なぜ日本を守らなきゃいけないのかというお話をさせてください。
私の話いつも石器時代から始まるんですけども、アフリカを出た人類がユーラシアに広がりました。
ユーラシアが広すぎて、しかもこういう砂漠とか荒涼たる地域が多くて、要するに生存競争が大変だったわけです。
生きるためには殺し合うということですから、攻めて攻められて滅ぼされるっていうことの繰り返しで、その度に虐殺が起こってくる。
世界史を勉強すると、本当に虐殺、ジェノサイドの繰り返しになってますが、何故か日本史には出てこないです。ジェノサイドとか。
例外的なのは信長の時で延暦寺と一向一揆だけです。
これが多分日本の特殊性だと思うんです。
大陸、この殺伐たる北斗の拳のような世界から離れているということで、たくさんの割と穏やかな避難民がたくさん渡ってきたと思うんです。
もう一つは中華帝国が海軍が弱いので、日本列島の占領ができなかったということなんです。
ですから他の民族の君主はみんな滅ぼされました。
モンゴルもウイグルもチベットも、そして日本だけは攻め込まれなかったから生き残った、これが皇統であるということで、これ東アジアで唯一です。
そしてジェノサイドがなかったために、古来の仲間意識、共同体意識が今も残っていて、これが日本人の国民性と和の精神と言って、自己主張を避けるとか、空気、暗黙の合意による秩序ということで、これが日本の特徴です。
ところが大陸国家っていうのは、まず暴力であって、暴力で他の民族を征服する。
それで専制君主の下で官僚機構が出てきて法整備を行う。つまり法が上からやってくる。
ところが日本とか、イギリスは大陸国家の支配を受けなかった。イギリスはごく短い期間しかローマの支配を受けなかったのでイギリスもそれに近いんですけれども、伝統的な慣習法と判例によって社会が機能していくということで、これがイギリスのコモンローとか日本の武家法だと思っています。
こういった地域っていうのは、ユーラシアの中で非常に特殊な大陸の両側にあるんです。だから奇しくもイギリスの立憲君主制と日本のご皇室の存在が似ているということが言えると思います。
僕らが守るっていうのはこれだと思うんです。
つまり専制君主体制や官僚独裁体制に対して、我々は小さな共同体の仲間意識を大事にする。
ご皇室を大事するっていうことがまず基本です。
まさに大陸で生まれたのが共産主義という思想で、あれは古い体制を抜本的にぶち壊してしまって、全く新しい社会を設計するというやつです。
たぶん多くの方は、共産党なんて支持率あんなに低いんだから大丈夫だと思ってると思うんですけども、実は共産党員じゃなくても、隠れ共産主義者がいっぱいいて、これがフランフルト学派っていうグループなんです。
確かに暴力むき出しのスターリン・毛沢東型の共産党っていうのはもう駄目だとみんなが気づきました。
そこで彼らはやり方を変えて、暴力革命や独裁は隠して、資本主義社会にスーと入っていく。
どうして西ヨーロッパや日本で革命がうまくいかなかったのかというと、それは伝統文化がブレーキになっている。
王様を大事にするとか、お父さん大事にするとか、あるいは基督教大事にするとか、神道大事にするとか、そういう文化的なブレーキが革命の妨害をしてるんだから、まずここを壊せということで、そのためには教育やマスメディアにまず浸透していって、カリキュラムを変えていく、番組を変えていく。
これすごく時間がかかるんですけども成果は抜群で、中曽根政権時代の80年代です。
なのでGHQが悪いじゃないんです。
敗戦とともに共産主義者が復活して、教育やマスメディアに入っていって、30年間宣伝やったその成果が80年代にやっと出てきて、今それがもうどうにもならないところまで来ているというふうに私は考えております。
そして形を変えたマルキシズムっていうのは、今いろんな名前があって、例えばエコロジー、環境主義とか、フェミニズムとか、ジェンダーとか、それからSDGsとか、そしてアメリカにおけるあの批判的人種理論です。
これにつながっているので、我々が戦うべき相手はこれなんです。
今の話の中にあったアトム化された個人という話をちょっと発展させてお話をしますけれども、もともと人間っていうのは、サルから別れたので、ボスがいるのは当たり前です。
それぞれ役割分担があって、そこに身分制ってものが自然にあった。
一応上下関係あるけれども、ボスが下に対して何でもやっていいということは無いんです。
古くからの役割分担に基づいて、国っていうものができてきたという考え方がこっちです。
王様にも、貴族にも、商人にも、農民にも、役割分担があるんだという考えです。
ところがもう一個の考えは、人間はつぶつぶ、アトムだ。
個人としてそうするのであって、その個人が集まって代表者を選ぶんだっていうこの考え方が、社会契約と言いまして、これがフランス革命のちょっと前ぐらいから出てくるんです。
そうするとをこの社会契約説に従うと、君主なんかいらない、首を切ってしまえと。
バラバラにしてしまって代表を選ぶって言うんですけれども、そのフランス革命の結果生まれたのは、恐るべき独裁政権でした。
自分たちを人民代表と自称する党派が、他の党派を大量殺戮するということが始まって、それをうまく引き継いたのがマルクスなんです。
ですから僕らはこの社会契約を疑って、もともとのこの役割分担を国家有機体説って言いますけども、これ学校の教科書が教えないんですこっち側、全く。
こっちだけなんです教えるのは。
ここから変えなきゃダメなんです。
それでこの古い伝統社会をぶち壊す一番有効な方法というのは、人々の嫉妬心に訴えることです。
権力や富に対する嫉妬心です。
あいつ等が居るから我々はこんなに苦しいんだというふうに煽るということで、まさに分断するんです。
古典的なマルクス主義では、資本家が悪い、資本家が富を独占しているから我々は貧しいんだ、だから革命で倒すということなんです。
最近はこれが流行らないのでで彼らは形を変えて、例えば先進工業国が悪い、彼らが富を独占してものを作りすぎた結果、こんなに地球は汚れちゃったんだ。
だから発展はやめるんだ。
途上国はこれから頑張るからいいんだってことで、CO2削減を先進国だけに課す。
中国は野放し。インドも OK ということです。
それから男たちが制度的に威張っているので、女性たちはいつも不幸なんだ。
だから女性解放っていうのがフェミニズム。これも分断します。
それからそもそも男女が惹かれ合って結婚するっていう考え方に疑いを持つべきで、いろんな愛の形があっていいんじゃないかっていうのがこのLGBTです。
ここでまた対立を起こす。
アメリカにおいては、白人が制度的に人種差別を作ってきた。
だから黒人はどう頑張っても豊かになれないんだ。
だから白人の支配をぶっ倒せというのが最近流行の批判的人種理論なんです。
アメリカでこれが今ものすごい猛威を奮っていて、学校でもアメリカの歴史も恥ずかしい歴史だ、奴隷制から始まったんだってことを教えているんです。
実はこれ日本も同じことで、日本の特に近代史を恥ずかしい歴史だ。
アジア、朝鮮半島をいじめてきた歴史なんだ。
だから我々は謝罪すべきで、一切自己主張をすべきではないっていうことで、これはですね全部根っこが一緒。
これを階級闘争理論と言います。
こういう図式が出てきたら、またあれかっていうふうに皆さん気づいて欲しいと思います。
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