★ヤコブの知恵

★ヤコブの知恵

ここで献金目標達成のために、よく使われてきた理論「ヤコブの知恵」について考えてみます。
ヤコブはパンとレンズ豆でエサウから長子の嗣業を譲り受けました。
また母リベカの協助のもと、自らをエサウと偽り、イサクからの祝福を奪いました。
教会ではこれを「ヤコブの知恵」と称し、神のみ旨を成就するためには、たとえ相手を騙そうともそれが条件となり、神のみ旨を推し進めることができる。結果的に本人は、自覚していなかったとしても条件を立てることができ、神のみ前に復帰されることが許されるようになるというように、時には騙すという行為さえ自己正当化してきました。

果たしてそれは本当に正しいことなのでしょうか?

ヤコブはエサウに対し、常日頃から僕の僕のように誠心誠意仕えていたのなら、ヤコブが長子の嗣業が欲しいと言ったとき、エサウは自分は欲しいものはもう既にすべて持っているとし、すんなりと長子の嗣業を譲ってくれたかもしれません。

またイサクの祝福も、ヤコブは常日頃エサウに仕え、誠心誠意イサクに仕えていたなら、エサウから私はもう既に欲しいものはすべて持っているからと言って、イサクの祝福も譲ってくれていたかもしれません。

つまりはヤコブは、僕の僕の路程を誠心誠意歩んでいたならば、知恵(策略)など用いなくても、イサクとエサウから認められる存在となっていたかもしれません
それが神がヤコブに与えた、最高の勝利の路程であり、そんな路程を私たちも歩まなければいけないのではないでしょうか?

つまりヤコブの知恵などというものは、本来僕の僕として勝利できたはずの路程に失敗し、もうこれ以上失敗できない状況に置かれたときに、やむをえず行った、最終手段だったのではないでしょうか?
あくまでも最終手段であり、諸刃の剣のようなもので、人を傷つけると同時に、下手をしたら自分をも傷つけるものだといえます。

実際エサウを騙したヤコブは、エサウの怨みを買って殺されそうになり、ハランの地へと逃げのび、21年間もの間カナンの地には戻ってくることさえできませんでした。

結論としていえることは、「ヤコブの知恵」と言って自分たちの行動を自己正当化するような行為は本来行うべきではなく、原理的にはあくまでも父母の心情僕の体を実践し、誠心誠意仕えることで復帰することこそ、私たちがカイン世界で歩むべき本来の道であると言えます。

共産主義では、暴力革命は歴史の必然であると教えられ、暴力を肯定してしまったために、世界中で歴史上最も悲惨な虐殺事件が数多く生まれました。
カンボジアではポル・ポト政権下、人口800万人の4割近い300万人が虐殺されたと言います。
ソビエト連邦におけるスターリン治世下では、2000万人が大粛清されたと言います。
中共では毛沢東時代、6000万人が虐殺や飢餓等で犠牲になったと言われています。
これらの数字はもちろん正確な数字ではありません。共産主義政権下では都合の悪い情報は隠蔽されるため、どんな虐殺事件があったとしても、外に漏れることはありません。後々これらの事件が明るみになった時に初めて調査を行なわれ、犠牲者数を割り出すわけですが、証拠隠滅がなされているため、正確に調べようがなく、大体の数字で伝えるしかないからです。しかし大虐殺があったことだけは事実です。
何故共産主義者はこのような残虐な事件を起こせるのでしょうか?
それは共産主義世界という理想世界を作るためには、多少の犠牲は仕方がないことだ。必要悪だと理論的に正当化されるからです。
例えば風船に空気を入れていくといつかは爆発するように、社会が大きく変革するときは、大きな犠牲が必要であり、そのためには暴力も必要悪であり、これは自然の原理なのだと自己正当化の理論を作ることで、良心の呵責を感じなくなってしまっているからです。

「ヤコブの知恵」には共産主義の暴力革命のような、自己正当化のための危うさが孕まれています自己正当化の理論さえあれば、良心の呵責を感じることなく、たとえ犯罪行為であったとしても正義のためと信じ行うことができるのです。
実際統一教会が社会から排斥され、未だに社会的信用を勝ち得ていないのは、日本における経済活動の影響があります。
日本の公安がマークする反社会的な宗教団体は、オーム真理教と統一教会だけです。
オーム真理教といえば地下鉄サリン事件をはじめとして、多くの反社会的な事件を起こした、日本におけるテロ集団の代表的な団体です。
オーム真理教は、自分たちが目指す理想世界を実現することが究極の善であり、それを妨害することは悪であると定義しています。ですから自分たちの活動を妨害して罪を犯すくらいなら、ポアしてあげることで、これ以上罪を犯すことをやめさせることが善である。本人のためにもなるとの理由で、多くの犯罪行為を行いました。
そんなオーム真理教と同じ位置に位置付けられているのが統一教会なわけです。
では何故統一教会がそんな反社会的な団体と位置付けられているかといえば、霊感商法をはじめとする経済活動にその原因があります。その霊感商法が盛んだったときに行われていたのが、「ヤコブの知恵」を使った万物復帰だったのではないでしょうか?
霊感商法に走る食口たちの多くは、どんなに高い商品だったとしても、これを買えば目の前のお客さんも万物条件が立ち、いつか必ず救われる。たとえ地上で生きていたときに救われなかったとしても、霊界に行ってから必ず救われると信じて、どんな高額な商品でも人情的判断を捨て、売っていたのではないでしょうか?
高額な商品を購入することが条件となり、霊的には必ず救われるのだから、たとえ騙してでも売ってあげた方が、目の前のお客さんの救いになる。人助けなんだと自己正当化しながら経済活動に励んだのではないでしょうか?
その時の原理的根拠がまさに「ヤコブの知恵」でした。
僕の僕となり、誠心誠意尽くすことによって経済活動を勝利するのではなく、「ヤコブの知恵」を使い、小手先のテクニックを駆使することで、販売実績を上げていたのではないでしょうか?

共産主義は暴力を理論的に正当化することで、理想世界を作るためには暴力が必要だとして、数々の悲劇を生んでしまいました。
オーム真理教は、自分たちが目指す理想世界の実現の為の行為は善であり、それに反対することは悪であると正当化することで数々の犯罪行為を行いました。
同じように統一教会は、「ヤコブの知恵」を用いて、たとえ相手を騙してでも万物を復帰してあげることが、その人の救いに繋がるのだと信じ、自己正当化しながら経済活動を続けてきました
しかしもうそろそろその間違いに気づかなければいけない時に来ているのではないでしょうか?
「ヤコブの知恵」を用い経済活動を行うことにより、統一教会は霊感商法の詐欺団体というレッテルを貼られ、公安の監視下に置かれ、その結果として真のお父様の日本入国も叶いませんでした
日本人食口の信仰が足りなかったために入国できなかったわけではありません。「ヤコブの知恵」を使った経済活動のゆえに入国できなかったのです。
自己正当化の理論があったがゆえに犯罪行為をも善と定義し、良心の呵責を感じることなく行うことができたのです。
その犯罪行為を生み出した自己正当化の理論を今一度見直し、本当はどうあるべきなのかを考えなおすべき時を迎えているのではないでしょうか?

ヤコブの知恵について、真のお父様の第一弟子、金元弼先生の興味深いみ言があります。

「ヤコブの知恵」に対する金元弼先生の見解(2002年10月27日新宿教会)
「うそはうそなのです」(金元弼先生の証しより)

「メシヤのためであるなら、あるいは大義があれば、何をやっても許される」という誤った考えを持っている食口はいないでしょうか?
「国のためであれば、個人を苦しめることもありうる」とか、あるいは、「み旨のためであれば、サタンの物は奪って来ても許される」と、考えている人はいないでしょうか?
「3倍以上、返してあげなければいけない」という真のお父様のみ言を、よく考えてみてください。
うそはうそであり、どろぼうはどろぼうです。ただそれが、戦争などの状況下にあっては、一時的に許される、同情されうる、ということは、ありうるかもしれません。でも、「間違ったことは間違ったことである」と、はっきり知らなければなりません。

聖書の中にも、うそをついて奪って来た例があります。「サタンがうそをついて奪って行ったので、『蕩減復帰』の原則により、神側もうそをついて奪って来ても、罪にならない」と考えて、行動を正当化する人が、もし、いたとしましょう。
しかし、それは、うそはうそなのです。ヤコブの時も、うそをつかなかったとするならば、21年の苦役路程はなかったかもしれないのです。

戦時下で生命が懸かっている時に、人のいない家からお米を持って来ることは、状況的に考えて許されるとしても、それがそのまま善であるとは言えません。それ自体が善なる行為であると言うことはできないのです。それを私たちは、真のお父様のこのみ言と行動を通して、はっきりと理解しておく必要があります。

「あなたがやったことは赦され、同情されるかもしれない。しかし、善ではない」ということです。
ですから、後でこれを3倍以上、返すことによって償うこととなるのです。このような出来事を通して、私たちは本当に真のお父様の伝統を学んでいかなければならないということを感ずるのです。

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このブログ記事は、このサイト『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』の一部を掲載したものです。

『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』は、今まで罪深いサタン国家と教育され、献金の無間地獄へと追いやられていた日本人を解放するためのサイトです。
実際は罪深いどころか、日本無くして1920年に真のお父様を韓半島へとお迎えすることはできませんでした。
日本が朝鮮半島に進出することにより、朝鮮にキリスト教が復興し、ロシアの侵略による共産化を防ぐことができました。
このサイトではこのような歴史的真実を明らかにすることにより、神と真のお父様の真の願いを追い求めたいと思います。

同時にこのサイトでは、本当に罪深く、自ら滅びの道を歩んでいるのは誰なのかを明らかにしていきます。 ここで明らかにされることにより、自ら悔い改め、滅びの運命から逃れることを期待するものです。

今回の記事は、 本来の摂理的エバ国家は日本!?  の一部です。
ご興味を持っていただけましたら、本文をお読みいただければ幸いです。

※テーマ一覧

サタン国家日本、罪の呪縛からの解放
日本の韓国統治40年
本来の摂理的エバ国家は日本!?
真のお父様 6度の監獄生活
驕りし選民 繰り返される摂理の失敗
再臨摂理を失敗したのは誰か?

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