①ヘロデ大王
(Wikipedia『ヘロデ大王』より)
まずは、文先生誕生時の時代背景を見たときの朝鮮総督府に相当する、イエス・キリスト降臨時のヘロデ大王について詳細を見ていくことにします。
朝鮮総督府は、1910年の韓国併合によって大日本帝国領となった朝鮮を統治するために設置された官庁です。
朝鮮総督府の最も大きな功績としては、鉄道、道路、上下水道、電気、病院、学校、工場などのインフラの整備をあげることができます。その結果として、伝染病の予防や出生率の増加等の効果をもたらしました。
一方、皇民化教育、言論の制限や結社の禁止、独立運動などへの取り締まりなども行われたため、韓国人の反発を呼び、今日に至るまでの反日の原因を作ったとも言えます。
一方ヘロデは、ローマに従属することを約束してユダヤの分封王となり、ヘロデ朝を創設しました。
ヘロデ大王の治世を見ていくと、朝鮮総督府と同じように、最も大きな功績として挙げられるのが、都市計画だと言われています。
ソロモンを超える規模で行ったエルサレム神殿の大改築(ヘロデ神殿)、カイサリアの港、マサダ要塞、ヘロディウムなどの大建築は、ローマ帝国を含む当時の世界でも評判になったと言われています。
こうした業績を残す一方、敵対的であったユダヤ教の指導層最高法院のレビ族の祭司たちを迷わず処刑したり、ユダヤの王の誕生を聞くや、ベツレヘムとその附近の地方とにいる二歳以下の男の子を、ことごとく殺したりと、ユダヤ人に対する厳しい政策も行いました。
■ヘロデ朝の創設
ヘロデ大王は、共和政ローマ末期からローマ帝国初期にユダヤ地区を統治したユダヤ人の王(在位:紀元前37年 – 紀元前4年)である。
ヘロデはローマにおいて元老院にアピール、父の代から続くローマへの忠誠を評価されてローマの軍勢を貸与され、エルサレムへ向かった。
エルサレムにあったイスラエルのレビ族が祭司王として統治したハスモン朝は、ローマ軍の精鋭の前にあえなく陥落。
紀元前37年、ヘロデはついにローマに従属することを約束して、ユダヤの分封王となり、エドム人ヘロデが統治するヘロデ朝を創設。
■ユダヤ人の迫害
王位についたヘロデは、前政権ハスモン朝の血をひくものをすべて抹殺した。
自分に対して敵対的であったユダヤ教の指導層最高法院の指導的なレビ族の祭司たちを迷わず処刑。
■幼児虐殺
2:7そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、星の現れた時について詳しく聞き、
2:8彼らをベツレヘムにつかわして言った、「行って、その幼な子のことを詳しく調べ、見つかったらわたしに知らせてくれ。わたしも拝みに行くから」。
2:9彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。
2:10彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。
2:11そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。
2:12そして、夢でヘロデのところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。
2:13彼らが帰って行ったのち、見よ、主の使が夢でヨセフに現れて言った、「立って、幼な子とその母を連れて、エジプトに逃げなさい。そして、あなたに知らせるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが幼な子を捜し出して、殺そうとしている」。
2:14そこで、ヨセフは立って、夜の間に幼な子とその母とを連れてエジプトへ行き、
2:15ヘロデが死ぬまでそこにとどまっていた。それは、主が預言者によって「エジプトからわが子を呼び出した」と言われたことが、成就するためである。
2:16さて、ヘロデは博士たちにだまされたと知って、非常に立腹した。そして人々をつかわし、博士たちから確かめた時に基いて、ベツレヘムとその附近の地方とにいる二歳以下の男の子を、ことごとく殺した。
■ヘロデ王の業績
ヘロデは都市計画において業績を残した。
人工港湾都市カイサリア、歴史に名を残す大要塞マサダ、アウグストゥスの名前を冠した新都市セバステ(サマリア)、エルサレムのアントニア要塞、要塞都市ヘロディオン、マカイロスなどはすべてヘロデの時代につくられた計画都市である。それだけでなくヘレニズム君主としてパレスティナや小アジアのユダヤ人が住む多くの都市に多くの公共施設を提供している。
しかし、なんといってもヘロデの名を不朽のものとしたのは、第二神殿の改築(ヘロデ神殿)、カイサリアの港、マサダ要塞、ヘロディウム (Herodium) などの大建築であった。特にヘロデ神殿はソロモンを超える規模で行ったエルサレム神殿の大改築であった。神殿はローマ帝国を含む当時の世界でも評判となり、このヘロデの時代にディアスポラのユダヤ人や非ユダヤ教徒までが神殿に参拝しようとエルサレムをさかんに訪れるようになった。
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