ここ30年、日本のGDPは0.91倍、アメリカは2.73倍、中国は20.34 倍

上位は米中日の順…主要国のGDPの実情を確認する(2021年版)参照

アメリカのバイデン大統領の、初めての一般教書演説が7日、3月1日に上下両院合同会議で実施されることが決まりました。
一般教書演説は大統領が年頭に施政方針を示す最重要演説の一つで、経済や安全保障など、全面的な競争が激化する中国に関する発言が注目されます。
下院によりますと、一般教書演説が1月か2月に実施されるようになった1934年以降、最も遅い日程になるということです。
下院本会議場に上下両院議員が集まることから、感染が続く新型コロナへの警戒のほか、難航する重要法案の協議に時間を与える狙いもありそうだとみられています。

ここでちょっと長期的な話をしてみると、日本のドル建ての GDP が、この30年どうなってたかっていうのを調べてみたんです。
日本は1990年から95年ぐらいまでは GDP は伸びてたんです。
これはもちろん為替レートのマジックというのもあって、円高になりますと当然ドル建ての数値は大きくなりますので、そういったこともあるんですが、その為替レートも国の経済の実力だということを含めて考えると、95年から日本はいわゆるバブル崩壊の、本当のボディブローが効き始めるんです。
1995年から2020年の25年間調べてみたんです。

名目上のアメリカの GDP が2.73倍になっている。
この間チャイナは20.34 倍です。これはチャイナが高度成長したのは確かです。
イギリスが2.01倍ですから約2倍になっている。
フランスも1.64倍。
ドイツが意外に1.49倍。
イタリアが1.60倍。
ダメだと言われていたスペインが2.09倍なんです。

日本どうだったのかというと、悲しいことに0.91倍。
ということは約10%下がってるわけです。
いいですか95年と2020年で調べてみて、日本の GDP をドル建てでは0.91倍。

一般の日本人からすれば、イタリアやスペイン経済終わってんじゃないのと思われていたのが、イタリアが1.6倍に増えています。スペインも約2.1倍に増えてます。
日本は0.91倍。9%減ってるんです。

ダメと言われているイギリスでも2.01倍伸びてるんです。
イギリスなんかもう経済終わってんじゃないかと我々思っていたんですが、我々より全然マシなパフォーマンスです。

英・独・仏・イタリア・スペインの平均が、この25年間で GDP が1.76倍増えています。
だからヨーロッパ並みにやってれば、日本は今よりよっぽと豊かなんです。株価も上がってます。そういうことです。
ですからいかにこの失われたね25年っていうか30年であったということなんです。

日本人の個人金融資産を見ると、2021年の末に2000兆円を超えてます。
ところが1990年、31年前に実は1000兆円を超えていて、31年で約2倍になってるんです。

それでアメリカの金融資産を見ると、1991年と2021年比べると30年で6.7倍になっていて、114兆ドルあるんだそうです。

アメリカは世界に冠たる IT 企業なんかもあるけれども、オールド産業でダメになってくとこもあったけど、個人金融資産は1人あたりで6.7倍増えている。
そして日本と比べると、日本の2.5倍持ってるわけです。
やっぱりアメリカは豊かな国だなということです。

ですから GDP の成長を見ると、過去30年は日本の敗北。
これは政策不況です。
日本人は1990年も2020年も、同様に一生懸命働いてきたし、一生懸命働きたいと思っている、日本人の勤労意欲が決して衰えたわけではありません。

これは主に日銀の金融政策と、政府の財政政策が間違っていたから、財政均衡と言って、ちゃんと公共投資とか政府がお金を使わないんで、ちっとも GDP が伸びない。
不必要に日銀はお金を引き締めすぎるということで、これがこの30年の政策不況の結果国民は実に惨めな思いをしてきたということです。

ですから今アメリカ経済はうまくいっておりませんけれども、過去の30年はまず日本の敗北なんだと、政策を根本的に変えなきゃいけないんだということをやらなきゃいけない。
これは岸田さんそういう意識ないでしょ。だからダメなんです。

資本主義社会って言うのは、万能薬ってあるんです。
万能薬って何か?
経済成長なんです。
まず名目的にも経済が成長していけば、みんなが名目的にもちょっとづつ給料が増える。
お金も使う。
そして税収も上がる。
少々のインフレは2%~3%代ぐらいのインフレだったら、許容することによって伸びていく。
政府の借金を増やしてもいいんです。
全体の規模が伸びれば、政府が借金で潰れることないんです。
日本人は日本人からお金を借りているので、国内で債券が捌けている限り、90%以上そうですから、潰れたためしないです。
明治以来日本の借金は増え続けてますけど、日本は潰れておりません。
全然大丈夫です。
まだ国債も出せます。
まず思い切った景気対策をやることです。

日本国としてみると、借金と財産はバランス取れてるんです。
先進国の中でもバランス取れてる方で、アメリカなんかはマイナスですから。
だからまだ国債出しても問題ない。
日銀に引き受けてもらえれば一般に売る必要もない。
それで景気対策必要なところ、高齢化社会に対する対策、あるいは武漢コロナに対する対策、どんどんやっていかなきゃいけないんです。
景気良くなる方向に。

関連記事

  1. 日本経済停滞を招いた社会的割引率固定政策

  2. 日本の産業の大ピンチ! EV推進の虚構

  3. 脱炭素はEUと中国の策略による日本弱体化

  4. 新自由主義、株主資本主義についての分かり易い解説

  5. 太陽光発電

  6. 太陽光発電に隠された闇

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 日本経済30年の停滞を招いた根本原因!?日航機123便事故

    2024.05.01

  2. 30兆~60兆円のぼろ儲け、クリントン政権の対露政策

    2024.04.10

  3. プーチンが気付いたアメリカ大統領の背後の存在

    2024.04.07

  4. イスラエルに負の歴史を創り出す捏造記事

    2024.04.06

  5. バイデン大統領と人権派政治家の本音

    2024.04.03