イスラエルに負の歴史を創り出す捏造記事

【虎ノ門ニュース】2024/3/29(金) 武田邦彦×大高未貴

1:17:27
「ニューヨークタイムズ疑惑の報道 裏で暗躍する組織が日本を貶める」
ニューヨークタイムズに中東問題に関わる疑惑の報道がありました。
最近のイスラエル・ガザの情勢から最新ニュースを。
2023年10月10日のニュース。「ハマスが40人の赤ちゃんを斬首…」
そして10月11日バイデン 大統領「私は長くこの仕事を続けているが、テロリストが子供の首を切る写真を見たり、確認したりすることになるとは思ってもみ なかった」という去年秋のニュースです。

3月15日にイスラエルにあるヘブライ大学の上級講師、リーモルデカイさんという方が学術論文を発表しました。
彼の論文の結論では、今イスラエルは紛れもなくジェノサイドを行っているというものなんです。
10月7日のハマスの行動に対するイスラエルの対応は、全く不釣り合いだという論文なんです。
今の現状を紹介しますと、イスラエル側で最初10月7日に1400人が殺害され、130人以上が人質にされました。
一方ガザの方では3万人以上が殺害されていて、70%以上が女性と子供の非戦闘員なんです。
実際に数万人の怪我人で病院も破壊され、麻薬なしでの手術、帝王切開などが行われていて生地獄なわけです。
食料物資も足りなくなってきて、餓死者も出ている状況の中で、米軍が空から食料を投げたり、桟橋を作ったりしてる。
なんで陸路を開けないんですかとか、いろんな疑問があるんですけれども、このような状況なので、ヘブライ大学の教授が全く不釣り合いでおかしいと言っているんです。

なんでこんなおかしなことが世界でまかり通ってるのかといえば、イスラエルと西側諸国の主流メディアの強力な支援によって、今の流れが可能になっている、つまりメディアの報道の批判をイスラエル人がやってるわけです。
特にイスラエルの大規模攻勢に関して世界が今沈黙をしているのには、主に最初の2つのショッキングなニュースがあったわけです。
その1つが最初に紹介したバイデンさんの、「ハマスが赤ちゃん40人の首を斬首・・・」、バイデンさんもこれを引用して発言し、西側のリーダーたちがどんどん引用してたわけです。
もう1つがハマスの集団強姦と言われているもので、「ハマスのテロリストは組織的に強姦と性的虐待行為を実行した」。
そして次の月ですが12月「集団レイプや体の切断も…ハマス襲撃の性暴力、証拠集めに苦慮」そして「笑いながら女性をレイプ殺害」、生存者の目撃証言(CNN)のニュースです。
それで世界は、赤ちゃんの首を切るは、女性を集団暴行するはで、ハマスはとんでもないとそうなります。

次はガザ地区のニュースです。
「物資求めて溺死も、飢餓寸前のガザ」日テレニュースが伝えているという内容です。
この説明、ガザとは言っても、結局2007年から封鎖されていて、230万人の人が身動きが取れないと。
ウクライナの場合は難しいにしろ国外脱出できたわけです。
だけどこの人たちは1歩も外に出られないという現状の中で、今の延長線を書かなければいけないんです。

今大問題となっているのはこのニュースです。「言葉なき叫び」というタトルなんですが、抜粋させていただきます。
26歳の会計士であるサフィールは、イスラエル警察の重要参考人の1人となっている。
「1人はレイプを続け、もう1人は彼女の乳房を切り取って、他の誰かに投げつけ、そして道路に落としたのです」とサフィールは語りました。
先ほどの赤ちゃんの首切りのニュースは、CNNも数日後にこれは裏が取れないというので撤回してるわけです。
問題になっているのが、集団レイプがあったのかどうかっていうことが西側のメディアの中でも問題にされてきています。
今まで報道されたものはCNNにしてもBBCにしても、見出しにはこのおどろおどろしいさっきの文字が並ぶんですけども、記事の最後まで読むと、ほとんどの記事の中には直接の証言は取れていないとか、証拠は入手できていないっていう一文が入るんです。
そこまで読む人なかなか少ないので、印象がついてしまうんです。
その一番象徴的なのがニューヨークタイムズの先ほどの「言葉なき叫び」という記事なんです。
これ3名の記者が書いたんですけれども、メインで書いた方がアナトシュワルツさんという記者で、これ元IDF(イスラエル国防軍)の空軍情報当局者なんです。
1度もジャーナリズムの経験がなく、映画監督なのになぜか抜擢されて、このビッグストーリーをカバーしてるわけです。
このアナトシュワルツさんは、他の人がガザを屠殺場に変えようとか、そういったTwitterにいいねをしたりして、今どんどん彼女のことが色々と暴かれて、12月ぐらいにこの記事が出てから、初めから目的ありきの印象操作の記事を書いたのではないかという批判が出始めてたんです。

非営利団体ZAKAのジャマール・ワラキ衛生兵の証言です。
「高速道路の近くで彼は若い女性がうつ伏せでパンツも下着もなく、両足を広げていた遺体を見つけました。彼女の膣の部分は切り裂かれているようで、まるで誰かが彼女を引き裂いたようだ」と彼は言いました。
これも結構強い言葉というか、衝撃を受ける言葉が並んでいます。
このZAKAっていうのが、ユダヤ教の方法に則って遺体を処理する、イスラエルのボランティア団体なんですけれども、このZAKAの今の発言とかが元になり、どんどんニューヨークタイムズも引用し、情報ロンダリングされていくわけです。
この集団強姦の発信源はZAKAのメンバーが多いんです。
ZAKAのメンバーの1人の決定的な嘘が暴かれたということなんです。
ZAKAヨッシー・ランドゥ氏という方が証言。
「赤ちゃん40人斬首。ハマスが20人の子供を生きたまま焼き殺した。腹が切り裂かれ、そして胎児がいた妊婦の死体に遭遇した」などなどこういったことばっかりを証言してるわけです。

これが一昨日のアルジャジーラで、ランドゥさんの嘘が暴かれたんです。しかも詳細に。
へその緒が無かったとか、相当細かく書いて伝てるんです。
最初のニューヨーク・タイムズにも彼の証言が載っていて、特にグレーゾーンのマックスメンタールさんていう独立系メディアの人が、ずっとこのZAKAの証言を分析して、フォローアップして、アルジャジーラも動き、そしたらとんでもない嘘を言ってる映像が流れていたんです。
最初ニューヨークタイムズでは、「いや私はいろんな証拠写真を持ってない、撮ってない」って言ってた。
それなのにアルジャジーラで色々追求されたら、「いや俺写真持ってるよ」ということになって、それじゃあ写真見してくれって、携帯の中にあるもん見せたら、赤ちゃんいないじゃないかって言って、丸焦げの死体の写真しかなかった。
それで彼がたじたじになって、言い訳にならない言い訳をしてる映像が流れてしまってるんです。
この人キーパーソンで、私はイスラエルの吉田清治と言っても過言ではないと思うんです。
こないだもアメリカのテキサスに行って証言をして、涙ながらに訴えるんです。
韓国のイーヨンスさんが、慰安婦問題でアメリカの議会広聴会に行って、涙ながらに訴えたじゃないですか、ああいったパフォーマンスをしてボロ儲けして、日本円で1億5000万円以上のお金を集めたとか、ものすごい証言でお金をユダヤ系の人たちから集めてるわけです。
でも言ってることが虚偽だったっていうのが、アルジャジーラでも暴かれてしまった、これもZAKAのメンバーなんです。
アナトシュワルツさんにも疑問が向けられて、いろんな独立系メディアが取材したら、結局記事を書いた彼女も被害者の誰とも面談できなかったということを言ったわけです。
イスラエルはニューヨークタイムズの疑惑が問題になって騒がれてから、国連を招待して疑惑を調査してくださいと言ってアテンドしたんです。そのアテンドした中にもZAKAのランドゥさんがいるわけです。

一応国連報告書の見出しには信じるに足りる性暴力が合理的根拠ってありますが、でもストレートじゃないんです。
その報告書を全部詳しく読むと、誰とも面談できなかった。根拠がない。
ヨルダン川西岸に行って調査したら、逆にイスラエル側の、パレスチナ人に対する性暴力の報告が多々あったということが書かれてあるんです。
けれども、下の方まで読まないと、やっぱり国連もこの性暴力あったって認めてるっていうふうになるわけです。
1:30:54

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