2、本来の摂理的エバ国家は日本!?

2、本来の摂理的エバ国家は日本!?

①日本はサタン側のエバ国への疑問

原理講論の第二次世界大戦の項目を見ると、神側の連合国、サタン側の枢軸国を次のように書いています。
神側の連合国(米、英、仏):民主主義、アベル型人生観、キリスト教支持
サタン側の枢軸国(独、日、伊):全体主義、カイン型人生観、反キリスト教的立場
そしてサタン側枢軸国を形成している日本を「大戦当時の日本の軍閥は、韓国の各教会に神道の神棚を強制的に設置させ、キリスト教信徒たちを強制的に引っ張りだして日本の神社に参拝させ、これに応じない信徒たちを投獄、殺傷した。」と表記されています。つまりこれらが日本がサタン側に区分された原理的根拠となります。

またみ言を通じ、主の国韓国は建国以来、900回以上も他国から侵略され続けても、一度たりとも他国を侵略することはなく、最後の侵略とも言える、日帝36年の時代には、日本によって歴史上最も過酷な迫害を受けてきたと教わりました。
この1905年の第二次日韓協約(乙巳保護条約)から40年間、主の国韓国を迫害したことが、日本がサタン側のエバ国となった最も大きな要因と言えるでしょう。

しかし日本による朝鮮統治時代を歴史的資料に従い、できるだけ中立の立場で詳細を見てみると、キリスト教国家である欧米列強による植民地支配とは全く違った統治の様子がわかりました。
キリスト教国家であり、神側国家である欧米列強による植民地支配は、迫害と搾取による統治で、植民地とされたアジア人やアフリカ人は虐殺され、奴隷として売られ、欧米人と同じ人間として扱われることはありませんでした
欧米人と同等に扱われ、人としての権利が与えられたのは、日本によって欧米から解放され、第二次世界大戦が終了してから後のことでした。
また日本による朝鮮の統治は原理講論にもあるように、大東亜共栄圏構想の一環として、皇民化政策を行うことによって、神社参拝を強制したり、創氏改名などの政策も行っていました。それは朝鮮人、台湾人を大日本帝国の忠実な臣民として戦時動員体制に組み込むために実施されたものでした。
しかし一方では、当時の朝鮮には今のお金に換算すると80兆円もの多額な税金や民間からの資金を投入し、道路や鉄道、生活用インフラを整備し、ダムの建設、植林、農地の開拓等国土を整備して農産物を増産し、学校を建設し、身分制度を廃止することで、結果として512年間の李氏朝鮮時代、減ることがあっても増えることのなかった人口が、一気に2倍に増えたという事実からも、朝鮮人の生活が豊かになったことがわかります
さらには日本が朝鮮半島に進出し、統治しなかったら、李氏朝鮮時代に迫害されていたキリスト教は朝鮮に根付かなかった可能性も高かったばかりか、ロシアによって統治されていた可能性が高かったことでしょう。もしロシアによって統治されていたら、ロシア革命によってロシアが共産化されると同時に韓半島も共産化され、キリスト教が根付くどころか排除され、再臨主を迎えることさえもできなかった可能性が高かったと言えます。

石原慎太郎氏と朴正煕大統領(当時)の対話を見ると次のようにあります。
朴氏:「しかしあのとき、われわれは自分たちで選択したんだ。日本が侵略したんじゃない。私たちの先祖が選択した。もし清国を選んでいたら、清はすぐ滅びて、もっと大きな混乱が朝鮮半島に起こったろう。もしロシアを選んでいたら、ロシアはそのあと倒れて半島全体が共産主義国家になっていた。そしたら北も南も完全に共産化された半島になっていた。日本を選んだということは、ベストとはいわないけど、仕方なしに選ばざるを得なかったならば、セコンド・ベストとして私は評価もしている」(拍手)。
「石原さん、大事なのは教育だ。このことに限ってみても、日本人は非常に冷静に、本国でやってるのと同じ教育をこの朝鮮でもやった。これは多とすべきだ。私がそのいい例ですよ」
「私は貧農の息子で、学校に行きたいなと思っても行けなかった。日本人がやってきて義務教育の制度を敷いて子供を学校に送らない親は処罰するといった。日本人にしかられるからというんで学校に行けた。その後、師範学校、軍官学校に進み、そこの日本人教官が、お前よくできるな。日本の市谷の士官学校に推薦するから行けといって入学。首席で卒業し、言葉も完璧でなかったかもしれないが、生徒を代表して答辞を読んだ。私はこのことを非常に多とする。相対的に白人がやった植民地支配に比べて日本は教育ひとつとってみても、かなり公平な、水準の高い政策をやったと思う」・・・
師観のブログ 「無知から知への解放(朴正煕元大統領のお話)」より

真のお父様が日本はサタン側のエバ国家だったと言われれば、それに対して反論はできません。
摂理的に見たときそれは間違いのない事実だったのでしょう。
しかしそれは一方では神の摂理だった、日本がサタン側のエバ国家となることによって初めてなされる神のみ旨があったと考えることはできないでしょうか?
それゆえ摂理的にはサタン側に属していたとしても、神のみ旨を妨害し、摂理を失敗せようとするのではなく、メシヤを迎える基台を作り、主を迎える韓国の基盤を整備し、将来韓国がアダム国家として摂理の中心として立った時にはその相対として、神側のエバ国として立つため、あえてサタン側のエバ国家という過程を踏ませたと捉えることはできないでしょうか?

ここではこのような大胆な仮説のもとに、統一教会では語られることのなかった、活字として残ってはいないみ言を中心に推察を進めていきたいと思います。

②主の国韓国の相対は日本

韓国は40数サタン分立の民族的な基台を立てることによって再臨主を迎えることができ、神側のアダム国家となることができました。
実は原理講論にあるこの内容も、厳密にいうと間違いだとよく指摘される部分です。
真のお父様が誕生されたのが1920年、原理講論には1905年から40年間、サタン分立の民族的な基台を立てたとありますので、真のお父様が誕生された1920年には、まだ40数サタン分立の民族的な基台を立てることはできていませんでした。
そこを無理に解釈するならば、40数サタン分立の民族的な基台を立てることができたのち、1945年当時のキリスト教を中心とした、洗礼ヨハネ使命者たちとの摂理が展開したと解釈すればいいのでしょうか?

とにかく韓国に再臨主を迎え、神側のアダム国家として立ち、その相対にはイギリスがエバ国家となるように摂理は進んでいました。
ところが1945年当時の摂理で、真のお父様を迎えるべきであった洗礼ヨハネ使命者やキリスト教徒たちがお父様を受け入れず、キリスト教会がお父様を迫害することによって摂理に失敗し、イギリスをエバ国家に立てることができなくなりました。
その結果サタンが最も愛した怨讐の国日本をエバ国家に選ばれたということです。

天聖教 ②日本をエバ国家に選んだ理由 (P1881~P1882,1989.2.10)

「韓国という国を生かそうとするなら、アダム国家の前にエバ国家がなければならないのです。キリスト教が反対したので、イギリスをエバ国家に立てることができないのです。ですから、サタンが最も愛した怨讐の国を立てるしかありません。サタンがキリスト教文化圏をすべて自分の側にしたので、天の側がそれを取ろうとするとすべて反対するのです。それで仕方なく日本をエバ国家に選ぶのです。」

韓国が人類が待ち望んだメシヤ降臨の主の国であり、アダム国家とするならば、当然その相対としてのエバ国家は、あらゆる面から見てアダムの相対的な位置に立たなければいけないと考えられます。
そうすると、エバ国がイギリスであった場合、何から何まで相対関係が成立するのは難しいと感じてしまいます。
その具体例をいろいろな角度から考えてみたいと思います。

1、言語学的観点から
日本語の単語の多くは、中国語がその語源となっているものが多く、中国 ⇒ 韓国 ⇒ 日本 へと人が流れてくるに従い、言葉も同じ経路を伝わって流れてきたと考えられております。
例えば日本語の音読漢字は、そのまま韓国でも、中国でも、今でも通用するものが多いのです。
しかし、中国語は、韓国語、日本語というよりは語順から言っても英語に近いのに対して、韓国語と日本語は語順も同じで、文法的にも近いものがあります。
ですから日本人にとってもっとも習いやすい外国語は韓国語であり、韓国人にとってもっとも習いやすい外国語は日本語なのです。

2、民族的観点から
日本人のルーツを調べると、いろいろな説があります。
簡単に言うと、北方、北海道を経由して流れついた人々。
南方、沖縄経由で渡来した人々。
そしてもう一つが韓半島から来た渡来人であるというものがあります。
一つのルートから流れてきた単一民族だというなら話は単純なのですが、長い歴史を通じていろいろなところから流れてきた人々が混じり合い、今の日本人になったと言われていますから、単純に語ることはできません。
しかし韓半島から流れてきた人々も日本の朝廷に関わり、歴史を形成してきたのは事実ですから、韓半島をルーツとした日本人が多いということは間違いのない事実です。

3、文化的観点から
日本人のルーツを示す例の一つとして挙げられるのが、天皇家のルーツです。
天皇家のルーツは、文先生のみ言でも、近海金氏だと言われております。
また他にも百済が新羅に敗れたとき、百済の王族が日本に逃げ延びて、日本の皇族となったというような説もあります。
そのため天皇家で行われる宮中行事の多くは、百済式だとも聞きます。
それだけでなく、高松塚古墳をはじめとして、日本にある古墳の中に描かれている壁画を見ても、韓半島から文化が伝わってきたことを示すような、多くの壁画が残されています。
最近では、日本固有の古墳形式と思われていた前方後円墳が、韓国でも多く発見されています。
前方後円墳の場合、日本がルーツなのか、韓半島がルーツなのか、どちらがルーツなのかはわかりませんが、文化的に深いつながりがあることだけは間違いありません。

4、歴史的観点から
日本の歴史を見たときに、日本人のルーツも、日本語のルーツも、文化的影響も全て韓半島を抜きには考えられません。
韓半島における三国時代。当時有力であった百済と新羅が戦い、日本・百済の連合軍と、唐・新羅連合軍が白村江で戦い、この戦に敗れた百済王室は日本に逃げ延びたと言われています。
その後日本で編纂された日本最古の書物である古事記、日本書紀も、韓半島から来た百済人たちの影響を強く受けていたとも言われています。
本来日本には天地創造から天孫降臨等、神々の系譜が記された歴史書がありましたが、それらをすべて焚書し、百済の王族と深いかかわりのある天皇家を正当化するために古事記、日本書紀が編纂されたという説があるのです。
また日本の書物の中でも最も古い書物の一つと言われている万葉集も、韓国語で解釈すると違った解釈ができるとも言います。
その当時の日本では、当たり前のように韓国語が語られていたというような説もあります。
ここに挙げた話は全て一つの説でしかありませんが、ただ一つ言えることは、歴史を通し日本と韓半島は深いかかわりを保ったまま、今日まで歴史は流れてきたということです。

5、地理的観点から
文先生のみ言に、韓半島は男性性器を象徴し、日本列島は女性性器を象徴しているというものがあります。
実際地理的に見て、韓半島のすぐ隣に日本があるわけですし、韓国の相対に位置している国は日本と見ることができます。
以上のような観点から見たときに、もしエバ国が日本ではなく、イギリスだったらと考えると、言語的にも、民族的にも、文化的にも、歴史的にも、地理的にも、韓国の相対というのは、違和感を感じざるを得ません。

6、日韓トンネル
1981年11月、韓国のソウルで開催された、第10回「科学の統一に関する国際会議」において真のお父様は、人類一家族理想実現のために全世界を高速道路で結び、経済や文化交流を促進するとした「国際ハイウェイプロジェクト」を提唱しました。そしてその「国際ハイウェイ」の最初の起点となるものとして、「日韓トンネル」の建設を提案しました。

また真のお父様はみ言の中で、韓半島は男性性器を、日本列島は女性性器を象徴していると語られています。
男性性器を象徴する韓半島と、女性性器を象徴する日本を結びつける日韓トンネルが完成し、そこを車が往来するということは、それはあたかも精子が交流するかのごとき印象を受けます。つまり日韓トンネルの完成は、男女の結婚、つまりアダム国家韓国とエバ国家日本の結婚を意味するのです

原理講論P61を見ると、アダムとエバが完成された夫婦として一体となったその位置が、まさに、愛の主体であられる神と、美の対象である人間とが一体化して、創造目的を完成した善の中心となる位置なのである。ここにおいて、はじめて父母なる神は、子女として完成された人間に臨在されて、永遠に安息されるようになるのである。
とあるように、日韓が一体化したその位置が、まさしく神が臨在し、永遠に安息される、創造目的を完成した善の中心となるのです

神が臨在し、永遠に安息される、創造目的を完成した善の中心が日韓トンネルだとすれば、アダム国家韓国の相対として立つのは日本以外にはあり得ません。
つまり神の摂理として、本来予定された創造本然の中心位置が日本と韓国であり、日韓トンネルであったとするならば、日本は神側のエバ国として元々予定されていた国であったと考えるしかないのです。

③決定的み言、1988年太田会長の御言報告

日本がサタン国家となってしまったことに関して、初めて納得できたみ言が、1988年に受けたみ言の報告ででした。
その年、真のお父様のみ言を直接受けてきたという、当時カープの責任者だった太田洪量元原研会長が、最新のみ言として、それまで語られたことのない内容のみ言を受けてきたということで報告してくださったのでした。

そのみ言とは、『神様は人類の恩讐関係、つまり対立と闘争の姿を見たとき、その対立の中でも最も乗り越えることの困難な対立は、国家と国家の対立であると思われたというのです。
例えば100年戦争を戦ったイギリスとフランスの対立、歴史的なユダヤとアラブの対立など、どの国の対立を見ても、歴史的な恩讐を超えて、一つとなることのできる国家と国家というものを見出すことができなかったと言うのです。
しかしもし国家と国家の恩讐を超え、一つとなることのできる国があるとしたら、それは韓国と日本以外にはないと思われたのだそうです。
その結論として神様は、日本をしてサタンの手に委ね、40年間韓国を統治せしめたというのです。
つまり歴史的な恩讐を超え、国と国とが一つとなる道を切り開くためには、韓国と日本をして、歴史的に最も恩讐関係になる必要があったため、日本をサタンの手に委ね、どの国の恩讐関係よりも、最も悲惨な恩讐関係を作らせたというのです。

例えば恩讐関係と言っても、ちょっと喧嘩しただけの恩讐関係の人が、何十年にもわたっていがみ合い、憎しみ合っていた人たちに対して、「いつまでも恩讐関係でいるのはよくない。もうこの辺で恨みを忘れ仲直りしなさい。」などと言っても全く説得力もなく、何十年にもわたる恩讐を解消しようなどとは決して思わないでしょう。
しかし、親子三代にもわたっていがみ合い、時には殺しあうほどの恩讐関係の人、しかも自分の妻と子供まで殺されてしまったというような人が、神様の愛に出合い、「恨みは恨みしか生み出さない、愛をもって恩讐関係を清算しよう」と決意し、全ての恨みを忘れ、恩讐を許したとします。そんな人が何十年にもわたって恩讐関係だった人に、「私も苦しかったが許してやったんだから、何とかあなたも許してやりなさい」と言ったとき、自分よりも悲惨な立場にある人が許してやったのなら、自分も許してやらないわけにはいかないと思い、何十年にもわたって恩讐関係だった人でも許さざるを得ない立場に立つのです。
そのように、極と極の恩讐関係が、その恩讐を超えて一つになることができたら、その中間にある恩讐関係は、自動的に無くなるというのです。

そこで『神様は、日本をサタンの手に委ね、40年間韓国を統治し、迫害することで、歴史上最大の国家間の恩讐関係を作った』というのです。
つまり日本がサタン側のエバ国となり、韓国を迫害したのも、全ては神の復帰摂理の中の一つの必要不可欠な過程であり、選民として選ばれた韓国人は、真のお父様が示した恩讐をも愛する真の愛の実践をすることにより、選民としての責任分担を果たし、神に永遠に愛される、真の神の選民になることができる道が用意されていたということなのです。
選民とは誰にでもなれるものではありません。最も犠牲の道を行き、神の真の愛を体恤したものにしか許される立場ではないのです。
真のお父様は、そんな神様の意図と願いを知り、それまで摂理的サタン国家だった日本をして、神側のエバ国家として立てたということなのです。

この時の真のお父様のみ言は、後にみ言として、活字になったものを読むことはできません。
このみ言が日本人に知られたら大変だという忖度が働いたのか、会議の中でのみ言だったため、み言集等には掲載されなかっただけなのかはわかりませんが、とにかく真の日韓関係を理解するうえで重要なみ言であることに間違いはありません。
そんなみ言聞いたことがない、あるわけないじゃないかと疑問に思われた場合は、直接太田会長にご質問いただけると感謝です。

こう考えると、日韓の恩讐関係の解消が、世界の国家間の恩讐関係をすべて一気に解消する要であるということなのです。
神が最も願われる内容であると同時に、サタンが最も忌嫌う内容でもあるため、サタンはどんな手を使ってでも、日韓の恩讐関係だけは解消させまいと、ありとあらゆる手段を用いて妨害するだろうことは想像に難くありません。
このような原理が働いていたとするならば、戦後最悪といわれる今の日韓関係も理解することができます。
文在寅大統領を中心とした今の韓国の日本に対する幼稚なまでの嫌がらせは、全てサタンの発悪であったということです。
日本と韓国が友好的になり、怨讐関係が解消されたなら、世界のすべての恩讐も解消され、世界平和、統一世界に一気に近づいてしまうため、日韓の関係だけは何としてでも最大の恩讐関係のままにしなければいけないというサタンが働いているのです。つまり韓国にサタンが働いているということです。
韓国はいつごろからサタンの侵入を許してしまったのかというと、李明博大統領が竹島に上陸した頃から目に見えて反日色が強くなってきましたので、その前に韓国にサタンが入ったということが推測できます。
その後は朴槿恵大統領の告げ口外交、今の文在寅大統領の幼稚なまでのあからさまな日本攻撃、これらの陰にはサタンの暗躍があるということを理解しなければいけません。

では何故韓国にサタンが侵入したのかというと、より根源的な存在である統一教会にサタンが侵入したからにほかありません
天一国入宮式をピークとして、統一教会にはサタンが侵入してしまいました。
サタンが侵入し腐敗堕落した統一教会を立て直そうと、内的刷新の運動が起こりましたが、人々は悔い改めようとはしなかったため、外敵粛清の摂理が行われました。
そして最終的に大きく3つに分裂し、今日を迎えております。
分裂するということは必ずそこにはサタンの侵入という原因があるのです。サタンが侵入したため、サタン分立の為にアベルとカインに分かれるのです
詳細については項を改めて、具体的な説明をしたいと思いますが、今日の最悪といわれる日韓関係の背後には、太田会長に語られた真のお父様のみ言が関係しているのであり、サタンの最大の発悪ですので、解決の方法は恩讐を愛する真の愛の実践以外にはあり得ません。
その手本を示すべきなのが統一教会で真のお父様の教えを直接受け、愛された人々、中心的には韓氏オモニムであり、文顯進様であり、文國進様、亨進様であり、韓国人幹部たちなのです。
しかし我々が目にする真の家庭の人々、韓国人幹部たち、教会長たちの多くは、日本はサタン側のエバ国だったとして、今もなお日本の罪を強調し、経済に責任を持てと主張し続けています。
それはあたかも文在寅政権が日本の粗探しをしては、日本を世界中に糾弾し続け、賠償金と称して日本からお金を奪おうとするのと一緒です。
本来は真のお父様が実体で見せてくださった真の愛を実践し、怨讐であるからこそ許し、愛し、祝福を与えるべき人たちです。
それは韓国人以外には許されていない、真の愛の実践の機会なのです。
真の愛を実践し体恤できたなら、神に最も近い、栄光の御座につくことが許されることでしょう。
心情的痛みを伴う、最も大きな試練であるがゆえに、最も大きな恵みが約束された試練でもあるのです。

そんな真の愛を実践し、日本人の解放宣言をした人は、文亨進様以外聞いたことはありません。

「皆さんの責任は全て終わりました。
日本の食口の皆さんは勝利者たちです。
今からは皆さんの家庭をいたわってください。
今からは解放釈放時代。
アボジと一緒に実体で生きてください。
皆さんは解放されました、それを忘れないでください。」
聖霊の甲冑 2015年4月22日 文亨進様説教より

しかしサンクチュアリ教会の韓国人牧会者の中にも、今だに日本の罪を強調される方は少なくないとも聞きます。
このブログ『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』が、日本人の解放の一助になれれば幸いです。

④日本はサタン側のエバ国の結論

統一教会に入教すると、日本人はまず最初に、日本は元々サタン側のエバ国で、再臨主を迎えた主の国韓国を40年間迫害した。
再臨主、メシヤである真のお父様を最初に迫害し、拷問を加えたのも日本人だった。
それゆえ日本人は歴史上最も罪深い民族だということを徹底的に教育され、自虐史観を植え付けられます。

さらにそんな罪深い日本人を真のお父様は真の愛で許され、さらには祝福まで与えてくださった。
エバ国日本が経済的に栄え、世界第2位の経済大国になれたのも、真のお父様のおかげだ。
そんな真のお父様の愛に応えるためにも、摂理に貢献できる人材を天の前に捧げなければいけない。
そのためにはまずは人材復帰の前に象徴献祭として万物を捧げなければいけない。
世界第2位の経済大国になれたのは、日本が万物を捧げ、み旨を推し進めるために神が祝福してくれた結果なのだからと教わり、日本の蕩減のためなりふり構わず献金路程に明け暮れてきました。

そこで献金のノルマを果たすため、ヤコブの知恵を用いなさいとも教わります。
ヤコブは兄エサウから、パンとレンズマメで長子の嗣業を奪い、母リベカの協助のもとエサウと偽り、父イサクから祝福を奪いました。
つまり神のみ旨を達成するためには、イサクを騙すという小さな悪は容認される。
み旨成就という大義があれば、たとえ人を騙そうが、何をしようが、全ての行為は善であるという概念を教わりました。

同時にアベルカインの教育が徹底的になされ、アベルの言うことは神の声であり絶対である
アベルは神の代身であり、真の御父母様の代身である。
アベルを通さないと神は絶対に働けないと教育されてきました。
それゆえ自分自身で考えることはカインの考えであり、サタンが働いてしまうと教育されます。
つまり自分で考え、自分で行動するという自立の精神が否定され、アベルに従属することこそが信仰の道を全うする唯一の道であると洗脳されます。

その結果日本人は自分で考えることをやめ、アベルの言うことだけを絶対的に信じ、ただの操り人形となり、言われるままに献金こそがみ旨であり、献金し続けることで救われると信じ込んでしまっています。
逆に言えば、今までどんなに献金してきたとしても、今の摂理、今の天の願いに応えられないことは罪であり、地獄に落ちてしまうと思い込み、恐怖観念に囚われ、献金の無間地獄に陥ってしまっています。

しかし今回エバ国日本の罪について改めて考察したとき、40年にわたる日本による朝鮮統治時代は、欧米列強による植民地支配とは違い、腐敗し発展の止まった李氏朝鮮時代に終止符を打ち、近代化への道筋を作り、韓半島の発展に大きく寄与していたという事実がわかりました。
同時に朝鮮へのキリスト教の伝播に寄与し、清やロシアからの占領を阻止し、韓半島の共産化を食い止めることによって、韓半島に再臨主、真のお父様を迎える基盤を造成することに大きく貢献していたという事実もわかりました。
つまり日本による朝鮮統治がなかったら、真のお父様を韓半島に迎えることはできなかった可能性が高かったということです。

そんな事実を裏付けるようなみ言も、真のお父様によって語られていたという報告も太田会長によってなされていました。
つまり神様は、人類の恩讐関係を乗り越えるために、日本をサタンの手に委ね、日本をして40年間韓国を統治せしめたと語られていたと言います。
つまりは日本がサタン側のエバ国家となってしまったのも、全ては神の摂理であり、み旨成就のために通過せざるを得ない一つの路程であったということです。
その事実を知っておられたがゆえに真のお父様も、サタン国家日本を神側のエバ国家にしたのであり、恩讐国家日本を愛するという真の愛を実践することもできたのでしょう。

神様の摂理を多少理解できた今、私たちが洗脳され必死に行ってきたエバ国の使命としての献金は、天に功労を積むことができているかどうかを少し考えてみたいと思います。

統一教会で言うみ旨とは何でしょうか?
以前、サタンの最後の発悪ともいえる共産主義が全世界を席巻しようとしていた時、世界的に勝共運動を展開し、世界中の政治家、宗教者、科学者、言論人に対し影響力を持とうと、各界の有名人たちを集め、各種会議を主催し、啓蒙活動を行ってきました。
同時に主要国にワシントンタイムズ、世界日報をはじめとした各種メディアを持ち、保守陣営の最後の砦とも言うべき言論機関を創設することで、地道に草の根的な啓蒙活動も行ってきました。
そのような世界的な活動を展開し、維持するためには、膨大な資金が必要となり、そのために日本からの献金は必要不可欠なものとなっていました。
実際そのような運動の成果として、共産主義の本陣であったソ連は崩壊し、国際共産主義による世界征服を防ぐことに成功しました。
我々日本人の献金が巡り巡って実を結び、サタン勢力から世界を守ることができたのです。

しかしその後、統一教会の活動で、神のみ旨と言える活動は何があったでしょうか?
共産主義が崩壊した後の1990年代以降、教会の摂理はほとんど箱モノの建設と解怨献金に変わってしまいました。
その時々で、これが最後の戦いというような煽り文句で、いくつもの箱モノを作ってきましたが、今となっては何があったのかもよく思い出せません。
天正宮のように教会の象徴的建物もありますが、麗水のホテル「ジ・オーシャンホテル」やラスベガスの「ピースパレス」等次々と箱モノ建設のためと称して献金路程を強いてきました。
その時はこの献金こそは勝利しなければいけないと一大決心をし献金をしたとしても、結局それら箱モノは作ったはいいものの維持できず、買いたたかれて安値で人の手に渡ってしまったものも多いとも聞きます。
箱モノ自体に価値があるのではなく、箱モノを作ることによって多くの幹部たちの懐を潤してくれるため、次々と献金で箱モノを作ってきたのではないかと考えてしまいます。
実際名のある幹部たちの不正蓄財は、それぞれが億単位の金額に上るともいいます。
また肥大化した組織を維持するためにも相当なお金がかかるため、教団の人件費を賄うためにも当然献金は必要となります。
さらには教会が分裂し、お互いがお互いを訴えては裁判となり、その訴訟費用もばかになりません。
汝矣島裁判の場合、工事遅延の損賠賠償として、一説には300億円もの賠償金が発生したということです。
去年聞いた噂では、その賠償金も支払っていなかったため、利子が利子を呼び、1000億円以上になっているということです。
これらもすべて献金で支払うしかありません。

そして今主流となっている先祖解怨も、神の摂理とどのような関係があるのかよくわかりません。
もちろん先祖供養は大切ですし、先祖に救われてほしいと願うのは、誰しもの願いです。
先祖供養ももちろん大きな意味では世界の平和のためにも寄与することでしょう。
しかしこれはあくまでも、個人のレベルでの救いですし、家庭のレベル、氏族のレベルでの救いでしかありません。
天宙復帰を目指し、家を捨て、学校を中退し、献身者としての道を歩んだあの頃とは時代が変わってしまいました。
教団自体が自分を犠牲にし、神のみ旨のため、世界のために犠牲の道を歩んだ時代は当の昔に過ぎ去りました

公の目的のために献金が使われれば、それはもちろん精誠条件となります。
しかし今の教会のように、自分の救いのための解怨献金、教団維持のための定例献金、箱モノを作るための特別献金等は、結局は自分のための献金でしかありません。
教団が神のみ旨を行っていない限り、それは神のみ前に精誠条件とはなりません
自分が所属する趣味のサークルや、勉強会の会費、学校の授業料と同じ意味しか持ちません。
逆にその所属する集団が犯罪集団だったら、お金を出すことで犯罪に加担したことになり、罪になってしまいます。

教会に献金すれば無条件精誠条件を積むことができるなどと信じていてもいいのでしょうか?
今一度献金について、教会のあり方について、自分の頭で考えてみてもいい時なのではないでしょうか?

≪参考≫

家庭連合 現職幹部たちの横領、背任嫌疑で検察調査で確定したこと
現在まで知られていることを総合すると、数千億の横領背任嫌疑等で検察調査を受けている人は、計10名と見れる。
過去の横領背任事件:全体で四千億ウォン以上と推定。
1、文KJ 2、パン(方?)3、ソン●●、4、金JB、5、チヨン●●、6、黄SJ、7、洪SP
現在の横領背任:全体で数千億と推定。
1、金SB、2、鄭WJ、3、尹YH
もし、彼らの嫌疑が検察によって事実であると明らかになった場合、彼らに数千億の追徴金または罰金と、五年以上から無期の監獄生活が避けられないものと推定されるところだ。

★ヤコブの知恵

ここで献金目標達成のために、よく使われてきた理論「ヤコブの知恵」について考えてみます。
ヤコブはパンとレンズ豆でエサウから長子の嗣業を譲り受けました。
また母リベカの協助のもと、自らをエサウと偽り、イサクからの祝福を奪いました。
教会ではこれを「ヤコブの知恵」と称し、神のみ旨を成就するためには、たとえ相手を騙そうともそれが条件となり、神のみ旨を推し進めることができる。結果的に本人は、自覚していなかったとしても条件を立てることができ、神のみ前に復帰されることが許されるようになるというように、時には騙すという行為さえ自己正当化してきました。

果たしてそれは本当に正しいことなのでしょうか?

ヤコブはエサウに対し、常日頃から僕の僕のように誠心誠意仕えていたのなら、ヤコブが長子の嗣業が欲しいと言ったとき、エサウは自分は欲しいものはもう既にすべて持っているとし、すんなりと長子の嗣業を譲ってくれたかもしれません。

またイサクの祝福も、ヤコブは常日頃エサウに仕え、誠心誠意イサクに仕えていたなら、エサウから私はもう既に欲しいものはすべて持っているからと言って、イサクの祝福も譲ってくれていたかもしれません。

つまりはヤコブは、僕の僕の路程を誠心誠意歩んでいたならば、知恵(策略)など用いなくても、イサクとエサウから認められる存在となっていたかもしれません
それが神がヤコブに与えた、最高の勝利の路程であり、そんな路程を私たちも歩まなければいけないのではないでしょうか?

つまりヤコブの知恵などというものは、本来僕の僕として勝利できたはずの路程に失敗し、もうこれ以上失敗できない状況に置かれたときに、やむをえず行った、最終手段だったのではないでしょうか?
あくまでも最終手段であり、諸刃の剣のようなもので、人を傷つけると同時に、下手をしたら自分をも傷つけるものだといえます。

実際エサウを騙したヤコブは、エサウの怨みを買って殺されそうになり、ハランの地へと逃げのび、21年間もの間カナンの地には戻ってくることさえできませんでした。

結論としていえることは、「ヤコブの知恵」と言って自分たちの行動を自己正当化するような行為は本来行うべきではなく、原理的にはあくまでも父母の心情僕の体を実践し、誠心誠意仕えることで復帰することこそ、私たちがカイン世界で歩むべき本来の道であると言えます。

共産主義では、暴力革命は歴史の必然であると教えられ、暴力を肯定してしまったために、世界中で歴史上最も悲惨な虐殺事件が数多く生まれました。
カンボジアではポル・ポト政権下、人口800万人の4割近い300万人が虐殺されたと言います。
ソビエト連邦におけるスターリン治世下では、2000万人が大粛清されたと言います。
中共では毛沢東時代、6000万人が虐殺や飢餓等で犠牲になったと言われています。
これらの数字はもちろん正確な数字ではありません。共産主義政権下では都合の悪い情報は隠蔽されるため、どんな虐殺事件があったとしても、外に漏れることはありません。後々これらの事件が明るみになった時に初めて調査を行なわれ、犠牲者数を割り出すわけですが、証拠隠滅がなされているため、正確に調べようがなく、大体の数字で伝えるしかないからです。しかし大虐殺があったことだけは事実です。
何故共産主義者はこのような残虐な事件を起こせるのでしょうか?
それは共産主義世界という理想世界を作るためには、多少の犠牲は仕方がないことだ。必要悪だと理論的に正当化されるからです。
例えば風船に空気を入れていくといつかは爆発するように、社会が大きく変革するときは、大きな犠牲が必要であり、そのためには暴力も必要悪であり、これは自然の原理なのだと自己正当化の理論を作ることで、良心の呵責を感じなくなってしまっているからです。

「ヤコブの知恵」には共産主義の暴力革命のような、自己正当化のための危うさが孕まれています自己正当化の理論さえあれば、良心の呵責を感じることなく、たとえ犯罪行為であったとしても正義のためと信じ行うことができるのです。
実際統一教会が社会から排斥され、未だに社会的信用を勝ち得ていないのは、日本における経済活動の影響があります。
日本の公安がマークする反社会的な宗教団体は、オーム真理教と統一教会だけです。
オーム真理教といえば地下鉄サリン事件をはじめとして、多くの反社会的な事件を起こした、日本におけるテロ集団の代表的な団体です。
オーム真理教は、自分たちが目指す理想世界を実現することが究極の善であり、それを妨害することは悪であると定義しています。ですから自分たちの活動を妨害して罪を犯すくらいなら、ポアしてあげることで、これ以上罪を犯すことをやめさせることが善である。本人のためにもなるとの理由で、多くの犯罪行為を行いました。
そんなオーム真理教と同じ位置に位置付けられているのが統一教会なわけです。
では何故統一教会がそんな反社会的な団体と位置付けられているかといえば、霊感商法をはじめとする経済活動にその原因があります。その霊感商法が盛んだったときに行われていたのが、「ヤコブの知恵」を使った万物復帰だったのではないでしょうか?
霊感商法に走る食口たちの多くは、どんなに高い商品だったとしても、これを買えば目の前のお客さんも万物条件が立ち、いつか必ず救われる。たとえ地上で生きていたときに救われなかったとしても、霊界に行ってから必ず救われると信じて、どんな高額な商品でも人情的判断を捨て、売っていたのではないでしょうか?
高額な商品を購入することが条件となり、霊的には必ず救われるのだから、たとえ騙してでも売ってあげた方が、目の前のお客さんの救いになる。人助けなんだと自己正当化しながら経済活動に励んだのではないでしょうか?
その時の原理的根拠がまさに「ヤコブの知恵」でした。
僕の僕となり、誠心誠意尽くすことによって経済活動を勝利するのではなく、「ヤコブの知恵」を使い、小手先のテクニックを駆使することで、販売実績を上げていたのではないでしょうか?

共産主義は暴力を理論的に正当化することで、理想世界を作るためには暴力が必要だとして、数々の悲劇を生んでしまいました。
オーム真理教は、自分たちが目指す理想世界の実現の為の行為は善であり、それに反対することは悪であると正当化することで数々の犯罪行為を行いました。
同じように統一教会は、「ヤコブの知恵」を用いて、たとえ相手を騙してでも万物を復帰してあげることが、その人の救いに繋がるのだと信じ、自己正当化しながら経済活動を続けてきました
しかしもうそろそろその間違いに気づかなければいけない時に来ているのではないでしょうか?
「ヤコブの知恵」を用い経済活動を行うことにより、統一教会は霊感商法の詐欺団体というレッテルを貼られ、公安の監視下に置かれ、その結果として真のお父様の日本入国も叶いませんでした
日本人食口の信仰が足りなかったために入国できなかったわけではありません。「ヤコブの知恵」を使った経済活動のゆえに入国できなかったのです。
自己正当化の理論があったがゆえに犯罪行為をも善と定義し、良心の呵責を感じることなく行うことができたのです。
その犯罪行為を生み出した自己正当化の理論を今一度見直し、本当はどうあるべきなのかを考えなおすべき時を迎えているのではないでしょうか?

ヤコブの知恵について、真のお父様の第一弟子、金元弼先生の興味深いみ言があります。

「ヤコブの知恵」に対する金元弼先生の見解(2002年10月27日新宿教会)
「うそはうそなのです」(金元弼先生の証しより)

「メシヤのためであるなら、あるいは大義があれば、何をやっても許される」という誤った考えを持っている食口はいないでしょうか?
「国のためであれば、個人を苦しめることもありうる」とか、あるいは、「み旨のためであれば、サタンの物は奪って来ても許される」と、考えている人はいないでしょうか?
「3倍以上、返してあげなければいけない」という真のお父様のみ言を、よく考えてみてください。
うそはうそであり、どろぼうはどろぼうです。ただそれが、戦争などの状況下にあっては、一時的に許される、同情されうる、ということは、ありうるかもしれません。でも、「間違ったことは間違ったことである」と、はっきり知らなければなりません。

聖書の中にも、うそをついて奪って来た例があります。「サタンがうそをついて奪って行ったので、『蕩減復帰』の原則により、神側もうそをついて奪って来ても、罪にならない」と考えて、行動を正当化する人が、もし、いたとしましょう。
しかし、それは、うそはうそなのです。ヤコブの時も、うそをつかなかったとするならば、21年の苦役路程はなかったかもしれないのです。

戦時下で生命が懸かっている時に、人のいない家からお米を持って来ることは、状況的に考えて許されるとしても、それがそのまま善であるとは言えません。それ自体が善なる行為であると言うことはできないのです。それを私たちは、真のお父様のこのみ言と行動を通して、はっきりと理解しておく必要があります。

「あなたがやったことは赦され、同情されるかもしれない。しかし、善ではない」ということです。
ですから、後でこれを3倍以上、返すことによって償うこととなるのです。このような出来事を通して、私たちは本当に真のお父様の伝統を学んでいかなければならないということを感ずるのです。

★アベルカイン

次にアベルカインについて考えてみたいと思います。
教会ではアベルは神の代身であり、真の御父母様の代身である。ゆえにアベルのみ言は絶対だとして、アベルに対して従順屈服を強要されます。
しかし果たしてアベルカインの原則とはそういうものなのでしょうか?

結論を言えば間違っています。
アベルとカインは一方的な主従関係ではありません。元々は兄弟関係です。カインが兄で、アベルが弟です
ですから本来は、アベルよりもカインの方がより神に愛される立場にあり、全てにおいて上なのです。
しかし堕落の結果、神がより愛されるカインだからこそサタンに奪われ、神から遠い存在に堕ちてしまいました。その結果、カインはアベルを通してしか神の前に帰ることができなくなったのです。
それゆえ教会では、組織の上にくるものがアベルであり、カインが下にくるのです。
神はアベルを通じてしか働くことができないため、カインはアベルのみ言に従うしかなくなるのです。

日本のアベルカイン教育は間違っているとよく耳にします。
日本ではカインはアベルに絶対服従、従順屈服と教育され、意見することさえもはばかります
しかしアベルに従うということは、アベルの言うことを無批判的に受け入れ、ただ言われるままに従順に従わなければいけないということではありません。カインとアベルは元々兄弟ですから、あくまでも主従関係ではありません。カインはカインの責任分担として、自分の意見をアベルに提言する必要があるのです。言うべきことはすべて言い、アベルとともに意見を闘わし、最終的な判断をアベルに委ねるというのが本来のアベルカインの姿です。
一旦アベルが判断を下したら、カインもその判断には従わなければいけません。ここで初めてアベルの判断は絶対であり、アベルに絶対服従という姿勢が必要になります
このように最終的にはアベルの判断にカインは従わなければいけませんが、カインの責任分担としてカインも自分の意見を言うべきというところがいつの間にか消えてしまい、統一教会ではカインはアベルに絶対服従、従順屈服という組織になってしまいました。

そのため教会組織の上部に位置する幹部たちは、真のお父様のみ言と言いながら、実際は自分たちの意のままに指示を出し、神のみ旨とは違うところで命令を下す体制になってしまいました。
一方日本人食口たちは疑義を抱くことは罪と考え、言われるままに受け入れ、ひたすら献金路程を歩んできました。疑問があったとしても質問することも許されず、ただただノルマを果たすために、一般教会員から献金をむしり取るのが恒常化してしまいました。

一般社会ならば監査が入り、組織が正常な運営をしているかどうかをチェックするシステムが存在します。
例えば教会と同じように腐りやすい組織として、公務員組織があります。
お役所は、住民が収めた税金を元に、毎年年間の予算を組み、公共サービスを提供します。箱モノを作ったり、道路の新設、修繕を行う時は、入札制度により業者を決定します。
業者は自分たちが毎年確実に仕事を取るために、業者間で談合し、時には賄賂を提供したりして、予定入札額ぎりぎりの金額を提示し、落札します。
一方業者選定を任せられた公務員は、業者からの接待や賄賂をいただき、職権を乱用し私腹を肥やしてきました。
しかしそれはおかしいじゃないかということで、監査が入るようになり、市民オンブズマンによるの監視の目も厳しくなり、今では不正がしづらい環境となってきました

しかし教会組織では、アベルは神の代身であり、アベルが間違っている、アベルが不正を行い、私腹を肥やすなどということは、考えることもタブーとなっていました。それゆえカインはアベルに絶対服従という恐怖観念が強く、アベルをチェックするなどという発想はもとよりありませんでした。
その結果カインがアベルをチェックするシステムも生まれてこなかったため、不正し放題の組織となってしまいました。
そこにサタンが侵入する隙間が生まれてしまい、今のように堕落した組織となってしまったのです。
今も韓国では、そのような教会幹部たちが横領、背任の嫌疑を受け、検察の捜査を受けていると言います。

韓国人食口たちは信仰を持った時から、自分たちは神の選民であるという、絶対肯定で信仰をスタートします
その上韓国人の国民性として自己否定が苦手で、自分を正当化するためには平気で嘘をつく国民性を持っています
もともと自己否定が苦手で、自分の堕落性と闘おうとしない上に、選民であるという絶対肯定の信仰を持ったわけですから、あとは推して知るべし、あたかも自分たちは両班であるかの如くに勘違いし、教会組織を利用して自分の私腹を肥やそうとしてしまいます
両班思想も韓国人の根底に根付いていますので、たとえ日本人食口たちが献金でどんなに苦しもうが、両班には関係のないこと、罪深き奴婢のごとき日本人は、苦労して当たりまえと考えるのが自然の成り行きです。

韓国に住み、日本の現状を知らない韓国人幹部たちならまだ理解はできます。しかし韓国在住の韓国人幹部以上に、日本に責任を持ってきた、日本の食口の現状を実際に自分の目で見て知っているはずの日本の歴代総会長たちの方が、より大きな私財を築いていたという話は、信じがたいものがあります。あれだけ流れるようにみ言を語り、一見原理を体恤しているかのように振る舞い、日本人食口たちを指導していた責任者たちは、本当に原理を理解していたのでしょうか?
神を信じ、真の御父母様を受け入れ、霊界を信じているのなら、霊的に引っかかってしまうようなことは決してできないはずです。怖くてできるはずがありません。
み旨の為に日本人食口たちが身を削って捧げた献金を横領し、自分のものにするようなデタラメな万物主管の姿は、神も霊界も信じていないからこそできる所業です。
そんな韓国人幹部の実像を知りながらも、何も言ってこなかった日本人幹部たちの信仰も、アベルカインの間違った姿なのではないでしょうか?
統一教会がなぜ堕落してしまったのかを考えると、このアベルカインという問題が大きな原因だったと考えざるを得ません。

日本のアベルカインは間違っていると言われるもう一つの大きな問題点は、カインの責任だけを問題にし、アベルの責任に関しては何も問わないということがあります。
信仰路程を出発するとき、誰もが最初からアベルになれるわけではありません。カインの立場に勝利した者だけがアベルになれるのです。
カインの立場の勝利とは、カインとして自分のことだけを考えるのではなく、神と真の御父母様と同じ立場に立って、全体を俯瞰し、全体に責任を持とうとしたとき、結果として勝利する立場です。
そのようなカインは、自分はカインであるとか、アベルであるとかは関係なく、ただただ神を愛し、神のみ旨の勝利のみを願い、喜んで自分を犠牲にすることのできる人です。
そのように自分を犠牲にするのが当たり前となり、アベルや自分と同じ立場のカインの為に生きていったとき、自然とアベルの位置が与えられるようになります。つまりアベルとは、神と真の御父母様と一体化し、同じ心情圏に立っている人であり、いつでもどこでも自分を犠牲にし、父母の心情僕の体をもってして僕の僕の路程を勝利した者にのみ与えられる位置なのです
神のために自分自身を捧げ、アベルの為に最も責任の重い辛い道を歩み、カインの為にいつでも自分自身を僕のごとくに犠牲にできる者こそが本物のアベルとなれるのです。
そのようなアベルの前ではカインも喜んで自然屈服し、絶対服従の信仰を示すようになります。
つまりカインの責任を問う前に、まずはアベルが神と本当に一体となっているのか?
アベルの語る言葉は、神の願いに合致しているのか?
アベルは真の御父母様の指示に従っているのか?
このようなアベルの責任を問わなければいけないのです。

アベルの位置の本当の責任の重さを考えたら、到底アベルになどには簡単になれるものではありません。一旦その責任を引き受けたなら、誰よりも犠牲の道を歩み、僕の僕の路程を歩む覚悟が必要です。
教会長が新しく教会に赴任したら、まずはそこの教会の食口たちの前に僕の僕として仕え、アベル権を復帰する戦いを、人事のたびごとに繰り返さなければいけません。自分が侍る前に教会食口たちが侍ってきたら、それ以上に身を低くし、僕のように侍っていかなければいけません。
それが真のお父様が歩まれた道であり、それが原理です
しかし現実にはそのようなアベルに出会えたことはほとんどありません。
今の教会でより高いアベルの位置に立てるのは、献金のノルマにより高い基準で勝利した者というのが現実です。
献金のノルマを勝利するために、アベルの指示にはカインは絶対服従というのが今の教会のアベルカインなのです。

≪参考≫

家庭連合 現職幹部たちの横領、背任嫌疑で検察調査で確定したこと

現在まで知られていることを総合すると、数千億の横領背任嫌疑等で検察調査を受けている人は、計10名と見れる。
過去の横領背任事件:全体で四千億ウォン以上と推定。
1、文KJ 2、パン(方?)3、ソン●●、4、金JB、5、チヨン●●、6、黄SJ、7、洪SP
現在の横領背任:全体で数千億と推定。
1、金SB、2、鄭WJ、3、尹YH
もし、彼らの嫌疑が検察によって事実であると明らかになった場合、彼らに数千億の追徴金または罰金と、五年以上から無期の監獄生活が避けられないものと推定されるところだ。

  1. 4、カナン復帰 ~真の基元節を迎えた聖殿聖徒の使命~

    2020.02.11

  2. 3、メシヤのための基台

    2020.02.08

  3. 2、実体基台 ~韓お母様の堕落を蕩減するアベルカイン一体化宣布~

    2020.02.06

  4. (3)第三次路程 =二代王文亨進様を中心とする復帰路程=1、信仰…

    2020.02.04

  5. 3、第二次路程の失敗 ~韓お母様と霊人の結婚でお父様は十字架に~

    2020.02.02

  1. 4、カナン復帰 ~真の基元節を迎えた聖殿聖徒の使命~

    2020.02.11

  2. 2、実体基台~内的刷新に失敗し外的粛清を受け3つに分立した天一国…

    2020.01.29

  3. 12、総括『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』

    2020.01.06

  4. 7、総括『サタン国家日本、罪の呪縛からの解放』

    2019.12.25

  5. 6、真のお父様の種子

    2019.12.22

  6. 2、誰もが知るべき真実!日本人による拷問の真の意味。

    2019.10.20

  7. ③決定的み言、1988年太田会長の御言報告

    2019.10.01

  1. 4、カナン復帰 ~真の基元節を迎えた聖殿聖徒の使命~

    2020.02.11

  2. 2、実体基台 ~韓お母様の堕落を蕩減するアベルカイン一体化宣布~

    2020.02.06

  3. 2)40年荒野路程と三大祝福復帰

    2020.01.23

  4. 13、驕りし選民韓国人の未来

    2020.01.09

  5. 11、霊人体の成長と天国

    2020.01.04

  6. 10、霊界は心が反映した世界

    2020.01.02

  7. 9、献金の意義、信仰の目的?

    2019.12.30

  8. 8、信仰的自立

    2019.12.27

  9. ②-2 日本2 日本と韓国における迫害の違い

    2019.12.02

  10. ★献金に対する姿勢

    2019.10.15

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