①メシヤに対する思い込み

①メシヤに対する思い込み

ここで私たちがついつい陥りやすい思い込みについて述べたいと思います。
例えば2000年間キリスト教徒たちが陥っていた思い込みの一つが、神は全知全能であり、完全無欠な存在だということがあります。それゆえ神の子としての人間が天使長によって堕落してしまったとしても、神は悲しみなどせず、天国で神として悠然としていると信じられてきました。
また神が全知全能なるがゆえに、神の子であるイエスも全知全能であり、使命に失敗することなどありえないと思い込まれてきましたから、イエスの十字架も最初から神の計画として予定されていたと信じられてきました。それゆえイエスは十字架につくために降臨されたと信じられてきたのであり、十字架につくことによって人類の罪を清算されたと信じられてきました。
これらは神の絶対性と完全無欠性に対する信仰であると同時に、神が悲しまれるとか、イエスは使命に失敗したなどと解釈することは、神とイエスに対する不敬とみなされますので、このように信じるしかありませんでした。
この2000年間のキリスト教徒の思い込みを、真のお父様は原理によって見事打ち砕かれ、人類始祖アダムとエバを失った神は悲しみの神であり、イエスの十字架は摂理に失敗した結果であることを解き明かされたのです。

同じような思い込みは我々統一教会員の中にも数多く見受けられます。
例えばメシヤについて、我々はどのように考えやすいかというと、

1、神が完全無欠の絶対神であるごとく、メシヤも完全無欠の絶対的存在である。
2、メシヤの御言も全て絶対的価値を持つ ⇒ メシヤの御言は無条件全て正しい。
3、メシヤは全ての面においてNO1 ⇒ 宗教、政治、経済、運動、芸術全ての分野でNO1である。

しかしメシヤとは、宗教的指導者としてはNO1であり、人類を原罪から解放できる唯一無二の存在であることは間違いありませんが、政治家として、科学者として、経営者として、芸術家としては、決してNO1などということはありません。NO1である必要もありません。
そこで私たちが意識しなければいけないことは、メシヤである真のお父様の御言にも二面性があるということです。
つまり、
1、神の代身者、メシヤとしての真理の御言 ⇒ 永遠不変の真理としての絶対的御言
2、人間文鮮明としてのお言葉 ⇒ 天才文鮮明氏の知識からくるみ言
というように、絶対的真理の御言と、人間文鮮明としての、一個人の知識から出るみ言の2種類があるということです。

例えば原理講論、統一思想、原理本体論や、8大教材教本等は永遠不変の真理としての御言が基本ですが、集会等で語られたみ言は、絶対的真理ばかりではないということです。つまり真のお父様のただの知識から出たみ言ということもありますので、間違う場合もありうるということです。

例えば真のお父様が、カラスは白いと言われた場合、メシヤが言われたみ言だからそこには我々には理解できない、何か深い意味があるのだろうと信仰的に捉えがちですが、実際はただの言い間違いだったりすることもあるということです。
特にお父様は、経済家でも、経営者でもありませんので、真のお父様の指示に従った結果、経営がうまくいかなかった企業体は数多くあります。もっともこれはお父様の失態というよりは、各企業体を任された韓国人指導者たちが、自分たちの私利私欲に走り、まともな企業経営などしなかった結果である場合がほとんどです。しかしそんな指導者たちを任命したのもお父様になりますので、お父様のみ言も絶対正しかったとは言えません。

今回扱う日本はサタン側のエバ国だったということにしても、今改めて検証してみると、真のお父様の語られたみ言の中にも間違った内容が多々見受けられます。
劉孝元会長の書かれた原理講論の内容もそうですが、真のお父様のみ言も、上海臨時政府の発表による日帝の悪逆非道さを訴えた報道に大きく影響されていると感じざるを得ません。今とは違い当時はインターネットなどありませんから、多方面の情報を集め、総合的に情報を分析することなどできなかったはずです。
上海臨時政府によって、韓国国内での日本帝国の朝鮮支配の悲惨な様子が伝えられれば、当然その情報を真実と受け取るのは致し方ありません。特に真のお父様も、文潤國ハラボジも、上海臨時政府との繋がりは強かったので、そこから発せられる情報は、基本的に正しいと思っていたはずです。
上海臨時政府第2代大統領朴殷植が1920年に著した『韓国独立運動之血史』を真実と取ってしまうでしょう。関東大震災時に上海臨時政府が機関紙「独立新聞」に「6000人の朝鮮人が虐殺された」とした根拠のない情報を載せたときも、真実と思ってとらえていたはずです。そういった偏った情報であったとしても、その偏った情報しか与えられていない状態でみ言を語れば、当然そのみ言も事実と違ったものになってしまうのは致し方ありません。

今回、日本による朝鮮統治時代を検証していったとき、残念ながらみ言の間違いともいうべき内容を、数多く発見することができました。
しかし最終的結論を言えば、それらすべての間違いをあえて犯してまでも、伝えたかった真実にまでたどり着くことができました。その真実というのは、単なる思い込みにすぎませんし、一つの可能性でしかありませんが、まさしく真のお父様の、真の愛がそこには込められていたと結論付けられるものでした。
ここではその結論に至るまで複雑なパズルを解くように、一つ一つの疑問を解明していきたいと思います。

参考 聖書を見る観点
原理講論 再臨論
(一)聖書を見る観点
聖書を解釈するに当たっては、その観点をどこにおくかということが、最も重要な問題であるといわなければならない。
我々は、イエス以後2000年間も、洗礼ヨハネがその責任を完遂したという先入観をもって聖書を読んできたので、聖書もそのように見えたのであった。ところが、それと反対の立場から聖書を再び詳しく調べてみることによって、洗礼ヨハネは、その責任を完遂できなかったという事実が明らかにされたのである。
我々は、聖書の文字が物語っている、その真の意味を把握するために、従来とは異なる角度で、もう一度、聖書を詳しく調べてみる必要があるのである。

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このブログ記事は、このサイト『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』の一部を掲載したものです。

『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』は、今まで罪深いサタン国家と教育され、献金の無間地獄へと追いやられていた日本人を解放するためのサイトです。
実際は罪深いどころか、日本無くして1920年に真のお父様を韓半島へとお迎えすることはできませんでした。
日本が朝鮮半島に進出することにより、朝鮮にキリスト教が復興し、ロシアの侵略による共産化を防ぐことができました。
このサイトではこのような歴史的真実を明らかにすることにより、神と真のお父様の真の願いを追い求めたいと思います。

同時にこのサイトでは、本当に罪深く、自ら滅びの道を歩んでいるのは誰なのかを明らかにしていきます。 ここで明らかにされることにより、自ら悔い改め、滅びの運命から逃れることを期待するものです。

今回の記事は、『サタン国家日本、罪の呪縛からの解放』の一部です。
ご興味を持っていただけましたら、本文をお読みいただければ幸いです。

※テーマ一覧

サタン国家日本、罪の呪縛からの解放
日本の韓国統治40年
日本はサタン側のエバ国への疑問
真のお父様を最初に迫害し拷問を加えたのは日本人
神が準備した韓国とキリスト教の罪
再臨摂理を失敗したのは神が準備された韓国人とキリスト教

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