2、実体基台~内的刷新に失敗し外的粛清を受け3つに分立した天一国時代~

2、実体基台

2000年前のイエス路程においては、イエスを不信した洗礼ヨハネに代わって、イエス自身がみ言と奇跡とをもって「出発のための摂理」をなされました。
イエス自らが立てた信仰基台の上に、カインの立場であるユダヤ民族が、アベルの立場であるイエスを信じ、仕え従ったならば、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」が立ち「実体基台」を復帰するようになるので「メシヤのための基台」を造成することができたはずでした。

同じように、洗礼ヨハネ使命者たちの不信のゆえに、真のお父様自身が40年荒野路程を通じ地獄の底まで下っていき、僕の僕となってみ言と実践をもって「出発のための摂理」をなされました。
カインの立場である韓お母様とご子女様、統一食口が、40年荒野路程の勝利をもって信仰基台を立てられ、その勝利の基台の上に3次の7年路程にも勝利され、三大祝福復帰も果たされたアベルの立場である真のお父様を信じ、一体となったならば、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」が成立し「実体基台」を復帰するようになるので「メシヤのための基台」を造成することができたはずでした。

その前後の期間に起こった事象を見てみると、まずは文國進様が財団に責任を持たれるようになったのを機に、内的刷新運動が始まりました。
教会の経済問題にメスが入り、韓国の教会も日本からの献金に頼ることなく自立するための改革がなされました。
次に文亨進様が世界会長に就任することにより、教会自体の改革が始まり、選挙による教会長の選出等諸々の改革が始まりました。
同時に教会とは別経理だった清平に対しても、経理を明確にするようにと、最初に圧力が加わったのもこの時期でした。

その一方では外的粛清の摂理も起こりました。
日本の教会系万物復帰会社「新世」による霊感商法が社会問題となり、日本公安庁による家宅捜索が行われ、特定商取引法違反で社長以下幹部が逮捕される事態となりました。
日本の公安が動くということは、統一教会は反日の反社会的団体と見做されたためでした。
統一教会は韓国人指導者の下、日本人教会員を動員しては日本で霊感商法を展開し、日本人を騙して高額商品を販売し、詐欺まがいな商売を行っては韓国に送金するという、反日的団体であるというレッテルを貼られたのでした。そのため時の統一教会会長だった徳野英治会長が引責辞任し、その代わりにかつての勝共連合会長であり、病身であった梶栗玄太郎氏を会長に任命するという人事が行われました。梶栗会長というと国粋主義者的なイメージも強く、統一教会は決して反日の反社会的団体ではないということを主張する、イメージ戦略が見えた人事でもありました。
またこの時期は韓国でも、真の御父母様一行が乗ったヘリコプターが不時着事故を起こしたり、ソウル中央地検に、清平の不正融資で教会に数千億ウォンの損害を与えたとした告発がなされたり、統一教会財団がY22プロジェクト金融投資相手の請求訴訟の上告審で敗訴が確定し、損害賠償額だけでも最低3,000億ウォン(300億円)以上が課せられたりと、次々と外的粛清の事件が多発した時期でもありました。

その結果教会は、文顯進様、郭錠煥先生が離反し、いわゆる郭グループが分派活動を本格化させ、統一教会の分裂が決定的になった時期でもありました。
最終的には2013年2月22日(陰 1.13)の基元節以降、統一教会から文國進様、文亨進様が実質的に追放される事態となり、統一教会は家庭連合、家庭平和協会、サンクチュアリ教会の3つに分立することになりました。
内的刷新運動、外敵粛清、そして分立という流れは、旧約時代のサウル王、ダビデ王、ソロモン王の統一王国時代、中世のキリスト王国時代において、神の王国理想にサタンが侵入した時と全く同じことが繰り返された、同時性の時代と見ることができ、今日の天一国理想にサタンが入ったことを意味します。

ここで私たちは、統一教会を中心とした天一国理想にサタンが入り、統一教会は3つに分立したという現実を認めなければいけません。認めることによって初めて、一体誰にサタンが入ることで摂理は失敗し、神の摂理は次には誰に移されたのかを知ることができるのです。
こうして過去の歴史を学ぶことによって、これから歴史はどのように展開していくのかを見極めることもできるようになり、歴史的勝利者となるために私たちが歩むべき方向性も見出すことができるようになるのです。
この流れを時系列に沿って見てみたいと思います。

■内的刷新、外的粛清

☆内的刷新
・2005年 1月  :文國進様、統一財団理事長に就任 ⇒ 教会の財務問題の改革が始まる。
・2008年 4月14日:文亨進様世界会長就任 ⇒ 教会の改革が始まる。
・2012年    :文國進様による清平の監査要求
・2014年    :神山元会長、韓国、日本において講演活動

★外的粛清
・2008年 2月18日:日本公安庁による家宅捜索
・    7月19日:真の御父母様一行が乗ったヘリコプターが不時着事故。
・2009年 7月13日:「新世」が霊感商法により特定商取引法違反で摘発。社長以下幹部が逮捕。徳野英治会長が引責辞任。
・2014年 6月   :ソウル中央地検、清平の不正融資で、教会に数千億ウォンの損害を与えたとした告発状受理。
・    7月10日:最高裁判所は、統一教会財団がY22プロジェクト金融投資相手の請求訴訟の上告審で敗訴が確定。
 統一教会が弁償すべき損害賠償額だけでも最低3,000億ウォン(300億円)以上。
 支払いを滞納していたため、2018年5月現在総額1000億円以上の賠償金との説も。

■分立時代

★FPA(家庭平和協会)
・2009年 3月 8日:束草事件。
 真のお父様の指示「一年間、公的な活動を休んで、原理を勉強しなさい。お父様のそばにいなさい」
 しかし文顯進様は指示には従わず、事情を優先し独自の道を行かれる。
・    8月 2日:UCI財団は理事会を開き、2人の理事(反顯進派の金孝律と朱東文)を解任。
 実質的にUCIは顯進様派のものに。資産2兆ウォン(2000億円)以上、統一教会の資産の50~70%くらい。
・    9月10日:文顯進様、郭錠煥先生離反

☆サンクチュアリ教会
・2004年 5月10日(陰暦3.22):文信俊様誕生。
 「ついに生まれた!! 先生でさえもお前たち夫婦にこの孫が生まれるとは思いもしなかった。」
・2008年 4月14日:文亨進様世界会長就任。
・    7月 6日:文亨進世界会長ご夫妻主礼の元、清平にて153双の祝福式。「太平聖代神文明平和祝福結婚式」
・   10月12日:同21ヶ国242双の祝福式。「2008太平聖代神文明平和祝福結婚式(2次)」
・2009年 1月15日:文亨進様、戴冠式(韓国)
・    1月30日:文亨進様、韓国にて2度目の戴冠式
      31日:文亨進様、ニューヨークにて3度目の戴冠式
 「天宙天地父母安息圏安着即位式において、真の父母様の祝福を伝授いたします。アージュ」
・2010年 6月 5日:真の御父母様宣言『天宙平和統一本部も絶対唯一の本部だ。その代身者・相続者は文亨進である。その外の人は、異端者・爆破者である。』
・2012年 6月 5日:文國進様、文亨進様、真の家庭で初めて、カインとアベル一体化宣布
 4次元入籍式。文亨進様に全ての責任を任る後継者戴冠式。真の父母の仕事は終わったと仰った。
・2013年 2月22日(陰 1.13):偽基元節以降、統一教会から文國進様、文亨進様が実質的に追放される。
・2015年 1月25日:文亨進様説教『沈黙を破って』:3人の悪魔連盟への宣戦布告
⇒ サンクチュアリ教会設立

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このブログ記事は、このサイト『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』の一部を掲載したものです。

『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』は、今まで罪深いサタン国家と教育され、献金の無間地獄へと追いやられていた日本人を解放するためのサイトです。
同時にこのサイトでは、本当に罪深く、自ら滅びの道を歩んでいるのは誰なのかを明らかにしていきます。 ここで明らかにされることにより、自ら悔い改め、滅びの運命から逃れることを期待するものです。

今回の記事は、 再臨主を中心とした実体的復帰路程  の一部です。
ご興味を持っていただけましたら、本文をお読みいただければ幸いです。

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