2)40年荒野路程と三大祝福復帰

2)40年荒野路程と三大祝福復帰

1945年当時、文鮮明先生を迎えるべくして神が準備された洗礼ヨハネ使命者たちはことごとく摂理に失敗し、文先生は自らが摂理の中心人物として苦難の道を歩まざるを得なくなりました。
そこで文先生は1945年から1985年までの40年荒野路程を歩むことになりましたが、摂理はそう単純ではありませんでした。
1955年、最初の摂理から10年がたっていましたがまだ遅くはなく、梨花女子大、延世大を中心としたキリスト教二世の伝道、そして李承晩政権の復帰、アメリカまでも復帰する道を歩まれました。
このように神の道は原理に示された単純な公式だけでは解釈することはできず、第二次、第三次の復帰摂理は常に用意されているとみるのが正しい復帰摂理の解釈と言えます。

例えば原理講論のモーセ路程を見ると、「ペリシテびとの国の道は近かったが、神は彼らをそれに導かれなかった。民が戦いを見れば悔いてエジプトに帰るであろうと、神は思われたからである」とあるように、イスラエル民族は本来は21日間でカナンの地に帰ることができました。
しかしイスラエル民族の信仰を見た時神は、ペリシテびとの国の道へは導かれず、「三大奇跡と十災禍をもってエジプトの民を打ち、追撃してくるエジプトの数多くの兵士と戦車とを水葬に付して紅海を渡り、荒野への道を踏みだ」すことにより「仇をつくって離れたエジプトであったために、再びそこに戻ることができない立場に」イスラエル民族を立たせました。
「イスラエル民族にとって、カナン復帰は必然的に成就しなければならない路程であったゆえに、神はそのような奇跡と災禍をもって行われたのであり、また、イスラエル民族をして紅海を渡らせ、再び、戻ることができないような環境へと追いつめられた」のです。
しかしイスラエル民族が第二次の21ヶ月の荒野路程の後、カナンの地に到達したとき、カナンを偵察した12名のうち、ヨシュアとカレブとを除いた10名は、「その地に住む民は強く、その町々は堅固であるばかりでなく、その地はそこに住む者を滅ぼす地であり、またその所で見た民はみな背が高い人々であり、わたしたちには自分がいなごのように思われたと言いふらし、イスラエルはその城とその民とを攻撃することができないと不信仰な報告をし、石をもってヨシュアとカレブとを撃ち殺そうとしたときにエホバが現れて、『この民はいつまでわたしを侮るのか。わたしがもろもろのしるしを彼らのうちに行ったのに、彼らはいつまでわたしを信じないのか』と言われながら、『あなたがたの子供は、わたしが導いて、はいるであろう。しかしあなたがたは死体となってこの荒野に倒れるであろう。あなたがたの子たちは40年のあいだ、荒野で羊飼となり、あなたがたの不信の罪を負うであろう。』と言われたのである。」
このようにしてイスラエル民族は、「偵察40日を信仰をもって立てたヨシュアとカレブを除いては、全部が荒野で倒れてしまい、磐石の水を飲み、幕屋を信奉する、荒野生活中に出生した内的なイスラエルだけが、モーセの代理であるヨシュアを中心として、カナンに入った」のでした。

このモーセ路程でわかるのは、カナン復帰の21日の道を選ぶか、21ヶ月で復帰するか、それとも40年の道を歩むのかは、イスラエル民族の信仰にかかっていたということです。
神はイスラエル民族の信仰に応じ、第一次摂理、第二次摂理、第三次摂理というように、いくつかの摂理を用意されていたのです。

同じように1945年当時の摂理でも、韓民族が最高の信仰を立てたなら、文先生を迎えるために神が用意した人物たちも全て最高の信仰を立てていたのなら、たった7年で自動的に神の世界が実現したことでしょう。
しかし神が用意した人物たちはことごとく摂理に失敗し、その10年後、二世を中心とした摂理も失敗したため、文先生は1945年からの40年荒野路程を歩み、二度と再び崩れることのない勝利の基盤を自らが一つ一つ丁寧に築き上げることにより、1985年を勝利的に迎えることができました。
そして1985年までの勝利の基盤の上にさらに7年かけてメシヤとして一代で築きうる最高の勝利の基盤を築き上げ、その土台の上に1992年7月3日メシヤ宣言を行いました。
次にその勝利の基盤を7年かけて個人から夫婦、家庭へと拡大し、1999年には『復帰摂理完了』を宣布し、サタンを自然屈服させ、『天地父母天宙統一解放圏』を宣布しました。
そしてさらに7年かけることで合計21年の路程に勝利しました。つまり2001年1月13日には『神様王権即位式』を宣布し、天一国を出発し、歴史上初めて、神が王の位置に立たれ、2006年6月13日には『天正宮博物館奉献式および天宙平和の王・真の父母様戴冠式』を行い、これはまさしく聖書の黙示録に預言された『新しい天と新しい地、新しいエルサレム』を迎えるような出来事となりました。
この21年路程の勝利の土台の上に次の7年で、完成された真の御父母様が3度目の聖婚式を行うことにより、受精卵が細胞分裂を繰り返し各器官が形成され、一人の個体が完成するように、真の家庭が受精卵のような立場で天一国の種子となり、その種子が細胞分裂を繰り返すように真の家庭の勝利圏を相続した各祝福家庭が役割を分担することで、一つの完成された創造本然の世界、天一国が完成するところまで来ていました。その出発の時が2013年1月13日(旧)の基元節でした。
次回から1945年から2013年1月13日(旧)の基元節に至るまで、実際はどのような摂理路程があったのか、その詳細を見ていくことにします。

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このブログ記事は、このサイト『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』の一部を掲載したものです。

『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』は、今まで罪深いサタン国家と教育され、献金の無間地獄へと追いやられていた日本人を解放するためのサイトです。
同時にこのサイトでは、本当に罪深く、自ら滅びの道を歩んでいるのは誰なのかを明らかにしていきます。 ここで明らかにされることにより、自ら悔い改め、滅びの運命から逃れることを期待するものです。

今回の記事は、 再臨主を中心とした実体的復帰路程  の一部です。
ご興味を持っていただけましたら、本文をお読みいただければ幸いです。

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