②朝鮮の近代化と日本への併合

②朝鮮の近代化と日本への併合

・攘夷と開国
1863年、第26代王高宗(11歳)が即位、父興宣大院君が摂政の地位に就き、強硬な鎖国・攘夷策を取る。
1866~1872年、丙寅教獄。カトリックへの弾圧を強化し8千人あまりの信徒を殺害。
1866年、丙寅洋擾。フランス政府は、フランス人神父殺害の報復として江華島の一部を占領、1ヶ月ほどで撤退。
1866年、ジェネラル・シャーマン号事件。通商を求めてきたアメリカ商船が地元の軍と衝突し、沈没させられる。
1871年、辛未洋擾。アメリカは朝鮮へ通商と損害賠償を求めたが、朝鮮側の奇襲攻撃によって拒絶されると江華島を占領し通商を迫った。しかし大院君の強硬な開国拒絶により、アメリカ軍は1ヶ月で交渉を諦め撤退する。

・閔妃一派によるクーデター
1866年、閔妃の一族や大臣達が、大院君の下野運動を始める。
1873年、閔妃一派による宮中クーデターが成功、高宗の親政が宣言され、大院君は追放される。
1875年、江華島事件。江華島周辺で停泊中の日本軍艦を沿岸陣地の砲台から攻撃した事件。
1876年、日朝修好条規(江華島条約)を締結して日本側に謝罪。
それ以降閔氏政権は、攘夷政策から開国政策に切り替え、アメリカ(米朝修好通商条約)、フランス、ロシアなどとも通商条約を結んだ。

朝鮮時代末期、アメリカ、イギリス、フランスによる開国攻勢を、大院君の強硬な鎖国・攘夷政策によって跳ねのけてきたのが、日本との間で締結された江華島条約を機に、開国政策へと転換された。
朝鮮の開国によって欧米諸国との外交関係が樹立されると、プロテスタント諸派が朝鮮に宣教師を派遣した。
それが1903年から1908年にかけて起こる韓国キリスト教のリバイバル(信仰復興)へとつながった。

・攘夷派と揺れ動く閔氏政権
1882年、壬午事変。
旧式軍隊は、閔妃暗殺を狙い、クーデターに動いた。
この軍乱で新式軍隊の教育を支援していた日本も標的とされ、日本公使館が焼き討ちにされ、日本人が多数殺害された。
一時的に大院君が政権を掌握するが、閔妃は清の袁世凱に頼み、これらの軍を排除、大院君は清に連行された。
事変後には済物浦条約が締結され、日本に謝罪を行うとともに、日本人保護のために日本軍の朝鮮駐留が認められた。
清によって復権した閔氏政権は、親日開明政策から開明に消極的な親清政策へ大きく転換する。

1884年12月、甲申政変。
開化派がクーデターを起こし、閔氏を排した新政府を樹立するものの、袁世凱率いる清軍の介入により3日間で頓挫し、清国軍と朝鮮人によって日本公使館は焼き払われ、日本人数十人が殺害され、金玉均らは日本に亡命。
1885年、ポート・ハミルトン事件。イギリス軍によって巨文島が占領された。
1894年、東学党の乱(甲午農民戦争)が勃発すると、親清派の閔氏勢力は清に援軍を求め、一方日本も条約と居留民保護、列強の支持を盾に介入し、乱は官軍と農民の和議という形で終結するが、清軍と日本は朝鮮に駐屯し続けた。
日本は閔氏勢力を追放し、大院君に政権を担当させて日本の意に沿った内政改革を進めさせた。

・清からの独立:大韓帝国
1894年、駐留していた清軍と日本軍との間の軋轢から日清戦争が勃発し、日本軍が勝利すると、下関条約によって朝鮮と清朝の冊封関係は終わり、朝鮮は清への服属関係を廃棄し、独立国となった。
結果、列強が朝鮮に進出する契機を与えることになった。
その後、朝鮮は宗主国をロシアに変える動きを見せ、閔妃はロシアに近づき、親露政策を取る事になる。
1895年10月、乙未事変。閔妃が惨殺される。
1896年、露館播遷。自分の后が暗殺された高宗はロシア領事館に退避する。
1897年、朝鮮は大韓帝国と国号を改称し、元号を光武とした。

清国を宗主国としていた朝鮮は、鎖国・攘夷政策を取っていたため近代化に取り残され、国民の生活は疲弊しきっていた。しかし日清戦争の結果日本軍が勝利することにより、清への服属関係を廃棄し、独立国となることで列強が朝鮮に進出する契機となった。
それにより朝鮮の近代化も一気に進んだ様子がイザベル・バードの『朝鮮紀行』の中にも記述として残されている。

イザベラ・バードのソウル環境改善の印象 『ウィキペディア「朝鮮紀行」より』
ワシントンで市政運営について学んだ知性と手腕の市長(漢城府伴尹)李采淵が、1897年から税関長マクレヴィ・ブラウンの提案のもとに、市内環境改善を行なっており、「不潔さでならぶもののなかったソウルは、いまや極東で一番清潔な都市に変わろうとしている!」「路地には悪臭が漂い、冬にはあらゆる汚物が堆積し、くるぶしまで汚泥に埋まるほど道のぬかるんでいた不潔きまわりない旧ソウルは、みるみる地表から姿を消そうとしている」と記載し、改善点を具体的に列挙し、「首都修復は朝鮮式の法則に従ったもので、西洋化されているのではないことを念頭に置かなければならない」と記している。その結果、ソウルの街並み環境は著しく改善し、バードは、1894年当時そのままの姿の残るスラムを写真に撮ろうとしたが、「そんな場所はどこにも見つからなかった」と記載する程の改善を見せた。

・日本への併合と朝鮮王朝の滅亡
1904年、日露戦争が勃発し、日本が勝利する。
1905年、第二次日韓協約。日本は朝鮮(大韓帝国)の外交権を接収し、内政・財政に関しても強い影響力を得て朝鮮の保護国化を推し進めていく。
1907年、ハーグ密使事件。高宗はオランダのハーグに密使を送り、列強に保護国化政策の無効化を訴え出るがこの主張は国際社会に拒絶された。これらの動きに対し李完用などの親日派勢力、及び韓国統監伊藤博文は高宗に譲位するよう迫り、同年退位した。代わりに最後の朝鮮王、大韓帝国皇帝である純宗が即位した。

1906年、日本は韓国統監府を置き、伊藤博文を初代統監とした。
1909年10月26日、伊藤博文が安重根によって暗殺されると、韓日合邦を要求する声明書が朝鮮人によって出されるなど併合派が優勢となり、韓国併合および大韓帝国の滅亡は決定的なものとなった。
1910年8月22日、韓国併合ニ関スル条約が締結、ここに大韓帝国は日本の一部となり、朝鮮半島の国家は完全に消滅した。

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このブログ記事は、このサイト『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』の一部を掲載したものです。

『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』は、今まで罪深いサタン国家と教育され、献金の無間地獄へと追いやられていた日本人を解放するためのサイトです。
実際は罪深いどころか、日本無くして1920年に真のお父様を韓半島へとお迎えすることはできませんでした。
日本が朝鮮半島に進出することにより、朝鮮にキリスト教が復興し、ロシアの侵略による共産化を防ぐことができました。
このサイトではこのような歴史的真実を明らかにすることにより、神と真のお父様の真の願いを追い求めたいと思います。

同時にこのサイトでは、本当に罪深く、自ら滅びの道を歩んでいるのは誰なのかを明らかにしていきます。 ここで明らかにされることにより、自ら悔い改め、滅びの運命から逃れることを期待するものです。

今回の記事は、 日本の韓国統治40年 の一部です。
ご興味を持っていただけましたら、本文をお読みいただければ幸いです。

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