理想の世界(クリーチャリズム)

・理想の世界(クリーチャリズム)

【Japan First 通信】が考える理想の世界は、健康で健全な人間一人のような世界です。
つまりこの地球を一人の人間のように捉え、地球の各地域に存在するそれぞれの国は、人間の各臓器に相当し、それぞれの国を構成する民族、国民は、それぞれの臓器を構成する細胞であったり、微生物であったりと、全ての臓器、全ての細胞、全ての微生物がそれぞれの場所で、それぞれの役割を滞りなく果たすことによって、一人の人間が健康的に生きることができる、そのような健康的な人間の姿こそが、私たちが目指す理想的な世界であると考えます。
そのような理想は、健康的に生きるためという意味では、全体を優先とするグローバリズム的発想であり、各臓器が滞りなくそれぞれの役割を果たすためという意味では、個を尊重するナショナリズム的発想であり、グローバリズムとナショナリズムが高度に融合した、新しい次元のナショナル・グローバリズム思想(ここでは自然・生物から学ぶという意味で、クリーチャーからとったクリーチャリズムと表現します)ともいうべき考え方です。

私たちの生きる現代社会において、科学技術は日進月歩の勢いで進化しています。
今までにない技術を発見・発明するときに、多くの場合参考とされるのが自然界であり生物です。
自然界や生物は、知れば知るほど繊細な秩序と関係性で有機的に成り立っており、どの生物を取ってみても、他の生物との関りを持たずに、孤独に存在するものは一つもありません。すべての生物は他の生物との間で、お互いがお互いを必要とする相互依存の関係を築いているのです。
個々の生き物を取ってみても、どの生き物もそれ自体が一つの完成体を成しており、立ったり走ったり、飛んだり跳ねたりするのにも、その生物にとって最もふさわしい構造と機能を備えています。

よくテレビなどでも紹介されるロボット技術、最新のロボットは、人間をはじめとして、動物や昆虫をモデルとして立ったり歩いたり、飛んだり跳ねたりしています。二足歩行の人間型ロボットもいれば、四つ足で歩く四つ足型ロボットもおり、さらには昆虫やムカデのように多足歩行をするロボットもいます。
また最新の新幹線の先頭部分の構造は、カモノハシの嘴を参考に作られたといいます。
多くの場合は自然に学び、自然に存在する生物をモデルとすることで、革新的技術が開発されているのです。

・共通する自然の構造

自然に存在するものには、よく似た構造、よく似た原理を発見することができます。
例えば人間と植物を比べた場合、一見その構造は全く違ったもののように見えますが、全ての生物は細胞からできているという点においては一緒です。
また植物の表面には毛が生えており、表皮細胞によって守られ、表皮の下には基本組織や葉肉があり、その中を導管と師管が通って、栄養分を植物全体に供給しています。
人間も身体の表面は表皮で覆われ、表皮には産毛が生えており、その下に筋肉や脂肪があります。そして筋肉や脂肪の間を動脈と静脈が通っており、血液を全身に循環させることで栄養分を体全体に供給しています。
また植物の葉は大気中から二酸化炭素を吸収し酸素を放出していますが、人間の肺では酸素を吸収し二酸化炭素を放出しています。植物の根は土の中から成長に必要な栄養分を吸収しますが、人間の胃でも同じように外界から必要な栄養分を取り入れています。
このように人間と植物とでは一見全く違った構造と特徴を持っているようですが、基本的な構造や機能はほとんど一緒と言っても差し支えありません。
また同じように、人間と地球を比較してみると、人間や植物と同じように地球も表面は草木で覆われており、地球表面は地殻で覆われています。その下には何層かに分かれた地層があり、地層の中を地下水が流れています。
また人間は3分の2が水でできているように、地球も3分の2は海で覆われています。このように基本的構造や特徴は、地球も人間とよく似ているのです。
地球を人間に例えた場合、地球における人間は、生物を形成する細胞にも似た存在と考えることができます。そして人間の臓器に相当するのが世界中の各国と考えます。
このように人間と地球も基本的な構造はよく似ており、植物を含め自然にあるものには全て共通した構造と原理が存在しているのです。
そのように自然の中に存在する共通の原理、普遍的原理を知ることで、国際関係も含めた私たち人間社会でも、円滑で円満な関係を作ることができると考えるのです。
自然に存在するすべての生き物は、お互いがお互いを必要とする相互依存の関係にあるように、人間の中に存在する臓器や細胞も、お互いがお互いを必要とする相互依存の関係にあり、私たち人間社会においても、国家と国家の関係においても同じように、お互いがお互いを必要とする相互依存の関係にあるのです。

・各臓器の役割

【Japan First 通信】が考えるクリーチャリズムを、より詳細に見ていくことにします。
人間は五臓六腑からできていると言われています。
つまり 「五臓」とは、肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓を指し、「六腑」とは、胆嚢、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(三焦とは上焦、中焦、下焦の総称。上焦は心臓の下と胃の上の部分。中焦は胃の中央。下焦は排泄関係の部分で膀胱の上の部分)を指します。
これらの臓器、分かり易い例で考えると、例えば心臓は、365日24時間休むことなく鼓動を刻み続け、全身に新鮮な血液を送り出しています。

血液は絶えず全身をめぐり、身体をつくっている一つひとつの細胞に、酸素や栄養分を供給するとともに、細胞から不要物を回収しています。この血液循環をスムーズに行うため、「ポンプ」の役割を果たしているのが心臓です。
心臓は、心筋という筋肉でできており、その表面は心膜という、弾力のある膜で覆われています。心筋は、手足などの身体を動かす筋肉である骨格筋の構造をしていながら、胃腸などの内臓の筋肉である平滑筋と同じく、自分の意思では動かせないという特殊な筋肉となっています。「心臓の構造と働き」より右図は「心臓について」より

同様に胃の役割を見てみると、胃の働きは食物の消化です。胃は入り口から噴門、胃底部、胃体部、幽門前庭部、幽門とよばれる部位で構成されています。
噴門は食道への食物の逆流を防ぎ、幽門は十二指腸への食物の通過を調節しています。
空になった胃はほとんど運動していません。胃の中に食物が入ってくると、噴門から幽門にむかって蠕動運動(前進を伴う収縮運動)が起こります。このとき幽門はきちんと閉まり、胃底部から胃液が分泌され、蠕動運動によって食物がすりつぶされます。
ここで胃液中のペプシンという酵素によりたんぱく質が分解されます。胃で消化された食物がかゆ状になると幽門が開いて、少しずつ十二指腸に運ばれていきます。でんぷん性のものは早く、肉は比較的ゆっくり、脂肪性のものは最もゆっくり通過します。
胃はほかに、食物と一緒に入り込んだ細菌を胃酸で殺菌したり、身体にとって悪い物質を嘔吐して出す働きももっています。「胃の役割」より

このように私たちにも分かり易い例として心臓と胃について、その働きと、構成している筋肉や酵素について簡単に見てみました。
このように見てもわかるように、心臓と胃では人体における役割は全く異なっており、その役割に応じた筋肉や酵素で構成されており、構造も全く違ったものとなっています。さらに人体における位置も、それぞれの役割を果たすのに最もふさわしい場所に存在しています。
私たちが健康で健全な生活を送るためには、心臓は心臓の役割を果たす必要があり、胃は胃としての役割を果たす必要があり、それぞれがそれぞれの場所で、それぞれの役割を果たせなくなった時、私たちの生命活動も終わりを告げ、命は失われてしまうのです。
ですから人間一人の生命活動を考えると、人間の五臓六腑、全ての器官、全ての細胞、全ての細菌が、それぞれの場所で、それぞれの役割を果たすことによってはじめて、人間一人が健康に生きていけるように、どの一つが欠けてしまったとしても、健康で健全な活動ができなくなってしまうのです。
そういった意味では心臓も、胃も、目も、脳も、手足も、全ては同じように必要不可欠なものであり、同じ価値を秘めているものなのです。

同様の発想で消化の流れを考えると、食べ物を口から取り入れた時、まずは口でその食べ物を噛み砕き、喉を通り、食道を通って、胃に向かいます。胃に着いた食べ物は胃液によって消化されて、腸へと流されていきます。この一連の流れが国と国とを結ぶ貿易に相当します。
また口で噛み砕いたり、胃で消化したりすることが加工に当たり、喉や食道は国と国を結ぶ航路や空路を指します。
各臓器がそれぞれの役割を果たしたときに受け取る報酬が栄養分になります。栄養分は血液を通じて各臓器に運ばれるため、血液が人間社会における貨幣に相当し、金融に相当します。
血液が常に流れることによって人体は健康を維持できるように、貨幣もまた常に流れて循環することによってこそ、世界は豊かになることができるのです。

もしどこかの臓器で血液を独り占めにしようものなら、血液が溜まり血栓となり血液循環も滞るように、滞って溜まった血液はいつかは許容量を超えて破裂し、健康を損なってしまうのが落ちです。つまり血液は、常に過不足なく流れているのが最も健康的な状態であり、どこか一ヵ所に溜まってしまうことは不健康な状態であり、いつかは健康を害する決して望ましい状態ではないということです。
つまり一国、または強大国だけに富が集中し、その他大多数の国は貧困に喘ぐという状態は決して健全な状態ではなく、いずれ富が集中した強大国も含めて健康を害し、地球生命体としての命の危機を迎えてしまう可能性もあるのです。
例えば強大国同士が血眼になって富を奪い合い、他国を攻め立て、国家の存亡をかけて軍事力の増強に努め、核開発を進めるという現在の世界ような状況に至ると、いつ核のボタンが押され、地球自体が破壊されてもおかしくない、危険な状態にあるのと同じような状態といえます。

・全ては唯一無二の存在

このように、地球における国や民族も、人体における各器官と同じように捉えるのが【Japan First 通信】が考える理想の世界です。
つまりアメリカ、ロシア、中国、イギリス、フランス、日本・・・等々、世界中の国々が人間における五臓六腑であり、それぞれの国を構成する民族・国民が、それぞれの器官を構成する細胞であったり、細菌に相当するという考え方です。
それぞれの国、それぞれの民族には、その国その民族にしかできない特別な役割があるのであり、それぞれの役割を果たすことによってはじめて、世界が一人の人間のように健康で、健全な生を営むことができると考えるのです。
つまりそのような理想の世界では、どの一つの器官が欠けたとしてもそれは不健康な状態となり、病気にかかってしまった人間のような状態になると考えるのです。
ですから人間にとって最も重要な臓器といえば、心臓とか脳とかのように考えがちですが、例えばすい臓がもし無くなったとしたら、インスリンは分泌されなくなり、糖尿病にかかり、いずれ人間は死を迎えることになります。腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も生息しているといわれますが、その腸内の細菌が無くなっても、人間は健康を害し、やはりいずれ死を迎えてしまうことになります。

そのように人体に存在する各臓器、各器官は、それぞれが必要不可欠なものであり、どんな些細な器官であったとしても、必要不可欠なものという一点において、価値的には全て同じ唯一無二の価値を有しているのです。
同じように例えば名も知れない小国であったとしても、そこには地球上でその国でしか取れない希少鉱物があり、その希少鉱物の提供が無ければ、今のIT社会は維持できないとなれば、たとえ名もない小国であったとしても、超大国であるアメリカや中国と同じような大切な役割を担う、唯一無二の価値を有している国家ということであり、独立自尊が尊重されるべき一つの大切な国家なのです。
同じように地球上のそれぞれの地域では、その地域特有の鉱物資源、化石燃料、植物、動物が存在したり、または豊かな穀倉地帯、海洋資源を持っていたりと、それぞれの地域や国家にも、その地域や国家にしかない特徴があり、地球全体で見たときに、全ては同じ唯一無二の価値を有した地域であり国家だとみなすのです。

心臓には心臓の役割があり、心臓の役割を果たすためには心筋が必要であり、365日24時間休むことなく鼓動を刻むという役割があるように、世界中の国はそれぞれ独自の民族で構成されるべきであり、独自の文化、独自の伝統、独自のルールがあってしかるべきなのです。つまりそれぞれの国では、独自の民族、独自の文化、独自の伝統という、独自のナショナリズムが優先されるべきということになります。
同時に心臓は、人間一人という体全体の中で、心臓という役割を果たすことによって、人間一人の生を維持すると同時に、結果として心臓自身も生かされているわけです。つまり人間一人の生命を維持するためという、全体目的を優先するグローバリズムの精神も、心臓には同時に存在しているということです。
このように【Japan First 通信】が考える理想世界は、グローバリズム的発想に基づいた世界であると同時に、ナショナリズムを尊重する世界でもあるのです。

人類の歴史を見ると、欧米列強が世界中を植民地にしたり、強い国が周辺の弱小国を侵略したりする、侵略の歴史が繰り返されてきました。
この侵略行為を人間の臓器に例えて考えてみると、例えば心臓が胃を侵略するということは、胃を心臓の植民地とし、心臓の都合を胃にも押し付けるようなものです。つまり胃を心臓の為だけに利用するようなもので、胃のルールは無視して、心臓のルールを押し付けたり、胃から栄養分を搾取するようなものです。
もし胃に心臓のルールを押し付けたら、胃も心臓と同じように、365日24時間鼓動し続け、血液を全身に送らなければいけません。
しかし胃には心筋のような筋肉はないため、365日24時間鼓動し続けることなどできません。無理やり動かし続けようものなら、胃の筋肉は疲弊し、活動を停止し、死んでしまうことになるでしょう。そうなれば胃を失った人間は、食物を消化することもできなくなり、いずれ個体としての生命は失われ、その結果心臓も命を失うことになってしまいます。つまり他の臓器を侵略するということは、最終的には自分自身をも死に至らしめる行為であるということなのです。
ですから先進国は特に、他国を侵略しようなどと考えるのではなく、他国を生かすことによって自らも生かされるという発想を持って、国際関係を構築していくことこそが、本来あるべき国際関係であると【Japan First 通信】では考えるのです。

・共産主義はガン細胞

共産主義の所でも言及しましたが、共産主義はガン細胞と性格が酷似しており、世界を人間一人の姿でとらえた時にも、共産主義はガンと捉えることができるのです。
ガン細胞は本来人体に備わった各臓器、各器官とは違い、生体維持に必要な何らの役割も持ちあわせてはいません。それどころか生体維持のルールに従うことなく、全く無秩序に増殖し、各臓器の働きを阻害し、ついにはその臓器の細胞に侵食し、侵食した臓器の持つ機能を破壊してしまいます。
人間はたった一つの臓器でさえも破壊されてしまったなら、生体を維持することができなくなり死を迎えてしまいます。ですからほんの小さなガン細胞でも、そのガン細胞を完全に取り除かない限り、必ずガン細胞は増殖し、転移し、いずれ人体全体を蝕み、死に至らせるようになりますので、できるだけ小さい初期の段階で取り除くのがベストな対処法なのです。
あくまでもガンとの共存はあり得ないということです。ガン治療を行う以外、健康を維持することはできないのです。
同じように健康で健全な理想世界においては、共産主義との共存はあり得ないのです。理論的にも、現象的にも共産主義の過ちを指摘し、この世から共産主義を一掃する以外に、人類に未来はないと考えるべきなのです。

実際ソ連の崩壊によって、共産主義はこの世から一掃されたと思われていましたが、30年経って中共という形で再び共産主義の脅威が今現実のものとして世界を覆っています。まさしく30年前、ガン細胞を完全に取り除かなかったつけが、30年経って回ってきたということを悟らなければいけません。
ガン細胞が発生すると、ガン細胞は人体に定着し、血管が形成され、血液が循環することによって栄養分が供給されるようになり、ガン細胞も大きく育ちます。
共産主義国家と貿易を行い、交流することは、ガン細胞に栄養分を供給するのと同じことです。一切の交流を立ち、兵糧攻めにすることで、ガン細胞は栄養分を摂ることができなくなり、増殖が停止し、衰退するのと同じように、共産主義国家と貿易を行い、交流するという行為を一切断つことこそが、ガン細胞のような共産主義国家を抑える最も有効な方法なのです。
中国との交易で利益を上げようなどという考え方は、結局は自らを滅ぼす考え方なのです。
世界は中国と交流し、豊かにすることで中国も資本主義経済を受け入れ、共産主義を放棄するだろうと考えましたが、今になってようやくその間違いに気づき始めました。
中国との交流を断ち、支援も断ち、共産主義を放棄せざるを得ないところまで追い詰めるべきだったのです。
このように世界を人体に例えて考えると、健康法や病気の対処法と同じように、国際関係の問題点も理解でき、正しい対処法も自ずと考えられるようになるのです。

・クリーチャリズム思想

このように、理想世界を健康で健全な人間一人の姿に例えたクリーチャリズム的発想で言えば、自分さえよければいいという自己中心的発想は、結局は自分自身をも滅ぼしてしまう危険な発想だということが理解できることと思います。
自分が生きるためには他人も生かさなければいけない、自分が栄えるためには他人も栄えなければいけないという利他的発想こそが、自分を生かす、自分も栄える唯一の発想であることを私たちは悟らなければいけません。
そんな宇宙を貫く普遍の原理を悟るためには、世界を人体に例えて考えてみることが、最も分かり易い例なのではないでしょうか。

共産主義世界こそが人類が行きつく最終的理想世界であるとして、共産主義者たちは自己の欲望を正当化し、人類に災いと悲劇をもたらしました。
これからはクリーチャリズム思想こそが、人類が叶えるべき理想世界実現の要であるとすることで、利他的精神が高揚され、理想世界が実現されることと信じます。
つまり自分が生かされ、幸福となるためには、まずは自分以外の人たちの存在を認め、自国以外の国家に幸福になってもらわなければいけないという、他者を生かす実践活動こそが絶対的正義であるとすることによって、健康で健全な一人の人間のような理想世界が実現されることと思います。
人の為に生きることこそが自分が生かされる道であり、自分の欲望を満たすために他者を利用し、犠牲とすることは、自分をも滅ぼす道であるとするクリーチャリズム思想によって、この地上に本当の理想世界が訪れるのです。
クリーチャリズム思想が世界中に浸透し、理想的な世界が一日も早く実現されることを願うものです。

クリーチャリズム思想というものは、既に完成されたものではありません。
人間の生体機能を参考に、これから築いていくべき思想です。
その特徴をいくつか次にあげていきたいと思います。

・自分さえよければいい、自分の欲望を満足させようとする自己中心的思考は、結局は自分自身をも滅ぼしてしまう。
 他者を生かす利他的思考こそが、自分を生かす思考であり、自分のしあわせに繋がる思考である。
・各国各地域は、それぞれ独自の民族、文化、伝統が存在するものであり、それらは全て尊重されなければいけない。
 各国、各民族が信奉する宗教も同じように尊重されるべきであり、一方的に否定されるべきものではない。
 他人の全てを受け入れ、尊重する精神によって、自分も受け入れられ、尊重されるようになる。
・国家や個人は、単独で存在するものは一つもない。全て他者との間で相互依存の関係で成り立っている。
・自分が健康で幸福であるためには、まずは病んでいるところ、弱っているところを健康な状態にすること。
 貧困に喘ぐ国や地域、戦争が絶えない国や地域から、貧困や戦争を無くすことが、自国のしあわせに繋がる。
・富は滞ることなく全体に循環させるべきもの。富を満遍なく分配することで、全体も自分も豊かになれる。
 富を自分一人で抱え独占することは、全体の破滅を招き、結局は自分をも破滅に至らせる行為である。
・他民族、他宗教を否定する思想や宗教は病と考える。病は治療されるべきもの。
・共産主義はガンである。存在すること自体がいずれ命の脅威となる。

共産主義をはじめとして、共産主義の前段階としての社会主義、そして資本主義、全体主義、唯物主義・・・いろいろな主義思想がこの世には存在しています。
同様に宗教の世界でもキリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、神道・・・民族ごとに多種多様な宗教が存在しています。
これらの思想や宗教は、どれも真理を探求した結果生まれてきたものであり、思想の統一、宗教の統一を謳って現れてはきましたが、現実は新しい思想、新しい宗教が生まれる度に、新たな分裂が生まれるだけで、新たな禍の種を生み出す結果となってきました。
何故人類はこれらの思想をもってしても、分裂と闘争を繰り返すばかりだったのかと考えると、これらの思想や宗教は全て目に見えないものを信じる教えであり、神様とかお釈迦様とかを通じて、観念的な真理を教えるだけで、誰にも否定できない、目に見える形での真理を教えるものではなかったために、信じる人のみの真理で終わってしまったところに限界があったのではないでしょうか。
キリスト教を信じる人は非キリスト教徒を異端者とし、人間ではないとさえ考えてきた時代がありました。
イスラム教徒もまたイスラム教のみが真理であり、イスラム教以外の宗教を認めることはありません。
共産主義は共産主義世界こそが人類が行きつくべき理想世界であり、その実現を妨害する存在は、無条件暴力によって排除されるべきだとして自己正当化の理論を掲げ、世界中で大量虐殺を繰り返してきました。

今回提案したクリーチャリズム思想というものは、人体に存在する普遍的原理、普遍的真理を見出し、その普遍的原理に従った発想のもとで理想世界を建設していこうというものです。つまり人体に存在する普遍的原理、普遍的真理というものは、誰にも否定することなどできない、目に見える原理であり、誰にでも理解できる真理であるため、誰もが受け入れざるを得ない真理でもあるのです。
神を信じようが、お釈迦様を信じようが、資本主義を信じようが、共産主義を信じようが、何を信じようがこのクリーチャリズム思想だけは否定することができないのです。
ですから今日からは、キリスト教徒も、仏教徒も、イスラム教徒も、共産主義者も、唯物論者も、自分の信仰や思想を無理矢理捨てる必要もなく、全ての人が共通に信じることのできるクリーチャリズム思想を実践することによって、お互いの存在を尊重し、理想世界の建設の為に手を取り合い、心を一つとすることができるようになると信じるのです。
もっとも共産主義は、クリーチャリズム思想でいうところのガン細胞となってしまうので、共産主義に関しては全面否定してしまっていますが、共産主義者にとってもクリーチャリズム思想は、否定することができない真理となると思います。
今回はクリーチャリズム思想の中核となる思考方法をいくつかあげさせていただきましたが、人体の中にはもっと不変的な法則をいくつも見出すこともできることでしょう。そのような法則を見つけ、人間社会にも応用することで、平和な理想世界の実現を期待するものです。

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