・『眞相はかうだ』による洗脳 百田尚樹の日本国記 参照
GHQの「WGIP」はラジオ放送によっても行なわれ、その方法は非常に獲滑なものでした。
1945年12月からNHKラジオで『眞相はかうだ』という番組の放送が始まりました。
この番組は、大東亜戦争中の政府や軍の腐敗・非道を暴くドキュメンタリーをドラマ風に描いたものでした。
国民は初めて知らされる「真相」に驚くと同時に政府や軍部を激しく憎みました。
しかしこの番組は実はGHQがすべて台本を書いており、放送される内容も占領政策に都合のいいもので、真実でないものも多かったのです。
すべては日本人を「国民」対「軍部」という対立構図の中に組み入れるための仕掛けだったのです。
また「太平洋戦争は中国をはじめとするアジアに対する侵略戦争であった」ということを徹底的に刷り込むためのものでもありました。
GHQは翌年も『眞相箱』『質問箱』というタイトルで、2年以上にわたり洗脳番組を放送し続けました。
GHQが巧妙だったのは、番組の中に時折、日本人の良い面を織り交ぜたことです。
そうすることで内容に真実味を持たせたのです。
しかし戦前の政府や軍を批判する内容には、多くの虚偽が含まれていました。
しかし疑義を抱く人の声は「占領政策全般に対する破壊的批判」と見倣され、全文削除されました。
言論を完全に統制され、ラジオ放送によって洗脳プログラムを流され続ければ、国民が「戦前の日本」を徹底的に否定し嫌悪するようになるのも無理からぬことでした。
何より恐ろしいのは、この洗脳の深さです。
GHQの占領は7年間でしたが、80年近く経った現在でも、多くの日本人が「戦前の政府と軍部は最悪」であり、「大東亜戦争は悪辣非道な侵略戦争であった」と無条件に思い込んでいることです。
もちろん戦前の政府や軍部にも多くの過ちはありました。
しかし大東亜戦争は決して「侵略戦争」などではありませんでした。
日本には中国を占領する意思はありませんでしたし、アジアの人々と戦争をしたわけではありません。
日本はカイン型ヘレニズム・ユダヤ系国際金融資本が支配するアメリカの巧妙な罠に嵌って戦争に引きずり込まれたのであり、白人の植民地となって苦しんでいたアジアの人々を、白人支配から解放するために大東亜戦争に打って出たのです。
戦後、日本はアジア諸国に賠償金を支払いましたが、その国々を数十年から300年にもわたって支配していたオランダ、イギリス、フランス、アメリカは、賠償金など一切支払っていないばかりか、植民地支配を責められることも、少数の例を除いてはほとんどありません。
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