も持たずに逃げ出したため、オバマ・ケアを受けるほどだった。
2015年1月18日に二代王文亨進様が説教「沈黙を破って」を発表。
4月21日、真のお父様の真の後継者二代王文亨進様を信じる、世界中に散らばっていた食口たちが集まり、「真のお父様の権威の下に戻るための聖婚祝福」に参加。2016年2月13日の祝福式までに、約3000組が祝福式に参加した。
2015年8月30日(天歴7月17日)には真のお父様の聖和3周年を迎え、文國進様ご夫妻が文亨進様に二代王戴冠式を執り行うことにより真の基元節が確定勝利した。


2017年9月23日(天歴8月4日)、天地人真の父母天宙完成祝福聖婚が行われ、姜賢実先生が真の母の位置に即位した。
これにより2018年以降真の基元節は天歴8月4日となる。

こうして韓お母様にサタンが侵入することにより奪われた真の家庭の基台も、2012年6月5日二代王文亨進様と文國進様のアベルカイン一体化の宣布により、真の家庭に侵入したサタンを分立し、2015年8月30日(天歴7月17日)の文國進様ご夫妻が文亨進様に二代王戴冠式を執り行うことにより真の基元節が確定勝利し、2017年9月23日(天歴8月4日)、天地人真の父母天宙完成祝福聖婚が行われ、姜賢実先生が真の母の位置に即位することで、完全に真の家庭に侵入したサタンは分立され、真の御父母様家庭が完成することで真の基元節が完成され、「メシヤのための基台」も復帰された。

4、カナン復帰

王宮から何も持たずに逃げ出した二代王文亨進様と文國進様家庭は、三代王文信俊様とともにアメリカ、ペンシルベニア州の片田舎にて、2家庭からサンクチュアリ教会をスタート。
2016年2月13日までに「真のお父様の権威の下に戻るための聖婚祝福」に参加した約3000組の祝福家庭と共に、実体的カナン復帰の路程を出発。

アブラハム家庭において、信仰の祖アブラハムと完全一体となってイサク献祭に勝利し、アブラハムの信仰を受け継いだイサク、そして神側の摂理的中心人物として兄エサウを屈服し、初めてサタンに勝利してイスラエルの称号を得たヤコブのように、真のお父様、二代王文亨進様、三代王文信俊様へと摂理は受け継がれ、サンクチュアリ教会食口とともに新たな民が形成された。
サンクチュアリ教会の食口たちは、二代王文亨進様と文國進様、康賢実真のお母様の勝利によって立てられた「メシヤのための基台」の上で、真のお父様、二代王文亨進様、三代王文信俊様を信じ侍ることによって、カナン復帰を完成する路程を出発するようになった。

では新しく出発したサンクチュアリ教会の使命とは何でしょうか?
本来2013年1月13日に執り行われた基元節は、真のお父様と真のお母様が第三次「真の父母様聖婚式」を挙行することにより、完成した真の家庭となり、その後各祝福家庭が真の家庭の勝利圏を相続して完成し、完成人間一人の姿のような創造本然の世界、天一国を建設するはずでした。
それが韓お母様の裏切りにより、2013年1月13日には韓お母様の「天地人真の父母様天一国即位式」のみが行われ、基元節が偽基元節となりました。

2012年6月5日に國進様と亨進様との間において、アベルカイン一体化の宣布がなされることにより、2012年1月18日頃、韓お母様が神様(悪霊)と結婚式を挙行し、真の家庭に侵入してしまったサタンを分立することに成功しました。そのアベルカイン一体化の基台の上に、2015年8月30日の文國進様ご夫妻が文亨進様に二代王戴冠式を執り行うことにより真の基元節が確定勝利し、2017年9月23日、「天地人真の父母天宙完成祝福聖婚」が行われ、康賢実先生が真の母の位置に即位することで真の御父母様家庭が完成し、真の基元節が制定されました。
二代王文亨進様と文國進様、康賢実真のお母様の勝利によって真の基元節が完成し、本来真のお父様が願われた「基元節」が制定された今、サンクチュアリ教会は「基元節」の意義を踏まえたうえで新たな歩みを出発しなければいけません。

ここで白井康友、元統一教会家庭教育局部長の「基元節」の意義、解説を見ていくことにします。
①神様の実体であられる真のお父様と神様の妻である真のお母様が第三次「真の父母様聖婚式」を挙行する日。
②神様の家庭(創造本然の理想家庭)が出発する日。
③創造本然の理想家庭の拡張を通して、実体的天一国(神様の祖国)の始発となる日。
④神様を中心に侍り、新天新地を開き、永遠なる解放、釈放を謳歌される永生の新たなる日。

この解説を見て分かるのは、「基元節」の中心的な意義は、第三次「真の父母様聖婚式」が執り行われることによって神様の家庭が出発し、神様の家庭(創造本然の理想家庭、真の家庭)を範として、それを氏族、民族、国家、世界へと拡大することで、実体的天一国(神様の祖国)が始まるということです。
つまり創造本然の世界とは、完成人間一人の姿に似ているというように、各祝福家庭が頭の役割をし、心臓の役割をし、目の役割をし、胃の役割をし、手足の役割をし・・・というように、それぞれの家庭がそれぞれの能力、天稟にあった役割を担い、創造本然の世界の建設のための中核を担う使命があります。
ですから今までの統一教会のように、中央集権体制のもと、上からの指示のみに従って何も考えずに、盲目的に献金路程に突き進むのではなく、各家庭が自立し、各自が主体性、創造性をもって天一国建設に責任を持つべき時代に入ったといえます。
もちろんその中心には、二代王、三代王がいますので、二代王、三代王の意思と違った方向性を持った活動は許されませんが、基本的に各家庭は違った活動をするようになりますので、今までの統一教会のような古い価値観を持って、他者を見て裁いてはいけません。

例えば目の役割を担ったものが、足の役割を担ったものを見て、何故自分たちのように目の役割をしないのかと言って裁き、責め、迫害などをしたりしたら、神の摂理の妨害者となってしまうでしょう。
ですから主体性をもって二代王文亨進様の最新のみ言を翻訳し、世界に情報発信を行うこともいいでしょうし、松濤本部の前に行き、街宣活動を行うのもいいでしょうし、近くの大きな駅前に言って道行く人たちに向かって説教をするのもいいでしょうし、自給自足の生活を目指し農場を開墾するのもいいでしょうし、ブログを使って情報発信し、家庭連合、家庭平和協会の食口たちの啓蒙活動を行うのもいいでしょうし、伝道活動に精を出すのもいいでしょう。
創造本然の世界の建設を目指し、各自が各自の主体性をもって何らかのアクションを起こすことが重要なのです。
そんな主体性をもって行動を起こす食口たちを、二代王文亨進様は全て受け入れ、直接油を塗り、祝福を与えることで、新しい教会がいくつも誕生しています。
かつての統一教会の価値観で行けば、本部教会の方針に従わないものは迫害し、切り捨てられ、除籍処分にあうのが落ちです。
時代は新しくなりましたので、新しい価値観を持って臨まなければいけない時代に入ったといえるでしょう。

サンクチュアリ教会のもう一つの大きな使命が、人知れず世界を侵食しているサタンに対する防御です。
統一教会時代は真のお父様が共産主義にサタンが宿っていることを見破り、勝共理論をもって理論武装し、勝共運動を展開してきました。
しかしソ連の崩壊とともに共産主義の脅威は薄れ、私たちもサタンに対する警戒心も薄れてしまいました。
しかしその間にも、共産主義の背後にあったサタンは、手を変え品を変え世界制覇を目論み、目に見えない形で世界に浸透してきました。
いま世界に抱えている問題を見ると、
・世界制覇を目論む中国共産党の脅威。
ウィグル問題、チベット問題等人権問題、香港問題、台湾問題、一帯一路による東南アジア進出、アフリカ進出、オセアニア進出。
・日本の政界、経済界、言論界、法曹界、教育界…に浸透している中国共産党の魔の手。
・同じように日本に浸透している北朝鮮主体思想と左傾化した韓国勢力。
・左傾化した韓国の北朝鮮主導による南北統一とレッドチーム入り。
・世界の金融システムを掌握している国際金融資本。
・アメリカの左傾化。

これらの問題は一見別々の問題のように見えますが、実際は根は一つです。
大きく分けると、共産主義の脅威と、国際金融資本による脅威ですが、これらの根は一つだということです。

イエスを「十字架につけよ」「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」と叫びイエスを不信し、十字架へと追いやったユダヤ民族は、その言葉通りイエスの血に責任を持たされ、西暦70年にローマ軍により国を奪われ、2000年間国を持たざる流浪の民として、世界中を転々とするだけでなく、反ユダヤ主義を掲げられ、世界中で迫害を受け続けてきました。
キリスト教が根をおろした中世社会では、ユダヤ人はイエスを十字架につけた民族ということで市民権を奪われ、迫害されてきました。
そんな中自力で生き残るしか術がなかったユダヤ人は、商取引や金貸し等金融業界へと進出する者や、医者や学者として実力で成功を収めるようになり、それがまた憎悪の対象となり、さらなる迫害を受けるようになりました。

そんな中ユダヤ人の秘密結社としてフリーメイソンが結成され、世界中で暗躍し、世界史を陰で動かしてきたという都市伝説が生まれるようになりました。
しかしそのようなフリーメイソン暗躍説は真偽を確かめることは難しいのですが、金貸し等金融業界へと進出したユダヤ人は、国際金融システムを作り、世界の金融システムを握っているという事実は、次第に明らかにされてきています。
世界の金融と経済を支配している、基軸通貨であるアメリカのドル紙幣は、アメリカ合衆国によって造られているわけではなく、連邦準備銀行(FRD)という株式を発行する民間の法人によって造られています。合衆国政府は連邦準備銀行の株式を所有しておらず、各連邦準備銀行によって管轄される個別金融機関が出資しているということですが、結局誰がどのような形で株を所有しているのかわからないようになっています。
同じようにアメリカのみならず世界中の国の中央銀行制度は同じような制度を採用しており、このような国際金融システムはイギリスのユダヤ系金融資本であるロスチャイルド家がつくったといわれており、アメリカで石油事業で財を成したロックフェラー家と共に、世界の金融界を支配している2大巨頭といわれています。

第二次世界大戦、太平洋戦争は、日本帝国主義が日独伊三国同盟を結び、アメリカに宣戦布告し始めたと言われていますが、ハルノートでも明らかにされているように、実際は当時のウィルソン大統領によって仕組まれて、日本は戦争を起こさざるを得ない状況にまで追い詰められていたことが明らかになっています。
しかしそのウィルソン大統領の背後には、アメリカで金融を握っていたユダヤ人資本家が関わっていたことも明らかにされてきました。
一方日本では、当時の近衛内閣は共産主義者に操られ、負けるとわかっていた戦争に、引きづりこまれてしまったということも、近年の研究で明らかにされてきました。
共産主義理論を生んだマルクスもユダヤ人であり、その共産思想を基に革命を起こしたロシア革命も、ロシヤで迫害されたユダヤ人による革命という側面も持ち合わせており、共産主義を生み、共産主義革命によって世界を制覇しようとした背後にはユダヤ人がいたということも次第に明らかにされてきています。

このような断片的事実を繋ぎ合わせると、今世界を支配し、世界に脅威を与えている者たちの背後にあるものはすべて、ユダヤがらみであるということがわかります。つまり2000年前、神の選民として摂理を担ったユダヤ民族が、イエスを十字架につけることによって摂理に失敗し、その血の代価として国を失い、世界中に四散し、それぞれの地で反ユダヤ主義のもとに迫害を受けた結果、自分たちの生き残りをかけ共産主義を生み出し、国際金融システムを生み出し、表と裏から世界制覇を目指した結果が今の世界の脅威となっているということです。

このような脅威、サタンの正体を見抜いたのが真のお父様文鮮明先生であり、今現在国際金融資本の脅威を訴えている文亨進様です。
よってサンクチュアリ教会に集う食口たちが目指すべきもう一つの目標が、このようなサタンの脅威を世に知らしめ、サタンの攻撃から世界を守り、創造本然の世界建設の為にまい進するということになります。

今はまだ3000家庭あまりの小さな群れではありますが、2020年を迎え世界は目に見えない形で大きく変わろうとしています。
古い価値観に縛られるものは滅び、新しい価値観をもたらすものは栄える時代。
より為に生きる真実の人生を歩むものが栄える、新しい時代が到来していることを感じることでしょう。
かつて霊的イエスの復活により、イエスのもとに集まった12弟子を中心に、新しい第二イスラエル、キリスト教の時代が出発したように、二代王文亨進様、三代王文信俊様を中心として、サンクチュアリ教会に集った食口たちによって、韓国人も日本人もアメリカ人も関係ない、真のお父様の伝統を相続する新しい民族が形成され、新しい時代が出発することとなることでしょう。

  1. 4、カナン復帰 ~真の基元節を迎えた聖殿聖徒の使命~

    2020.02.11

  2. 3、メシヤのための基台

    2020.02.08

  3. 2、実体基台 ~韓お母様の堕落を蕩減するアベルカイン一体化宣布~

    2020.02.06

  4. (3)第三次路程 =二代王文亨進様を中心とする復帰路程=1、信仰…

    2020.02.04

  5. 3、第二次路程の失敗 ~韓お母様と霊人の結婚でお父様は十字架に~

    2020.02.02

  1. 4、カナン復帰 ~真の基元節を迎えた聖殿聖徒の使命~

    2020.02.11

  2. 2、実体基台~内的刷新に失敗し外的粛清を受け3つに分立した天一国…

    2020.01.29

  3. 12、総括『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』

    2020.01.06

  4. 7、総括『サタン国家日本、罪の呪縛からの解放』

    2019.12.25

  5. 6、真のお父様の種子

    2019.12.22

  6. 2、誰もが知るべき真実!日本人による拷問の真の意味。

    2019.10.20

  7. ③決定的み言、1988年太田会長の御言報告

    2019.10.01

  1. 4、カナン復帰 ~真の基元節を迎えた聖殿聖徒の使命~

    2020.02.11

  2. 2、実体基台 ~韓お母様の堕落を蕩減するアベルカイン一体化宣布~

    2020.02.06

  3. 2)40年荒野路程と三大祝福復帰

    2020.01.23

  4. 13、驕りし選民韓国人の未来

    2020.01.09

  5. 11、霊人体の成長と天国

    2020.01.04

  6. 10、霊界は心が反映した世界

    2020.01.02

  7. 9、献金の意義、信仰の目的?

    2019.12.30

  8. 8、信仰的自立

    2019.12.27

  9. ②-2 日本2 日本と韓国における迫害の違い

    2019.12.02

  10. ★献金に対する姿勢

    2019.10.15

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