⑥ イエス

⑥ イエス

人類始祖アダムとエバの堕落以来、神は人類を再び我が手に取り戻すため、復帰摂理歴史を歩まれてきました。
アダム家庭、ノア家庭、アブラハム家庭、モーセ路程と摂理は続き、4000年の歴史の結実体として降臨されたのがまさしくイエス・キリストでした。神の一人子イエスをお迎えすることにより、人類歴史上初めて、人類が親なる神の元に還れる時を迎えることができたのです。つまり人類歴史は、イエスお一人をお迎えするための歴史であったと言って過言ではありませんでした。

しかしサタンが支配するこの地上において、イエスお一人を送られても、神のみ旨を成就することは難しいのが現実でした。よって神はイエスを迎えるための基盤として、イエスの基台となるべき民族、ユダヤ民族を選民として立てられ、その選民とともに神のみ旨を成就すべくありとあらゆる準備をなされました。
サタンが支配する地上からサタンを分立すべく、ユダヤ人たちの中心人物として立てられたのが洗礼ヨハネでした。洗礼ヨハネがイエスを迎え、イエスと一体となり、イエスの第一弟子としてユダヤ人たちを指導していったとき、王の王としてイエスは神のみ旨を成就することができるようになっていました。

そんな王の王となるべくして来られた神の一人子イエスが、33歳の若さで十字架につかれ、非業の最期を遂げられたのは誰もが知る事実です。
今日に至るまでキリスト教徒たちは、全知全能である神の一人子イエスが、摂理に失敗したなどとは考えることが許されませんでした。神の子イエスが摂理に失敗したなどと考えることは、全知全能なる神の否定につながるため、神に対する不敬と考えられたからです。
そのため結果としてのイエスの十字架を肯定するために、イエスは十字架につくために来たのだと、頑なに信じてきました。イエスの十字架を肯定するために、イエスは人類のすべての罪を背負われ、我々の身代わりとなって十字架につかれたのだという論理を構築し、信じ続けてきたのです。

しかし今日、再臨の主として来られた文鮮明先生は、イエスは摂理に失敗したのだ。イエスの十字架は神の予定にはなかったことだと神の摂理を解き明かし、イエスに対する正しい見解を発表されました。
ここでは摂理に失敗したイエスは、どのような路程を歩まれたのか、そして失敗した立場からどのように再び立ち上がり、今日に繋がるどのような歩みをされたのかについて『イエスを中心とする復帰摂理』の概略を見ていきたいと思います。

イエスを中心とする復帰摂理

(一)第一次世界的カナン復帰路程

(1) 信仰基台
サタン分立の使命を担い、メシヤの道を直くするために、エリヤとして来た預言者が洗礼ヨハネであった。
洗礼ヨハネ生誕時の奇跡、輝かしい修道生活などにより、祭司や一般のユダヤ人たちは、彼を神がお送りになった預言者であると認め、メシヤではないかと思うほどに信望は高かった。

(2) 実体基台
当時のユダヤ人たちも、洗礼ヨハネを信じ、従ったならば、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立て、「実体基台」を復帰することにより、「メシヤのための基台」を復帰することができた。

(3) 第一次世界的カナン復帰路程の失敗
洗礼ヨハネは自らイエスをメシヤとして証したにもかかわらず、イエスを疑うようになった。
また、自分がエリヤであることを否認し、ユダヤ人たちがイエスの前に出ていく道をふさぎ、イエスに逆らうような立場にまで押しやった。

(二)第二次世界的カナン復帰路程

(1) 信仰基台
① イエスが洗礼ヨハネの使命を代理する
イエスが荒野で40日間断食をされながら、サタンを分立し、洗礼ヨハネの代理の立場で、「信仰基台」を蕩減復帰された。

② イエスの荒野40日の断食祈祷と三大試練
★40日の断食祈祷 (マタイ 4/1~2)
「さて、イエスは御霊によって荒野に導かれた。悪魔に試みられるためである。そして、40日四40夜、断食をし、そののち空腹になられた。」

★第一試練 第一祝福復帰 (マタイ 4/3~4)
サタン「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」
イエス「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである」

★第ニ試練 第ニ祝福復帰 (マタイ 4/6~7)
サタン「もしあなたが神の子であるなら、下へ飛びおりてごらんなさい」
イエス「主なるあなたの神を試みてはならない」

★第三試練 第三祝福復帰 (マタイ 4/9~10)
サタン「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」
イエス「主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ」

③ 40日断食と三大試練とをもってサタンを分立した結果
イエスは、洗礼ヨハネの立場からメシヤの立場に立つための「信仰基台」を造成したので、神の三大祝福を成就して、四位基台を蕩減復帰することができる条件を立てられた。

(2) 実体基台
イエス自身がみ言と奇跡とをもって「出発のための摂理」をされた。
カインの立場であるユダヤ民族が、アベルの立場であるイエスを信じ、仕え従ったならば、「堕落性を脱ぐための蕩減条件」を立てて「実体基台」を復帰するようになるので「メシヤのための基台」を造成することができた。

(3) 第二次世界的カナン復帰路程の失敗
祭司たちと律法学者たちを中心とするユダヤ民族はイエスを不信し十字架に付けた。
イエスの弟子イスカリオテのユダは、銀貨30枚でイエスを売り、ペテロはイエスを三回否認した。

(三)第三次世界的カナン復帰路程

(1) イエスを中心とする霊的カナン復帰路程
① 霊的な信仰基台
イエスは、すべての人類を救われるために、その肉身を供え物として十字架に引き渡されたのち、復活40日のサタン分立期間をもって、霊的な「信仰基台」を立て、万民の罪を贖罪し得る道を開拓された。

② 霊的な実体基台
復活されたイエスは、弟子たちに一切の奇跡の権威を授けられ(マタイ 28/16~18)、「出発のための摂理」をされた。カインの立場に立っていた信徒たちは、復活されたイエスを信じ、彼に仕え従って、「堕落性を脱ぐための霊的な蕩減条件」を立てることにより、「霊的な実体基台」を復帰することができた。

③ メシヤのための霊的な基台
弟子たちは、復活されたイエスを命懸けて信奉することにより、「霊的な実体基台」を造成し、「メシヤのための霊的な基台」を復帰した。そこでイエスは、霊的なメシヤの立場を確立し、聖霊を復帰することによって、霊的な真の父母となり、重生の摂理をされるようになった。

④ 霊的カナン復帰
キリスト教信徒たちは「メシヤのための霊的基台」の上で霊的メシヤとして立たせられたイエスを信じ侍ることによって、霊的カナン復帰だけを完成するようになった。
信徒たちの肉身は、サタンの侵入を受けることにより、原罪は依然として元のままに残っているので(ロマ 7/25)、信徒たちもまた、キリスト再臨のための、サタン再分立の路程を歩まなければならない。

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このブログ記事は、このサイト『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』の一部を掲載したものです。

『驕りし選民 繰り返される摂理の失敗』は、今まで罪深いサタン国家と教育され、献金の無間地獄へと追いやられていた日本人を解放するためのサイトです。
実際は罪深いどころか、日本無くして1920年に真のお父様を韓半島へとお迎えすることはできませんでした。
日本が朝鮮半島に進出することにより、朝鮮にキリスト教が復興し、ロシアの侵略による共産化を防ぐことができました。
このサイトではこのような歴史的真実を明らかにすることにより、神と真のお父様の真の願いを追い求めたいと思います。

同時にこのサイトでは、本当に罪深く、自ら滅びの道を歩んでいるのは誰なのかを明らかにしていきます。 ここで明らかにされることにより、自ら悔い改め、滅びの運命から逃れることを期待するものです。

今回の記事は、   驕りし選民 繰り返される摂理の失敗    の一部です。
ご興味を持っていただけましたら、本文をお読みいただければ幸いです。

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